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第五章 魔族の国
第65話 魔王城へ再び
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「全然違う場所に来たのかと思った」
「ん?ああ。リクが来たときは夏だったかのう」
「雪に埋もれると見た目も変わるもんだ」
「そうじゃの。この国の雪景色は、私も嫌いではない。冬は戦もほとんどないからの」
細く開けた戸口からはガルガラアドの王城が見えた。雪化粧の城は、幻想的な雰囲気を纏っている。だがその門前は……。
◆◆◆
洞窟から外への出口は、今は使われていないらしき小さな納屋だった。
地下道は、掘っては埋めるのを繰り返し、いくつかに枝分かれした先のほとんどは行き止まりになっている。俺たちも何度か間違った方向に進んだが、先を見てさっさと引き返し、まあまあ順調に進めたんだろうと思う。
だが案内がいる勇者一行はやはり早く、城門のあたりはすでに喧騒に包まれていた。
おかげでちっぽけな小屋の中から俺たちが出て行っても、見向きもされないだろう。
「さて、ここまで来たが、考えは変わらないか?リリアナ」
「うむ。逃げたままというのも性に合わぬ。あの王冠の魔道具がほかにも残っていないかどうかも気になるしのう」
「そうか。ま、俺も戻るつもりは無かったがな」
「私はこの先も、リリアナさんと共に」
カリンがそう言うと、シモンも大きくうなずいた。
ここに来るまでにリリアナが何をしたいのかは聞いている。ガルガラアドでの百年に、きちんと終止符を打ちたいのだろう。カリンとシモンには少し危険かもしれないが、止めようとしても、どうせ聞くやつらじゃない。
「僕ももちろん、ついていきますからね!」
ほらな。
「そういう訳だ。俺たちは城に向かう。レーヴィも無事父親が見つかるといいな。気を付けて行けよ」
ガルガラアドに入ってから変装を解いたレーヴィは、若い女性だった。ほとんど目立たない小さな角と魔族にはない栗色の髪を持っていて、けれども顔つきはどう見ても魔族に見える。人族と魔族、どちらにも似て、どちらとも違う。彼女がこの国を逃げることになった理由だ。
父親は成長したレーヴィを見て、どう思うのだろう。かつて人族と恋に落ちたのだから、その容姿だけで嫌うということもないんだろうが。
「もし……城に侵入するのであれば、私も一緒に行っていいですか?」
「え?」
「父がいるのが、城内なのです」
「じゃが……こっそり侵入すると言う訳にはいかぬし、私らとは一緒ではないほうが良いと思うがのう。レーヴィは追われているという訳ではないのじゃから、機を見て堂々と会いに行ったほうがよくないかの?」
「リクさんとリリアナさんは逃亡者だし、僕たちも今から不法侵入する予定ですからね!わざわざ犯罪者になる必要はありませんって」
「ふふっ」
大真面目にこぶしを振りながら力説するシモンに、深刻な顔のレーヴィから思わず笑いがこぼれた。
「心配してくれてありがとうございます。でも普通の方法では会えないと思いますし、私も一応は戦えます。意味なく魔族を殺すことはできませんが……、リクさんたちも殺し合いに行くのではないと聞きました」
「ああ。俺たちの目的は王冠の魔道具の破棄と、魔族との『話し合い』だ。まあ多少はもめるだろうが」
「ならば目的は皆さんと一緒です」
「ふふ。心配ないのじゃ。私が魔王と呼ばれていた所以《ゆえん》を、見せてやろうではないか」
胸を張ってリリアナが言う。ほかの皆も不安な表情はない。
そうか。ならばみんなで乗り込もう。喧噪に包まれた城へ。
◆◆◆
