310 / 800
★ピタラス諸島第二、コトコ島編★
299:哀れな子
しおりを挟む
黒い岩の家の中には、中央に小さな焚き火が一つと、それをぐるりと囲むようにして、小さな紫族の子供達が集まっていた。
ザッと数えて……、うん、十一人だな。
みんな痩せ細っていて、かなり不健康そうな顔つきをしている。
「そう、駄目だったのね……。仕方ないか、大人達も自分が生きるだけで精一杯だもんね……」
そう呟いたのは桃子だ。
目の前の焚き火を見つめながら、ギュッと歯をくいしばる。
「でも、出来る限り、食べ物の援助はすると、穂酉は約束してくれたわ。けど……、それも天候次第でしょうね。雨が降らない事には何も始まらない」
そう言ったのはコトコだ。
手に持っている、ほんの少しの干し肉を、周りの子供達に分け与えている。
「まっ、仕方ないさ! おいら達はおいら達だけで、なんとかやって行こうぜ!! 大丈夫!!! そのうち空から雨が大量に降って、作物もグングン育つさっ!!!!」
人一倍元気な声を出したのは、見知らぬ紫族の少年だ。
こちらもかなり痩せていて、顔色が相当悪そうに見えるが……
立ち上がって、不安そうな顔をする周りの子供達に笑顔を向けた。
「うん、そうだね。夜霧の言う通りだよ! みんな、私達は私達だけで、なんとか生き延びよう!! 死んでしまった母様や父様の分も、いっぱいいっぱい生きよう!!!」
桃子も立ち上がって、笑顔でみんなに呼び掛けた。
ふむ……、この状況から推測するとだな……
ここにいる子供達はみんな、火山の噴火で親を亡くした、いわゆる孤児というやつだろう。
先程の記憶と合わせて考えるに、コトコはこの孤児達の世話を穂酉に頼んだものの、紫族の大人達は自分達が生きるだけで精一杯で、この子供達の面倒を見る余裕がないという事か。
つまり、ここは……、ん? あれ??
五百年前に現れた異形な怪物は確か……、子供達だったよね???
するとまた、視界が青い光に包まれた。
そこからはまるで、名場面集のような、沢山の記憶の欠片が次々に流れていった。
大人達が暮らす村とは別の場所に、コトコと子供達は、小さな家を建てて共に暮らしていた。
子供達が力を合わせて畑を耕す姿、苦しく辛い中でも逞しく生き、笑顔を絶やさない日常の風景が見えた。
しかし、雨は一向に降らず、作物は育たず……
一人、また一人と、飢えからくる病によって、子供達は命を落としていく。
みんな涙ながらに墓を立て、気が付けば、その数はたったの五人となっていた。
次に映し出された光景は、なんとも神秘的な、薄紫色に染まった小さな泉だ。
泉の周りには、泉の水と同じ色の小さな花が沢山咲いていて、風に吹かれながら静かに揺れていた。
「……不思議ね。ここはまるで、時が止まっているみたい」
周りを見渡しながら、コトコが呟いた。
コトコの肩に乗っているらしいアメフラシの目には、緑溢れる豊かな森の景色が映っている。
「……そんな事言ったって、仕方ないじゃない? もうここ以外に水がある場所がないんだもの。いくら彼等の始祖が眠る聖なる泉だとしても、水に飢えたあの子達を救うには他に方法がないのよ。私はもう、誰も死なせたくない……。それとも何? アメコが雨を呼んでくれるの??」
始祖が眠る、聖なる泉、だと……?
じゃあ、もしかして……、ここが、火山の麓にあるっていう、古の獣が目撃された泉なのかぁっ!?
