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第三章 旅の始まり
第25話 出発
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ダンジョンが出来てから三日後の昼前、大きな荷物を背負って、俺たちは西門から町の外へ出た。そう。俺たちはアンデの町を出ることにしたのだ。いったん西にある小さな村に寄って、そこから北の港町へ。そこで大陸に向かう船を探す予定にしている。まずはリリアナの生まれ故郷でも探してみよう。
北門の付近は今、人が溢れている。攻略隊も本格的に動き出した。大きな穴の入り口から冷却の魔法陣を作ったところまでは、魔物の死体も片付けられ、きれいに整備された。魔法陣のある広間に救護所をつくり、食料や武器などの資材もここに置かれる。
ダンジョンは冷却の魔法陣の効果範囲外にまで続いているので、そこから先に進むのは少し時間がかかるだろう。ある程度の深さまで整備されたら、その後は冒険者たちにも開放される。そして新しいダンジョンとして多くの人々を引き寄せる。
これからしばらくの間は、ダンジョンでとれる魔物素材を見込んで、この町もますますにぎわうはずだ。
対して西門にはほとんど人影も見えない。北門がこの国の首都にまっすぐつながっているのに対して、西門から続く道の先にあるのは、小さな村だからだ。
リリアナは新しく買った革の胸当てが気に入って、ご機嫌な様子。長い鉄棍を杖代わりにして、ずんずん前を歩いている。
俺は背中に背負った大剣とは別に、振り回しやすいサイズの剣を買った。防具は、リリアナとおそろいの胸当てを身につけている。
「良い天気じゃな」
「そうだな。あ、リリアナ。ジーナの実、食うか」
「食べる!」
崖の上から採ってきたジーナの実をかじりながら、この先のことを考えてみる。次の村ではあまり長くは滞在しないだろう。住民も二百人くらいで、取り立てて名物という程のものもないが、街道沿いの宿場町としてそれなりに宿や食事は良いらしい。
そこで保存食を買い足したら、長居はせずに北に向かうつもりだ。村から北向きに伸びている道は、どこを通ってもこの国の北の海岸沿いにある港町に着く。一番大きな港町はこの国の首都で、北東に向かって少し遠回りして歩かなければならない。
村から真北にある町が二番目に大きな港町、一番近い町は村の北西にあるが、そこは他よりはかなり小さな町だ。
さてどこに行くべきか。
アンデの町にはたくさんの知り合いもできた。楽しく過ごしていたし、この町を去るのに心残りがないわけではない。だが昨日は何度か、街角で黙ってこっちをみつめるカリンを見かけた。どうも彼女は神獣様のことが諦めきれないようだ。
面倒な。
そしてダンジョンで何かやったらしいという噂は、口止めしてもどこからともなく広がり、そこはかとなく居心地の悪い思いをすることもある。友達になった人たちに別れの挨拶をしながら、次からはもう少し用心深く動こうと心に決めた。
「ふむ……目立つのはやはり、この髪かのう」
「そうだな。俺も魔族でもないのに黒い髪は目立つかもしれない」
「次の村で、髪染めでも探してみるか」
「そうよのう」
「お二人とも!目立つのは髪の毛ばかりじゃあ、ありませんよ」
木陰で休んでいた旅人が、立ち上がってこちらに歩いてきた。
「シモン!」
「シモンではないか。どうしてこんな所に?」
「僕も旅に出ようと思いまして」
「ほう。どこへかの?」
「一緒に。リクさんとリリアナさんがこれから行くところに、一緒に行きます」
にこにこと笑いながら、さも当然そうに横に並んで歩き始めたシモン。
旅の身支度をしっかり整えて、大きな荷物を持ち、腰には剣もさしている。
「はぁ?」
「今後よろしくお願いします」
「よろしくってお前……。何しについて来るんだ?」
俺がそう聞くと、シモンはちょっと立ち止まってこちらに向かって直角に頭を下げた。
「先日は助けていただきありがとうございました。この御恩をお返ししたいのです。僕を旅に連れて行ってください!」
「そのようなこと、気にしなくてもよいのだぞ。礼はギルドから頂いたからの」
「いえ。それに僕がお二人ともっと一緒にいたいという気持ちもありますから」
そういえばシモンはやけにリリアナに懐いていたが。
「そもそも俺たちがどこに行くのか知ってるのか」
「いいえ?知りませんが、おそらく大陸へ渡るのでしょう?」
「知ってるじゃねえか。なぜそれを……ギルドで聞いたのか?」
「違いますよ!」
子どものようにぷっと頬を膨らませてから、シモンが勢いよく喋り始めた
「そもそもですねえ、リクさんもリリアナさんも、もう少し気をつけた方が良いと思います。知っているべき常識を知らなさすぎなんです。
だいたいですねえ。アンデの町に来たときも、町の名前すら知らなかったそうじゃないですか。もしかして、この国の名前、知らなかったんじゃないんですか?
