剛柔なお前の為。

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ep 149 変化

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4人はいつも通りの日常にもどる。


大河は3人のコーヒーを入れて、朝食の準備をしている。


翔吾 「兄ちゃん、新しい道着どこにある?」

大河 「そこの、椅子に置いてあるだろー」


翔磨 「大河ぁー、コーヒーおかわり」

翔座 「パパにもー!」

大河 「コップもってこーい…」


そして、朝食がいそいそと用意がされる。

4人は席につき「いただきます」をする。


大河 「あ、卵焼きだすの忘れてたw」

大河はキッキンに行く。

翔吾 「兄ちゃん、牛乳とってー」

大河 「自分でやれーw」

翔磨 「お、翔吾丁度いい、ヨーグルトとってー」

翔吾 「自分でやれw」

翔磨 「お前、ふざけんなよ…」

大河 「わかったわかった!両方とってやるからw」

翔座 「お前ら甘え過ぎだ………大河ぁ、おかわり頂戴w」

首をこてっと傾けながら可愛くおねだりしている強面の中年である。

大河 「はーー。。説得力ぜろ。」

大河は苦笑いしつつ、牛乳とヨーグルトとおかわりをそれぞれ3人に渡す。


大河は賑やかな朝食を済ませて、ある程度家事を終わらせたら、急いで登校する。


玄関のドアを開けると、セミと夏の暑さが身体に染み付いてくるのであった。


大河と翔吾は暑いなー!と文句を言いつつ登校した。

そして大河の弁当炎上事件も話に上がったのだった!


所飛んで大河の教室


大河は自分の席につくなり、下敷きであおぎながら涼んでいる。


すると、工藤ミカが大河に話しかけお弁当箱を返す。


工藤 「大河君、昨日のお弁当ありがとw すっごく美味しかった!特に卵焼き!…私大好きになっちゃった////」


大河 「そ、そかっ///、あんなもので、良かったらまた今度作ってやるよw」

工藤 「ほんと?w嬉しい!私も練習しよ!!…あとこれあげる。今日暑いもんねー。がんばろっw」

大河 「お、ありがとっ!w」

大河は工藤から冷やし固められたスポーツ飲料をもらった。

工藤は女子グループに戻って行った。


すると武藤と、相良が大河の席にくる。

武藤 「大河っ、昨日はありがとな!めっちゃ美味かった」

相良 「おごちそうさまでした!」

大河 「お粗末さまですw」

3人は下敷きでパタパタあおぎながら話をしていると、相良が大河に質問する。

相良 「タイガー、お前がカナヅチだった理由って、何か辛い事か?」

大河 「ぇ?」

武藤 「そーなのか?!……なんかすまん…」

相良 「いや、あんまり無理して離さなくていいぜ……」


大河は2人が気を使ってくれる事に笑いと申し訳なさが生じてしまう。

大河 「昼休みに話してやるよ…くだらない話だから心配すんなw」

丁度、チャイムがなり相良と武藤は慌てて席にもどったのであった。


ホームルームが終わり山口教師が大河に言い残して、教室を去った。

山口教師 「坂鬼、昼休みに職員室に来てくれー、以上」


武藤は大河が呼び出しをされた事を茶化しているが大河には大体検討がついていた。


大河は座学よりも早く、プールの時間になって欲しいと思いながら午前中の授業を受けるのであった。

「いいかぁー、ここテストに出すぞ!特に赤点リーチ組、工藤、相良、武藤、その他諸々しっかり勉強しとけー。」


大河は思わず笑ってしまい、周囲の生徒に聞かれてしまったのである。


「あーぁ、ミカ。赤点リーチ組おめでとw」

工藤 「…もういや////大河くんの前でちょー赤っ恥かいちゃった////」


「いやいや、そこじゃないでしょw」


と工藤ミカは後悔の海に溺れていた。

そして後悔の海に溺れかけているものが2匹大河に助けを求めている。

武藤 「大河!どうしよー!!やばいって本当に……」

相良 「タイガー、何かねーのか!いい方法が!」


大河 「あるぜ、いい方法なら…」


工藤 「大河くん助けて!私にもぉ!!」

物凄い速さで大河に接近した工藤である。


大河 「どんなに、馬鹿な奴でも勉強すれば赤点なんて取らないだけの話だ!大丈夫だ!」


3人は絶望のあまり全滅してしまったのである。

武藤 「なんのフォローにもなってねーじゃねーかぁー……ぅー。。。」

大河 「そんな落ち込むなよ……分かった。昼休み少し見てやる。」


3人 「「「ありがとうございます!!」」」


大河 「がんばろうなw」


大河はこの後、頭を爆発させる事をまだ知らない。


そして大河が楽しみにしていたプールの時間がやってきた。


更衣室で大河が着替えていると、相良が大河に問いかける。

相良 「タイガー、虫刺されか?」

大河 「ぇ、どこー?」

相良 「ここ、ここ。」

相良は自分の太ももの付け根を指差した。


大河 (ま、マズい)
大河 「何だろな、気がつかなかったw」

大河は自然に誤魔化すが、武藤は感づいていた。

武藤は大河の尻をぱちんと叩く。

大河 「った!何だよ晃っ!」

武藤 「この、エロ大河めw////…」

大河 「おま、なん////」

武藤は大河の首に手をかけて、囁く。

武藤 「ばかっ。…いちいち反応すんなw」

大河はうなだれいるが、顔が真っ赤である。


準備運動が始まるため、皆急いで集合する。



「なんか、大河顔赤くねーか?」

「あ、ホントだ…何か……いい////」

「ばかっ体調悪かったらどうすんだよ!」



そして準備運動が終わっても大河は真っ赤である。

見かねた武藤が大河に話しかける。

武藤 「大丈夫か?…ごめん虐め過ぎた…少し休むか?」


しかし大河は首をぶんぶん振った。


工藤 「大河くん、顔が真っ赤よ!」

相良 「熱中症じゃないだろな…」


異変に気付いたのか、山口教師が大河に駆け寄る。



山口教師 「坂鬼。少し見せなさい。」



山口教師は迅速に大河を診察していく。



山口教師は首元に手を当てて時計を見ながら脈を測り、体温も確認する。



山口教師 「多分問題はないようだが、脈拍も早いし、体温も少し高い。プールサイドで足先から徐々に冷ましなさい…いいな?」


大河 「はい////……すいません。」



大河はプールサイドに座り、足をつけながら空を見上げていた。

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