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10 戦況報告※『お話』53話辺り
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空は赤と黒と緑を混ぜた様なマーブル模様でどこまでも続いている。
高台に陣が作られていてその一番奥になる場所に頭に太陽を模した様な髪飾りを着け神話の時代の服に羽衣を幾重にも重ねている表情の希薄な女性が胡床に座り静かに目を閉じている。
「まだ突破出来ないのね。」
「そうっすねぇ。どうもあの空間ではこっちの設定とかレベルはあまり意味が無いみたいっすよ。」
背が高く細身のスタイルでスーツを着込んだ男が目の前4ヶ所にビューを開き確認しながら答えた。
男の声を聞いて女が目を開けると金色の虹彩に角度によって緑色を放つ瞳孔が現れた。
「それにしては彼、かなり戦えてるみたいだけど?」
女と男の前両方に開いたビューに着流しの和装でわらじを履いた巨大な体を持つ白い髪の男が自分の身長に近いサイズの剣を振り回し異形の怪物を薙ぎ払い続けている。
「あぁ、真悟さんはなんでか戦えてるんっすよ。理由は聞かないで下さいね。まだ確認してる最中ですんで。」
ブラインドタッチで何かを打ち込みつつ画面を更新しなおしながら何かを確認しているらしい。
「私が行っても意味が無いのよね…はぁー…なかなかうまく行かないわね。」
「晴香さんは…まぁ象徴みたいな感じっすからね。ここから動かれたら連中が死んだ時戻る場所が無くなっちゃうんで。」
「知ってるわよ。でも…そろそろ1週間でしょ?さすがに飽きてきたわ。少しぐらい遊べないの?」
「オス何匹か持ってきますか?テイマーの従属化させた奴ならいくらでも持って来れますけど?」
「…あいつらはなんか気持ち悪いのよ。本能的な嫌悪感があるの。だから出来れば人の方がイイんだけど…?」
女は着ている服の胸元に片手を入れて大きな塊りを揉みしだきつつ熱い吐息を吐きはじめる。
「人っすか?…あー俺達の中からは今出せないんで…もしアレならサブアカ動かしてつまみ食いにでも行ってみます?」
「あら?そんな事をしても良いの?」
「本当ならダメッすよ。でもここまで敵が来る事ってないっすからね。だから死んだ連中の生き返りに必要な体をここに置いておくなら中身だけは動いても大丈夫ってだけっすよ。でも判ってると思いますけど、この体を動かせるのってあの装置付けてる晴香さんだけっすからね?もし誰かがここに来たりしたら責任は晴香さんが持ってくれる事が前提っすよ?」
「…責任ねぇ、まぁそれはしょうがないんだろうけど…はぁ…もう少し我慢するわ。」
「ソレがイイッすね。」
女の目の前のビューに白い髪を振り乱しつつ近づいてくる『黒き者達』『白き者達』『赤き者達』他にも色々な体の形状が歪な存在を切り倒し続けている男の姿が映り続けていた。
「やっぱり遊ぶ!」
「晴香さーん…はぁ…まぁ準備すから少々お待ちを。」
盛大な溜息を吐きつつもう1つ別のビューを開きながら作業を続ける男。
「それでどこに行きたいんっすか?ゲーム中のアースガルズでイイんっすか?」
「そうねぇ…あっちだとプレイヤーに配慮しないとまずいからミズガルズが良いわ。それにあの場所には真吾のコピーも居るわよね?彼とちょっと遊びたいわ♡」
「…かわいそうに。」
「何か文句でもあるの?」
「…いいえ~文句なんてありましぇーん♪…そしたら真吾さんに渡したマーカーBUGのポイントを晴香さんの使う子にも付けておきますから…晴香さん1回ログオフして選択画面に戻ってください。そこで思う姿をサブアカで作ってくれればこっちから誘導しますんで。」
「ありがと~♡ではさっそくっ♪」
女の顔にあった笑顔が消えて無表情になり胸元に入れていた手も座った膝の上にゆっくり戻って行く。
「さてと~この女神にどんなAI突っ込むかなぁ~♪こっちも出来ない女のお守りよりも無茶しても一瞬で回復する体の女で遊べるし♪ちょい気弱なうさぎちゃんがいいか…それともちょっと強く追い込まれたらすぐに壊れるツンちゃんか♡…順に入れてみるか♡」
男が少しの間作業をしていると女の顔に表情が現れた。
「あれっ?ここ…は…?」
「あぁ、気にしなくても良いっすよ。ちょっとその体で楽しませてもらうだけだから♪」
