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治療2日目①

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——翌日





宇髄「ひなちゃん、そしたらベッド動かすぞ。掴まっててな」





ウィ~ン……





ということで、わたしはまたあのベッドの上。





はぁ、怖い……。

また明日やってとか言っちゃった。

もう1年後にしてくださいとか言えばよかったのに、なんでこうなっちゃうんだろう。

しかも、今日は痛いんだよね。

本当にやだ……





ベッドが止まって、パチパチ手袋の音。





あぁ、いよいよだ……

緊張を煽ってくるこの音は大っ嫌い。





藤堂「ひなちゃんまた震えてきちゃった。深呼吸できる?」





今日は蓮先生がいないけど、代わりなのかなんなのか藤堂先生がついてきてくれて、手を握ってくれてる。





ひな「怖いです……」





初めて何かをする時の恐怖心もあるけど、一度治療を経験してわかってからの方が意外と怖かったりする。





宇髄「ひなちゃん、そしたらまずはクリトリスから触ってみよう。痛くないからこれなら怖くないだろ?」





痛くなかったけど、緊張するし、また身体が変になるのは怖い……





ひな「また身体変になる……?」


宇髄「大丈夫。変になる前に、うーんとそうだな、ジンジンしてきたらやめよう。それなら大丈夫かな?」


ひな「はい……」


宇髄「ん。よし、そしたら始めるな」





と、宇髄先生の指がそっとクリトリスに触れる。





ビクッ……





ひな「んっ……」


宇髄「力抜いててな~」





と言いながら、宇髄先生がクリトリスを優しくクルクル触っていく。





ひな「んっ……んっ……」


宇髄「ひなちゃん、ジンジンしてきたら教えて」





……どうしよう。

もうちょっとジンジンしてきたんだけどな。

前回よりもちゃんと触られてるって感じる……





ひな「んっ……あ、あの……ちょっとジンジンします……」


宇髄「ん?もうジンジンしてきちゃった?」





えっ?してきちゃったって……ダメだった?

わたしの身体、変……?





ひな「へ、変ですか……?こんなすぐジンジンしたら、おかしいですか……?」


宇髄「ごめんごめん。俺の言い方が悪かった。変じゃないぞ、むしろ良いことだ。もう我慢できないくらいジンジンする?まだ大丈夫そう?」


ひな「まだ、そこまでは……」


宇髄「ん。そしたらもう少しこのまま続けるな」





と、ジンジンしてきたのに結局止まることなくクリトリスを触られる。





ひな「んっ……ハァハァ……んんっ…………ハァハァ……」





ジンジンがだんだん強くなってきた……

あと、宇髄先生の指がなんかヌルヌルしてる?

潤滑剤付けるとか言ってた気がするけどそれかな?



