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第一幕
IV
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もっとしたい。
そう、願う前に部屋の扉が開き、白衣を羽織った人が僕らの間に入ってきた。
カナの熱いものが無理やり抜かれ、寂しさに穴を締める暇もないまま、アナルプラグを入れられる。
視界の端に入ったカナは酷く脅え、僕に手を伸ばそうとするも、白衣を着た人達に両手を後ろに回されて拘束されていた。
だが、急に目隠しをされ、震えた彼の様子が見えなくなる。
奏斗、大丈夫かな。奏斗、
カチャカチャと硬い音が響いたと思えば、ベッドに拘束され、手足を動かすことが出来なくなった。
それでもまだ白衣の人は手を止めず、僕に対して乳首に吸入器を取り付けた。ウィィンと動きだしたそれは敏感になった僕の乳首をひたすら刺激する。
『ではまた3時間後に』
無慈悲にも、白衣の彼らは僕らを引き離した状態で部屋から退室した。
「、...っ唯斗。」
「あ、ぁあっ!や、かな、かなとぉっ」
乳首に着いた吸入器がら僕の硬くしこったそれを吸って、小さなブラシのようなもので先端を擦られる。
プラグによって精液を閉じ込め妊娠しやすくし、妊娠した時のために乳頭を大きくし母乳を出やすくする。
また詳しくは知らないが、乳首の快楽によって妊娠する確率もあげる効果もあるらしい。
僕はそのふたつが嫌いだ。
乳首の快楽の反射でアナルを締めれば、アナルプラグに感じて、びくびくと痙攣しながら達する。
無限ループなのだ。白衣を着た人々が来るまでずっと、無機物にイカされ続ける。
部屋に時計がないから、この時間がひたすら長いものに感じる。
何より、奏斗以外のもので簡単にイカされてしまう自分が嫌になる。冷たく感情のない無機物に遠慮なくいじめられるのはなんかムカつくしうざい。
奏斗は今、どんな表情をしているだろうか。やっぱり俺のせいで唯斗がとか思っているのだろうか。
奏斗に触れられない。奏斗の姿を見ることが出来ない。
それが、どんなに辛いか。研究員の人には分からないだろうな。
僕らは強い結びで結ばれている。それは解けることのない、永遠であり一生のパートナーである。
奏斗の不安や恐怖に覆われた姿は、絶対見たくない。
「唯斗、ごめん、ごめんね、...お、俺、我慢、出きなく...て...。ごめん...。」
彼はたくさんの謝罪の言葉を並べる。
声が震えている。やはり、奏斗は自分のせいだと自分を卑下していた。
違う。奏斗は悪くない。
「だ、いじょぶ、...かなと、んっ...の、せいじゃない、から...。」
喘ぎ喘ぎ話す。
奏斗は何も悪くない。全ては僕らの生活を壊した研究所の彼らと、
奏斗にばかり頼ってしまった、僕。
「ねぇ、ずっと、そばにいて....っ」
「...うん。...ずっと、そばにいる。」
布が擦れる音が近づいてきて、彼がベッドのそばに来てくれたのだとわかった。
奏斗は、薬が効きづらいのではない。むしろ研究所に来た最初の頃は薬を投与されるだけで、貪るように僕を犯していた。
彼は我慢しているのだ。
僕が、行為をしたあと拘束されるのが怖いって呟いたのを聞いていたから。
「ぼ、ぼくも...ぅ、ごめんね、奏斗、かなと、...んんっ!」
奏斗は優しいから、僕のために自身を犠牲にして必死に我慢して、耐えて。
薬によって眠ってしまったのか、奏斗からの返事は無い。でも確かに呼吸が聞こえて、奏斗がそばに居てくれているのが分かる。
「ごめんね、」
僕のせいで、奏斗が弱っていく。僕の大好きな彼を、僕が弱らせる。
だから、奏斗の意識が戻ったらちゃんと言うんだ。
