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反撃の機兵 1
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「漆山さん‥‥」
泣きじゃくりながら彩花が呟く。
「1人にさせてくれ‥‥」
俺は、振り絞るように言った。こんな不甲斐ない姿を見せたくない。しかし、彼女は強く拒否し、その場に涙を流しながら居座り続けた。
暫しの沈黙の後、彼女はおもむろに口を開いた。
「私が1人で怖かった時、あなたはそばにいてくれた‥‥支えてくれた、助けてくれた」
「だから、今度はあなたのそばで私が支えます‥‥!」
泣きじゃくり、たどたどしくもその声にはある種の決意や覚悟といったものが感じられた。俺が人間だったら涙をこぼしていただろう。しかし、この身体はそんな昨日はついていない。俺は
「ああ‥‥好きにしてくれ」
と言い、彼女の優しさに甘えることにした。いつの間にかいなくなっていた博士が、下から顔をのぞかせる。俺たちの様子を伺っているようだ。話しかけていい雰囲気だと思ったのだろう。
「まぁ2人とも食事にしないか?」
と博士が問いかける。すると、彼女は
「ええ、私も朝から何も食べていないからお腹が空いちゃって‥‥」
と恥ずかしそうに答える。ふと外を見ると、太陽が高く昇っていた。俺は慣れない身体を起こすと、3人で階下へと向かった。
俺たちが階下の居間に着くと、そこにはすでに料理が完成してあった。席につくと、各々が食事を始めた。少し冷めている。よほど、声がかけづらい状況だったのだろう。
「はは、少し冷めてるね、味は大丈夫かな?」
博士が沈黙に耐えられなかったか、俺たちに聞いてきた。
「大丈夫です‥‥とても美味しいですよ」
彩花が答える。俺も同じようなことを答えると、博士は少し申し訳なさそうに笑った。口数の少なくなった食卓で食事を終えると、博士が
「そうだ、2人ともミュージカルでも行ってこないか?ちょうどチケットが余っててね」
と思い出したように言った。ミュージカルか‥‥まぁそれなら見えなくても楽しめるか。そう感じた俺は、首を縦に振ると横で彼女も承諾の意思を示した。その様子を見て、博士は少し笑い、チケットを渡し、
「一将、ちゃんと仲直りしてきなよ?後、ちょっと話があるから終わったら家に来てくれ」
と小声で言った。一体話とは何のことなんだろうか?そんなことを考えながら、俺たちは、家を出た。
いつも賑わっている大通りに出る道中、彩花が
「さっきはすみません‥‥」
と言いにくそうに呟く。
「いや‥‥別に構わない‥‥」
しばらくの間、気まずい沈黙の中、2人はゆっくりと会場へと向かう。
周囲の声のみが響く中、彼女は
「あの‥‥ミュージカルの演目は何ですか?」
と聞いてきた。そう言われてみればと思い、チケットを確認してみる。
「ロミオとジュリエット?」
そう呟くように言うと、彼女は
「ロミオとジュリエット‥‥童話で聞いたことがあります。悲しくも美しい愛の物語‥‥私結構好きなんです」
といつものように話す。気まずい雰囲気が少し和らいだ気がした。
「彩花は、本をよく読むのか?」
「ええ、私は小さい頃から1人でいることが多くて‥‥だから、本が友達でした‥‥あっ、でも友達はいましたよ!一緒にお花の本を見て、遊んでいました。行方不明になってしまったけど‥‥」
「うん?本が読めたって‥‥昔から目が見えないんじゃなかったのか?」
そう聞いた時、彼女は少し言葉に詰まった後、こう返した。
「実は、私が10歳のころに母親が盗賊に目の前で殺されて‥‥その時のショックで目が見えなくなって‥‥」
「そうか‥‥悪いな」
「いえ、別に‥‥」
また気まずい雰囲気に逆戻りしてしまった。何か空気を換える方法は‥‥その時俺に名案が浮かんだ。
「博士なら、何かいいアイデアを持っているかも‥‥」
「確かに‥‥橘博士は国でトップクラスの医療人で発明家ですから、ひょっとしたら目が見えるかもしれませんね!」
彼女が嬉しそうにそう言うと、俺は複雑な気持ちになった。もし彼女の目が見えるようになったら、俺のことをどう思うのだろうか?嘘つきの俺を‥‥
そんなことを考えていると、目的地に着いた。
「着いたぞ、ここだ」
俺がそういうと彼女は少し微笑み、俺の後をついてきた。俺は、その可愛らしい
所作に心打たれつつ、会場へ入っていった。