「ほらね、そう言うでしょ? 他に案がないなら口出ししないで頂戴。それでなくても、私だって空腹で倒れそうなんだから。あんまり口煩く文句ばかり言うのなら、アメコを食べちゃうからねっ!?」
コトコの言葉にアメフラシがビビった事を、記憶の中にいる俺は感じ取れた。
……なんだろうな、このアメフラシの立ち位置が、現在の俺と似ているような気がするな。
俺もよく、グレコにびびらされてるしな。
コトコは、目の前の泉を注意深く観察する。
おそらく、色が紫色な為に、毒がないかと警戒しているのだろう。
その時だった。
「……あら? 今の音……、聞こえた?? 何かしら??? ……なっ!? きゃっ!??」
驚いて、小さな悲鳴を上げるコトコ。
その視線の先には、泉の中から現れた、得体の知れない人影が……、なんと、水面の上を歩いているではないか。
背が低く、か細いその人影は、額に二本の細くて長い角を持ち、両の瞳から紫色の光を放ちながら、こちらにゆっくりと近付いてくる。
そして、その人影の背後に、またしても得体の知れない、巨大な黒い影が現れて……
大蛇のような形をしたその黒い影は、鋭い牙の生えた大きな口を開け、瞬く間に、前を行く小さな人影を、バクッと頭から飲み込んでしまった!
なななっ!? 何ぃいっ!??
あまりに一瞬、あまりに衝撃的な出来事に、コトコは腰を抜かした。
しかし、二つの影は、瞬時に跡形もなく消え去ってしまったのだ。
はんっ!? 何なんだよいったいぃっ!??
すると、何処からか、声が聞こえてきた。
『怪物が、産まれる……。間も無く、間も無く……。憎しみと苦しみが、心を支配する……。誰にも止められない……。怪物は、更なる邪悪を呼び寄せるだろう……。我らを救えるのは、そなたのみ……。そなたのみ……』
凛とした、女の声だ。
頭の中に直接響いてくるような、不思議な声。
だけどこの声、どこかで聞いた事があるような……?
「誰っ!? 誰なのっ!?? 何処にいるのっ!???」
コトコが叫ぶ。
しかし、辺りを見渡すも、声の主の姿は見当たらない。
『邪悪は、怪物が死せぬ限り、消え去らぬ……。火より産まれて、火に還る……。邪悪を滅ぼすは、それ即ち火なり……。しかし、怪物を鎮める、その術は、ない……。滅せよ……。心を失いし、哀れな子……。救う術は、ない……。滅せよ……、滅せよ、滅せよっ!』
声は次第に大きく、強くなった。
頭が割れそうに痛い。
「心を失いし、哀れな子……? まさか、そんなっ!?」
コトコは走り出した。
岩山を下り、全速力で駆けて行った。
そして、見覚えのある小さな家を視界に捉えて……
「はぁ、はぁ……、そんな……、どうして……?」
家のドアは無残にも粉々になっており、みんなで耕した畑はめちゃくちゃにされていた。
そして、家の窓からは、一筋の黒い煙が立ち登っている。
すぐさま家の中へと入るコトコ。
そこにいたのは……
「っ!? 天芽!?? 丹乃!???」
二人の子供が、地面に突っ伏して倒れている。
双方共に、体のあちこちを黒い煤に変え、黒い煙を上げながら、焼け焦げて死んでいた。
うぅ……、ひでぇ……
いったい誰がこんな酷い事を……?
あまりの惨状に、俺は目を覆ってしまいたくなる。
だがしかし、これは半ば強制的に記憶を見させられているので、目を逸らす事が出来ない!
「コト、コ……?」
弱々しい声が聞こえて、コトコが振り返ると、そこには両手に小さな紫族の男の子を抱き抱えた、桃子が立っていた。
「桃子……、志垣っ!?」
急いで駆け寄るコトコ。
膝から崩れ落ちる桃子。
どうやら、桃子が抱いている男の子は、志垣という名前らしい……
まさか、あの志垣なのだろうか?