もう、我慢しないで。
奏斗がそばにいてくれるだけで十分なんだよ。
そう、願う前に部屋の扉が開き、白衣を羽織った人が僕らの間に入ってきた。
カナの熱いものが無理やり抜かれ、寂しさに穴を締める暇もないまま、アナルプラグを入れられる。
視界の端に入ったカナは酷く脅え、僕に手を伸ばそうとするも、白衣を着た人達に両手を後ろに回されて拘束されていた。
だが、急に目隠しをされ、震えた彼の様子が見えなくなる。
奏斗、大丈夫かな。奏斗、
カチャカチャと硬い音が響いたと思えば、ベッドに拘束され、手足を動かすことが出来なくなった。
それでもまだ白衣の人は手を止めず、僕に対して乳首に吸入器を取り付けた。ウィィンと動きだしたそれは敏感になった僕の乳首をひたすら刺激する。
『ではまた3時間後に』
無慈悲にも、白衣の彼らは僕らを引き離した状態で部屋から退室した。
「、...っ唯斗。」
「あ、ぁあっ!や、かな、かなとぉっ」
乳首に着いた吸入器がら僕の硬くしこったそれを吸って、小さなブラシのようなもので先端を擦られる。
プラグによって精液を閉じ込め妊娠しやすくし、妊娠した時のために乳頭を大きくし母乳を出やすくする。
また詳しくは知らないが、乳首の快楽によって妊娠する確率もあげる効果もあるらしい。
僕はそのふたつが嫌いだ。
乳首の快楽の反射でアナルを締めれば、アナルプラグに感じて、びくびくと痙攣しながら達する。
無限ループなのだ。白衣を着た人々が来るまでずっと、無機物にイカされ続ける。
部屋に時計がないから、この時間がひたすら長いものに感じる。
何より、奏斗以外のもので簡単にイカされてしまう自分が嫌になる。冷たく感情のない無機物に遠慮なくいじめられるのはなんかムカつくしうざい。
奏斗は今、どんな表情をしているだろうか。やっぱり俺のせいで唯斗がとか思っているのだろうか。
奏斗に触れられない。奏斗の姿を見ることが出来ない。
それが、どんなに辛いか。研究員の人には分からないだろうな。
僕らは強い結びで結ばれている。それは解けることのない、永遠であり一生のパートナーである。
奏斗の不安や恐怖に覆われた姿は、絶対見たくない。
「唯斗、ごめん、ごめんね、...お、俺、我慢、出きなく...て...。ごめん...。」
彼はたくさんの謝罪の言葉を並べる。
声が震えている。やはり、奏斗は自分のせいだと自分を卑下していた。
違う。奏斗は悪くない。
「だ、いじょぶ、...かなと、んっ...の、せいじゃない、から...。」
喘ぎ喘ぎ話す。
奏斗は何も悪くない。全ては僕らの生活を壊した研究所の彼らと、
奏斗にばかり頼ってしまった、僕。
「ねぇ、ずっと、そばにいて....っ」
「...うん。...ずっと、そばにいる。」
布が擦れる音が近づいてきて、彼がベッドのそばに来てくれたのだとわかった。
奏斗は、薬が効きづらいのではない。むしろ研究所に来た最初の頃は薬を投与されるだけで、貪るように僕を犯していた。
彼は我慢しているのだ。
僕が、行為をしたあと拘束されるのが怖いって呟いたのを聞いていたから。
「ぼ、ぼくも...ぅ、ごめんね、奏斗、かなと、...んんっ!」
奏斗は優しいから、僕のために自身を犠牲にして必死に我慢して、耐えて。
薬によって眠ってしまったのか、奏斗からの返事は無い。でも確かに呼吸が聞こえて、奏斗がそばに居てくれているのが分かる。
「ごめんね、」
僕のせいで、奏斗が弱っていく。僕の大好きな彼を、僕が弱らせる。
だから、奏斗の意識が戻ったらちゃんと言うんだ。
もう、我慢しないで。
奏斗がそばにいてくれるだけで十分なんだよ。
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