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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

触手の魔物の残滓④★

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「シュティ……それ、やだぁ……っ♡♡」
「駄目だよ、ヴィクトリア。こうやってグリグリしてるのは、魔物を退治する為なのだから。気持ち良過ぎても我慢しようね?」
「あんっ♡♡やっ、やらぁっ♡♡あぁんっ♡♡」

グリグリグリグリ♡♡
グリグリグリグリ♡♡

子宮口にべったりとくっつき、ブルブル振動し続ける魔物の残滓ごと、シュティの大き過ぎる熱い肉棒が、これでもかと言う程にグリグリと最奥を突き上げてくる。
その度にヴィクトリアはおかしくなりそうな程に感じてしまっていた。お腹の中いっぱいの圧迫感と、突き上げられる度に中の気持ち良いところが全部擦れて、すぐに達してしまいそうになる。

「気持ちいい?ヴィクトリア、我のおちんちんは気持ちがいい?」

聖なる獣と書いて“聖獣”であるシュティの口から、あまりに卑猥な責め句が飛び出し、ヴィクトリアは顔を真っ赤にしながら頭を振った。
これでは聖獣というより、淫獣だろう。

「み、皆見てる、のに……そんなこと……っ」

恥ずかし過ぎて答えられない。
だが、シュティはそんなヴィクトリアを愛おしそうに見つめてから、とんでもない事を口走る。

「なら、もっと恥ずかしい事をすれば気にならなくなる。……上にあるもうひとつの穴・・・・・・・も刺激してあげるね?」
「?!」

もうひとつの穴。
そう聞いて、ヴィクトリアは自身の耳を疑った。
まさか、そんな。
しかし、シュティが蜜のついた指で触れてきたのは、間違いなく尿道だった。

「やっ……やだ!そっちはだめぇ!」
「後ろの穴は大好きなのに、前の穴は駄目っておかしくないかな?ほら、中からも刺激してあげるね。皆の前で、お漏らししちゃおう♡」
「やんっ♡♡だめ……刺激しちゃ、やぁあん♡♡」

中からも的確に刺激され、尿意を催してしまう。
これでは本当に漏らしてしまう。
ヴィクトリアは涙を堪え切れず、ポロポロと泣きながら「言う!言うから止めてぇ♡♡」と必死に懇願した。

「何を言うって?」
「だ、だから、その………シュティの……」
「我の?」
「ひぅうう♡♡」

尿道を刺激され、おしっこが漏れそうだと言うのに、何故だか背筋がゾクゾクして、酷く気持ちが良い。
ヴィクトリアは自分の中の何かが壊れてしまうと感じながら、必死に言葉を紡ぐ。

「しゅ、シュティの……シュティのおちんちん……気持ちいい、から……」
「我の、何?」
「シュティのおちんちん、おっきくて熱くて、気持ち良いの……!」
「それは良かった♡」
「きゃあああんっ♡♡」

きちんと言ったのに、シュティの尿道を刺激するのを止めてくれなかった。
皆が見てるのに、聞いているのに。
シュティがグリグリと刺激する度に、ヴィクトリアは限界へと追い詰められていく。

そうして――――


「だめーーーーっ♡♡♡」
「……っ……♡」


ヴィクトリアは絶頂しながら、盛大に漏らしてしまった。
同時にシュティも、ヴィクトリアの中に己の欲望を吐き出す。

あまりの気持ち良さに、身体がビクビクと痙攣しながら、ヴィクトリアは続け様に二度、三度と達してしまった。

シュティが満足気に蕩けるような笑顔を浮かべて、ヴィクトリアから溢れた尿も蜜も、魔法で回収する。

「……気持ち良かったね、ヴィクトリア。これからはおしっこする度に気持ち良くなってしまうね?」
「……っ……シュティの、ばかっ……へんたい!」
「酷いなぁ。でも、ほら。魔物が剥がれたよ。ヴィクトリアから、いつもより深い絶頂による精気が放出し、極上を上回る精気の味に魔物が弛緩した瞬間、我の聖なる気で一気に剥がす事が出来た。……ヴィクトリアの嫌がる事はしたくなかったけど、一応意味はあったんだ。普通の絶頂だと、なかなか魔物が緩まなくてね」
「え……そう、だったの……?」

一度懐に入れてしまった者には、良くも悪くも、すぐに絆されてしまうヴィクトリア。
しかし、流石に今回の事はサラッと流せない。ヴィクトリアが恐る恐るこの部屋に居る他の者達へ視線を向ける。

(………リア、可愛すぎるよ……!)

(そうか。ヴィクトリアは上の穴も感じるのか。……良い事を知った)

(リアがいやらし過ぎる。早く食べたい……)

(くっ……!不謹慎だと分かっているが、堪らん……!)

人間の男性陣。
エリック、ジルベール、アベル、レオンハルトは可愛すぎるヴィクトリアに胸を撃ち抜かれてノックアウトされていた。
ヴィクトリアを見つめ続けていたエリックは片手で額を押さえ、ジルベールはクイッと眼鏡を押さえながら何か思案している。
アベルは顔を赤らめつつ、目を逸らし、口元を隠していて、レオンハルトは両手で自身の顔を覆い、天を仰いでいた。

四人が何を考えているかなど、知る由もないヴィクトリアは、皆がこちらを見ていない事にホッとしていた。
声や音は聞こえていただろうけれど、見ないでくれていたんだなと思えば、いくらか救われた気がした。(……実際にはガッツリ見られていたのだが。)

「シュティ。魔物が剥がれたのなら、さっさとヴィクトリア様から離れて下さい」

すぐ近くから聞こえてきたフィルの声。

「フィル、本当に奴等全員の精気が必要なのか?」

同時に、酷く不満気なナハトの声。

「ナハト、私だって心底嫌だよ。だけど、仕方がないんだ。……精気が枯渇状態のヴィクトリア様には、人間の精気がどうしても必要だから」

フィルとナハトの会話を聞いて、ヴィクトリアは首を捻った。
魔物の残滓は取り除いたのに、二人は何を言っているのだろうか?そういえば、シュティが協力がどうとかって話していたような……?

ヴィクトリアが何とか記憶を手繰り寄せていると、シュティに身体を浄化する魔法をかけられた。
そして。



「ヴィクトリアには精気が必要だ。さて……人間の男共、誰から限界まで・・・・精気を捧げる?それとも、何人かで一度に捧げるか?」



エリック達の瞳に獰猛な光が宿る。
反対にヴィクトリアは、みるみる顔色を青褪めさせた。

魔物の残滓を取り除いてからが、ヴィクトリアにとって本当の終わらない快楽地獄の幕開けだった。


* * *
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