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第21話 冒険者としての仕事
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翌日。仕事の説明をしてもらえる時間を聞くのを忘れていたので、開館する時刻丁度にギルドへやってきた。
すぐにマスターを発見したので、話しかけてみる。
「おはようございますマスター」
「おお、おはようギアル。早くない?」
「すいません、残りの説明について何時にお伺いしたらいいか尋ねるのを忘れてしまっていて。不安だったので早くきました」
「あー、それは君が忘れてたっていうより、俺が忘れてたんだね。ごめん。説明だけなら今すぐできるけど?」
「ではお願いします」
マスターはさっそく仕事の受け方についての説明を始めた。
ギルドは依頼人と冒険者の仲介場でもあり、古今東西様々な場所からやってくる依頼を、所属している冒険者に紹介している。
チームなど複数人でないと受けられないものや、魔物の討伐、生け捕り、地質調査など様々な種類の依頼があり、それらのような条件もきちんと確認する必要がある。
依頼の受け方は、依頼掲示板というコーナーに貼ってある依頼用紙を剥がして受注受付に持っていくか、その受付の人に直接尋ねるか。名を挙げると指名される場合があり、その時はギルドの職員さんが声をかけてくるらしい。
また、依頼は難易度によってランク分けされ、それと同等以上のランクに当てられた冒険者しかその依頼を受けることができない。
そのランクを上げるにはとりあえず名声や良い評価、評判を得ればいい。
今の僕は最低のFランク。いくら優秀でも、誰しもがこのランクからスタートだ。でも優秀ならそれだけ昇級も早いみたい。
最高ランクはSランク。もちろんこのギルドにもSランクの人はいる。
他にも、依頼品の納品の仕方とか、依頼キャンセル時の対応とか、仕事をしていく上で必要なことを余すことなく教えてもらった。今からでも仕事ができそうだ。
「ギアルならたぶん、もう覚えちゃったよね」
「はいバッチリです。ありがとうございます」
「よし。それでね、今から一時間後くらいに君より一つ上の年齢の子たちが三人集まったCランクのパーティがやってくる。その子たちについて行って仕事を体験して欲しいんだよ。話はつけてあるからさ」
「わかりました」
それから一時間待つことになった僕は、食堂で朝食を食べ、図書館から借りてきた、鞭の扱いについての本を目立つ場所で繰り返し読むことで時間を潰した。
そしてマスターが言った通りの大体の時間にそのCランクパーティの三人組が僕の前に現れた。ちなみにパーティとしてCランクなのであって個々人ではそれぞれDランクみたい。三人揃ってCランク一人分ということらしい。
「あんたがギアルのクロックスなのかぃ?」
「緑髪の中性的な顔立ちの子、間違いないね」
「よろしくなの!」
「はい、そうです。本日はよろしくお願いします」
男性一人に女性二人。そのうち一人は普通の耳だけでなく頭からもウサギのような耳が生えている。半獣族の中の兎族だ。
今、このことについて考えるのもタイミング違いかもしれないけど、近づかれて改めて感じた。女性の二人とも脚だったり背中だったりの露出が多い。
そもそも昨日や今朝から見かける女性の冒険者はほぼみんなそうだし、お姉ちゃんの言ってたことは本当だったみたい。それならもうお姉ちゃんを必要以上に心配する必要はないね。
それにもう慣れちゃったし、きっと今後気に留めることはないだろう。
堅そうな鉄の鎧をつけている男性が腕を組みながら挨拶を返してくれた。
「よろしくなんだぜぃ。まー、とりあえずギルマスに頼まれたことだし、しっかり自己紹介から始めるかいねぇ。自分はスミスのタターラってんでぃ! んで、こいつがヘリンのガレガン。んでこのウサギがリンのタンジェだよぃ」
「よろ、しく」
「なのなの!」
男性がスミスさんで、女性がヘリンさん、兎族の女性がリンさんか。へリンさんとリンさんは名前が似てるな。無いとは思うけど、間違えないように短い方がリンさんとしっかり覚えよう。
「リン、情報誌みたなの! ……ギアル君ってよぶね? ギアル君はめちゃくちゃ珍しいなの!」
「速度の魔法一つしか使えない大魔導師、が、目の前に実在してる」
「情報誌とか読まんからよくわからんが、体格がヒョロヒョロしてる方が自分としては気になるよぃ」
こうして面と向かってすでに冒険者である、いわゆる先輩方にそう言われると本当に自分が珍しいんだなと実感させられる。スミスさんは二人ほど気にしてないみたいだけど。
「一応、自分がリーダーってことになっているよぃ。だから今日は自分が仕切らせてもらうぜぃ」