この前は気づかなかったけど、今日はこのヌルヌルが滑りを良くしてて、そのせいか、宇髄先生の指が動くたびに不思議な感覚が……





ひな「ハァハァ……んっ……ハァハァ、んんっ……んぁっ……」





あっ……変な声出しちゃった。

これ恥ずかしいよ……。



慌てて唇をギュッと噛む。





宇髄「だいぶ濡れてきたな……ひなちゃん、結構ジンジンしてきた?」


ひな「コクコクコク……」





返事をしたらまた変な声が出そうだから、必死に頷いた。





宇髄「ん。そしたら一旦やめるな」





はぁ、やっと解放された。





ひな「ハァハァ……ハァハァ……」


藤堂「ひなちゃん、一度ゆっくり息整えよう」





知らない間にまたハァハァもなってた。

この治療は一体なんなんだろ。



少し休憩して、息の上がった呼吸を整えて……





宇髄「そろそろ指入れてみようか」





という言葉にまた身体が強張る。





藤堂「ひなちゃん大丈夫。力抜いてたら痛みも出にくいからね」


宇髄「うん。ゆっくり入れてみるからな。この前の検査の時みたいにまた上手に力抜いててな。いくぞ~?」





と、ゆっくり宇髄先生の指が入ってきた。





ひな「んっ……」





ビクッ……





宇髄「ひなちゃーん、痛い?息吐いてなー」





まだ痛くはないけどあそこに迫ってくる圧迫感が怖い……。

でも、言われた通りにしなきゃとふぅ~と息を吐く。





ひな「んっ……ん……ぁ、い……っ……」


宇髄「ん、今ちょっと痛いかな?指動かさないから一旦力抜こうか」





宇髄先生は奥に進める指を止めてくれたけど、1ミリでも動けば強い痛みが走りそうで怖い……。





ひな「ハァ……スーッ、ハァ……ッスー……ハー……」





なるべくお腹やあそこを動かさないように恐る恐る深呼吸をしてみた。





宇髄「うん。そしたらまたちょっとずつ進めてみるぞー」





宇髄先生は指で中の状態がわかるのか、わたしの痛みが治まってきたタイミングでまた指を入れてくる。





ひな「……ん……っ……い、痛っ……!!」





ゆっくりじわじわと迫ってくる圧迫感を感じてると、突然あるところで鋭い痛みが襲った。





宇髄「ここが痛いね。ひなちゃん、今な、先生の指半分まで入ってるんだ。もう一度深呼吸して力抜こうか」





と言われ、一生懸命力を抜いてさっきの痛みが逃げてくれるのを待つ。





藤堂「ひなちゃん力抜くの上手だよ、えらいね」





藤堂先生も褒めてくれて、あそこの痛みも引いてきたところで、





宇髄「またもうちょっと奥までいくぞー?」





と、宇髄先生の指がどんどん奥に……





ひな「んんっ……いっ……痛い……っ」





指が入ってるというよりも痛みだけが進んできてる感じ。

本当にこんなことで治るのか、なんでこんなことするの……。





藤堂「ひなちゃん息止めないで。痛いの最初だけだからね。もうちょっと頑張ろう」


ひな「……ハァハァ……無理……痛い……っ……ハァハァ…………」


宇髄「ごめんな、今が1番痛いところだと思うんだ。全部入ったら後は気持ちよくしてやるからここだけ我慢してな」





気持ちよく……?

宇髄先生なに言ってんの。

こんなのなんにも気持ちよくないよ……





と思ったら、ググッと奥に何かが突き刺さってくる感じがして、





ひな「い、痛い……っ!!もうやだぁ!気持ちよくない!お風呂入る方が気持ちいい!!うぅ、痛い……グスン」


宇髄「お、お風呂……(笑)」
藤堂「お、お風呂……(笑)」


宇髄「ごめんごめん!ひなちゃん痛かったな。これで指奥まで入ったからな。しばらく動かさないから深呼吸できるか?」


藤堂「ひなちゃん1回落ち着こうか。大丈夫大丈夫。もうこれ以上は痛くならないから。ね?泣かないで。先生と一緒に深呼吸しようか。はい、吸ってー……吐いてー……吸ってー……」


ひな「うぅっ……スー……ヒック、ハー……痛っ、スー……ハー……グスン……」


藤堂「そうそう。上手上手。そのまま呼吸続けてみよう」


ひな「スー……ハー……グスン、スー……ハー……グスン……」





あそこが痛くて涙が止まらない。

でも、自分でどうしようもできないから、先生たちの言うこと聞くしかない。

深呼吸するたびに痛みが走りそうで怖いのに……





宇髄「どう?ひなちゃん少し痛み落ち着いてきたかな?」





5分くらい経って宇髄先生が声をかけてきた時、だいぶ痛みは引いて、さっきまでのパニックも落ち着きを取り戻した。

だけど、あそこは凄まじい圧迫感。





ひな「苦しいです……」


宇髄「痛くはないかな?そしたら、今から少しずつ指動かしていくよ。もうそんなに痛みはないと思うから、力抜いてリラックスしててな。もし痛かったらすぐやめるから教えて」





と言って、宇髄先生が今度はゆっくりと指を出し入れし始めた。





ひな「んっ……ん、ん……っ……」


宇髄「ひなちゃん今どんな感じする?痛いかな?」





痛くはないけど、なんだろう。

とにかくきつい感じ。





ひな「痛くはないです……無理やり狭い道通ろうとしてるみたいなきつい感じ……」


宇髄「そうか。ひなちゃんのここな、今指入ってるところは普通の人よりかなり狭いんだ。だからちょっときつく感じるな。でも、慣れたら平気なはずだから、もう少しだけ続けさせてな」





と、指の出し入れは続けられる。





ひな「んっ……んっ……んっ…………」





相変わらずきつい感じ以外は何も感じない。

少し疲れてきたのもあってそっと目を閉じて、あそこが苦しいなって思ってると、





ひな「んぁっ……!」





突然、さっきまではなかった感覚に襲われて思わず変な声が……





宇髄「ひなちゃん、ここ感じる?」





と聞かれるとまた、





ひな「んぁっ……!」





う、宇髄先生、一体何したの?

変な声出しちゃって恥ずかしいよ……





宇髄「なるほど。ここがいいんだな……」





なんて言ったのかわかんなかったけど、宇髄先生が何か呟いた。

そして、なんだか味を占めたように変な感覚をわたしに与えてくる。





ひな「……んぁっ……ぁ、ぁ……んん……んぁ……っ」





急になんで……

さっきまでただきついなって思ってたのが嘘みたいに、また感じたことのない感覚が襲ってくる。

そしてそれは、どうも宇髄先生がわたしの中で指をクイっと曲げた時に起きてる感じがする。





ひな「宇髄先生、何してるんですか?ハァハァ、なんか、また変な感覚が、んぁっ……ハァハァ……」


宇髄「ここ変な感じするね。でも、今お腹に溜まってるものたくさん出てきてるから続けさせてな」





と言って、宇髄先生は刺激を続けてくる。

そして、ついにあの恐怖が襲ってきた……


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