苺の誘惑 ～御曹司副社長の甘い計略～

第２章 麗しき副社長

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　でも、どうしても断らなければいけないような過酷な仕事って訳じゃない。

『無人島でサバイバル』とか、『月1000円のみで生き延びろ！』とかではなく、『世にも稀なるイケメンと過ごすラグジュアリーな2カ月』だ。

　車のなかで、彼が最後に見せた笑顔を思いだす。

　あの、イケメン界の生けるレジェンドみたいな人とルームシェア。
　普通は望んだってできることじゃない。
　ちょっと顔がにやけてくる。

　ただ、どうしてもつきまとう不安は、たった2カ月で、わたしがそんな大変身を遂げられるかということ。

　でも、先方がわたしでいいと言っているんだから、うまくいかなかったとしても、それはわたしの責任じゃないってことだよね。

　期待に添えなかったときは、その占い師に文句を言ってもらおう。

　うん。そうだ。

　そう思えばいいんだ。