♡ちょっとエッチなアンソロジー〜おしっこ編〜♡

♡ハルトに注がれる黄金水♡

「ちょっとあれ見てよ、空飛んでるよ！」

　公園を散歩していたハルトが、隣にいるナナに話しかけた。

「ああ、あれはタケ爺よ」

　ナナは驚くことなく言った。

「え？知ってる人？」

「うん、それによく見て、タケ爺の後ろ、凧があるでしょ？」

　光の加減でわからなかったが、よく見てみるとタケ爺の後ろには、白い凧がある。それにタケ爺は縛られている。

「あ、ほんとだ。でも、凧だったとしても、すごいな」

「タケ爺は正月の“凧揚げられ“に向けて、練習してるの」

「ふーん、あ、ポップコーン売ってる」

　ハルトがタケ爺からポップコーンに意識を奪われたのを、地獄耳のタケ爺は見逃さなかった。

「すいませーん、ポップコーンひとつ」

　ナナは自分にも欲しいかどうか聞かないハルトを見逃さなかった。

　大空でタケ爺がおぽこちを取り出しているのをナナは見とめた。だからハルトと少し距離を置いた。

「はいどうぞー」

　店員がポップコーンをハルトに渡した。

「わーい」

　ハルトがポップコーンを口に運ぼうとしたその瞬間、ハルトの頭上に空からタケ爺の黄金水がなみなみと注がれた。

『ビチャビチャビチャビチャ』

「ぎゃーす！！」

　ナナは空を見上げた。ハルトに注がれる黄金水、虹ができて綺麗。