りさと3人のDoctors

相談ごと

コンコンコン——


蓮「りさ～？入るよ～？」





蓮がドアを開けると、りさはソファーの上で体育座りをし、膝の上に顎を乗っけてぼーっとしていた。





蓮「りさなにしてんの？久しぶりの学校疲れた？具合悪い？」





蓮はりさの横に座るとおでこに手を当てた。





蓮「……うーん、別に熱もないな」


りさ「違うよ、にぃに。しんどくないし、元気だよ」


蓮「じゃあなにぼーっとしてんの。なんかあった？」





りさにとって蓮は本当のお兄ちゃんのよう。

ちょっと恥ずかしかったけど、蓮には今日あったことを話せた。





りさ「あのね、ゆきちゃんがね、夏休みに彼氏とえっ……そ、その……えっちを……したんだって。それで、ゆきちゃんが言ってたんだけど……その、え、えっちってあれだけじゃなくて……あっ、えっと、あれっていうのは、その、にぃにわかるでしょ……？それでね、あれだけじゃなくて、その……ほ、本当は指も入れるんだよ！知ってた？」





蓮に伝えたかった、聞きたかったことはこれじゃない。

だけど、恥ずかしさからしどろもどろになり、なぜか最後は蓮にsexのやり方を教えるみたいになった。





蓮「っぷ……ぷはははぁ～っ！！！りさ、そんなこと俺知ってるに決まってるでしょっ！はぁ～ぁ、おもしろすぎて涙出るよ。りさかわいいな」





蓮は爆笑しながらりさの頭をぽんぽんした。

なにを笑われてるかわからないのと、自分は何を言ってるんだという気持ちで、りさはきょとんとしてた。





蓮「はぁ～ごめんごめん。あんまりかわいいこと言うからつい。それで？話したいことは他にあるんでしょ？」





りさはそうだった……っと言わんばかりに話を続けた。





りさ「うん。それでね……ゆきちゃんは、指入れても痛くないんだって。というより、なんか自分でも入れるみたいで……よくわかんないんだけど、そうみたいなの……」





少しだけりさがしょぼんとした。

そして、ここまで話を聞いた蓮は、りさがなにを考えているのかピンと来ていた。





蓮「りさ、なんで自分は痛いんだろって思った？」


りさ「うん……」


蓮「なんで自分で指入れるんだろうって？」


りさ「うん……」


蓮「りさが受けてる治療もエッチなのかなって……？」


りさ「……うん……」





蓮が言ったことはすべて当たっている。

蓮はりさにくっつくように座りなおし、りさの肩にそっと腕を回した。