ガルガラアドの王城の門のところでは、勇者一行と門番との争いにけりが付いたようだ。門番がその場に崩れ落ち、勇者一行は一か所に集まる。そして俺の時と同じように門のそばで何かを言った後、そのうちの三人はさっさとどこかへ消えていった。黒髪に戻った粗末な装備の少女がただ一人、門の中へと歩を進める。
旅の荷物を隠し身軽に動けるようにした後、俺たちは息をひそめて城門に近付いた。今は勇者一行の槍使い、魔法使い、聖女とやり合うつもりはない。
足元でうめく門番をちらりと横目で見ながら、開いたままの門から中へ滑り込む。
「よし。ここまで来たらあとは力ずくだ。シモン、カリン、レーヴィ、全力でリリアナを守ってやってくれ」
「はいっ」
三人の声がそろう。
「すまぬの。術の発動までに少し時間がかかるのじゃ。それまで頼む。リクも……気をつけて」
「俺はまあ、好きにやらせてもらうさ」
今、俺の手にあるのは、大剣ではなく普段リリアナの使っている鉄棍だ。今回の目的は魔族を殺すことじゃない。城の魔族全員の無力化だからな。俺の大剣は代わりにリリアナが背負っている。引きずるほどの大きさの重い剣だがそんなことはリリアナには関係ないらしく、弾むように軽やかに動く。
「皆、守り石は身に着けておるかの?」
「ええ」
「では遠慮なくいくかの。ふふふ」
普段は勇者しか入ってこない襲撃なのに、俺たちが突入したことで魔族側は軽く混乱しているようだ。
数人が何か叫びながらこちらに駆けてきた。俺たちの中に魔族であるカリンと、魔族の特徴を色濃く持っているレーヴィ、そして今は変装用の眼鏡をかけて魔族男性に見えるリリアナ。この三人と明らかに人族のシモン、そして勇者の特徴を持つ俺がが一緒にいるのだ。混乱するのも無理ないだろうが。
「お前たち何者だ? 止まれ! 王の城に許可なく立ち入るのは許されぬ」
「そうはいかないのさ。悪いな」
俺の振るった鉄棍が、一番近くに来た魔族を吹っ飛ばした。
「お前らもあいつの仲間か。くそっ、潰しても潰しても湧いてくる虫けらどもめ」
「結構な言われようだな。ま、仕方ないが」
そう言いながらも、三人を叩き伏せ、起き上がるよりも前にみんなでその場を駆け抜ける。シモンたちの足に合わせているので普通の速さでしかないが、混乱している魔族たちを足止めしながら、城の奥へと進んだ。
新しい勇者はもう城の中まで入っているようだ。俺と同じく足に魔力を込めて強行突破したんだろう。
俺たちも順調に奥へ進んだが、城の中までは入らずに、入口の手前でリリアナが足を止めた。
「ここらがおよそ真ん中かのう。では頼むぞ」
そう言うとすぐにリリアナは胸の前で手を組んで、小さな声で詠唱を始めた。
流れるようなその言葉のほとんどは、知らない言語なので上手く聞き取ることができない。古代語なんだろう。滑らかで柔らかいその声は、危険なものとは到底思えない美しさがある。魔族と打ち合う鉄棍の響きに、高揚してつい力を入れてしまいそうになる俺を、リリアナの声が優しくなだめた。
「じゃあ頼むぞ。俺はクリスタを追う」
「任しといてください。僕だって負けてられませんからね」
旅の道中は後方支援に徹していたシモンだったが、今は細身の長剣を持って前に出ている。魔族側は杖を持った魔法使いと剣を持った兵士が半々くらいだろうか。レーヴィとカリンは杖を持って魔法で応戦している。
「神の怒りを!トゥルエノブリー!」
「う、うわあ。気をつけろ、こいつら魔法を使うぞ」
「くそっ、フロガヴェロス!フロガヴェロス!」
「あなたたちの炎の矢など、ラビの動きよりも全然遅いですよっ」
「ぐっ」
爆音と喧噪を背中に聞きながら、足に魔力を込めて俺だけが城の中に走る。半年前のあの夏の日のように。
だが今、俺は一人で戦ってる訳じゃない。動けないリリアナに敵が向かわないように、出来るだけ大きな声をあげる。リリアナの詠唱が終わるまで起き上がれないように、適度な力を込めて鉄棍を振るう。ただ駆け抜けた以前と違って、できるだけ数を減らしながら、奥へ、奥へ。
