tomari
――なんと2つしか違わなかった。初対面の上司に対して姓ではなく名を告げるような女がだ――
アパレル会社勤務の千秋(29歳・男)は若い女性をターゲットとしたブランドの店舗マネージャーに任命される。順風満帆な歩みに同期たちから羨ましがられる彼だったが……
訪れたのは忘れられない出会い。
年齢不詳・奇想天外な販売スタッフ“トマリ”。
相棒はいかつい南京錠。
商品を見つめて「美味しそう」?
キャッチに怯えて全力疾走。
恋人はいつかパパになる……?
何かが止まってしまっている彼女から千秋は目が離せなくなる。
上司部下とも言い難い。恋心とも程遠い。いいやこれはむしろ親心?
停滞と躍動が入り混じる奇妙な時間がいつしか貴重な記憶となった。
どうやって大人になればいいのかもわからないまま、生きづらい社会人生活を送る人も案外少なくないのかも知れません。
※重複投稿・・・『小説家になろう』にも投稿しています。
※表紙と挿絵:nagisa nanase
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渚様、ご無沙汰しております。
以前に拝読したことあるんです。
で、なろうに戻ってみたら感想がない。
そもそも書いてないのかな。それとも私が消しちゃったかな(前科アリ)w
うーん、覚えてない。
でも、改めて拝読したら当時に感じたものとは全然違ってました。
とても心に沁みました。
物理的に内面的に"交わらない距離感"がとてもせつない。
せつないがゆえに、綺麗な作品だと思いました。
よんさん、お久しぶりです!見に来て下さってありがとうございます。
以前にもこの作品、読んで下さったのを私も覚えています。今回はまた違った印象を受けたとのこと。心に沁みたと言って頂けて光栄でございます。
言葉にするのは難しいような関係を書いてみました。相手のことを意識してはいるけれど、これ以上近づくことは出来ないという。千秋の中ではトマリはずっと変わらない姿でひっそりと存在し続けるのかも知れません。
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