「はい、お願いします」
「んじゃ、もう仕事行くかねぇぃ」
「それより、まず、カードの見せ合い、しておこう」
「たしかにその方がいいなの! はい、なの!」
「おっと、忘れてたよぃ」
僕は三人にカードを渡し、三人のカードを受け取った。
スミスさんは『上級剣士』で魔法3種、能力3つ。
ヘリンさんが『上級魔導師』で魔法12種、能力3つ。
リンさんが『弓使い』で魔法5種、能力6つ。
職業の等級としてはリンさんが一番下だけど、兎族としての跳躍力や魔法・能力の多さから二人に引けをとらなさそうだ。
また、これは儀式直後の情報であり今はもういくつかの能力が増えてるはず。どんな仕事を受けるか僕はまだ知らないけど、それぞれどんな個性が見れるか楽しみだ。
「マジで魔法一種の大魔導師だったなの……!」
「そ、そのうえ、初期の能力まで、たった、二つなんて……」
「その、ギアルよぅ。傷つけるつもりで言う分けじゃ無いし、気に障ったらマジで悪いんだけどよぃ、一体なにができるってんでい?」
スミスさんは申し訳なそうにそう聞いてきた。ここまで率直に質問されるとなかなか清々しい。好感が持てるかも。
「何度も似たようなこと言われてるので気にしなくて大丈夫ですよ。僕は速度魔法が唱えられます」
「そ、それは知ってるなの!」
「でも、ギルマスが、選んできた子だし、なにか、あるんだよね、きっと……」
「だな。じゃあ改めて、仕事いくぜぃ」
僕がついていくのはDランクの集団向け討伐依頼のようだ。
王都から少し離れた場所にある林で、なぜか例年より大量にベリースライムが発生したらしい。そいつらを十匹以上倒してくるのが今回の内容。
ベリースライムは同じくEランクの魔物、スライムの朱色版。スライムより誤差程度で強いらしい。図鑑にそう記載してあった。
僕は実物を見るのは初めてになる。プルプルしてて触り心地良さそうだし、ちょっと楽しみだ。
==========
(あとがき)
※今日は昨日連絡したように感謝の気持ち還元デーなので午後11時にも投稿します!
魔物紹介
ベリースライム/Eランク
雑食性のスライム。赤い上にほんのりベリーの香りがするためそう名づけられた。その上、核を覆う水に似た液体すらベリーの味がするらしく一部コアなファンがいる。
また、好物もベリーで、優先的にベリーを狙うため、ベリー畑がある村からはよく討伐依頼が出されている。
なお普通のスライムは泥や草木などの臭いを除けば無味無臭。
(非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などの方、よろしくお願いします!)
すぐにマスターを発見したので、話しかけてみる。
「おはようございますマスター」
「おお、おはようギアル。早くない?」
「すいません、残りの説明について何時にお伺いしたらいいか尋ねるのを忘れてしまっていて。不安だったので早くきました」
「あー、それは君が忘れてたっていうより、俺が忘れてたんだね。ごめん。説明だけなら今すぐできるけど?」
「ではお願いします」
マスターはさっそく仕事の受け方についての説明を始めた。
ギルドは依頼人と冒険者の仲介場でもあり、古今東西様々な場所からやってくる依頼を、所属している冒険者に紹介している。
チームなど複数人でないと受けられないものや、魔物の討伐、生け捕り、地質調査など様々な種類の依頼があり、それらのような条件もきちんと確認する必要がある。
依頼の受け方は、依頼掲示板というコーナーに貼ってある依頼用紙を剥がして受注受付に持っていくか、その受付の人に直接尋ねるか。名を挙げると指名される場合があり、その時はギルドの職員さんが声をかけてくるらしい。
また、依頼は難易度によってランク分けされ、それと同等以上のランクに当てられた冒険者しかその依頼を受けることができない。
そのランクを上げるにはとりあえず名声や良い評価、評判を得ればいい。
今の僕は最低のFランク。いくら優秀でも、誰しもがこのランクからスタートだ。でも優秀ならそれだけ昇級も早いみたい。
最高ランクはSランク。もちろんこのギルドにもSランクの人はいる。
他にも、依頼品の納品の仕方とか、依頼キャンセル時の対応とか、仕事をしていく上で必要なことを余すことなく教えてもらった。今からでも仕事ができそうだ。
「ギアルならたぶん、もう覚えちゃったよね」
「はいバッチリです。ありがとうございます」
「よし。それでね、今から一時間後くらいに君より一つ上の年齢の子たちが三人集まったCランクのパーティがやってくる。その子たちについて行って仕事を体験して欲しいんだよ。話はつけてあるからさ」
「わかりました」
それから一時間待つことになった僕は、食堂で朝食を食べ、図書館から借りてきた、鞭の扱いについての本を目立つ場所で繰り返し読むことで時間を潰した。
