剛柔なお前の為。

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ep 76

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大河 「…………すまん。大丈夫だから。」

大河は両手で、翔吾の頭を撫でまわした。

少し、気持ち良さそうにしている翔吾。



翔吾はむくっと大河を見上げる。


翔吾 「兄ちゃん、もし身体が大丈夫なら、……手合わせいいか?」



大河 「いいぞ。」

ニッコリ微笑む大河。


翔吾 「今日は8割は力を出してもらうぜw」



大河 「10割出そうか?」



翔吾 「絶対、すぐ終わるからダメだ。」


大河 「素直だなw………翔吾、お前は兄貴起こしてこい。俺は父さん起こしてくるから、観客がいた方がいいいだろ?w」


翔吾 「わかった。起こしてくる。」


大河 「よし!!その前にトイレ!」
翔吾 「おれも!!w」


2人は一気に起き上がり、笑いながらドタバタと走りだす。


そして大河がトイレを占領する。

ドンドンドン!と翔吾が扉をたたく。



大河 「おぃ、うるせーw うるせーぞw」


翔吾 「だったら早くでろ!そろそろ限界兄ちゃん!!」


大河 「わかった、わかったw」


ガチャリとドアを開けると翔吾が急いでトイレに入る。


ドアを閉めようとすると大河が足で妨害する。



翔吾 「おぃ。なんだこの羞恥プレイは?」


大河 「好きだろ?w」


翔吾 「んなわけねーだろ!いいから、とっと離せ!!」



ガチャンと翔吾は言い終わる瞬間にドアを閉める。


大河は笑いながら待っている。


スッキリした翔吾が大河の頭を少し叩いた。


大河 「いったぁーw」


翔吾 「ほら!さっさと起こすぞ!」



2人は仲良さげにそれぞれ起こしにいく。



翔吾は翔磨の部屋に来てドアを開けようとするが閉まっている事に気付く。



翔磨は基本寝るときは邪魔されないように鍵を閉める癖があるのだ。

無論、勝手に鍵を開ければ怒られる。


翔吾はため息を付きながら大河に開けて貰おうと翔座の元にいく。



大河は翔座の部屋にいき、肩をトントンと鳴らして起こす。



翔座 「んーーーーー。。。??なんだ大河か。。どした??……んーー。。。おいで。」


翔座は大河をベットに引きずり込んだ。


大河 「起きて!父さんっ、父さんって!!」


大河は翔座に捕まりもがいていると丁度翔吾が現れた。


翔吾 「ぷっw……大河兄ちゃん、兄貴の部屋鍵かかってるから代わりに開けてくれよ。俺だと殺されるしw」


大河 「笑って見てないで、はよ助けろ!!開けてやるから!」


翔吾 「へいへーい。…………オヤジ!!!兄ちゃんがまた熱出したぞ!!!」


翔座はガバッと起き上がり、大河と翔吾を交互に見た。



翔座 「????………っ。はーーー。。お前らなぁー……もー無理。。」


と言って、毛布に包まりだした。


大河 「父さんw 今から翔吾と手合わせするから審判してよw 」


翔座 「………………。」


翔座は黙って寝入ろうとすると翔吾が大河に耳打ちする。


翔吾 「猫撫で声だ兄ちゃん!幼くお願いしてみろ!!!」


大河 「ぇー……」


翔吾 「はやく!」


大河は翔座の毛布に潜りこんで、頬を撫でながら翔座にお願いした。


大河 「翔座くん、…お願いだ。」
翔座 「しゃーねーなぁ!!!ww 」



もの凄い速さで反応して、飛び起きる翔座に2人は一緒にビクッと跳ねた。


翔座 「んじゃ、ちょっくら、しょんべん行ってくるわw」


と大河と翔吾の頭をぽんっと撫でてトイレに向かう翔座。


翔吾 「さんきゅ、オヤジ。……あとは兄貴だな。頼む!!大河兄ちゃん!!」



大河 「はーー。。。分かった。ただしお前も来いよ。…俺も少し怖いんだぞ!」


翔吾 「おーけっ!」


2人は二階に上がって翔磨の部屋にきた。


大河 「い、いくぞ……」



ガチャと鍵を外から開けて、2人はベットに近づく。


翔磨 「おい………何勝手にはいってんだ?…入るなって行ったよな?」


大河 「ごめん兄貴、どうしてもお願いがあって。……ごめん。」


怖くなったのか大河は声を弱くだす。



翔磨 「……なんで、翔吾もいるんだ?…」


大河 「じ、実はな今から、翔吾と組み手するんだけどコーチをお願いしたくて……」


翔磨 「……翔吾。大河にだけお願いさせるのか……」



翔吾 「あっ、いや。頼む兄貴!!お願いします!!」



翔磨 「……2人ともお兄ちゃんだいすきって言ってくれたら、いいぞ。」

翔吾 「なっ!!!」


翔吾の眉間にシワがよった。



翔磨 「……別に俺はどっちでもいい……寝るぞもう。……」


大河 「言うって!言うよな翔吾!!」

大河は翔吾を睨む。


翔吾は舌打ちをして呟く。



翔吾 「お、お兄ちゃん……だいすき////。…」

不意に大河は翔吾を可愛いく思ってしまった



翔磨 「だはっww  翔吾がマジで言ってくれるとはwwはーーー。。、……んで、最後。大河はだぞw可愛いくw」


大河は、大きなため息を呟く。

そして息を吸った。



大河 「翔座お兄ちゃん…だいすき!!」



最後を強調させながら言う大河に翔磨はご満悦のようだ。


翔磨はニンマリと笑い起き上がる。



翔磨 「たまには、こういうのも有りだなw」

翔吾 「無しだ!!w」
大河 「右に同じ。w」


翔磨 「着替えるから、先にまってろ。場所は?」


大河 「畳の間!あと父さんにも審判やってもらう。」


翔磨 「了解、本格的だなー。…翔吾、しっかり大河に成果をみせてやれw」


翔吾 「ああ。そのつもりだ。」


大河 「んじゃ後でな。…翔吾、先に母さんの所いくぞ。」


翔吾 「おう。」



2人は翔磨の部屋を後にして母の所にむかい、水を変えて、手合わせる。



丁度翔座も合流し、3人は畳の間に移動する。
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