【完結】セクサロイド

彩森ゆいか

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セクサロイド1

第2話

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 セクサロイドがハルキのものを口に含む。頬をすぼめ、唾液を絡ませながら、上下にしごきはじめた。びくびくとハルキの身体が小さく跳ねる。
「あ、あ、あ、あ、だめっ……やっ、やああっ……」
 あっという間に達してしまった。どくどくと溢れる白濁を、セクサロイドが舐めとっている。セックス専門として作られたロボットは、人間の体液をうまく吸収し、体内で分解するようになっていた。逆に、体液を製造して人間の身体に注ぎ込むことも可能だ。
 ぐったりとするハルキを、セクサロイドはまだ許してくれそうになかった。白い足を左右に開かせ、その股間に顔を埋めた。達したばかりで萎えているものではなく、そのさらに下、尻の窄まりのほうにである。
「んくっ……」
 小さな孔を舌先が攻めてきた。
「あっ、あっ、だめっ、やだ、そこだめ……っ」
 力なく嫌がってみても、セクサロイドは聞いてはくれない。
 小さな孔をこじ開けるように、唾液で濡れた舌先が入ってくる。襞を舐められ、ハルキはびくびくと震えることしかできなかった。
「あっ、あんっ、あっ」
「太ももが熱いよハルキ。感じてるね?」
 指摘されてさらに熱くなった。すでに頭が変になりそうだ。
 さんざん舌先で舐められた場所に、今度は指が入ってきた。ゴツゴツとした指先が、襞をかき分けるようにして中に押し込まれてくる。粘膜を撫でられた。内壁を辿るように奥へと押し込まれていく。
「ふっ、くっ」
 ハルキはびくんと喉をそらした。セクサロイドの指先がピンポイントに前立腺を撫でてきたのだ。
「あっ、やだっ、だめっ、そこやだっ」
 うわごとのように嫌がりながら、ハルキは快感へと落ちていく。
「だめ、いくっ、出るっ、だめっ、あっ、あああああああああああっ……」
 がくんと身体が跳ねた。同時に白濁を撒き散らしていた。
「……ああっ……やだっ……気持ちいい……」
 全身がガクガクと震えて力が入らない。うまく喋ることもできず、舌足らずになる。
 目の端には涙の粒が浮かび、半開きの口は絶えず浅く苦しい呼吸を繰り返し、小刻みに震える身体を自分で制御することもできない。
 再びセクサロイドの指が、小さな孔を攻めてきた。大きなものを飲み込ませるのが目的なのか、筋肉をほぐすような動きをみせてくる。ゆっくりと丹念に時間をかけて、指を一本から二本、二本から三本へと増やしてくる。その間、ハルキははあはあと浅い呼吸を繰り返すばかりで、抵抗することもできなくなっていた。
 ぐいっと両足を持ち上げられた。視線を向けると、セクサロイドの腰が足の間に割り込んできていた。その腰の中心には、猛々しいものがまるで凶器のようにそびえ立ち、ハルキは内心で、殺される、と思った。彼はいつパンツを脱いだのだろう。そんなことも同時に思った。
「あっ……」
 先端をあてがわれたのがわかった。まるでローションを塗りたくったかのように、セクサロイドの一物は濡れていた。傷つけないための配慮がなされているのだろうか。
「んっ……」
 入ってきた。ずるずると内壁を滑り、奥へと進んでくる。大きなものを飲み込まされて、苦しかった。塞がれたのは喉ではないのに、喉を塞がれたような気分になった。
 尻に股間がぶつかる。根本まで押し込まれたらしい。セクサロイドのくせに、体内のものはやけに熱い。ドクドクと脈打っている。どこまでリアルに再現するのだろう。
「全部入ったよハルキ」
 名前を呼ばれると変な感じがした。くすぐたったいような照れくさいような変な感じ。
「すごく熱い……」
 吐息混じりにセクサロイドがつぶやく。妙に心臓に悪い声だった。変な気分になる。ハルキは体内にセクサロイドの存在を感じながら、このまま自分はどうなってしまうのだろうと思った。
 セクサロイドの腰が動いた。引き抜かれた瞬間、思わず声が出る。
「んっ」
 抜け切らないうちにまた入ってきた。世の女はみんなこんな気分なのだろうか。ハルキはぼんやりとそんなことを思った。まだ童貞なのに、先にヴァージンを奪われることになるなんて、夢にも思っていなかった。
 セクサロイドの腰は情熱的だった。ハルキは両腕を床に投げ出し、もはやされるがままになっていた。体内を好き勝手に出入りしているセクサロイドの先端は、ハルキの感じやすい場所ばかりを狙ったように突いてくる。
 頭の中はぼうっとし、何度もめまいに襲われた。朦朧とする意識の中で、研ぎ澄まされたように快感だけが浮き彫りにされている。喉からは切ない喘ぎが漏れ、目尻には涙が浮かぶ。
 セクサロイドはロボットのくせに、まるで人間のようにはあはあと荒い息をこぼし、額に汗をにじませ、潤んだ瞳でハルキを見つめながら、腰を突いてくる。こうして見つめ合っていると、彼が驚くほど美形なことに気づく。
 そのように作られているのだから当たり前なのだが、スタイルもいい、筋肉のバランスもいい、すべてが完璧だ。声もとてもいい。
 ハルキは自分が狂わされていくのを感じていた。どこか違う世界へと強引に連れて行かれている。知らなかった世界へと引きずりこまれている。
「あっ、あぁっ、も、だめ、いく……っ」
 限界が近づいてきて、全身が震える。頭の中が真っ白になる。
 性器と化した尻の窄まりがひくひくと収縮している。セクサロイドを強く締め付けていた。
「ハルキ、俺もいきそうだ。一緒にいくか?」
 セクサロイドからそう問いかけられ、ハルキはこくこくと頷いた。
 腰を叩きつけてくる速度が増してきた。ハルキはのけぞる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、も、いく……あぁっ、ああああああ……っ」
 ドクンッと吐精した。ハルキの腹や胸が白濁で汚れる。
「うっ……くっ……」
 セクサロイドが吐精した。ハルキの体内に熱いほとばしりが注ぎ込まれる。
 少し時間を置いてから、セクサロイドがゆっくりと引き抜いた。ハルキはその場にぐったりと沈み込み、はぁはぁと苦しい呼吸を繰り返す。
「素質あるね」
 セクサロイドがにっこりと笑った。
「今後はハルキの癖や特徴をもっと吸収し、感じやすいポイントすべてを把握できるように精進するから、覚悟しとけよ?」
「……えっ……」
 すでに死にそうなのに、これ以上感じたら本当に死んでしまう。
 ハルキはぞくぞくと恐怖で震えた。同時に甘美な毒にとらわれたような、妙な気持ちにもなった。
 期待と絶望の両方が、ハルキの体内に宿る。
「じゃあ、もう一戦交えようか」
 セクサロイドがニヤリと笑った。瞬時にハルキが慌てる。
「えっ、ムリムリムリムリ、やだ、待って……待っ……」
 ハルキの唇が塞がれた。思いがけない濃厚なキスに、頭がくらくらする。
「永遠にかわいがってやるよ、ハルキ」
 この甘美な毒から逃れることは、一生できないような気がした。
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