倒れそうになる桃子と志垣を、両手で受け止めて支えるコトコ。
桃子も志垣も、身体中に焼け焦げた跡があり、呼吸が荒く、今にも息絶えてしまいそうだ。
志垣は既に、意識を失っている。
「何が!? 何があったの!??」
目に涙をいっぱい溜めて、桃子を問いただすコトコ。
桃子は、虚ろな表情で薄目を開けて、こう言った。
「夜霧……、夜霧が……。呪力を使って、化け物を……」
桃子はそれだけを伝えると、静かに目を閉じた。
「まさか……、あの、夜霧が……? そんな……、そんなぁ……」
ポロポロと涙を流し、歯を食いしばるコトコ。
両手に抱いた桃子と志垣の頭を、震える手で撫でている。
その唇から、赤い血が流れ落ちた。
コトコは、かなり動揺している。
目を左右に泳がせて、これから自分がどうするべきかを、必死で考えている。
そして……
コトコは、何かを覚悟したかのような顔をして、自分の唇から流れ出るその血を、桃子と志垣の口へと運んだ。
「わかってる……、わかってるっ! 本当はこんな事、しちゃいけないって!! でも……、こうする以外に今、二人を助ける方法がないの……」
声を震わせながら、コトコは言った。
桃子と志垣をそっと地面に横たわらせて、両手の掌を、それぞれの胸の上に置くコトコ。
そして、身体中から白い魔力のオーラを放ち始めたかと思うと、掌を伝って、それらを桃子と志垣の体へと流し込んでいった。
全ての魔力を二人の体へと流し込んだコトコは、二人の体から静かに手を離し、ゆらりとした動きで立ち上がった。
「私はもう、どうなっても構わない……。夜霧を止めなくちゃ」
半ば虚ろな声で、コトコは呟く。
そして、肩の上に乗せていたアメフラシを、桃子のすぐそばへと下ろした。
「アメコはここにいて。桃子と志垣を守って。……それくらい、出来るでしょ? だってあなた、私の相棒だものね??」
生気のない顔で、少し意地悪な表情で、コトコは笑ってそう言った。
ザッと数えて……、うん、十一人だな。
みんな痩せ細っていて、かなり不健康そうな顔つきをしている。
「そう、駄目だったのね……。仕方ないか、大人達も自分が生きるだけで精一杯だもんね……」
そう呟いたのは桃子だ。
目の前の焚き火を見つめながら、ギュッと歯をくいしばる。
「でも、出来る限り、食べ物の援助はすると、穂酉は約束してくれたわ。けど……、それも天候次第でしょうね。雨が降らない事には何も始まらない」
そう言ったのはコトコだ。
手に持っている、ほんの少しの干し肉を、周りの子供達に分け与えている。
「まっ、仕方ないさ! おいら達はおいら達だけで、なんとかやって行こうぜ!! 大丈夫!!! そのうち空から雨が大量に降って、作物もグングン育つさっ!!!!」
人一倍元気な声を出したのは、見知らぬ紫族の少年だ。
こちらもかなり痩せていて、顔色が相当悪そうに見えるが……
立ち上がって、不安そうな顔をする周りの子供達に笑顔を向けた。
「うん、そうだね。夜霧の言う通りだよ! みんな、私達は私達だけで、なんとか生き延びよう!! 死んでしまった母様や父様の分も、いっぱいいっぱい生きよう!!!」
桃子も立ち上がって、笑顔でみんなに呼び掛けた。
ふむ……、この状況から推測するとだな……
ここにいる子供達はみんな、火山の噴火で親を亡くした、いわゆる孤児というやつだろう。
先程の記憶と合わせて考えるに、コトコはこの孤児達の世話を穂酉に頼んだものの、紫族の大人達は自分達が生きるだけで精一杯で、この子供達の面倒を見る余裕がないという事か。
つまり、ここは……、ん? あれ??
五百年前に現れた異形な怪物は確か……、子供達だったよね???
するとまた、視界が青い光に包まれた。
そこからはまるで、名場面集のような、沢山の記憶の欠片が次々に流れていった。
大人達が暮らす村とは別の場所に、コトコと子供達は、小さな家を建てて共に暮らしていた。
子供達が力を合わせて畑を耕す姿、苦しく辛い中でも逞しく生き、笑顔を絶やさない日常の風景が見えた。
しかし、雨は一向に降らず、作物は育たず……
一人、また一人と、飢えからくる病によって、子供達は命を落としていく。
みんな涙ながらに墓を立て、気が付けば、その数はたったの五人となっていた。
次に映し出された光景は、なんとも神秘的な、薄紫色に染まった小さな泉だ。
泉の周りには、泉の水と同じ色の小さな花が沢山咲いていて、風に吹かれながら静かに揺れていた。
「……不思議ね。ここはまるで、時が止まっているみたい」
周りを見渡しながら、コトコが呟いた。
コトコの肩に乗っているらしいアメフラシの目には、緑溢れる豊かな森の景色が映っている。
「……そんな事言ったって、仕方ないじゃない? もうここ以外に水がある場所がないんだもの。いくら彼等の始祖が眠る聖なる泉だとしても、水に飢えたあの子達を救うには他に方法がないのよ。私はもう、誰も死なせたくない……。それとも何? アメコが雨を呼んでくれるの??」
始祖が眠る、聖なる泉、だと……?
