剛柔なお前の為。

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ep 123 交わる心

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大河は次郎から送って貰った為、思ったより早く家についた。

バタバタと家に入る。


買ってきたものを冷蔵庫にしまいって、急いで着替える。

携帯を確認すると、翔座から連絡が入っていた。


《すまん、仕事が立て続けに入って、今日は晩ご飯はいらない。これから遅くなる日が続くかもしれんが宜しく頼む。組み手に協力できずごめんな。》


「大丈夫!仕事頑張ってください!」とだけ返した。


そして、浩介からも連絡がきていた。

《ごめんな、返信きてるのに気がついてなかったw 泳げるようになったら海でデートだ!!》


「弁当でも作ってくるよw あとで、電話します。」

と返信すると、大河は地下ジムに急ぐ。

組み手をする上に夕食と弁当の準備をしなくてはならないので大忙しだ。


大河 「こんちはー!」

大河は地下ジムの扉を開けて翔磨に手を振る。

翔磨 「うぃーす。…今日は何かはえーな。」

大河 「今日はやる事いっぱいあるから、急いでたんだw」

翔磨 「ほうほうほう。…んじゃ、始めるかw 今日は何人だ?」

大河 「んーとりあえず、6人お願い。」

田中 「おつかれ大河くん!…そんな居酒屋みたいな注文やめてくれw」

翔磨 「とりあえず生w …やべ、飲みたくなったw」

田中さんはくじ引き箱を持ってきて大河に差し出した。

中にはジム内の全ての人間の名前が入っている。

翔磨 「さー、引け、どんどん引けw」

田中 「頼むから俺は引かないでぇー。。」

「来ませんように!」
「神様ぁ!」

ハズレることを祈る者たちの声が聞こえる。

大河 「ん、これだな。」

大河は5枚まとめて掴んだ。

大河はおもむろに田中さんに勧めた。

大河 「田中さん、何となくだけど一枚お願いします。」

田中 「お、おう。いいぜ…これだな。」

田中は一枚引く。

翔磨 「おーし、俺がみてやる!よこせw」

大河が引いたくじを開き翔磨が名前を読み上げる。


新人から二番手、同い年、年上、年下とバラバラだ。 

翔磨は最後に田中のくじを受け取った。



田中 (嫌な予感がする…)

翔磨 「ん、ぶぁはっ!wwwどんだけ引きがつえーんだよ!!最後は田中さーーんw」



田中は膝から崩れ落ちた。

大河は苦笑いをしている。
 


田中 「大河君、ほんと、ほんとに痛くしないでくれよ……」

大河 「で、できるだけ、努力します …」

6人が集められて、翔磨が説明をする。


五分の耐久試合と禁止技を話していく。
 

すると大河が口を挟んだ。


大河 「ルール変更。禁止技無し、五分間俺は攻撃してはならない。ただし五分後、攻撃開始。」


翔磨 「……だってよ、んじゃさっそく。」
 

大河 「それと、最後に一つ。今回は2対1で行う。」


田中 「だめだ。1対1だ」


田中は即答で大河の提案を拒む。


翔磨 「んーーーーー。。。。許可する」


「はぁ?!」
大河以外の全員が驚く。 


しかし、翔磨は思い付きで無謀な事は言わない事を皆理解している。
 

そしてこのジムの責任者であるので、従うして無いのである。



翔磨 「いいから!とッと準備しろ!!審判は俺がつく。」
翔磨 (真髄に近づく為なら…)




大河は6人にお辞儀をし、全員が返した。


最初に出てきたのは新人と年下君である。


リングに3人は上がり、開始の音がなる。

ビーーーーーー

2人同時に大河に飛び込んでくる。


翔磨 「あほ、……」

キュルル!! シュッ!

大河の真ん中に突っ込み、2人が足を出してきた瞬間大河は1人の脚を刈る。

ドタッドタァ

翔磨が呟くと同時に2人はドミノで倒れる。

「だっぁー!っ。、」
「おぁー!!ッ」


大河 (こんなんじゃ見えない…」

大河は淡々と攻撃を回避する。

あっという間に五分がすぎ、2人は息が上がっている。

攻撃する度に、避けられ、刈られて倒れる。

体力の消耗が激しいのだ。


翔磨 「五分経過!!」

翔磨が叫んだ瞬間に大河の猛攻がはじまった。


2人の片腕を両手で掴みぐりっと半回転させる。

関節技が綺麗に決まり2人は膝をつく。
 
大河は2人が崩れた瞬間にそれぞれの首に手をかけた。


翔磨 「しゅーりょー。。」

翔磨はやる気がなさそうに、声をかけタイマーを止める。


大河は離れ側に、2人にしか聞こえない声で言い残す。

大河 「両足の、膝上筋肉の強化が必要だな…」

大河は立ち上がって一礼した。

のそっと、2人は立ち上がってお礼を言った。


そして、ぶっ続けで大河は2組目の同い年と年上の選手も全く同じように終わらせた。


大河 「翔磨ジム長、次は3人でお願い……これじゃ意味が無いんだ………その代わり五分間、俺も本気で攻撃する。…」


大河は上着を脱ぎ捨てた、本気で行く証拠だ。


翔磨 「はい!!作戦ターイム!」

翔磨は手で、タイムのマークをつくった。

大河 「いいよ…」

大河は首や手を振りながら体を温めている。


田中 「おいおい、無茶にも程がある。」

翔磨 「だって!言う事、聞かねんだよ!」

二番手 「ってか、4人は狭いっしょ実際」

3人がコソコソと会議を終わらせるとリングに上がった。


翔磨 「よーし、大河ぁ、楽しいお仕置きの時間だぜ!!w 言う事聞かない悪ーい子にな!!」

田中 「いいから、ふざけないでやるぞッ」

二番手 「本当に上手く行くんすか」

大河がタイマーを押しす。   

ビーーーーーー

大河 「はじめ。」


左から二番手、翔磨、田中が突っ込む。

翔磨 「ぬんっ!」

翔磨が先に鋭い突きを放つ。

大河はいなす事なく半回転して、翔磨の突きを回避して翔磨の懐中に飛び込む。

そして翔磨の首に手をかけようとするが、田中が大河目掛けて、ジャブを打つ。

シュ!!っと風を切る音がなる。


大河はすぐにかがみ込み回避する。

そして田中の腕掴んで自分の所に引きつける。

大河 (いける、見えそう!!)

大河は翔磨の片腕も掴もうと手を伸ばした時、二番手が背後から大河の腕を掴んだ。



翔磨 「ナーイスっ!w」

田中 「ぃだだだっ。」


二番手 「大河君捕まえたwっよ!」

大河 「んぁ!っ!」

大河の腕が背中に回されてしまった。

しかし、大河も田中の腕を掴み関節技を決めている。

動けるのは翔磨だけだ。




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