「ん?ああ。リクが来たときは夏だったかのう」
「雪に埋もれると見た目も変わるもんだ」
「そうじゃの。この国の雪景色は、私も嫌いではない。冬は戦もほとんどないからの」
細く開けた戸口からはガルガラアドの王城が見えた。雪化粧の城は、幻想的な雰囲気を纏っている。だがその門前は……。
◆◆◆
洞窟から外への出口は、今は使われていないらしき小さな納屋だった。
地下道は、掘っては埋めるのを繰り返し、いくつかに枝分かれした先のほとんどは行き止まりになっている。俺たちも何度か間違った方向に進んだが、先を見てさっさと引き返し、まあまあ順調に進めたんだろうと思う。
だが案内がいる勇者一行はやはり早く、城門のあたりはすでに喧騒に包まれていた。
おかげでちっぽけな小屋の中から俺たちが出て行っても、見向きもされないだろう。
「さて、ここまで来たが、考えは変わらないか?リリアナ」
「うむ。逃げたままというのも性に合わぬ。あの王冠の魔道具がほかにも残っていないかどうかも気になるしのう」
「そうか。ま、俺も戻るつもりは無かったがな」
「私はこの先も、リリアナさんと共に」
カリンがそう言うと、シモンも大きくうなずいた。
ここに来るまでにリリアナが何をしたいのかは聞いている。ガルガラアドでの百年に、きちんと終止符を打ちたいのだろう。カリンとシモンには少し危険かもしれないが、止めようとしても、どうせ聞くやつらじゃない。
「僕ももちろん、ついていきますからね!」
ほらな。
「そういう訳だ。俺たちは城に向かう。レーヴィも無事父親が見つかるといいな。気を付けて行けよ」
ガルガラアドに入ってから変装を解いたレーヴィは、若い女性だった。ほとんど目立たない小さな角と魔族にはない栗色の髪を持っていて、けれども顔つきはどう見ても魔族に見える。人族と魔族、どちらにも似て、どちらとも違う。彼女がこの国を逃げることになった理由だ。
父親は成長したレーヴィを見て、どう思うのだろう。かつて人族と恋に落ちたのだから、その容姿だけで嫌うということもないんだろうが。
「もし……城に侵入するのであれば、私も一緒に行っていいですか?」
「え?」
「父がいるのが、城内なのです」
「じゃが……こっそり侵入すると言う訳にはいかぬし、私らとは一緒ではないほうが良いと思うがのう。レーヴィは追われているという訳ではないのじゃから、機を見て堂々と会いに行ったほうがよくないかの?」
「リクさんとリリアナさんは逃亡者だし、僕たちも今から不法侵入する予定ですからね!わざわざ犯罪者になる必要はありませんって」
「ふふっ」
大真面目にこぶしを振りながら力説するシモンに、深刻な顔のレーヴィから思わず笑いがこぼれた。
「心配してくれてありがとうございます。でも普通の方法では会えないと思いますし、私も一応は戦えます。意味なく魔族を殺すことはできませんが……、リクさんたちも殺し合いに行くのではないと聞きました」
「ああ。俺たちの目的は王冠の魔道具の破棄と、魔族との『話し合い』だ。まあ多少はもめるだろうが」
「ならば目的は皆さんと一緒です」
「ふふ。心配ないのじゃ。私が魔王と呼ばれていた所以《ゆえん》を、見せてやろうではないか」
胸を張ってリリアナが言う。ほかの皆も不安な表情はない。
そうか。ならばみんなで乗り込もう。喧噪に包まれた城へ。
◆◆◆
ガルガラアドの王城の門のところでは、勇者一行と門番との争いにけりが付いたようだ。門番がその場に崩れ落ち、勇者一行は一か所に集まる。そして俺の時と同じように門のそばで何かを言った後、そのうちの三人はさっさとどこかへ消えていった。黒髪に戻った粗末な装備の少女がただ一人、門の中へと歩を進める。