男の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
高台に陣が作られていてその一番奥になる場所に頭に太陽を模した様な髪飾りを着け神話の時代の服に羽衣を幾重にも重ねている表情の希薄な女性が胡床に座り静かに目を閉じている。
「まだ突破出来ないのね。」
「そうっすねぇ。どうもあの空間ではこっちの設定とかレベルはあまり意味が無いみたいっすよ。」
背が高く細身のスタイルでスーツを着込んだ男が目の前4ヶ所にビューを開き確認しながら答えた。
男の声を聞いて女が目を開けると金色の虹彩に角度によって緑色を放つ瞳孔が現れた。
「それにしては彼、かなり戦えてるみたいだけど?」
女と男の前両方に開いたビューに着流しの和装でわらじを履いた巨大な体を持つ白い髪の男が自分の身長に近いサイズの剣を振り回し異形の怪物を薙ぎ払い続けている。
「あぁ、真悟さんはなんでか戦えてるんっすよ。理由は聞かないで下さいね。まだ確認してる最中ですんで。」
ブラインドタッチで何かを打ち込みつつ画面を更新しなおしながら何かを確認しているらしい。
「私が行っても意味が無いのよね…はぁー…なかなかうまく行かないわね。」
「晴香さんは…まぁ象徴みたいな感じっすからね。ここから動かれたら連中が死んだ時戻る場所が無くなっちゃうんで。」
「知ってるわよ。でも…そろそろ1週間でしょ?さすがに飽きてきたわ。少しぐらい遊べないの?」
「オス何匹か持ってきますか?テイマーの従属化させた奴ならいくらでも持って来れますけど?」
「…あいつらはなんか気持ち悪いのよ。本能的な嫌悪感があるの。だから出来れば人の方がイイんだけど…?」
女は着ている服の胸元に片手を入れて大きな塊りを揉みしだきつつ熱い吐息を吐きはじめる。
「人っすか?…あー俺達の中からは今出せないんで…もしアレならサブアカ動かしてつまみ食いにでも行ってみます?」
「あら?そんな事をしても良いの?」
「本当ならダメッすよ。でもここまで敵が来る事ってないっすからね。だから死んだ連中の生き返りに必要な体をここに置いておくなら中身だけは動いても大丈夫ってだけっすよ。でも判ってると思いますけど、この体を動かせるのってあの装置付けてる晴香さんだけっすからね?もし誰かがここに来たりしたら責任は晴香さんが持ってくれる事が前提っすよ?」
「…責任ねぇ、まぁそれはしょうがないんだろうけど…はぁ…もう少し我慢するわ。」
「ソレがイイッすね。」
女の目の前のビューに白い髪を振り乱しつつ近づいてくる『黒き者達』『白き者達』『赤き者達』他にも色々な体の形状が歪な存在を切り倒し続けている男の姿が映り続けていた。
「やっぱり遊ぶ!」
「晴香さーん…はぁ…まぁ準備すから少々お待ちを。」
盛大な溜息を吐きつつもう1つ別のビューを開きながら作業を続ける男。
「それでどこに行きたいんっすか?ゲーム中のアースガルズでイイんっすか?」
「そうねぇ…あっちだとプレイヤーに配慮しないとまずいからミズガルズが良いわ。それにあの場所には真吾のコピーも居るわよね?彼とちょっと遊びたいわ♡」
「…かわいそうに。」
「何か文句でもあるの?」
「…いいえ~文句なんてありましぇーん♪…そしたら真吾さんに渡したマーカーBUGのポイントを晴香さんの使う子にも付けておきますから…晴香さん1回ログオフして選択画面に戻ってください。そこで思う姿をサブアカで作ってくれればこっちから誘導しますんで。」
「ありがと~♡ではさっそくっ♪」
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「さてと~この女神にどんなAI突っ込むかなぁ~♪こっちも出来ない女のお守りよりも無茶しても一瞬で回復する体の女で遊べるし♪ちょい気弱なうさぎちゃんがいいか…それともちょっと強く追い込まれたらすぐに壊れるツンちゃんか♡…順に入れてみるか♡」
男が少しの間作業をしていると女の顔に表情が現れた。
「あれっ?ここ…は…?」
「あぁ、気にしなくても良いっすよ。ちょっとその体で楽しませてもらうだけだから♪」
男の顔に嗜虐的な笑みが浮かんだ。
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