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第一章 RLS-始まりの街-
17 ポンパドゥール・メスブタの正体と金策3/3
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視野狭窄…
視野が周辺や中心から狭くなる状態。網膜色素変性症・緑内障・網膜剝離などのほか、視神経路の障害によって起こる。
※大辞林より抜粋。
今俺の目には転送装置に向かって歩いて行くアリエルだけが見えてる。
その周辺の景色などがまったく見えなくなる程に焦っているのだろうか…病気じゃなければイイナァ…
今から『SとMな関係♡』にアリエルとフィーを連れて行ったら…
ドアを開けたら吊られたピリカートさん(荒縄装飾&一部ピアス済み)が『あらっ♡お早いお帰りですねご主人様♡』などと言って迎えてくれる訳だ。顔が立ってる時と同じぐらいの高さに在る状態で。
うん。…あまり良い印象は持たれないよな。
だって胸の先端のポッチまで見えてるのに体がその下に無いんだから、挨拶に適した姿勢ではない。
それか運が良ければ『ヒャッハァ~こんないいオナホがあるとは俺達ついてるぜっ♡』『間違いねぇなぁ~うほっ♡』『そろそろ変われよ、お前2回出したろ?』
みたいなシーンの可能性もある訳だ。
そして白濁液で更に装飾されたピリカートさんが『あんっご主人様のおかげでこんなに楽しまれてしまいました♡あんっ深いですぅ~~あぁ~~ん♡』的なお礼を言ってくる可能性まである。
この場合は色々まずい状況になる気がする…
最悪アリエルにさようなら宣言とか突きつけられるかもしれないな…
さすがにまずいんじゃないか?
できれば先に俺だけ『SとMな関係♡』に行って少しでも取り繕ってから2人を…
って考えてる間にもうアリエル戻って来た…
「とりあえず討伐報酬がイノシシ5匹で5万リオンになったわよ♪一応1割共通インベントリの所にいれておいたからこれ管理しておいてね。フィーの槍を買ったお釣りも入れてあるわ。」
そう言って23,910リオンを手渡しで俺に渡してきた。
とりあえず自分のインベントリにお金を入れると残高53,260リオン
おっ♡なんかちょっとリッチな感じ♡
っていうか1週間の賃金が俺の想像どおり1万リオンだとすれば1か月分の給料を超えるって事だもんな♡
「それじゃぁテイマーギルドに行きましょうか。どこの階に有るの?」
「んっ?3階。」
あっ…残高にホクホクしてたら気分良く答えちゃった。
アリエルが転送装置に向かって歩いて行く後ろをどう言い訳して引き返させるか考えていたが、あっという間に『SとMな関係♡』のドアの前。
アリエルがドアをノックしてそのまま開けると俺が想像していたままの姿で釣られていたピリカートさんが吊られたまま特に誰にも楽しまれて無い状態で居た。
「あらっ♡お早いお帰りですねご主人様♡」
そして思った通りの事を言われてしまった…
俺も段々とメスブタちゃんの思考回路が理解出来る様になってきたみたいだな♪
…まったく嬉しくないが。
「ねぇミュー?あなたここでどんな事をしてるの?」
更に聞かれたく無い事をピンポイントで俺に聞いてくる急転直下感情低気圧下げ止まりエルフのアリエルちゃん。
とりあえずここでのクエストのタイトルだとかメスブタの性癖などを詳しく説明したらメスブタは喜んでるしアリエルちゃんの機嫌は下げ止まりだったにも関わらず更に下がって行くし途中でなんかへんな声が聞こえてきたからピリカートさんの方を見れば彼女の下半身を覗き込む様にして何かをつついてるフィーを発見して
「気になる物をむやみに触るのはやめなさい。」
と、子供の躾けレベルの注意をしながら説明を終わった頃には10歳ぐらい年を取った気分になれた。
とりあえず吊られたまま自己紹介をし始めようとしたメスブタを止めて荒縄装飾を解いた後で1度奥の部屋に戻ってポンパドゥールスタイルになって戻って来たピリカートさんが自己紹介を始めた。
「改めまして。恥ずかしい姿をお見せしました。」
ほんとにね。
「私はランバー公爵家第2継承権を持つピリカートと申します。お姉さま方達にはこれから可愛がって頂ければ幸いです♡」
こいつ俺だけじゃなくアリエルとフィーにも何かを求める気じゃないだろうな?
「えっ?ランバー公爵家??」
んっ?アリエルがなんか驚いてる??
