チートでエロ♡でテイマーなゲームのお話

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第二章 RLS-九つの世界-

49 ウィナリアの街1/3

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ウィナリアの街
大陸最大級の鉱山街で特にドワーフの多い地域。
採掘される鉱物は多岐にわたり、大陸で使われる地下資源のほぼ全ての産出地。
※情報素子に記載分より。


俺達は3人揃って初体験後の女の子レベルの足取りで街の門の所で順番待ちをしている。
街の姿はここにたどり着く1時間程度前から見えていた。
ウィナリアの街は山の斜面に建物と坑道が入り組んで作られている様だ。
麓の辺りに10m程度の壁が続いているのと街の1番外側になりそうな場所にある建物が斜面に対して壁の役割を持ってる様な形に連なっている様に見える。
そしてその壁は何層かに別れた渦巻き状態で繋がってるみたいで、錯覚画像の渦巻き3連みたいに見える。

俺の側に座りたまに鼻先を俺の手に当てて匂いを嗅いでるラブリーフェンリルの総一郎そういちろうと俺の頭の上で帽子みたいにまったく動かずにしがみついてるアサシンビーのバルサ姉さん。
ちなみになぜそんな名前になったかと言うと総一郎は、とあるアニメの中に出ていた犬に良く似た色合いだったからなのと、バルサ姉さんの方は、片腕が槍みたいな形で何かを弾く様な音を発してその槍を突き出し空中に飛び回ってる虫を必殺レベルで倒し続けてる姿を見たせい。
2匹はなぜその名前が付いたのか理由とかはまったく判って無いと思うけど、とても喜んでくれた。

そしてここまで運んでくれたホーンムース3匹は、さすがにそこらの草原に居たら狩られる可能性があるとメリスとリーフから助言があり、俺の魔法空間で休む事にしたようだ。
少しガニ股になって足を震わせてる俺達3人の前でやりきった爽快感みたいな感情を俺に伝えて消えて行った姿が忘れられない。

「メリス、フィー、その荷物大丈夫か?」
「あぁ…まだ大丈夫。」
「私も今はまだ…」

2人の背負い袋に入ってる物は、途中野営の度に朝起きたら狩られていたモンスター達の素材が色々。
最初あの野営地で手に入れたワイバーン肉を入れていたのだが、次の日の野営場所で番を任せて欲しいと俺の魔法空間から出てきたちょっとゴツイ連中が言ってくれたのでそのまま野営番を頼んだのだが、俺達3人が1つのマントに包まって寝てる間に色々狩ってくれていた。
ミミズの親玉みたいなアースバイター君だが、雌雄同体で職業が引き篭もりでLv.68だった。
他にもストライプサーベラーっていう名前の赤黄縞模様の警告色を持ったカマキリみたいな1mほどの♀旅人Lv.112の奴や、空中を漂う感じに触手を垂らしていたエボシトラップのこちらも雌雄同体で愚者Lv.66の子、他にも色々出てきてくれて、そいつらが俺達が寝ていた間に狩ってくれていたモンスターって言うのは、どれもこれもかなりの大型種だった。
なんとなく伝わってくる言葉からの推測になるのだが、野営番をしてくれた連中は俺とずっと一緒に居られないフラストレーションを、俺達が休んでる場所からちょっとだけ遠征してモンスターを狩る事で発散して来たみたいだった。

朝起きたらジャイアントスパイダーの個人経営者♀Lv.72の個体によって解体されて毛皮とその他の部分にされていた熊みたいな何かだとか、鱗が俺の手の平より大きななんとなくドラゴンっぽい骨と肉とその他の素材になっていた奴だとかがけっこうな量が俺達の回りに置いてあって驚いた。
そしてとても誇らしそうな感情を俺に向けてきたので野営番をしてくれた連中には感謝の言葉を伝えて戻ってもらったんだが、さすがに俺のインベントリに入りきらなかった。
どうもこのインベントリは種類が同じ物であればけっこうな量を1スペースに入れられる様になってるみたいで、同じ種類のモンスターから取り出した素材だとしても鱗の大きさだとかが倍程度違うと別の種類として扱われて枠を1ヶ所消費していた。
と言う訳で、メリスとリーフの持っていたワイバーン肉を俺のインベントリに回収して、その他に大きくて場所をとりそうな物とか、重量が嵩む様な物をインベントリに優先的に入れ、その他の雑多な物を二人の背負い袋に入れてもらってる。
それと天秤棒みたいなものに括り付けられた素材を俺は運んでたりする。
しかもその天秤棒もモンスターの骨だったり括り付けられている紐状の物もモンスター素材で出来てる。
ここまでこの荷物と俺を両方一緒に運んでいたホーンムース君達のすごさを、肩にかかる重さに耐えられないという理由では無いけど、震える足でチョット感じてる。

