剛柔なお前の為。

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ep 83

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------------所少し戻って浩二と3人。-----


翔座は今まで大河にしてきた行為、大河の反抗、修行、発熱。


分かり得ている内容を簡潔に浩二に説明した。


浩二 「なるほど、…な。まー。結論から言えば問題はねーだろ。俺も”衝動”に関する文献をあさってみたが、今聞いた内容に該当するものはねー。」



翔磨 「よかった…。。」

翔吾 「少し、ホッとしたぜ。…」



浩二 「で?真髄はどーだ?進展はあったか?」

翔座 「分かりそうで分からないと悔しがっていた。」



浩二 「早く取得してもらいてーが、冷静に考えてたらかなりぶっ飛んだ話だぜw」



翔吾 「なんで?あんなに兄ちゃん強いのに?」



浩二 「根本はそこだ。まだ、未成年なのに武術の極地に到達しようとしてるんだぞ?一生かけても到達出来ねー奴もゴロゴロいるのに。……血筋と才能と、大河を突き動かす何かがあるんだろ。」



翔座 「鷹虎家にマスタークラス級の奴らはどれくらい居るんだ?」


浩二 「すまん、俺もそこまではわからね。武術の伝承は基本的に公表してやらねーからな。ただ、浩介が大河の情報を流せば必ず接触を試みてくるだろう。」



翔座 「いち早く、真髄の取得のをさせる為にも宜しく頼む!!」

浩介 「そーだな。とにかく実力者を当てて大河に早く取得してもらおーぜw」
 


翔磨 「ところで、浩介の実力はどのくらいなんだ?俺より強いって言ってたけど。」

浩介 「んーーーー。。準マスタークラス級って所じゃね?」


3人が「おおー。」

と、感心していると浩介の愛の雄叫びが聞こえてきた。




「だいすきだぁー!!!!愛してるー!!!」

と雄叫びが廊下まで響いて聞こえてきた。



「は?」



全員が思考を停止してしまった。



翔座 「おい!浩二!!お前息子、薬でもやってんじゃねーだろな?!」

浩二 「や、やってねーと思うぞ…たぶんありゃ、本気だな…」



翔吾 「ち、ちょっと見てくる!!」

翔磨 「ば、はか!!やめとけ!!こう言う時は2人だけにしとくんだ!!」



翔座 「父親としてめちゃくちゃ気になるんだが……」

浩二 「同じく……」



翔磨 「俺だって気になるわ!!……だけど、告白した時、野次馬がいると嫌だろーが////」



3人 「……はい。」



しかし4人は聞き耳を立てている。



ほぼ、2人の会話は響いていた為筒抜けであった。


4人は2人が戻ってくるまで、下を向いていた。




大河 「お待たせ。……?どしたんだ皆神妙な顔して。」



浩介 「大河凄かったんだぜ!!オヤジ!!見事に負けて意識飛んで逝っちまったがなw」



4人はビクッと反応した。



翔座 「逝った?」
浩二 「失神の事だ、あほ!」


すると浩介は翔座をまっすぐ見つめた。



浩介 「翔座さん!!さっき俺大河に告白したんだ!!友達から付き合ってくれんだ!!認めて貰えなくても俺は大河を愛してる!!」



大河 「ちょ!!な!!////」
大河 (言いやがったなー!!!////)



翔吾 (浩介さん…本気だったんだな…)
翔磨 (そこまでハッキリ言われると何も言えねー。…)


翔座は無言で下を向き、拳を握りながら少し震えている。


浩二 「し、翔座?落ち着けよ。暴れるなんてことは無しだぞ?…浩介も本気なんだ…悪気はねー」


翔座 「……浩介。」
浩介 「はい!!」


翔座 「お前、大河が今どういう状況か全て分かって言ってるんだな?……」


それは、大河の衝動や、性行為等全てという意味だ。


浩介 「分かってます!!!」


目を離さずに翔座を見ている。

大河への深い好意、ただそれだけが伝わってくる。


大河は立ち尽くすしかない。



翔座 「……よし。大河を頼むぞ」
浩介 「はい!!!!」



大河 「お、おれちょっと顔洗って…くる///」


フラフラと洗面所に向かう大河。


翔吾 「兄ちゃん、混乱してねーか?」

翔磨 「まー、告白だとか慣れてねーからだろw」

浩二 「おい!お前ら兄弟だろ!止めねーのか?」



翔吾 「ま、まー。浩介さん本気だし、兄ちゃんがいいなら俺は何も言わね…」


翔磨 「俺も同意。他人がとやかく言う筋合いはねーよ。」


浩二 「だってお前らやるんだろ?!大河が好きじゃねーのかよ?」


翔磨 「他人を想う好き、じゃねー。家族愛に近いな。その延長に単純な性的行為が入るだけだ。…そう割り切ってる。たぶんオヤジも翔吾も。」


翔吾と翔座は無言の同意をしていた。



浩介 「俺は大河といるだけで幸せだ!」


とニカッ笑う浩介であった。



一方大河は顔を水で何度も洗い熱を冷ましていた。



大河 「……なんなんだよ////……」

大河 (あんなに人初めてだ…まっすぐ俺を見てた。……見透かされてるかと思ったぜ////」



大河は頬をパン!と叩く。



大河 「そろそろ、飯の準備するな!」



大河は気持ちを切り替えてキッチンにいく。



浩二 「大河飯つくれるのか?!すげーな!!」


浩介 「なんか手伝おうか??」



大河 「あ、大丈夫だ!ゆっくりしてて!お客さんなんだしw」


翔座 「じゃ、お前ら浩介に家ん中案内してやれよw …俺は浩二と晩酌してるからw」



翔磨 「わかった、浩介こっちだ!」



浩介 「あ、その前に、和泉さんに線香あげさせてくれるか?」


翔吾 「なら、こっちだ。」



3人はリビングを移動する。
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