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二章

122 ちょっとだけ辛かったんだ…2/5

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今から行く稲城ブリリアントシティー…
少し前まで経営的に限界まで追い込まれていたらしい。

経営者が経営に関するノウハウをあまり理解して居なかったのか、乱立するテーマパークの勢いに乗って調子に乗ってしまったのか詳しくは判らないが、もう少しでどこかの再開発などを手がける企業に買い取られてゴルフ場になる所だったと、さっき貴子たかこちゃんと恵美えみ芳江よしえが後ろの席で楽しそうに話していた。

そして1年ほど前に経営者が変わったのか資金繰りが悪化して外部からCEOを送り込まれたのかは判らないが、劇的に生まれ変わったらしい。

それまでコロッケが一番人気のテーマパークだったらしいのだが…
コロッケが一番ってよく判らないが…そんなに話題になる様なコロッケなら食べてみたい気がするけど。

そして、清掃も行き届く様になり、キャストの動きもかなり洗練されてきていると言う話だった。
そう言えば俺が行った事のあるテーマパークって…あ、そう言えば九州に在るオランダと宇宙のテーマパークだったかな?それと四国にあるって言うタオル美術館には行ったな。

オランダのテーマパークはチーズとか燻製だとかの売り物が多かったって記憶しか無いんだけど…そう言えば風車とかも見たかなぁ…あと宇宙のテーマパークの方は中学の修学旅行だったから同じ班の女の子の事しか覚えて無いなぁ…

そう言えばタオル美術館は最高だったな♡


「そう言えば大悟さんは何かあったのですか?」
助手席に座ってあまり喋らなかった青葉あおばちゃんが何気ない感じで聞いてきた。
「ん?何かって?特には変わった事は無かったけど?」
「そうですか?でもこの間遊びに来て下さった時と距離感がチョット違う気がしましたが…気のせいですかね?」

おっと…15歳でも女って事なのか…それとも圧倒的な経験が何か気付かせたのか…
「なぁ青葉ちゃん、その何か変な感じがするって言うのは俺がそんなに妙な動きをしてるって事?」
「いいえ、小さな事ですよ。それこそ最初に見る所が胸じゃないとか近くに来た時に止まった距離が1cm位距離が違うとかって程度ですから肌を合わせた人じゃなければ気付かない程度の違和感です。」
肌を合わせた人って言うのは…
「…それってここに居る人は全員気付いてるって話?」
後ろの3人は学校の話とか今から行くところの話で盛り上がっていてこっちの会話には関心が向いてないのかまったく反応は無い感じ。

…少し間があって、
「そうですね、たぶんみんな小さな違和感程度は感じてるんじゃないでしょうか?でも日々の体調とかでも少なからず違いは感じるので…そこまで心配してる人は居ないかもしれませんがね。」

今回借りた車はちょっと厳ついミニバンのシボレーアストロ。
後ろのシートが応接室に置いてあるようなソファーに付け変えてあって、後ろの3人は足を組んだりしながら優雅な空間を楽しんでいたりするのでちょっと距離があるから小声で話をしていたらたぶん聞こえないはず…

とりあえず相談に乗ってもらった方が良いかなぁ…
青葉ちゃんとは、芳江以上に色々と人に言えない様なプレイを楽しんだ間柄だし…これ以上変な目で見られるって事も無いし…
「実はね…」

とりあえず昨日の小麦こむぎさんとの事を説明して今自分から体の関係を求めて来る子がちょっと怖いって事を説明してみた。
「そうですか…大悟だいごさんは今までそれが普通だったけど自分の力が及ばない相手が居る事を知って萎縮したって感じなんですね…」
「まぁ大体そんな感じかなぁ…」
「ちょっと込み入った事を聞きますけど…大悟さんってそんなに経験は無いですよね?」
んっ…青葉ちゃんいきなりそこ聞いてくる?
まぁでも彼女なら気付いてもしょうがないのか。

「あぁ、実は女性と関係を持つ様になってまだ1年経ってない。やっぱりそう言うのって判るの?」
「まぁそれなりに相手をしてきていますので♡それで…ふむ…」
「なぁ青葉ちゃん、俺まだあと3人ほど相手する必要があるんだけど…このままだとちょっと困った事になるかもしれないって感じてるんだ…何か怖く無くなる方法とかって無いかな?」
「…そうですねぇ…まず大悟さんって前戯と後戯があまり得意ではなさそうなのでそこから覚えていけばもっと簡単に相手を気持ちよくさせられる様になると思いますよ?それこそ相手の人の体の中で大悟さんが1回出す間にその人の体を完全に蕩けさせる様な感じに♡覚えてみますか?」

青葉ちゃんの言う状態になったら…まぁ確かにこっちの女性の求められ具合でも対処するのが楽になる…って言うか今までの感覚で楽しめそうだけど…そんなテクを持って真琴まこととか朱里しゅりとか…死んじゃわないかな?
鞠子まりこ久美くみはどこまでやっても大丈夫な気がするが…

「それ覚えて敏感な子を相手にしたらまずい事にならない?」
「そんな事は無いですよ。だってどこまで相手を気持ち良くさせるかは大悟さんの指先1つですし?」

なんか…とっても楽しそうだなぁ…♡

ちょっとだけ興味が出てきた♡


「じゃぁ青葉ちゃん、それの伝授をお願いしても良いかな?」
「えぇ♡じゃぁ今日からはじめてみましょうネッ♡」

おっと…青葉ちゃんの目が狩人になった感じがしたけど…


俺って生きて戻れるんだよな?


ちょっとだけドキドキしつつもなんとか希望の芽があるのを感じた俺は少しだけ気持ちが楽になった♪
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