部隊を見終わり外に出ると、日が傾き空は赤くなっていた。俺は、彩花を基地まで送ると三俣さんのいる病院へ向かった。手ぶらで向かうのは失礼だなと感じた俺は、見舞いの品を買った後で行くことにした。見舞いの品を買い、病院に着くころには日は落ち、辺りが暗くなり始めていた。面会時間に間に合うのか?そんな疑念を持ちながら、病室を受付の人に聞き、その場所へと向かった。病室に顔を出すと、奥さんが心配そうに三俣さんを眺めていた。俺に気づくと
「7号君!あなたは無事だったのね‥‥良かったわ‥‥」
と彼女が言う。見舞いの品を渡すと、彼女はおもむろに話し出した。
「あなた達が晩御飯食べに来た後、この人少し様子が変だったの‥‥昔から嘘はつけない
タイプで‥‥よく浮気がバレて、喧嘩になったわ‥‥」
そう言い終えると、涙をこぼして震えていた。
「三俣さんは‥‥旦那さんは、最高の戦士で最高の先輩でした‥‥敵は、俺が必ず取ります」
俺はそういい終えると、貰ったポケットティッシュを渡し、病室を後にした。
病院を出て、帰ろうとすると何か忘れていることに気が付く。そういえば、博士が何か要件があると言っていたな。俺は、すぐに博士のもとへと向かった。
博士の家に着き、インターホンを押す。だが、何故か出ない。もしやと思い、上を向くと、ラボの電気だけついている。俺は、ため息をつきながら、ドアを強くノックする。
博士がようやく来客に気が付いたのか、窓から覗き込み
「今すぐ行きまーす」
と言い、ドアが開いた。
「一将!君に見せたいものがあったんだ~♪」
「ああ、そうか。研究に没頭するのはいいが、来客対応はしっかりしたほうがいいぞ」
「はは、ごめんごめん~」
反省が全く感じられない返答に俺は、少し苛立ちを感じたが、水に流すことにした。博士の家に入ると、
「それで、見せたいものって?」
俺が聞くとしたり顔で博士がこう答える。
「君の新しいボディだよ!前々から設計図を考えていたんだけど、今日やっと完成したんだ!」
「新しいボディ‥‥その性能はどれくらいなんだ?」
「聞いて驚け?あのラクアと同等のスペックさ!」
「なんだって?!」
「最新鋭のロボットのモデル‥‥N型をはるかに上回る速さで敵を殲滅できる機体になる予定だ!」
「それで完成は?何時出来るんだ?」
「うーん、もう少しかかるかな」
「そうか‥‥」
俺は落胆しつつも、気分が高揚しつつあった。あのラクアに勝てる‥‥三俣さんの‥‥彩花の敵を取れる‥‥!
泣きじゃくりながら彩花が呟く。
「1人にさせてくれ‥‥」
俺は、振り絞るように言った。こんな不甲斐ない姿を見せたくない。しかし、彼女は強く拒否し、その場に涙を流しながら居座り続けた。
暫しの沈黙の後、彼女はおもむろに口を開いた。
「私が1人で怖かった時、あなたはそばにいてくれた‥‥支えてくれた、助けてくれた」
「だから、今度はあなたのそばで私が支えます‥‥!」
泣きじゃくり、たどたどしくもその声にはある種の決意や覚悟といったものが感じられた。俺が人間だったら涙をこぼしていただろう。しかし、この身体はそんな昨日はついていない。俺は
「ああ‥‥好きにしてくれ」
と言い、彼女の優しさに甘えることにした。いつの間にかいなくなっていた博士が、下から顔をのぞかせる。俺たちの様子を伺っているようだ。話しかけていい雰囲気だと思ったのだろう。
「まぁ2人とも食事にしないか?」
と博士が問いかける。すると、彼女は
「ええ、私も朝から何も食べていないからお腹が空いちゃって‥‥」
と恥ずかしそうに答える。ふと外を見ると、太陽が高く昇っていた。俺は慣れない身体を起こすと、3人で階下へと向かった。
俺たちが階下の居間に着くと、そこにはすでに料理が完成してあった。席につくと、各々が食事を始めた。少し冷めている。よほど、声がかけづらい状況だったのだろう。
「はは、少し冷めてるね、味は大丈夫かな?」
博士が沈黙に耐えられなかったか、俺たちに聞いてきた。
「大丈夫です‥‥とても美味しいですよ」
彩花が答える。俺も同じようなことを答えると、博士は少し申し訳なさそうに笑った。口数の少なくなった食卓で食事を終えると、博士が
「そうだ、2人ともミュージカルでも行ってこないか?ちょうどチケットが余っててね」
と思い出したように言った。ミュージカルか‥‥まぁそれなら見えなくても楽しめるか。そう感じた俺は、首を縦に振ると横で彼女も承諾の意思を示した。その様子を見て、博士は少し笑い、チケットを渡し、
「一将、ちゃんと仲直りしてきなよ?後、ちょっと話があるから終わったら家に来てくれ」
と小声で言った。一体話とは何のことなんだろうか?そんなことを考えながら、俺たちは、家を出た。
