『観察眼』は便利

Nick Robertson

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そこに身を置きながら、すぐさま『観察眼』を使う。

(……、そろそろ体内エネルギーが完全枯渇してきたな。あーあ、回復薬なんかあげなけりゃ良かった)
今更ながらあの時の決断が悔やまれる。これから自分用に一つは携帯しとこーっと。

建物の奥へ奥へと意識を飛ばす。さっき散々地面の中を探ったせいで、すっかり慣れっこだ。

(ふむふむ。大型の機械……。それよりここ、無人みたいだな。誰か見回りに来たりしてんのか?)
床や壁などは綺麗サラッサラだったので、掃除はされてるのかな?

(……、ん、やっぱりまだ別の部屋がある)
予想通りだ。隠し部屋ってほどじゃないけど、広ーい空間がシレッと繋がっていた。

その扉を通過する。そして、もっと、さらに先を目指していくと……。

「?なんだ、あれ…」
小さな生き物が、一体ずつカプセルに入って並べられていた。

………秘密の実験室。
なかなか凄いことになってきたじゃないか。
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