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第二章 RLS-九つの世界-

74 この世界を飛び出そう♡1/3

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ここはアースガルズのルーマンのカラカルの街…の庁舎にある『自然と一体感♡』…精霊の館の中。

大きな樹の近くに立つフィルギャさんが眠そうな顔で自分の契約している火精霊を呼び出し炎の円環を私の体の回りに展開させている。
「これから炎の輪を狭めていきます。両手を伸ばした状態のままで動かずにそのままで居て下さい。」

ちなみに私は全裸♡フィルギャさんの確認に使う精霊魔法を受けたらミスリルとかオリハルコン辺りのナゾ金属製の装備じゃ無いと溶けてしまうらしく、無駄に燃やす必要は無いので全部脱いでくださいと言われた。

ちなみに今日はけっこう早い時間にここに突撃してきてるけど、ライナ達も一緒に来てる♡


やっだ~♡も~♡♡そんな状態で全裸になってアンダーヘアーを見せろとかフィルギャさんも男の子なんだからぁ~♡

とりあえずライナが『誰も下の毛を見せろとか言ってないわよ。いいからさっさと脱ぎなさい。どうせ嬉しいんでしょ?』
とか言いながら手伝ってくれたんだけど…

昨日この状況は経験してるのでそこまでは…興奮しなかった。
ライナに鎧の留め金を外されてミライさんとヒナタさんに両腕を掴まれた状態でスカートのホックを外される辺りまではとっても興奮したけど…全裸になってしまったら物足りない感じが…何だろう…このガッカリ感…

あれっ?もしかして私無理やり脱がされる事でも喜んでたの?

小さくない動揺を感じつつ昨日のルーシーさんとカイラさんの調教…じゃなくて、スキル育成?を思い出して何かが色々な場所から溢れそうになる私…♡

さすがに両足は(諸事情により)広げられなかったので、両手を左右に伸ばす様にして立った。
「ここまでが限界だと思う所で言って下さい。」
フィルギャさんがそう言って精霊に何かを指示したら、だんだんと炎の輪が狭まってきた。
手の先端から50cm位の所まで炎が近づいてきた所で熱さを感じ始めたが…我慢できないほどの熱量は感じない。

「大丈夫ですか?」
手の先10cm位まで炎の輪が狭まった時にフィルギャさんが確認してきた。
「まだ大丈夫。続けて♡」
おっと、視線を感じてゾクッ♡としたけど今は楽しんでる場合じゃなかった。
「ねぇフィルギャさん、この炎ってどれぐらいの温度なの?」
ミライさんが炎の輪に向けて手の平を向けながらちょっと熱そうな感じを眉の辺りに見せつつ聞いてる。
「この炎の赤い部分は10分ほどの時間で鉄を溶かす程度の温度です。それと炎の中に5ヶ所ほど見える白い部分は鉄なら触れれば一瞬で溶かしますしミスリル鋼などでも30分程度で溶かすほどの高温になってます。アリエルさんの温度耐性のレベルが足らない様であれば炎の中に体が入り込んだら我慢できないはずですが…」
説明を聞きながら炎の中を見てみるとフィルギャさんの言う様に目線の少し下辺りの正面に白い光を放つ場所があった。

「ねぇフィルギャさん、この白い炎を触れたら大丈夫って事なの?」
聞きながら両手をゆっくり白い炎に近づけていってみる。
赤い炎に手を入れるのは特に問題無かった。
冬場のお風呂に入る時の少しじんわり痺れる様な熱さ?体が冷えてる状態だから感じるあの温度差程度の熱さを感じつつ少しづつ手を白い部分に近づけていく。
「赤い炎の部分だけでも問題無いのですが…アリエルさんは昨日一日でどうやってそこまで耐性スキルのレベルを上げたんですか?」
フィルギャさん少し驚いてる。


…そして驚かれながらも胸とか股間にフィルギャさんの視線が一瞬もブレないのを心のどこかで不満を感じつつ昨日のルーシーさんとカイラさんのプレイを…じゃなくて、スキル育成?を思い出して体が反応する私♡

白い炎まで30cmほどの距離まで手を近づけると我慢できない位の熱さを感じる。
「もうけっこうですよ。」
フィルギャさんがそう言って精霊に言って炎の輪を消した。

強い炎に照らされていた視界から一瞬で炎が消えたので目の前が暗く感じる。
フィルギャさんとライナ達が私に近づいて来て両手を持って確認し始めた。

…あのぉ、私まだ全裸なんですけど♡

「何ハァハァしてるのよまったく。」
全裸なのに誰も性的な視線を向けてくれないと言うある意味放置プレイ的な状況を感じて動悸が激しくなった私をライナが一発頭を叩く事で治めてくれた。
「大丈夫そうですね。特に炭化している場所もありませんし水膨れなどになってる場所も見当たりません。これであればアリエルさんは素手で溶けた鉄を触りつつ造形を仕上げるような技術者にもなれるかもしれません。問題無いでしょう。さっそくサラちゃんとの契約に行ってみましょう。」