そしてマスターが言った通りの大体の時間にそのCランクパーティの三人組が僕の前に現れた。ちなみにパーティとしてCランクなのであって個々人ではそれぞれDランクみたい。三人揃ってCランク一人分ということらしい。
「あんたがギアルのクロックスなのかぃ?」
「緑髪の中性的な顔立ちの子、間違いないね」
「よろしくなの!」
「はい、そうです。本日はよろしくお願いします」
男性一人に女性二人。そのうち一人は普通の耳だけでなく頭からもウサギのような耳が生えている。半獣族の中の兎族だ。
今、このことについて考えるのもタイミング違いかもしれないけど、近づかれて改めて感じた。女性の二人とも脚だったり背中だったりの露出が多い。
そもそも昨日や今朝から見かける女性の冒険者はほぼみんなそうだし、お姉ちゃんの言ってたことは本当だったみたい。それならもうお姉ちゃんを必要以上に心配する必要はないね。
それにもう慣れちゃったし、きっと今後気に留めることはないだろう。
堅そうな鉄の鎧をつけている男性が腕を組みながら挨拶を返してくれた。
「よろしくなんだぜぃ。まー、とりあえずギルマスに頼まれたことだし、しっかり自己紹介から始めるかいねぇ。自分はスミスのタターラってんでぃ! んで、こいつがヘリンのガレガン。んでこのウサギがリンのタンジェだよぃ」
「よろ、しく」
「なのなの!」
男性がスミスさんで、女性がヘリンさん、兎族の女性がリンさんか。へリンさんとリンさんは名前が似てるな。無いとは思うけど、間違えないように短い方がリンさんとしっかり覚えよう。
「リン、情報誌みたなの! ……ギアル君ってよぶね? ギアル君はめちゃくちゃ珍しいなの!」
「速度の魔法一つしか使えない大魔導師、が、目の前に実在してる」
「情報誌とか読まんからよくわからんが、体格がヒョロヒョロしてる方が自分としては気になるよぃ」
こうして面と向かってすでに冒険者である、いわゆる先輩方にそう言われると本当に自分が珍しいんだなと実感させられる。スミスさんは二人ほど気にしてないみたいだけど。
「一応、自分がリーダーってことになっているよぃ。だから今日は自分が仕切らせてもらうぜぃ」
「はい、お願いします」
「んじゃ、もう仕事行くかねぇぃ」
「それより、まず、カードの見せ合い、しておこう」
「たしかにその方がいいなの! はい、なの!」
「おっと、忘れてたよぃ」
僕は三人にカードを渡し、三人のカードを受け取った。
スミスさんは『上級剣士』で魔法3種、能力3つ。
ヘリンさんが『上級魔導師』で魔法12種、能力3つ。
リンさんが『弓使い』で魔法5種、能力6つ。
職業の等級としてはリンさんが一番下だけど、兎族としての跳躍力や魔法・能力の多さから二人に引けをとらなさそうだ。
また、これは儀式直後の情報であり今はもういくつかの能力が増えてるはず。どんな仕事を受けるか僕はまだ知らないけど、それぞれどんな個性が見れるか楽しみだ。
「マジで魔法一種の大魔導師だったなの……!」
「そ、そのうえ、初期の能力まで、たった、二つなんて……」
「その、ギアルよぅ。傷つけるつもりで言う分けじゃ無いし、気に障ったらマジで悪いんだけどよぃ、一体なにができるってんでい?」
スミスさんは申し訳なそうにそう聞いてきた。ここまで率直に質問されるとなかなか清々しい。好感が持てるかも。
「何度も似たようなこと言われてるので気にしなくて大丈夫ですよ。僕は速度魔法が唱えられます」
「そ、それは知ってるなの!」
「でも、ギルマスが、選んできた子だし、なにか、あるんだよね、きっと……」
「だな。じゃあ改めて、仕事いくぜぃ」
僕がついていくのはDランクの集団向け討伐依頼のようだ。
王都から少し離れた場所にある林で、なぜか例年より大量にベリースライムが発生したらしい。そいつらを十匹以上倒してくるのが今回の内容。
ベリースライムは同じくEランクの魔物、スライムの朱色版。スライムより誤差程度で強いらしい。図鑑にそう記載してあった。
僕は実物を見るのは初めてになる。プルプルしてて触り心地良さそうだし、ちょっと楽しみだ。
==========
(あとがき)
※今日は昨日連絡したように感謝の気持ち還元デーなので午後11時にも投稿します!
魔物紹介
ベリースライム/Eランク
雑食性のスライム。赤い上にほんのりベリーの香りがするためそう名づけられた。その上、核を覆う水に似た液体すらベリーの味がするらしく一部コアなファンがいる。
また、好物もベリーで、優先的にベリーを狙うため、ベリー畑がある村からはよく討伐依頼が出されている。
なお普通のスライムは泥や草木などの臭いを除けば無味無臭。
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