じゃあ、もしかして……、ここが、火山の麓にあるっていう、古の獣が目撃された泉なのかぁっ!?
「ほらね、そう言うでしょ? 他に案がないなら口出ししないで頂戴。それでなくても、私だって空腹で倒れそうなんだから。あんまり口煩く文句ばかり言うのなら、アメコを食べちゃうからねっ!?」
コトコの言葉にアメフラシがビビった事を、記憶の中にいる俺は感じ取れた。
……なんだろうな、このアメフラシの立ち位置が、現在の俺と似ているような気がするな。
俺もよく、グレコにびびらされてるしな。
コトコは、目の前の泉を注意深く観察する。
おそらく、色が紫色な為に、毒がないかと警戒しているのだろう。
その時だった。
「……あら? 今の音……、聞こえた?? 何かしら??? ……なっ!? きゃっ!??」
驚いて、小さな悲鳴を上げるコトコ。
その視線の先には、泉の中から現れた、得体の知れない人影が……、なんと、水面の上を歩いているではないか。
背が低く、か細いその人影は、額に二本の細くて長い角を持ち、両の瞳から紫色の光を放ちながら、こちらにゆっくりと近付いてくる。
そして、その人影の背後に、またしても得体の知れない、巨大な黒い影が現れて……
大蛇のような形をしたその黒い影は、鋭い牙の生えた大きな口を開け、瞬く間に、前を行く小さな人影を、バクッと頭から飲み込んでしまった!
なななっ!? 何ぃいっ!??
あまりに一瞬、あまりに衝撃的な出来事に、コトコは腰を抜かした。
しかし、二つの影は、瞬時に跡形もなく消え去ってしまったのだ。
はんっ!? 何なんだよいったいぃっ!??
すると、何処からか、声が聞こえてきた。
『怪物が、産まれる……。間も無く、間も無く……。憎しみと苦しみが、心を支配する……。誰にも止められない……。怪物は、更なる邪悪を呼び寄せるだろう……。我らを救えるのは、そなたのみ……。そなたのみ……』
凛とした、女の声だ。
頭の中に直接響いてくるような、不思議な声。
だけどこの声、どこかで聞いた事があるような……?
「誰っ!? 誰なのっ!?? 何処にいるのっ!???」
コトコが叫ぶ。
しかし、辺りを見渡すも、声の主の姿は見当たらない。
『邪悪は、怪物が死せぬ限り、消え去らぬ……。火より産まれて、火に還る……。邪悪を滅ぼすは、それ即ち火なり……。しかし、怪物を鎮める、その術は、ない……。滅せよ……。心を失いし、哀れな子……。救う術は、ない……。滅せよ……、滅せよ、滅せよっ!』
声は次第に大きく、強くなった。
頭が割れそうに痛い。
「心を失いし、哀れな子……? まさか、そんなっ!?」
コトコは走り出した。
岩山を下り、全速力で駆けて行った。
そして、見覚えのある小さな家を視界に捉えて……
「はぁ、はぁ……、そんな……、どうして……?」
家のドアは無残にも粉々になっており、みんなで耕した畑はめちゃくちゃにされていた。
そして、家の窓からは、一筋の黒い煙が立ち登っている。
すぐさま家の中へと入るコトコ。
そこにいたのは……
「っ!? 天芽!?? 丹乃!???」
二人の子供が、地面に突っ伏して倒れている。
双方共に、体のあちこちを黒い煤に変え、黒い煙を上げながら、焼け焦げて死んでいた。
うぅ……、ひでぇ……
いったい誰がこんな酷い事を……?