旅の荷物を隠し身軽に動けるようにした後、俺たちは息をひそめて城門に近付いた。今は勇者一行の槍使い、魔法使い、聖女とやり合うつもりはない。
足元でうめく門番をちらりと横目で見ながら、開いたままの門から中へ滑り込む。
「よし。ここまで来たらあとは力ずくだ。シモン、カリン、レーヴィ、全力でリリアナを守ってやってくれ」
「はいっ」
三人の声がそろう。
「すまぬの。術の発動までに少し時間がかかるのじゃ。それまで頼む。リクも……気をつけて」
「俺はまあ、好きにやらせてもらうさ」
今、俺の手にあるのは、大剣ではなく普段リリアナの使っている鉄棍だ。今回の目的は魔族を殺すことじゃない。城の魔族全員の無力化だからな。俺の大剣は代わりにリリアナが背負っている。引きずるほどの大きさの重い剣だがそんなことはリリアナには関係ないらしく、弾むように軽やかに動く。
「皆、守り石は身に着けておるかの?」
「ええ」
「では遠慮なくいくかの。ふふふ」
普段は勇者しか入ってこない襲撃なのに、俺たちが突入したことで魔族側は軽く混乱しているようだ。
数人が何か叫びながらこちらに駆けてきた。俺たちの中に魔族であるカリンと、魔族の特徴を色濃く持っているレーヴィ、そして今は変装用の眼鏡をかけて魔族男性に見えるリリアナ。この三人と明らかに人族のシモン、そして勇者の特徴を持つ俺がが一緒にいるのだ。混乱するのも無理ないだろうが。
「お前たち何者だ? 止まれ! 王の城に許可なく立ち入るのは許されぬ」
「そうはいかないのさ。悪いな」
俺の振るった鉄棍が、一番近くに来た魔族を吹っ飛ばした。
「お前らもあいつの仲間か。くそっ、潰しても潰しても湧いてくる虫けらどもめ」
「結構な言われようだな。ま、仕方ないが」
そう言いながらも、三人を叩き伏せ、起き上がるよりも前にみんなでその場を駆け抜ける。シモンたちの足に合わせているので普通の速さでしかないが、混乱している魔族たちを足止めしながら、城の奥へと進んだ。
新しい勇者はもう城の中まで入っているようだ。俺と同じく足に魔力を込めて強行突破したんだろう。
俺たちも順調に奥へ進んだが、城の中までは入らずに、入口の手前でリリアナが足を止めた。
「ここらがおよそ真ん中かのう。では頼むぞ」
そう言うとすぐにリリアナは胸の前で手を組んで、小さな声で詠唱を始めた。
流れるようなその言葉のほとんどは、知らない言語なので上手く聞き取ることができない。古代語なんだろう。滑らかで柔らかいその声は、危険なものとは到底思えない美しさがある。魔族と打ち合う鉄棍の響きに、高揚してつい力を入れてしまいそうになる俺を、リリアナの声が優しくなだめた。
「じゃあ頼むぞ。俺はクリスタを追う」
「任しといてください。僕だって負けてられませんからね」
旅の道中は後方支援に徹していたシモンだったが、今は細身の長剣を持って前に出ている。魔族側は杖を持った魔法使いと剣を持った兵士が半々くらいだろうか。レーヴィとカリンは杖を持って魔法で応戦している。
「神の怒りを!トゥルエノブリー!」
「う、うわあ。気をつけろ、こいつら魔法を使うぞ」
「くそっ、フロガヴェロス!フロガヴェロス!」
「あなたたちの炎の矢など、ラビの動きよりも全然遅いですよっ」
「ぐっ」
爆音と喧噪を背中に聞きながら、足に魔力を込めて俺だけが城の中に走る。半年前のあの夏の日のように。
だが今、俺は一人で戦ってる訳じゃない。動けないリリアナに敵が向かわないように、出来るだけ大きな声をあげる。リリアナの詠唱が終わるまで起き上がれないように、適度な力を込めて鉄棍を振るう。ただ駆け抜けた以前と違って、できるだけ数を減らしながら、奥へ、奥へ。
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