フィルギャさんそんな感じに言いながら樹の幹に片手を当てて少し目を瞑ったと思ったら、長径2m程度の赤く光る楕円の空間が出来た。
そして全裸のままの私に水の精霊(ディーちゃんより少し年上っぽい人魚さん♡)を呼び出し精霊魔法をかけた。
「これでアリエルさんはムスペルヘイムの世界でも暑さを感じる事無くサラちゃんと交渉できるはずです。頑張って下さい。」
そう言いながらお辞儀をしつつササッと下がり私を前に押し出した。

背中の真ん中とかじゃなくても良いのに…もっと下のあた…り…駄目だ…昨日のルーシーさんとカイラさんの調教プレイのおかげで、私の中での押し出される時の基本的な流れがお尻の肉を鷲づかみにしつつ少しだけ『だらしない肉』だとか『どんだけ期待してるんだこのメス犬が!』などと言われつつ叩かれ自分の足で進まされるになってしまってる。

私もしかしたら昨日の調教のおかげでMの世界に足を踏み入れてしまったのかなぁ…

そんな事を考えつつフィルギャさんに背中を押されて入った穴の中は『KELT-9』と言う太陽表面と同じ位の温度の惑星のイメージ映像に良く似た世界だった。
そういえばミューが言ってたフォーマルハウトって言うのがこんな世界なのかしら?
地面が真っ赤な炎の様に見えていてその炎の地面からそこらじゅうに太陽フレアの様な炎が吹き上がってる。

そんなムスペルヘイムの世界を見てちょっとした観光気分を味わっていたら目の前に鬼火の様な小さな火が点りそれが段々と大きくなり…

蕾が花開く様な姿で炎の羽を広げる少女が現れた。
「わ~か~わい~♡精霊ってみんなこんなにかわいい子ばかりなの?」
「…あんたさぁ…なんで裸なの?ヘンタイなの?見られて喜ぶドヘンタイなの?」
サラちゃんけっこうな毒舌だった。

…んっふぅ♡

そんな蔑んだ目とか…ありがとうございます♡
「なんか…すごく嫌な臭いを感じるわね…前に私に会いに来た失礼な男のくさい臭いを感じるんだけど…」

…んあっ♡はぁ~ん♡

更にご褒美レベルの視線を感じて全身が高揚する感じがあった。
「あんたどうしようもないほどのヘンタイなのね。もう消えて良いわよ?」
そう言ってサラちゃんの姿が炎の色になり姿が崩れていって…大きなオレンジ色の光の玉が出来た。
そしてサラちゃんその姿のまま私に近づいて来て飲み込まれた。

「早く逃げ帰ったほうが良いわよ~♡このままだとあなた骨も残らずに…アレッ?骨も…?燃えない?」
サラちゃんの一人語りプレイのおかげで昨日のプレイを思い出していた私は全裸高揚に加えてプレイ高揚?『裸族』スキルの効果を最大限に発揮している状態になっていたらしい。
ちなみにこの状況説明は後にここから出てサラちゃんが使った精霊魔法の種類を確認したフィルギャさんが解説してくれたことだったりする。

そして全身を熱い空気に包まれた感じで『なんでこの状態で普通なの?!』だとか『だからドヘンタイって嫌いなのよぉ~!!』だとか言いながら地団駄踏んでるサラちゃんを感じつつ彼女の攻撃的な感情がしぼんで行くのを感じた。

「実はね、サラちゃん。あなたと一回契約をしようとした男なんだけどね。私の大切な人なの。私…どうしてももう一度会いたいの。だから力を貸してくれないかな?」
サラちゃんの心が私の声を聞いて揺れてるのを感じる。

なんとなくミューに抱きしめられながら目を瞑ってピロートークをしてる時に感じた、心が繋がっていて何も見てないけどミューが今どんな顔をしてるのか目の前にその顔が浮かぶ様な…そんな空気に近いものを感じていた。
「そのミューって奴そんなに大切なの?」
「うん。…最初は体の関係から始まったんだけど…なんとなく…他に変えられない人って気がしてるの。」
「そっか…私、あいつは気に入らないけど…アンタになら力を貸してあげても良いよ。」
サラちゃんそう言ったと同時に炎の塊から元のフェニックス様な羽を持つ少女の姿に戻り、私の目の前まで近づいてきた。
「私はサラ。なんでも燃やしてあげるから呼んでネッ♡」
そう言って全裸だった私の胸の辺りに飛び込んで消えた。

たぶんこれで大丈夫…だよね?

『おめでとうございます。そろそろ後ろにある出口からお戻りください。』
フィルギャさんの声が頭の中に響いた。
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