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待てい!!!
しおりを挟むドンドン、ドコドコドコドコ。
ワーワー!!
民族的な音楽と民衆の歓声を浴び俺は今、広場の高台に立たされている。
民の数は50人ぐらいといった所だろうか?
少数精鋭でテントを張り、集まって生きているのだろうか?
見るにテント以外の所が発展している様子もない。
移住民族的な人達なのだろうか?
って、話は逸れたが何でこうなったのかというも と。経緯はこうだ。
なんでもルナはこの少数民族の巫女兼王女らしく、数日前の神のお告げにより既に婚礼の儀の準備を初めていたそうだ。
しかし、その神とやらが俺と身を結べといったのかもしれんが、それとこれとで一体何が変わるというのだろうか?
あの神の意向がわからん。
「ささ。リンネ殿。此方へ。」
この部族の大臣だという杖をついた老人ランレンさんに誘導され俺は地面にファンタジー系のアニメなどに良く出てきそうな魔法陣かかれた檻の中に入れられる。
?
檻!!?
ガチャン。
振り返るとランレンさんは檻の鍵を閉めていて閉じ込められてしまっていた。
「ではこれより、神の天命により巫女ルナ様の夫となった暁による【祝祭】の儀に移る!」
「っておぉおい!!コレはどういう事!!?祝祭って感じじゃないでしょぉ!!」
状況が分からず慌てて声を荒げると、ランレンさんが俺に向けお辞儀を一つする。
「神のお言葉です。どうかお許しを。」
「は?いえいえ。何?何を許すの?ってか何をするのさぁ!!?」
そんな風に喚いているとルナが涙目で俺を見つめる。
何の涙目!?俺何されるのよ?
「許してください。コレも神のお告げです。貴方の無事をお祈りします。」
平手に拳を当ててお辞儀するルナ。
「って待てい!!!その前に「貴方の無事」って訳のわからん言葉を言わなかったか?ルナちゃんや!」
「私は貴方を信じています。」
涙目で俺を見つめるルナ。
何が!?
顔面蒼白とはこの事か!
俺死ぬの?この世界に来て間も無く死ぬかもしんねぇのか?
神!神!あのハゲぃ!!!
何をしてくれとんじゃぁ!!!
そんな俺の心境も虚しく、始まりの太鼓が鳴り響く。
ドン、ドン、ドン、ドンドンドドドド。
ドン!!
「始め!!」
ランレンさんの合図で檻の周りにいた連中が手をかざし、何かを念じだすと俺の下の魔法陣が輝きだす。
嘘?マジ?死ぬ?死ぬのか?
光は更に強くなり、身体全体を覆うように視界は光に包まれた。
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一章の区切りです。
次から二章です。
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