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♡カプ主総会♡

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「そろそろ売ろうかな」

 袴田美樹彦(42)が電車に揺られながら隣に座る女性に声をかけた。

「え?」

 声をかけられた瑞原瑞江(27)が言った。2人はもちろん初対面である。

「僕、カプ主なんです」

 袴田はそう言って立ち上がり、左手で吊り革を掴み、瑞江の眼前で右手でチャックを下ろし、前を出した。

「きゃっ!」

 瑞江は驚いて両手で顔を隠した。だが指の間からはしっかりと視界にそれをとらえている。

 袴田はそんな瑞江の反応に興奮して、徐々に硬く、熱く、屹立していく。

「まあ、すごいカプ主」

 瑞江は驚きながら言った。

「ふふ」

 袴田はカプに力を入れて瑞江の眼前でビクンビクンと動かした。

「じゃあ、配当しておくれ」

 袴田がそう言うと、瑞江は頬を染めながら言った。

「あの…初めてなんです…」

「え?」

「今まで一度も…その…配当した事ないんですけど…良いですか?」

 上目遣いで気を遣う瑞江に袴田は心を打ち抜かれてビックーン!!

「もちろんいいとも!先行者利益~!!」

 と袴田が叫び、瑞江の口が開いて配当を始めようとしたその瞬間、

「異議あり!!」

 と瑞江の向かいの席から声が飛んだ。声の主は山口百太郎(61)だった。

「ちょいと待ちなよお嬢さん、カプ主はそいつだけじゃないぜ?」

 と言いながら立ち上がり、袴田の横でチャックを下ろして前を出した。

「まあ!大カプ主!!」

 馬のいななきの様な大カプを前に瑞江は驚嘆した。袴田も絶句した。

「ふふ、カプ主総会の結果、配当は私のモノのようだね」

 と百太郎は言って、袴田をずいと押し退けて瑞江の前に勃った。

「配当、してくれるね?」

 瑞江は先ほどより大きく口を開けて、百太郎の大カプを

『カプ』

 っと咥えて配当を始めた。

『じゅぷっじゅぷっじゅぷっじゅぷっ』

「うきゅう!」

「こ、こえでいいでふかぁ?」

 瑞江が上目遣いで確認した。

「ああ、最高だ…」

『じゅぷっじゅぷっじゅぷっじゅぷっ!!』

「ああぁ、いくぅ…いぐうぅぅぅ!!」

『ドクドク!ドクドクドク!!』

 百太郎は瑞江の口の中に沢山配当した。

「ふう…最高だったよ」

「ふええ…ごくん」

「ほら、まだ配当してるから、咥えて」

「ふええ…ちゅぷっちゅぷっ」

 その様子を横でボッキンボッキンにしながら恨み節で見ていた普通のカプ主の袴田、誰でも良いから配当して欲しいと思い、手当たり次第に声をかけて無事、正岡志木子(56)に配当できましたとさ。めでたしめでたし。

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