「あぁ、とりあえずメスブタ、こっちの驚いてる方がアリエルで、こっちのさっきお前のそこをツンツンしてたのがフィーな。」
ピリカートさんは、アリエルには俺がここに最初に来た時にしてくれた優雅な方の挨拶をして、アリエルはそれにカーテシーで返そうかだいぶ悩んだみたいだったがそのまま会釈をする感じで返礼していた。
そしてフィーにはとても熱い視線を向けていた。
「フィー様というお名前ですか…よろしくお願い致します♡」
なぜか臣下の礼みたいにしゃがんでフィーの手を取り口付けまでしていた。
フィーが少し困った感じに俺の方を見ていたので、頭を撫でろとジェスチャーで教えてやったらそのまま同じ手つきでメスブタの頭をナデナデしてあげていた。
なんとなく2人の間に上下関係が出来てる感じがしてチョットだけイイ仕事をした達成感を味わえた。
「ねぇ…なんで公爵家の継承権を持つ様な人がこんな所に居るのよ。って言うかなんでメスブタ呼ばわりなの?あなた外でそれ言ったら殺されるわよ?」
「んっ?そうなの?王族とは違うんだろ?それにここってSEXするのはそこまで忌避されない世界だって思ってたけど??」
「あのね、ランバー公爵家って王家の親戚でしょ?デュークとかプリンスの方の公爵家なのよ?マークィスの方とは違うの。」
なんか爵位に関してとってもドヤ顔で説明してるアリエルだが…これって一般常識なんだろうか?
デューク…へんな動きをしながら歩いてる人ならチョットだけ記憶に有るなぁ…プリンスってのはアニメの映像がチラッと思い出せるけど…あいつらってすごい連中だったのか???
とりあえずメスブタ呼ばわりに関してはアリエルが心臓に悪いからやめてくれって言いだしたので二人っきりの時だけ呼ぶ様に再度約束しておいた。
「一応家の者達には今朝家を出る時に話を伝えておきましたので今からでも行ってみて下さい。私はここの管理が有るので一応…昨日と同じ頃には戻れますので♡」
ピリカートさんがそう言ったのでとりあえず言う通りしてみようか?と目で会話をして『SとMな関係♡』を後にした。
一応危機的状況は脱したか?
-調教リスト-
アリエル(エルフ):アーチャーLv.3 ♥♥♥♥♡♡♡♡♡♡
フィー(ハーフ) :巫女Lv.1 ♥♥♥♥♡♡♡♡♡♡
こっそり確認してみたら…アリエルの好感度が1個下がってた…
さすがにあの吊られたお嬢様とのご対面を用意したのが俺だって事実はあまり良く思われなかったみたいだな。
今日は夜に目一杯楽しませてあげるとしよう♡
そして庁舎を出たままランバーのお屋敷まで行くと今度は門衛が普通に礼をして迎え入れてくれた。
「本当にここに住んで良いのかしら?ここマジモンの貴族の家だよ?」
「とりあえず契約って感じにピリカートさん言ってたから大丈夫なんじゃないか?」
話をしつつ歩いて2分程度の玄関まで移動すると大きな玄関のドアを開けてくれる衛兵?昨日は居なかったチョットだけキラキラ系の全身鎧を着込んだ人がドアの左右に居て止まらずに済むタイミングでドアを開けてくれた。
ナカナカにロイヤルな気分♡
そしてドアの内側で昨日俺の側で荒ぶる殺気を叩き付けてくれたジャイアント執事君が待っていてくれた。
「お帰りなさいませミュー様、アリエル様、フィー様。まずはお部屋に案内させていただきます。」
前に1回見に行ったファウストのメフィストフェレに匹敵する声質でそう言い歩いて移動しはじめたので付いて行く。
「なんか…すごいわね。あんな声の人とかけっこう好きかも♡」
アリエルはそんな事を小声で俺に伝えてきながら廊下の飾りだとかさりげなく置いてある装飾品などを見てる。
「そう?まぁあの人……すごかったからね。気になるのは判るよ。俺もあれを思い出しただけでドキドキするもん。」
あの時叩き付けられた殺気は未だに忘れられないし。
間違ってこの人の前でピリカートの事をメスブタって呼んだら次の日お天道様を拝めない体にされそうだし…
まぁでも復活する世界か。
「えっ?ミュー?…すごいって…えっ??…もしかしてミュー昨日彼にナニされちゃったの?」
何をされたか聞かれてもなぁ…これから一緒の家で生活するのに恐がらせる様な事はあまり言わない方が良いよな…
「あー…あまり詳しい事は聞かないで欲しいが…彼がお前達に何かしてくるって事は無いと思うから安心して良いと思うぞ。」
こいつらがメスブタとか呼ぶ事は無いもんな。
「…そう。彼って私達には…そっか…あなたそんな事を彼にされちゃったの…恐かったでしょうね…」
アリエルは急に哀れみの表情になって…んっ?