そう言えば今日の朝荷物の入れ替えをした時にメリスが、
「たぶんこの素材を売ればウィナリアの街で最高級な武器装備を揃える事が出来る。」
と言っていた。
俺の装備に関しては今装備してる鬼神装備と剣があるので特に必要無いが、2人は…かなり扇情的な姿なので何とかした方が良いだろうな。
門を通る為に待ってる間に出てくる連中にすごく見られていた。

そして門に並んでいる列が順調に消化されて行き、俺達の番になった。
列の1番先にいる奴を3ヶ所に振り分けて確認をして問題が無ければ通してくれる様だ。

「所属は?」
「『救世主達』だ。」
メリスがそう言って左手を出していた。
そう言えばメリスの手の甲に何か模様が書いてあったけど…あれってもしかしたらパーティーの情報を書いてあるのかな?
門番が何か棒状のアイテムをメリスの手の甲の模様に当てるとネオンサインの様な立体表示が出た。
文字は日本語が書いてある…ここは出来ればナゾ言語を使って欲しかったなぁ…

とりあえず裏側から見る感じになったので詳しくは読めなかったが、パーティー名とランクみたいなのが書いてあって登録者の名前が並んでいた感じだった。
「お前達も同じパーティーメンバーか?紋様刺青を持ってない様だが?」
「あぁ、こっちの女はパーティーの奴隷でこの街で買ったばかりだ。そしてこっちの男は新規加入予定者でどうもホバートの街を越えて来たらしい。」
「何?ホバートの街をか?」
なんだかすごく失礼な視線を感じた。
「こいつがなぁ…まぁ良いだろう。通行税を払って行け。」
えっ?街に入るのに金が必要なの?
メリスにすがる様な目を向けると溜息を吐いて交渉してくれた。
「私達は盗賊に襲われた所をこの男に助けられたのだが、この男も私もリオンを持ってない。物納で良いだろ?」
「…まぁ良いだろう。そっちの建物に行って中の奴に聞いてくれ。それとその…そいつは犬か?それに…その頭に乗ってるのはアサシンビーだよな?そいつらの手綱は街の中では絶対に離すなよ。もし街中で自由に動いてるのを見られたらその場で狩られても文句は言えないからな。」
そう言って門の所を通され建物の方に案内された。

とりあえず総一郎とバルサ姉さんには胴体の部分に野営の時に手に入った皮素材を使ってベルトと手綱っぽい物を門の近くに来た所で取り付けておいた。
これはメリスが教えてくれたのだが、街中で自由に動きまわっているモンスターや獣は持ち主が近くに居たとしても繋がれて無い場合は自由に退治可能だと法律で決められているらしい。
だから絶対に手を離すなってあれだけしつこく言われたって訳だ。

「なぁ、俺金が必要とかまったく知らなかったけどここらの街って全部そんな感じなのか?」
とりあえず1番情報通だと思われるメリスに聞いてみた。
「そうだなぁ、確かウーズの街は何か選ばれた奴しか入れないって聞いたけどそれ以外の場所は大体必要だな。基本は門を通る為の税と滞在する間の税金になる。だからその街に長居するなら一時的にその街の住人になっておいた方が安く済むかもしれない。」
そう言いながらメリスは自分の背負っていた袋から鱗を2枚ほど出して指示された建物の中に座ってる男に渡していた。
「ほう?レッサードラゴンの鱗か。さすが救世主達だな。これを物納で良いんだな?」
「あぁ、それでこの3人を通してくれ。それと滞在税をそれから先に取っておいてくれ。」
「これだと…あーチョット待て。」
そう言って机の中から台帳みたいな物を取り出し何回もめくり確認していた。
「このサイズなら3人分の通行税と10日間の滞在税になるがそれで良いか?」
「あぁ、一応それで頼む。」
「了解。あとはこっちで処理しておくからもう行っても良いぞ。」
そう言って建物の中に居た人が手を振って進めと伝えてきた。

目の前には大通りがあり、かなり先まで真っ直ぐに上り坂が続いてる。
横に繋がっている道の辺りだけデコボコしてる感じに見えてサンフランシスコのケーブルカーが通ってる坂のイメージに近い。

「それで、どこに行くんだ?」
「まずはこいつを換金してその金でせめて服を買いたい。良いか?」
街に目が向いていたから忘れていたけどメリスもリーフもかなり『繁殖上等♡』な感じの服だったな。
何にしてもここは任せるとしよう。
もし適うなら下着とか夜着る…チョット素敵な服なんかは俺も一緒に選ばせて欲しいなぁ♡
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