剛柔なお前の為。

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ep 118

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2人はシャワーを浴びて、更衣室に戻る。

沈黙が続いていたが、大河から話した。

大河 「山口先生。…」

山口教師 「な、なんだ…」


大河 「さっき、俺は嘘を付きました。」



山口教師 「うん??…」



山口教師は頭を拭いている。


大河は着替えながら話す。
 


大河 「俺は先生の事、嫌いではないです。良い先生です。俺はそれ以上の関係は望みません……ずっと先生を尊敬していたいです。」



山口教師 「大河………」


大河 「それじゃ、山口先生、また明日ww」


大河は怒ることも軽蔑する事もなく山口教師と接した。

そして、大河はいそいそと更衣室をでると武藤と相良がいた。

翔吾は大河をフェンスで見たらすぐに戻ったようだ。

大河は相変わらず、風呂上りのようにタオルを頭にかけていた。


武藤 「大河ー!見てたぞ!!もうカナヅチじゃねーなぁ!!」

相良 「教えた甲斐があったぜ!!w工藤さんが見たらびっくりだろうなw」


大河 「相良、本当にありがとう…。これで皆と泳げるかもしれんw」

武藤 「泳げる!確実に、泳げるw」

相良 「タイガー。おめでとさん。」

ぽふと頭を撫でる相良。

武藤は負けじと、大河の頭をガシガシ拭く。

大河 「いて!やめろ!!w」

3人のジャレ合う声が山口教師のいる更衣室まで聞こえていたが、当の本人は泣き崩れていたため、聴こえていなかった。



大河は帰り道に浩介に連絡を入れる。


「泳げるようになるかもですw」

とだけ送信した。


大河 「あちー。。。」
大河 (もうすぐ夏休み…かー。。)

大河は期待と寂しさを実感するのである。


大河は家に着くと、早速着替えて水着を洗い、夕食の準備に取り掛かった。


夏を実感すると、日々の流れがはやく感じる大河であった。



----------------所飛んで風呂場。--------



大河は今、久しぶりに翔吾と風呂に入っていた。


お互いの身体を洗いあう。

翔吾の筋肉自慢を見ながら大河は湯船に漬かり、あくびをしていた。

翔吾 「今日は疲れただろ?プールで大河兄ちゃんかっこよかったぜ!!」 

大河 「見にきてたのかよーw」


翔吾 「相良さんが大河兄ちゃんが泳ぐって教えてくれたんだぜw」


大河 「色々教えてくれたんだよ、カナヅチの俺に…優しい奴だw今度お礼しねーとな!」  


ざばっ!と大河は先に上がる。

大河 「お前…、兄貴と変な事ばっかすんなよ。」

翔吾 「な!?///してねーよ!!」

大河は笑いながら、風呂場をでる。

翔吾 (兄ちゃん、俺と兄貴がやり合ったて知ったらどんな反応すんだ//// )

大河 (たぶん近々、また何か仕掛けてくるだろうな…////)


大河はまだ、将吾達の手のひらの中に留まる事にしたのだ。


大河が風呂から上がると、翔磨がソファーから立ち上がる。

翔磨 「つぎ、俺もはいろー。あ、大河アイスあるぞー。」

大河 「やったぁ!飯前だけどだーべよっと。」

大河が冷蔵庫からスイカバーを取り出して食べていると、翔吾がリビングに現れる。

翔吾 「お、良いもん持ってんじゃんよーw一口くれよ!」

大河 「やだ、お前の一口は信用できない。まだ冷蔵庫にあるぞ!」

翔吾 「飯の後に食いたいんだよwな?お願い。」

大河 「わかったよ、ほら。」

翔吾 「さんきゅっ、ぁん?」

翔吾の口が閉じる音がする。


大河 「なーんてなwあげたフリw」



大河はアイスを食べながら逃げる。
 
翔吾はプルプル震えていた。

翔吾 「まちやがれー!!よこせーw!」

大河から、からかわれた事が悔しくて追いかけ回す。


しかし、大河はアイスを床にあった、翔吾の漫画の上に落っことしてしまった。

大河 「…あ。」

翔吾 「あ、じゃねーよ!!何してんだよ!


大河 「いや、アイスが落ちた。」

翔吾 「はー?!ふざけんな!!…昨日買ったばっかなのに…」

漫画の上のアイスを捨てる翔吾。


大河 「すまんw」

翔吾 「なーに笑ってんだ??」

大河 「いや、だってお前が追っかけるからw」

翔吾 「人の物汚しておいて、謝りもしねーのか?」

大河 「あ?だから謝っただろ?」


だんだんヒートアップしてくる2人。


翔座 「ただいまーー。んん???なんだ??」

翔座が玄関のドアを開けた瞬間に2人の声が聞こえてきた。

翔磨も何事かと思い、髪を乾かさないまま
風呂場から出てくる。

翔吾 「全然詫びいれてねーだろ!」

大河 「だいたいな、謝るも何も、お前がふっかけてきたんだろーが?!」

翔吾 「そ、それは!」

大河 「ほーら、みろ!!それにな昔からお前が素直に謝った事なんか1度もねーんだよ!!ちったー、自重しろってんだ!!」



翔磨と翔座はリビングにくる。


翔座 「何があった???」
翔磨 「知るかよ!!」



翔吾 「なんだと?!お前だっていつも分かったように偉っそうにしやがって!!俺のため?家族のためだぁ??独りよがりにも程々にしろってんだ!」

ダン!!!! 
大河は椅子を蹴り飛ばし、翔吾の足元に転がる。

大河 「おい。言って良い事と悪いこと事があるぞ!!!」

翔座と翔磨は2人の話しに割って入る。


翔座 「おい、そろそろやめろ!!」

翔磨 「おめーら何があったんだよ…」




翔吾 「図星突かれて逆ギレしてんじゃっっねー!!!」

ダン!!!

翔吾も大河目掛けて椅子を蹴り飛ばすが、大河は足で受け止める。


大河 「弱い奴ほど、何たらって言うだろーがw ホントの事だったな?」

翔吾 「おちょくってんじゃねーぞ?!」

大河の胸ぐらを掴み上げた翔吾。

大河はただ睨みあげる。


翔座 「いい加減しろ!!近所迷惑だ!喚きたいなら別んとこでやれ!!」


大河 「離せ…。」
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