「…んっ?まぁ少しな。でもすぐに大丈夫になったから気にしなくても良いぞ。」
「そうなの?ミューってそっち系の趣味にも理解があったのね…ちょっと意外だったわ♡今度話せる様になったら教えてねっ♡」
んっ?趣味?…あぁ、奴の声か。アリエルもニコライ・ギャウロフの公演を見に行った事があるのか。まぁでもよく似てるからな。でも話して聞かせるほどの知識は俺には無いしなぁ…
「俺のは趣味とまでは言えないけど…でも彼の来日公演には何度か無理矢理行かされた事が有ったぞ?」
…そう言えば…一緒に見に行ったのって…あれっ?誰だった?
「んっ?来日公演で無理矢理?…はぁ??」
アリエルは頭の上にクエスチョンマークを沢山浮かべてるような顔をしつつちょっと無口になって俺から少し離れて歩いてついて来る様になった。
…??
そして案内された部屋はピリカートさんの部屋のはす向かいの部屋で入ったらツインの部屋の内装になっていた。
「あれっ?2人部屋?」
「こちらはアリエル様とフィー様にお使い頂くお部屋になります。ミュー様はこちらへ。」
そう言って二人を部屋に残し案内されたのはピリカートさんの部屋の目の前のドア。
「こちらの部屋をお使い下さい。何か御用件がございましたら部屋の中にベルが置いてあります、そちらを鳴らして頂ければ部屋の専用メイドが対応させて頂きます。」
そう言って礼をしてアリエル達の部屋の方に行った。
そして1人になってちょっと緊張しながら期待にホンの少しの妄想を加えてセレブリティな状況を想像しつつドアを開けて部屋の中に入ったら…
そこは…どう贔屓目に見ても、拷問部屋だった。
しかも2日目にメスブタちゃんが身に付けていた赤い下着みたいなメイド服(黒下着+白エプロンだけ)姿の女の人が2人、土下座して待ち構えていた。
あのメスブタ、俺の事をどう言う感じに説明したんだ??
視野が周辺や中心から狭くなる状態。網膜色素変性症・緑内障・網膜剝離などのほか、視神経路の障害によって起こる。
※大辞林より抜粋。
今俺の目には転送装置に向かって歩いて行くアリエルだけが見えてる。
その周辺の景色などがまったく見えなくなる程に焦っているのだろうか…病気じゃなければイイナァ…
今から『SとMな関係♡』にアリエルとフィーを連れて行ったら…
ドアを開けたら吊られたピリカートさん(荒縄装飾&一部ピアス済み)が『あらっ♡お早いお帰りですねご主人様♡』などと言って迎えてくれる訳だ。顔が立ってる時と同じぐらいの高さに在る状態で。
うん。…あまり良い印象は持たれないよな。
だって胸の先端のポッチまで見えてるのに体がその下に無いんだから、挨拶に適した姿勢ではない。
それか運が良ければ『ヒャッハァ~こんないいオナホがあるとは俺達ついてるぜっ♡』『間違いねぇなぁ~うほっ♡』『そろそろ変われよ、お前2回出したろ?』
みたいなシーンの可能性もある訳だ。
そして白濁液で更に装飾されたピリカートさんが『あんっご主人様のおかげでこんなに楽しまれてしまいました♡あんっ深いですぅ~~あぁ~~ん♡』的なお礼を言ってくる可能性まである。
この場合は色々まずい状況になる気がする…
最悪アリエルにさようなら宣言とか突きつけられるかもしれないな…
さすがにまずいんじゃないか?