何も持っていないしボロボロの恰好で、最初は遠くの国から一攫千金で崖の上に登ろうとしたのかと思いましたが、それにしても通貨の価値も知らず、町の名前や風習も全く知らない旅行者とか、ありえないですよね。
いろいろ言えないこともあるのだろうと思って黙っていましたが。
そういえば、僕を助けてくださったときだってそうです。リリアナさんが幻獣さまだということは、内緒にしなければならないって分かってますか?
幻獣さまと言えば、物語の中の存在ではありますが、幸運を呼ぶとして今でも多くの人たちに探されていますし、見つかったら捕まってしまうかもしれないんですよ?
この国にはかつて、幻獣さまが住み着いたという伝説もあります。その容姿については諸説ありますが、すらりと背の高いとても美しい白い髪の男性だったという話があります。
ええ。リリアナさんはこんなにちっこくて可愛らしいので少しその伝説とはイメージが違いますが、髪が白くて美しいというところは共通です。まさかとは思いましたが、あんなにあっさりと変化したりして……。
いえ、本当にあの時はありがとうございました。
そしてやっぱりポチは最高に可愛いです。
でももう少し僕にばれないような方法もあったんじゃないかなと思うわけです。
リクさんだって!そもそも、黒髪の民族は大陸ではアルハラ国に目の敵にされて、本当に危険なんですよ。この国では比較的安心して過ごせますが、それでももう少し用心しなければ。
それにダンジョンで何をしたかは知りませんが、もう町中で噂になっています。Dランク冒険者が一人で一階層を壊滅させたらしいとか、ありえない魔法で洞窟の壁を吹っ飛ばしただとか。もしくは隊長に賄賂を握らせて、誰かの手柄を横取りしただとか。
そういう噂があると、生活しにくいと思うんです。
目立ちたい方々ならそれもいいでしょうけれど、お二人はもう少し控え目に見えますし。
そこで僕の出番です。交渉事ならお任せください。情報も仕入れてきましょう。
ええ。戦いはそんなに得意ではありませんが、少しなら剣も魔法も練習しています。
それに、この国の地理をちゃんと覚えていて、道案内もできますよ。大陸の話も本で読んだ限りですが、いろいろと調べたことはありますから。
僕、きっと役に立つと思います。
ね?」
反論する間もなく、一気に畳みかけるシモン。
「あ、ああ」
「そ、そうかもしれぬのう」
「はい。なので、これからよろしくお願いいたします」
どうやら新しい連れができたらしい。
北門の付近は今、人が溢れている。攻略隊も本格的に動き出した。大きな穴の入り口から冷却の魔法陣を作ったところまでは、魔物の死体も片付けられ、きれいに整備された。魔法陣のある広間に救護所をつくり、食料や武器などの資材もここに置かれる。
ダンジョンは冷却の魔法陣の効果範囲外にまで続いているので、そこから先に進むのは少し時間がかかるだろう。ある程度の深さまで整備されたら、その後は冒険者たちにも開放される。そして新しいダンジョンとして多くの人々を引き寄せる。
これからしばらくの間は、ダンジョンでとれる魔物素材を見込んで、この町もますますにぎわうはずだ。
対して西門にはほとんど人影も見えない。北門がこの国の首都にまっすぐつながっているのに対して、西門から続く道の先にあるのは、小さな村だからだ。
リリアナは新しく買った革の胸当てが気に入って、ご機嫌な様子。長い鉄棍を杖代わりにして、ずんずん前を歩いている。
俺は背中に背負った大剣とは別に、振り回しやすいサイズの剣を買った。防具は、リリアナとおそろいの胸当てを身につけている。
「良い天気じゃな」
「そうだな。あ、リリアナ。ジーナの実、食うか」
「食べる!」
崖の上から採ってきたジーナの実をかじりながら、この先のことを考えてみる。次の村ではあまり長くは滞在しないだろう。住民も二百人くらいで、取り立てて名物という程のものもないが、街道沿いの宿場町としてそれなりに宿や食事は良いらしい。
そこで保存食を買い足したら、長居はせずに北に向かうつもりだ。村から北向きに伸びている道は、どこを通ってもこの国の北の海岸沿いにある港町に着く。一番大きな港町はこの国の首都で、北東に向かって少し遠回りして歩かなければならない。
村から真北にある町が二番目に大きな港町、一番近い町は村の北西にあるが、そこは他よりはかなり小さな町だ。
さてどこに行くべきか。
アンデの町にはたくさんの知り合いもできた。楽しく過ごしていたし、この町を去るのに心残りがないわけではない。だが昨日は何度か、街角で黙ってこっちをみつめるカリンを見かけた。どうも彼女は神獣様のことが諦めきれないようだ。
面倒な。
