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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)
蜜月の始まり⑤*エリックの執務室*★
しおりを挟む「いや……、やぁ♡♡は、んん♡♡も、ゆるしてぇ♡♡えりっく、さま……♡♡」
アルディエンヌ公爵邸内、エリックの執務室にて。
室内では、エリックがアルディエンヌ公爵家当主としての書類仕事をこなしていた。
「駄目だよ。……夜になったら、リアはアスモデウスに抱かれてしまうのだろう?なら、その前にしっかりお仕置きしておかなきゃね?」
ヴィクトリアの父である前公爵は、エリックとヴィクトリアが結婚をしたその日に引退を宣言し、隠居してしまった。
前公爵は、王太子であったエリックが非常に優秀だという事を理解していたし、あまり表情には出さずとも娘であるヴィクトリアを溺愛していた。それ故、新婚となった娘夫婦の屋敷にいつまでもいるべきじゃないと判断したようだ。
室内に響く、カリカリとペンを走らせる音は、エリックが真面目に仕事をしている証。
しかし、その音と共に、この場に似つかわしくない別の音も聞こえてくる。
「あっ、あん♡♡止め、て……♡♡やらぁ♡♡」
ヴヴヴヴヴといった振動音と、くちゅくちゅという聞き慣れた水音。
室内にはエリックとヴィクトリアしかおらず、ヴィクトリアはエリックに背を向ける形で、執務室の扉の方を向いているソファの上に座らされ、身体を拘束されていた。
ダイニングの時と同じく、あられもなく両足を大きく開かされ、秘処が丸見えの状態で。
「リアはお仕置きが大好きみたいだから、まるでご褒美みたいで嬉しいでしょ?……うーん、この件は視察が必要だな」
エリックが仕事を始めてから、既に一時間が経過している。その間、ヴィクトリアはずっと耐え難い快楽に必死に耐えていた。
ジルベールによって、更なる改良を重ねられた大人の玩具『月の泉』は、ぷっくりとした花芽を柔らかなゼリー状の球体で包み込み、中に生えている無数の小さなイボを振動させながら愛撫のように優しく扱いていく。
その球体から生えた透明な蔓の先にも別の球体がついており、花芽を弄っている方とは逆で、無数の振動するイボが外側についている。そして、ソレは前の蜜口と後ろの蜜口の両方を、振動しながらゆっくりゆっくり刺激していくのだ。
「ひっ♡♡ひぅん♡♡ああっ、あっ♡♡」
「ふふ。リアは本当にいつも可愛い声で鳴くね。凄く気持ち良さそう♡」
「きゃう?!♡♡」
前の蜜口と後ろの蜜口の中へ、まるで自らの意思があるかのように、イボのついたソレがチュポチュポと出入りを繰り返し始める。
すると、ほんの一瞬の出入りなのに、中のザラついた処や、弱い柔壁を的確に刺激されてしまい、ヴィクトリアは愛液を滴らせながら、堪らない快楽に身を焦がし、悲鳴のような嬌声が止まらない。
「やらっ、それぇ♡♡気持ち、良すぎて、変になる……っ♡♡ぜんぶ、いっしょ……らめぇえ♡♡」
『月の泉』の透明な蔓は、ヴィクトリアの豊かな双丘の先端にも伸びていて、赤く色付く熟れた果実に吸い付いて、執拗に嬲り続けている。
身体中全部、快楽に支配されて。
ヴィクトリアは生理的な涙を流しながら、必死に快楽を逃がそうと身を捩らせる。
けれど、どんなに身を捩ろうとも、快楽からは逃れられなくて。
「あ、あぁあ……♡♡イク、イク♡♡イッちゃ……っ♡♡」
もう限界――――
ヴィクトリアがそう思い、快楽に身を委ねようとした瞬間。
『月の泉』が全ての動きを停止させた。
ヴィクトリアは絶望から、涙を溢れさせる。
一体どうして、ヴィクトリアに好意を寄せる者達は、総じてヴィクトリアを我慢させたがるのか。
(また……お預けなの……?)
もう我慢したくない。
早くイカせて欲しい。
ヴィクトリアが耐えきれずエリックに懇願しようと口を開きかけた時。
――――コンコンコン。
「?!」
誰かがエリックの執務室の扉をノックした。
* * *
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