上 下
73 / 88
第二章 RLS-九つの世界-

73 彼女達 弐

しおりを挟む
ここは、アリエルが始まりの街のランバー公爵邸のミューの部屋でルーシーとカイラに限界まで攻められ始めた頃のミズガルズのウィナリアの街から程近い場所にある草原。

メリスとリーフはアリ塚の近くに陣取り近づいて来るワーカーアントを順に処理していった。
2人の装備とスキルであれば護衛の2体が居る状態であれば特に囲まれても問題無い様に見える。

2人は大きな岩を背にワーカーアントに囲まれない状況を作ってうまく対処してるけど…
「そんなギリギリ戦えてる状態では、私のおつまみにならないのよね~♡」
と言うわけで私は闘士の剣を構えてアマゾネスの種族スキルの一つのフィアークライを使う♡

スキルを使うと今まで10m程度近づいたワーカーアントしか近づいて来て攻撃態勢に入らなかったが、見える範囲全てのワーカーアントとランスアントが攻撃態勢に入り近づいてきた。
ちなみにフィアークライだけど、自分よりもレベルの低いモンスターや人なんかを恐慌状態にしてがむしゃらにかかって来る様な行動を取らせるスキルだったりする♡
恐怖心に囚われているので行動が単一的になりタンク職で動く場合にとても処理しやすくなる。

もうさぁ、βテストプレイヤーとして筐体に入って種族を選ぶ段階で単に脱ぐ事に違和感を持たれ難くて襲われやすい姿ってだけでアマゾネスを選んだ私だけど、このスキルが使えるようになった時に色々な神様に感謝したわ。
おかげで痛いわ屈辱だわとっても楽しめた♡
あ、ちなみに私は特に何の宗教にもはまってないので安心してくださいネッ♡

「うわっ!なんか一気に来たよ!」
メリスが両足をワーカーアントの巨大な大顎で挟まれて動けなくなってる♡
あっ、ヒザ裏を挟まれてる~~!!なんて痛そうなのかしら♡

リーフの方は矢を連射してワーカーアントをうまく倒し続けてるわね…ちっ…まったくおつまみにならない…
ちなみに私は今現在6匹ぐらい両足と脚とを挟まれて…たまら~~ん♡状態♡

そんな感じにアリ塚の外に出てるワーカーアントとランスアントとシックルアントを倒していたら1時間程度でほとんど居なくなった。

「とりあえずこれから巣の中での戦いになるけど少し休憩する?」
両手と両足を回復魔法で癒しつつメリスとリーフに確認してると急にテロップが現れた。
「そうですね。さすがにこんなに長時間の戦闘の経験が無かったので休めるなら休みたいです。」
「私も…お願いします。」
テロップを読んでると二人が休憩したいと言ってきた。

「そう…まずいわね…ちょっと私用事が出来ちゃったんだけど…どうするかなぁ…」
「えっ?何かあったんですか?」
メリスちゃんとリーフちゃんは各自の荷物から飲み物を取り出して飲みながら私のそばに集まってきた。

ミューをあの場所に連れて行くとしたら…この子達とはもう一緒に遊べなくなるか…
確か二人とも従属してるって言ってたよね。

「よっし♪あと腐れない方が良いよね。」
「えっ?何のですか?」
「あぁ、こっちの話なのよ。気にしなくても良いわ♡」
私は2人と2匹を視界に納めて『βテスター専用魔法』を使うことにした。
幾つか専用魔法があるんだけど…

あいつみたいに街中で使う訳じゃないから怒られないはずだしぃ~♪
「と言う訳で2人には特別な魔法をプレゼントします♡怨まないでね~♡あ、それとどんな感じに痛かったかは後で回収させてもらうからしっかりと記憶しておいてねっ♡」
私の言葉に何か不穏な空気を感じたメリスちゃんが剣を私の方に突き出す様に構えてけん制する様な動きをするが、そんな事ではこの魔法は止められない。
「メテオライトブレッド4連♡」
視界に現れた青色のバーが半分程度一気に減っていくと同時に空が黒い雲に覆われた。
「ついでの転送♡」

空に金色の放電が踊る光景を見ながら私はウィナリアの街の復活の神殿へ飛んだ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

由紀と真一

廣瀬純一
大衆娯楽
夫婦の体が入れ替わる話

処理中です...