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魔神様の計らいで、あれよあれよと話が進んで、

〖ドワーフたちの里に行って、まずはこの世界の常識をある程度学びましょう〗
〖とはいえ、規格外というか、必ず何かやらかしそうですけど〗
〖まあね、そこはドワーフたちによぉく伝えておきましょう〗
〖そうですね〗
ジーニ様、母娘で中々失礼よ?私は常識人よ?

〖〖常識に謝るべきね〗〗
ええ?どういう意味かしら?

〖おい、それよりアレどうにかしろよ〗
〖あそこだけジメジメしてますね〗
〖鬱陶しいな〗
鍛治神様、工芸神様、武神様が見る方向、部屋の隅っこ⋯

〖ぼくが招集したのに、僕なしでどんどん話進めちゃってさ〗いじいじ
『妾は心配しておるのに、もう行く気満々なのじゃ』いじいじ
二人で体育座りで床に、のの字を書いてるわ⋯

『あ、あらあらまあまあ、どうしたらいいかしら?』
〖天界樹は大分あなたと大分仲良くなったからね、危ない目や辛い目に合わせたくはないのでしょうね〗
『天界樹様⋯』
ありがとうございます。
〖主神はまあ、ほっときましょ〗
『あらあらまあまあ⋯』
主神様、ゴメンなさいね。それから

『エルフのお嬢さんたちは勝手に巻き込んでしまったけど、大丈夫かしら?まだ本調子ではないのでしょう?』
〖そうね。彼女たちの意思も確認しないとね〗
そうよね。彼女たちは、先日の神罰の時に助けられ、怪我は治ったけど、心はそうもいかないものね。特に姉の方は数日間、眠りっぱなしだったし。

〖彼女たちに話す時は私達も同席するわ〗
『ありがとうございます』
お菓子でも用意してお願いしないといけないわね。

〖ところでさ、名前はどうしようか?〗ぬっ
「わっ」びくうっ
い、いつの間に?
〖あら、主神、復活したのね。もう少し静かにしてて良かったのに〗
〖魔神ちゃん、ひどい〗ぴと
〖ちょっとっ?そんなくっつかないでよ〗ぐぐぐ
〖ええ~いいじゃない。今のうちに魔神ちゃんを補給しとかないと~〗ひしっ
〖まだ暫くはいるわよ!〗ぐぐぐ

『あの⋯』
イチャつくのは人目のないところでお願いできません?
〖無駄ですよ。こちらが慣れるしかないのです〗はあっ
『あらあらまあまあ⋯』
仲の良すぎるご両親を持つのも中々大変なのね
〖分かってくださいます?〗がしっ
『え、ええ』
さすがに、これを前にしたらね

〖魔神ちゃ~ん〗ぎゅう
〖離しなさいよっ〗げしっ
あ、ついに蹴りが⋯

〖それでお父様、お名前って?聖域のくまさんと同じではいけませんの?〗

〖うん。ヤツに聖域の存在を知られてるとしても、詳しい内情までは知られてはいないと思うんだよ〗
さっきまでふざけていた方とは思えない真面目な姿で主神様は話し始めた。

〖まして、愛し子のおばあちゃんが、転生していて、しかも二つに別れているなんてことは知られない方がいいと思うんだ〗

〖⋯その通りね〗
〖はい〗

〖でしょう?でも、聖域の中やこの宮の外に出てしまえば、どんなに対策をしても、完全に隠し通すのは難しくなるよね?〗

『あ⋯』
そうか、今は皆さんがいて守ってくれていたから大丈夫だっただけで、外に出たらそうはいかなくなる。

〖だからね、少しでも危険を減らすために、名前は変えた方がいいと思うんだよ〗

たしかに、その通りかもしれない。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
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