いつも賑わっている大通りに出る道中、彩花が
「さっきはすみません‥‥」
と言いにくそうに呟く。
「いや‥‥別に構わない‥‥」
しばらくの間、気まずい沈黙の中、2人はゆっくりと会場へと向かう。
周囲の声のみが響く中、彼女は
「あの‥‥ミュージカルの演目は何ですか?」
と聞いてきた。そう言われてみればと思い、チケットを確認してみる。
「ロミオとジュリエット?」
そう呟くように言うと、彼女は
「ロミオとジュリエット‥‥童話で聞いたことがあります。悲しくも美しい愛の物語‥‥私結構好きなんです」
といつものように話す。気まずい雰囲気が少し和らいだ気がした。
「彩花は、本をよく読むのか?」
「ええ、私は小さい頃から1人でいることが多くて‥‥だから、本が友達でした‥‥あっ、でも友達はいましたよ!一緒にお花の本を見て、遊んでいました。行方不明になってしまったけど‥‥」
「うん?本が読めたって‥‥昔から目が見えないんじゃなかったのか?」
そう聞いた時、彼女は少し言葉に詰まった後、こう返した。
「実は、私が10歳のころに母親が盗賊に目の前で殺されて‥‥その時のショックで目が見えなくなって‥‥」
「そうか‥‥悪いな」
「いえ、別に‥‥」
また気まずい雰囲気に逆戻りしてしまった。何か空気を換える方法は‥‥その時俺に名案が浮かんだ。
「博士なら、何かいいアイデアを持っているかも‥‥」
「確かに‥‥橘博士は国でトップクラスの医療人で発明家ですから、ひょっとしたら目が見えるかもしれませんね!」
彼女が嬉しそうにそう言うと、俺は複雑な気持ちになった。もし彼女の目が見えるようになったら、俺のことをどう思うのだろうか?嘘つきの俺を‥‥
そんなことを考えていると、目的地に着いた。
「着いたぞ、ここだ」
俺がそういうと彼女は少し微笑み、俺の後をついてきた。俺は、その可愛らしい
所作に心打たれつつ、会場へ入っていった。
部隊を見終わり外に出ると、日が傾き空は赤くなっていた。俺は、彩花を基地まで送ると三俣さんのいる病院へ向かった。手ぶらで向かうのは失礼だなと感じた俺は、見舞いの品を買った後で行くことにした。見舞いの品を買い、病院に着くころには日は落ち、辺りが暗くなり始めていた。面会時間に間に合うのか?そんな疑念を持ちながら、病室を受付の人に聞き、その場所へと向かった。病室に顔を出すと、奥さんが心配そうに三俣さんを眺めていた。俺に気づくと
「7号君!あなたは無事だったのね‥‥良かったわ‥‥」
と彼女が言う。見舞いの品を渡すと、彼女はおもむろに話し出した。
「あなた達が晩御飯食べに来た後、この人少し様子が変だったの‥‥昔から嘘はつけない
タイプで‥‥よく浮気がバレて、喧嘩になったわ‥‥」
そう言い終えると、涙をこぼして震えていた。
「三俣さんは‥‥旦那さんは、最高の戦士で最高の先輩でした‥‥敵は、俺が必ず取ります」
俺はそういい終えると、貰ったポケットティッシュを渡し、病室を後にした。
病院を出て、帰ろうとすると何か忘れていることに気が付く。そういえば、博士が何か要件があると言っていたな。俺は、すぐに博士のもとへと向かった。
博士の家に着き、インターホンを押す。だが、何故か出ない。もしやと思い、上を向くと、ラボの電気だけついている。俺は、ため息をつきながら、ドアを強くノックする。
博士がようやく来客に気が付いたのか、窓から覗き込み
「今すぐ行きまーす」
と言い、ドアが開いた。
「一将!君に見せたいものがあったんだ~♪」
「ああ、そうか。研究に没頭するのはいいが、来客対応はしっかりしたほうがいいぞ」
「はは、ごめんごめん~」
反省が全く感じられない返答に俺は、少し苛立ちを感じたが、水に流すことにした。博士の家に入ると、
「それで、見せたいものって?」
俺が聞くとしたり顔で博士がこう答える。
「君の新しいボディだよ!前々から設計図を考えていたんだけど、今日やっと完成したんだ!」
「新しいボディ‥‥その性能はどれくらいなんだ?」
「聞いて驚け?あのラクアと同等のスペックさ!」
「なんだって?!」
「最新鋭のロボットのモデル‥‥N型をはるかに上回る速さで敵を殲滅できる機体になる予定だ!」
「それで完成は?何時出来るんだ?」
「うーん、もう少しかかるかな」
「そうか‥‥」
俺は落胆しつつも、気分が高揚しつつあった。あのラクアに勝てる‥‥三俣さんの‥‥彩花の敵を取れる‥‥!
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