できれば先に俺だけ『SとMな関係♡』に行って少しでも取り繕ってから2人を…
って考えてる間にもうアリエル戻って来た…
「とりあえず討伐報酬がイノシシ5匹で5万リオンになったわよ♪一応1割共通インベントリの所にいれておいたからこれ管理しておいてね。フィーの槍を買ったお釣りも入れてあるわ。」
そう言って23,910リオンを手渡しで俺に渡してきた。
とりあえず自分のインベントリにお金を入れると残高53,260リオン
おっ♡なんかちょっとリッチな感じ♡
っていうか1週間の賃金が俺の想像どおり1万リオンだとすれば1か月分の給料を超えるって事だもんな♡
「それじゃぁテイマーギルドに行きましょうか。どこの階に有るの?」
「んっ?3階。」
あっ…残高にホクホクしてたら気分良く答えちゃった。
アリエルが転送装置に向かって歩いて行く後ろをどう言い訳して引き返させるか考えていたが、あっという間に『SとMな関係♡』のドアの前。
アリエルがドアをノックしてそのまま開けると俺が想像していたままの姿で釣られていたピリカートさんが吊られたまま特に誰にも楽しまれて無い状態で居た。
「あらっ♡お早いお帰りですねご主人様♡」
そして思った通りの事を言われてしまった…
俺も段々とメスブタちゃんの思考回路が理解出来る様になってきたみたいだな♪
…まったく嬉しくないが。
「ねぇミュー?あなたここでどんな事をしてるの?」
更に聞かれたく無い事をピンポイントで俺に聞いてくる急転直下感情低気圧下げ止まりエルフのアリエルちゃん。
とりあえずここでのクエストのタイトルだとかメスブタの性癖などを詳しく説明したらメスブタは喜んでるしアリエルちゃんの機嫌は下げ止まりだったにも関わらず更に下がって行くし途中でなんかへんな声が聞こえてきたからピリカートさんの方を見れば彼女の下半身を覗き込む様にして何かをつついてるフィーを発見して
「気になる物をむやみに触るのはやめなさい。」
と、子供の躾けレベルの注意をしながら説明を終わった頃には10歳ぐらい年を取った気分になれた。
とりあえず吊られたまま自己紹介をし始めようとしたメスブタを止めて荒縄装飾を解いた後で1度奥の部屋に戻ってポンパドゥールスタイルになって戻って来たピリカートさんが自己紹介を始めた。
「改めまして。恥ずかしい姿をお見せしました。」
ほんとにね。
「私はランバー公爵家第2継承権を持つピリカートと申します。お姉さま方達にはこれから可愛がって頂ければ幸いです♡」
こいつ俺だけじゃなくアリエルとフィーにも何かを求める気じゃないだろうな?
「えっ?ランバー公爵家??」
んっ?アリエルがなんか驚いてる??
「あぁ、とりあえずメスブタ、こっちの驚いてる方がアリエルで、こっちのさっきお前のそこをツンツンしてたのがフィーな。」
ピリカートさんは、アリエルには俺がここに最初に来た時にしてくれた優雅な方の挨拶をして、アリエルはそれにカーテシーで返そうかだいぶ悩んだみたいだったがそのまま会釈をする感じで返礼していた。
そしてフィーにはとても熱い視線を向けていた。
「フィー様というお名前ですか…よろしくお願い致します♡」
なぜか臣下の礼みたいにしゃがんでフィーの手を取り口付けまでしていた。
フィーが少し困った感じに俺の方を見ていたので、頭を撫でろとジェスチャーで教えてやったらそのまま同じ手つきでメスブタの頭をナデナデしてあげていた。
なんとなく2人の間に上下関係が出来てる感じがしてチョットだけイイ仕事をした達成感を味わえた。
「ねぇ…なんで公爵家の継承権を持つ様な人がこんな所に居るのよ。って言うかなんでメスブタ呼ばわりなの?あなた外でそれ言ったら殺されるわよ?」
「んっ?そうなの?王族とは違うんだろ?それにここってSEXするのはそこまで忌避されない世界だって思ってたけど??」
「あのね、ランバー公爵家って王家の親戚でしょ?デュークとかプリンスの方の公爵家なのよ?マークィスの方とは違うの。」
なんか爵位に関してとってもドヤ顔で説明してるアリエルだが…これって一般常識なんだろうか?
デューク…へんな動きをしながら歩いてる人ならチョットだけ記憶に有るなぁ…プリンスってのはアニメの映像がチラッと思い出せるけど…あいつらってすごい連中だったのか???
とりあえずメスブタ呼ばわりに関してはアリエルが心臓に悪いからやめてくれって言いだしたので二人っきりの時だけ呼ぶ様に再度約束しておいた。
「一応家の者達には今朝家を出る時に話を伝えておきましたので今からでも行ってみて下さい。私はここの管理が有るので一応…昨日と同じ頃には戻れますので♡」
ピリカートさんがそう言ったのでとりあえず言う通りしてみようか?と目で会話をして『SとMな関係♡』を後にした。
一応危機的状況は脱したか?
