嘘の世界で君だけが

七瀬渚

文字の大きさ
上 下
14 / 29
第1章/変わり始めた世界

登場人物紹介〜第1章〜

しおりを挟む

 読者様、第1章お付き合い下さりまして誠にありがとうございます。
 
 心を閉ざしていた主人公の人生が変わり始めたところ。これから見える世界も変わっていきそうな気配です。

 ここで改めて登場人物たちを紹介していこうと思います! 今後のストーリーにも深く関わってくる人物を集めたので是非ご覧になっていって下さると嬉しいです。


☆✴︎☆✴︎☆


 ✴︎夜野よのひびき(第1章時点で二十歳)

 大学二年生の男子。髪は天然パーマで背は高め。体型は痩せ型寄り。
 高校生の頃に「人の心の声が聞こえる」という原因不明の能力に目覚め、秘められていた家庭の事情や人の嘘、親友の心の苦悩などを知ってしまう。
 特に親友の自殺を止められなかったことは大きなトラウマとなっている。臨床心理学を学ぶ夢があったがこの事件を機に断念した。
 次第に他人を信用しない性格になっていき、感情も表にあらわれにくくなっていた。

 現在は実家を出て一人暮らし。一年浪人した後に大学に入学している。
 下級生の朝比奈奏と運命的な出逢いを果たしたことでだんだん本来の豊かな感情を取り戻していく。ついには奏への恋心を自覚するようになるが、純粋な彼女に過剰な期待をし、依存してしまわないかと考え躊躇ちゅうちょしている。

 誕生日:六月二十五日


 ✴︎朝比奈あさひなかなで(第1章時点で十九歳)

 大学一年生の女子。肩までのふんわりした髪、小柄で中肉中背だが丸っこい印象を与えるタイプ。顔立ちは童顔で実年齢より幼く見える。
 周囲から見ると『超』が付くほど鈍感であり、危なっかしいほどドジでもある。いじめられたりセクハラに遭った経験があるが本人はいまいちピンときてないらしい。
 思わせぶりな言葉や態度がサラッと出ることがあるが、故意なのかどうかは定かでない。独特の不思議な雰囲気で響の心をあっという間に掴んだ。

 現在は響の近所のマンションに一人暮らししている。フリルがふんだんにあしらわれたネグリジェなどロマンチックなものが好きらしい。
 子どもが好きで学校では教育系のボランティアサークルに所属している。
 親友である愛梨の心の声によると家庭になんらかの事情があり、それを知った相手が交際をためらうこともあるらしい。

 誕生日:五月十七日


 ✴︎きし愛梨あいり(第1章時点で十八歳)

 大学一年生の女子で奏の高校時代からの親友。長めの髪をサイドテールに結っていることが多い。肩が開いたトップスやミニスカートなど肌見せファッションを好み、メイクもギャルっぽい印象。本人いわく、スッピンでもチャラそうな顔をしているらしい。
 派手な外見とは裏腹にあまり社交的なタイプではなく行動を共にする相手はだいたい奏だけである。好意を口にすることは少ないが本当は愛情深さを持っており、ピンチのときも味方になってくれた奏をとても大切に思っている。

 実家暮らしで大学には割と近い方。ボランティアサークル所属。
 高校時代のいじめで変に免疫がついてしまったらしく自分が嫌われることにあまり抵抗がない。その為、奏に近付こうとする男子に対して警戒心を剥き出しにする傾向がある。

 誕生日:一月二十七日


 ✴︎兵藤ひょうどう智治ともはる(第1章時点で十九歳)

 大学二年生の男子で響と同じ学部。明るい髪色にほんのり日焼けした肌。ブルーや白などの爽やかな色の服が似合う。愛想が良くて友達が多い。響の亡き親友と少し雰囲気が似ている。
 心の声が多いタイプで響にはいろいろと丸聞こえだが、悪意などの部類ではなくむしろお節介に近い親切心である場合が多い。響が奏を助けた話を聞いて、それまで関わったことのなかった響に好感を持ち、いい雰囲気になりつつある二人をくっつけようとしている。

 ボランティアサークルに所属しており、ときには部長の代理を務めるほどのリーダーシップを発揮している。サークル活動には心からやり甲斐を感じている様子。響を見学に誘ったのも彼である。
 奏のことは気に入っているが愛梨のことは少し苦手。

 誕生日:七月二十日


 ✴︎夜野よの美月みつき(回想シーンで十六歳、第1章時点で十九歳)

 響と年子の妹。艶やかで真っ直ぐな黒髪が特徴的。眼鏡がよく似合う知的な印象であり、実際に成績優秀。表情が落ち着いていて物静か。多少のことでは動じない。
 現在は実家を出て、響とは別の大学に通いながら一人暮らしをしている。

 高校生の頃に子どもを妊娠して中絶したことがある。相手とは会うことを禁じられたらしく、そのことをとても悲しんでいた。
 秘密主義で外見と内面にギャップのあるタイプだが、感情的になった響に寄り添ったり共感して涙を流すなどの優しさは持っている。

 誕生日:十月二十六日


 ✴︎高島たかしまあきら(回想シーンで十八歳/故人)

 高三のときに死去した男子。響の中学時代からの親友。生まれつき色素の明るい髪色、整った顔立ち、女子からの人気が高く男子の友達も多かった。
 人気者タイプだが、響のことは特に信頼し心を許していた。

 響の目から見てもいつも朗らかに笑っている印象だったが、高三の頃の彼の心の中は希死念慮でいっぱいだった。
 完璧に振る舞うことに慣れすぎて、響以外の誰もが彼の異変に気付かなかった。
 同じ年の六月に自ら命を絶った。理由は不明である。

 誕生日:五月二十三日


☆✴︎☆✴︎☆


 現時点でわかっていることをまとめてみました。まだ謎の多いキャラクターもいるのでこれから明らかになることも沢山あると思います。

 苦しかったり切なかったりほんのり温かかったり、感情の変化が忙しいストーリーですが、今後もお付き合い頂けたら幸いです。


 七瀬渚
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...