73 / 171
ep 70 風邪
しおりを挟む------------家族のために------------
翔吾と翔磨はトレーニングを終えて、さっそく風呂に入る。
翔吾と翔磨は絶対やましい気持ちを起こさないよう、お互いを監視していた。
翔磨 「ぅわー。。青痣になってる。痛そーっww」
翔吾の大河につけられたアザをみて翔磨は笑う。
翔吾 「そこまで痛くねーよ!」
翔磨は茶化しながらお湯につかる。
翔磨 「あっそw ぁ゛ーーーーー極楽。。。」
翔吾は少し翔磨と距離をとって身体を洗っている。
翔磨 「なぁ、翔吾。……大河に抱かれたんだろ?……どうだった?」
翔吾は睨み付けるが、翔磨は茶化すことなく真剣に見つめていた。
翔吾 「ああ。……優しくて気持ちよかった///……ただそれだけだ。」
と言い放つ。
翔磨 「そうかぁ……俺もアイツとしよーかなw」
翔吾はぎょっとしていた。
翔磨 「んだよ、お前もやられたんだろ?その強面のデカい図体で。 どんな風に泣かされたんだかw」
翔吾は顔を真っ赤にらして黙り込んだ。
翔磨 「あいつ、サドが入ってるだろ?何か知らねーけど、たまに俺もゾクゾクするんだわ。……オヤジの血だなw 兄弟揃って。」
翔吾 「でも、その前にやるんだろ?オヤジと一緒に////……まさか?!」
翔磨 「んーー?内緒……んじゃ先上がる
わ、のぼせた。」
翔吾 (大河兄ちゃんが兄貴を抱くとどーなるんだ?////)
と、翔磨のつぎに風呂につかる。
翔磨 (翔吾ほんとに抱かれたんだな、大河はどんな風だったんだ?気になる////)
翔磨はそんな事を思いつつ、身体を拭いていると。
遠くから翔座の声がきこえた。
「ただいまー。」
翔座はリビングに入る。
大河 「ゲホッ……おかえりー!」
元気に振る舞っている大河だが、何か様子がおかしいとすぐ翔座は異変を感じ取った。
翔座 「大河?顔が赤いぞ?……わかった!お前あれ飲んだろー?ww ったくしょうがねーなー……」
とスーツを脱ぎながらジャージに着替える翔座。
大河は自分以外の食事の用意を済ませてお茶を一杯飲んだ。
頭がぼーとして、翔座の声があまり聞こえていないようだ。
翔座が着替え終えて、反応してこない大河を不思議に思う。
翔座 「……大河?」
大河は食事の用意を全て終わらせた。
大河 「ごめん///、今日はもう休むな///…」
大河は二階に行こうとすると翔座が駆け寄り、首に手を当てて、脈をはかる。
大河は冷や汗と、キツそうに息をあげている。
翔座 「大河っ、ちょっと座ろうか。熱測ってみろ。…ほらっ。」
大河に体温を渡して熱を測っていると2人が風呂から上がった。
翔磨 「なんだ?…なにしてんだ?」
翔吾 「兄ちゃん?」
大河は苦しそうに少し上を見上げている。
ピッピーと体温計が静かに鳴る。
翔座 「……やっぱり…38.8c°……」
翔吾 翔磨 「「ぇ?!!」」
翔座 「ばか!具合悪いなら休まねーと駄目だろ。…」
大河 「大丈夫//……、飯作ったら寝るつもりだったから//…コホッ…うつさねーようにするから…」
翔座 「違うって!!無理するなって!言ってんだ!!!」
と大河の肩を強く掴む。
翔磨 「オヤジ!それより寝かせねーと。」
翔吾 「あ、おれ!解熱剤とってくる。」
翔座 「俺が連れて行こう、ほら。おいで。立てるか?」
大河 「大丈夫//、立てるから//…ハア。皆飯食ってて//」
と1人で立ち上がろうとすると翔座が怒鳴った。
翔座 「いい加減にしろ!!!、飯なんかどうでもいい!!!何故誰にも言わないで1人で全部やろうとする?!!そんなに家族が頼りないかぁ?!」
大河 「っ//おれは、……ただ//…ハア」
翔座は大河の上着の肩をギュッと握り締めている。
身体に負担をかけないようにしている。
すぐさま翔吾と翔磨が止めに入る
翔磨 「おい!オヤジ!!何やってんだよ!?」
翔吾 「っざっけんな!!熱あんだぞ?!」
翔座は我に帰り、ぱっと手を離す。
翔磨 「…俺が連れていく、立てるか?大河?」
大河 「ごめっ、おれっ、おれ……」
泣き出してしまった。
熱のせいか上手く思考が働かないのだろう。
翔座 「っ、!翔磨、まて。頼む。……俺が連れていくから。翔吾とおかゆ作ってくれないか?頼む…」
翔磨 「……わかった。…翔吾薬探せ。あと熱冷ましシート」
翔座は大河をおんぶして二階に連れて行った。
電気をつけて、ゆっくりと大河をおろす。
風邪のせいでキツさで大河は目を閉じている。
翔座は大河に布団かけて、タオルで汗を拭いてあげる。
大河がうなされて何かを口ずさんでいる。
翔座 「どうした大河?!吐きそうか?…水か?…」
翔座は大河の途切れ途切れの言葉を繋ぎ聞き取っていく。
大河 「…か…さん。……おれが、…ぜんぶ…やるから……………あんしん…しろ…」
翔座はただ大河を目の前に涙を流すしかなかった。
瞬きをせず、目尻から零れ落ちる。
下をむき、拳を握る。
今の姿の翔座は、和泉が亡くなる前と同じ状態だった。
翔座 「…すまん。……すまん…………ありがとう。……大河。」
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる