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♡ 帰ってビール飲みながらネトフリ観よう♡

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 2月の冬の夜、デパートで働く田中真希(28)は疲弊し切っていた。

「あいつら本当に同じ日本人か?」

 毎日毎日訪れる悪質クレーマーに、心身ともにボロボロになっていた。

「帰ってビール飲みながらネトフリ観よう」

 それだけを楽しみに真希は家路に着いた。アパートの横には小さな駐車場がある。そこに小さな女の子がしゃがみ込んで泣いているように見えた。

「どうしたの?」

 真希は手に持っていたビールの入ったビニール袋を地面に置き、膝を折って顔を覗き込んだ。

 すると勢いよくその少女が顔をあげ、

「小便見せろ!!」

 と叫んだ。その顔は少女ではなく、中年のおじさんの顔だった。

「・・・・どしたん、話聞こうか?」

 真希は憐れんで少女姿の中年のちっちゃいおっさんに優しく声をかけた。

「う・・・ううう・・・・」

 中年のちっちゃいおっさんは、優しくされた嬉しさで、その場で咽び泣いた。

「おうおうおう、おうおうおう・・・」

「あらあら、色々あるわねぇお互い」

 真希はそう言うと地面に置いたビニール袋からビールを取り出し、グビグビと半分飲んだ。そして残りの半分をちっちゃいおっさんに渡した。

 おっさんがそのビールをグビグビと飲んでいる間に、真希はタイトなロングスカートの中に手を伸ばし、パンティを膝まで下げ、腰を下ろし、その場で小便を始めた。

「しゃーーーーーー」

 1日の疲れが小便と共に2月の夜に吸い込まれていくのを真希は実感した。

「あぁぁぁぁ・・・」

 小便をしながら顔を上げると、そこには黄色い満月がポカリと浮かんでいた。

 視線を落とすと、そこには流れる小便に包まれた、ビールが半分入った缶だけがそこにあった。
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