そしてダンジョンで何かやったらしいという噂は、口止めしてもどこからともなく広がり、そこはかとなく居心地の悪い思いをすることもある。友達になった人たちに別れの挨拶をしながら、次からはもう少し用心深く動こうと心に決めた。
「ふむ……目立つのはやはり、この髪かのう」
「そうだな。俺も魔族でもないのに黒い髪は目立つかもしれない」
「次の村で、髪染めでも探してみるか」
「そうよのう」
「お二人とも!目立つのは髪の毛ばかりじゃあ、ありませんよ」
木陰で休んでいた旅人が、立ち上がってこちらに歩いてきた。
「シモン!」
「シモンではないか。どうしてこんな所に?」
「僕も旅に出ようと思いまして」
「ほう。どこへかの?」
「一緒に。リクさんとリリアナさんがこれから行くところに、一緒に行きます」
にこにこと笑いながら、さも当然そうに横に並んで歩き始めたシモン。
旅の身支度をしっかり整えて、大きな荷物を持ち、腰には剣もさしている。
「はぁ?」
「今後よろしくお願いします」
「よろしくってお前……。何しについて来るんだ?」
俺がそう聞くと、シモンはちょっと立ち止まってこちらに向かって直角に頭を下げた。
「先日は助けていただきありがとうございました。この御恩をお返ししたいのです。僕を旅に連れて行ってください!」
「そのようなこと、気にしなくてもよいのだぞ。礼はギルドから頂いたからの」
「いえ。それに僕がお二人ともっと一緒にいたいという気持ちもありますから」
そういえばシモンはやけにリリアナに懐いていたが。
「そもそも俺たちがどこに行くのか知ってるのか」
「いいえ?知りませんが、おそらく大陸へ渡るのでしょう?」
「知ってるじゃねえか。なぜそれを……ギルドで聞いたのか?」
「違いますよ!」
子どものようにぷっと頬を膨らませてから、シモンが勢いよく喋り始めた
「そもそもですねえ、リクさんもリリアナさんも、もう少し気をつけた方が良いと思います。知っているべき常識を知らなさすぎなんです。
だいたいですねえ。アンデの町に来たときも、町の名前すら知らなかったそうじゃないですか。もしかして、この国の名前、知らなかったんじゃないんですか?
何も持っていないしボロボロの恰好で、最初は遠くの国から一攫千金で崖の上に登ろうとしたのかと思いましたが、それにしても通貨の価値も知らず、町の名前や風習も全く知らない旅行者とか、ありえないですよね。
いろいろ言えないこともあるのだろうと思って黙っていましたが。
そういえば、僕を助けてくださったときだってそうです。リリアナさんが幻獣さまだということは、内緒にしなければならないって分かってますか?
幻獣さまと言えば、物語の中の存在ではありますが、幸運を呼ぶとして今でも多くの人たちに探されていますし、見つかったら捕まってしまうかもしれないんですよ?
この国にはかつて、幻獣さまが住み着いたという伝説もあります。その容姿については諸説ありますが、すらりと背の高いとても美しい白い髪の男性だったという話があります。
ええ。リリアナさんはこんなにちっこくて可愛らしいので少しその伝説とはイメージが違いますが、髪が白くて美しいというところは共通です。まさかとは思いましたが、あんなにあっさりと変化したりして……。
いえ、本当にあの時はありがとうございました。
そしてやっぱりポチは最高に可愛いです。
でももう少し僕にばれないような方法もあったんじゃないかなと思うわけです。
リクさんだって!そもそも、黒髪の民族は大陸ではアルハラ国に目の敵にされて、本当に危険なんですよ。この国では比較的安心して過ごせますが、それでももう少し用心しなければ。
それにダンジョンで何をしたかは知りませんが、もう町中で噂になっています。Dランク冒険者が一人で一階層を壊滅させたらしいとか、ありえない魔法で洞窟の壁を吹っ飛ばしただとか。もしくは隊長に賄賂を握らせて、誰かの手柄を横取りしただとか。
そういう噂があると、生活しにくいと思うんです。
目立ちたい方々ならそれもいいでしょうけれど、お二人はもう少し控え目に見えますし。
そこで僕の出番です。交渉事ならお任せください。情報も仕入れてきましょう。
ええ。戦いはそんなに得意ではありませんが、少しなら剣も魔法も練習しています。
それに、この国の地理をちゃんと覚えていて、道案内もできますよ。大陸の話も本で読んだ限りですが、いろいろと調べたことはありますから。
僕、きっと役に立つと思います。
ね?」
反論する間もなく、一気に畳みかけるシモン。
「あ、ああ」
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