-調教リスト-
アリエル(エルフ):アーチャーLv.3 ♥♥♥♥♡♡♡♡♡♡
フィー(ハーフ) :巫女Lv.1 ♥♥♥♥♡♡♡♡♡♡
こっそり確認してみたら…アリエルの好感度が1個下がってた…
さすがにあの吊られたお嬢様とのご対面を用意したのが俺だって事実はあまり良く思われなかったみたいだな。
今日は夜に目一杯楽しませてあげるとしよう♡
そして庁舎を出たままランバーのお屋敷まで行くと今度は門衛が普通に礼をして迎え入れてくれた。
「本当にここに住んで良いのかしら?ここマジモンの貴族の家だよ?」
「とりあえず契約って感じにピリカートさん言ってたから大丈夫なんじゃないか?」
話をしつつ歩いて2分程度の玄関まで移動すると大きな玄関のドアを開けてくれる衛兵?昨日は居なかったチョットだけキラキラ系の全身鎧を着込んだ人がドアの左右に居て止まらずに済むタイミングでドアを開けてくれた。
ナカナカにロイヤルな気分♡
そしてドアの内側で昨日俺の側で荒ぶる殺気を叩き付けてくれたジャイアント執事君が待っていてくれた。
「お帰りなさいませミュー様、アリエル様、フィー様。まずはお部屋に案内させていただきます。」
前に1回見に行ったファウストのメフィストフェレに匹敵する声質でそう言い歩いて移動しはじめたので付いて行く。
「なんか…すごいわね。あんな声の人とかけっこう好きかも♡」
アリエルはそんな事を小声で俺に伝えてきながら廊下の飾りだとかさりげなく置いてある装飾品などを見てる。
「そう?まぁあの人……すごかったからね。気になるのは判るよ。俺もあれを思い出しただけでドキドキするもん。」
あの時叩き付けられた殺気は未だに忘れられないし。
間違ってこの人の前でピリカートの事をメスブタって呼んだら次の日お天道様を拝めない体にされそうだし…
まぁでも復活する世界か。
「えっ?ミュー?…すごいって…えっ??…もしかしてミュー昨日彼にナニされちゃったの?」
何をされたか聞かれてもなぁ…これから一緒の家で生活するのに恐がらせる様な事はあまり言わない方が良いよな…
「あー…あまり詳しい事は聞かないで欲しいが…彼がお前達に何かしてくるって事は無いと思うから安心して良いと思うぞ。」
こいつらがメスブタとか呼ぶ事は無いもんな。
「…そう。彼って私達には…そっか…あなたそんな事を彼にされちゃったの…恐かったでしょうね…」
アリエルは急に哀れみの表情になって…んっ?
「…んっ?まぁ少しな。でもすぐに大丈夫になったから気にしなくても良いぞ。」
「そうなの?ミューってそっち系の趣味にも理解があったのね…ちょっと意外だったわ♡今度話せる様になったら教えてねっ♡」
んっ?趣味?…あぁ、奴の声か。アリエルもニコライ・ギャウロフの公演を見に行った事があるのか。まぁでもよく似てるからな。でも話して聞かせるほどの知識は俺には無いしなぁ…
「俺のは趣味とまでは言えないけど…でも彼の来日公演には何度か無理矢理行かされた事が有ったぞ?」
…そう言えば…一緒に見に行ったのって…あれっ?誰だった?
「んっ?来日公演で無理矢理?…はぁ??」
アリエルは頭の上にクエスチョンマークを沢山浮かべてるような顔をしつつちょっと無口になって俺から少し離れて歩いてついて来る様になった。
…??
そして案内された部屋はピリカートさんの部屋のはす向かいの部屋で入ったらツインの部屋の内装になっていた。
「あれっ?2人部屋?」
「こちらはアリエル様とフィー様にお使い頂くお部屋になります。ミュー様はこちらへ。」
そう言って二人を部屋に残し案内されたのはピリカートさんの部屋の目の前のドア。
「こちらの部屋をお使い下さい。何か御用件がございましたら部屋の中にベルが置いてあります、そちらを鳴らして頂ければ部屋の専用メイドが対応させて頂きます。」
そう言って礼をしてアリエル達の部屋の方に行った。
そして1人になってちょっと緊張しながら期待にホンの少しの妄想を加えてセレブリティな状況を想像しつつドアを開けて部屋の中に入ったら…
そこは…どう贔屓目に見ても、拷問部屋だった。
しかも2日目にメスブタちゃんが身に付けていた赤い下着みたいなメイド服(黒下着+白エプロンだけ)姿の女の人が2人、土下座して待ち構えていた。
あのメスブタ、俺の事をどう言う感じに説明したんだ??
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