あまりの惨状に、俺は目を覆ってしまいたくなる。
だがしかし、これは半ば強制的に記憶を見させられているので、目を逸らす事が出来ない!
「コト、コ……?」
弱々しい声が聞こえて、コトコが振り返ると、そこには両手に小さな紫族の男の子を抱き抱えた、桃子が立っていた。
「桃子……、志垣っ!?」
急いで駆け寄るコトコ。
膝から崩れ落ちる桃子。
どうやら、桃子が抱いている男の子は、志垣という名前らしい……
まさか、あの志垣なのだろうか?
倒れそうになる桃子と志垣を、両手で受け止めて支えるコトコ。
桃子も志垣も、身体中に焼け焦げた跡があり、呼吸が荒く、今にも息絶えてしまいそうだ。
志垣は既に、意識を失っている。
「何が!? 何があったの!??」
目に涙をいっぱい溜めて、桃子を問いただすコトコ。
桃子は、虚ろな表情で薄目を開けて、こう言った。
「夜霧……、夜霧が……。呪力を使って、化け物を……」
桃子はそれだけを伝えると、静かに目を閉じた。
「まさか……、あの、夜霧が……? そんな……、そんなぁ……」
ポロポロと涙を流し、歯を食いしばるコトコ。
両手に抱いた桃子と志垣の頭を、震える手で撫でている。
その唇から、赤い血が流れ落ちた。
コトコは、かなり動揺している。
目を左右に泳がせて、これから自分がどうするべきかを、必死で考えている。
そして……
コトコは、何かを覚悟したかのような顔をして、自分の唇から流れ出るその血を、桃子と志垣の口へと運んだ。
「わかってる……、わかってるっ! 本当はこんな事、しちゃいけないって!! でも……、こうする以外に今、二人を助ける方法がないの……」
声を震わせながら、コトコは言った。
桃子と志垣をそっと地面に横たわらせて、両手の掌を、それぞれの胸の上に置くコトコ。
そして、身体中から白い魔力のオーラを放ち始めたかと思うと、掌を伝って、それらを桃子と志垣の体へと流し込んでいった。
全ての魔力を二人の体へと流し込んだコトコは、二人の体から静かに手を離し、ゆらりとした動きで立ち上がった。
「私はもう、どうなっても構わない……。夜霧を止めなくちゃ」
半ば虚ろな声で、コトコは呟く。
そして、肩の上に乗せていたアメフラシを、桃子のすぐそばへと下ろした。
「アメコはここにいて。桃子と志垣を守って。……それくらい、出来るでしょ? だってあなた、私の相棒だものね??」
生気のない顔で、少し意地悪な表情で、コトコは笑ってそう言った。
0
お気に入りに追加
497
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
役立たず王女のサバイバル生活〜島流しにされましたが今日も強く生きていきます!〜
●やきいもほくほく●
ファンタジー
──目が覚めると海の上だった!?
長年、虐げられてきた『役立たず王女』メイジーは異母姉妹であるジャシンスに嵌められて島流しにされている最中に前世の記憶を取り戻す。
前世でも家族に裏切られて死んだメイジーは諦めて死のうとするものの、最後まで足掻こうと決意する。
「く~~やぁ~しいいぃっ~~~~ばっかやろおぉぉっ!」
奮起したメイジーはなりふり構わず生き残るために行動をする。
そして……メイジーが辿り着いた島にいたのは島民に神様と祀られるガブリエーレだった。
この出会いがメイジーの運命を大きく変える!?
言葉が通じないため食われそうになり、生け贄にされそうになり、海に流されそうになり、死にかけながらもサバイバル生活を開始する。
ガブリエーレの世話をしつつ、メイジーは〝あるもの〟を見つけて成り上がりを決意。
ガブリエーレに振り回されつつ、彼の〝本来の姿〟を知ったメイジーは──。
これは気弱で争いに負けた王女が逞しく島で生き抜き、神様と運を味方につけて無双する爽快ストーリー!
*カクヨム先行配信中です
*誤字報告、内容が噛み合わない等ございましたら感想からどしどしとお願いいたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる