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★ピタラス諸島第二、コトコ島編★
295:砂里の半生
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「ど……、どうしてその……、亡くなっちゃったの? ふたたまたまの男の子は」
「わからないの。当時は私も幼くて、誰も何も教えてくれなかった……。どうして灯火は亡くなったのか、その理由、原因を、私は何も知らないの」
うわぁ……、一番辛い別れじゃないかそれ……
そりゃ泣きたくもなるよ、一緒に頑張っていた友達が、ある日突然居なくなって、その理由も分からないままなんじゃ……
流れ落ちる涙を見られまいと、必死で頬を拭う砂里を見て、俺は居た堪れない気持ちになる。
「結局、双魂子である灯火を失った私は、姫巫女様になる資格も失って……。その後はもう、二度とここへ来る事はなくなった」
そっかぁ……、砂里にはそんな過去があったんだね。
それに加えて、両親共に既に亡くなっているなんて……
袮笛も砂里も、なかなかに苦労してるんだな。
……ん? でも、今の話の中には、袮笛の事が一切出てきてないような??
さっきも、当時はその灯火の家族と一緒に六人で暮らしていたって言っていたけど……
その間、袮笛は何処でどうしていたんだろう???
「袮笛は、その……、力を持ってないの? 姫巫女様になる為の資格第一の不思議な力」
俺の質問に、砂里は黙り込む。
口を真一文字に結び、洞窟の先をジッと見つめている。
「えと……。ほら、姉妹なら、同じ様に力を持っているのかなぁ? って思ってさ」
俺が言葉を付け足すも、砂里は何も答えてくれない。
……聞いては、いけなかったのかしら?
「あ……。いや、答えたくないならいいんだ、うん……。特に深い意味は無いから」
あまりにも砂里がだんまりを決め込むので、俺は慌てて取り繕う。
可愛い子の無言の無表情は、それはそれでとても可愛いのだけれどもね……
その後はしばらく、砂里と何も言葉を交わさないまま、俺は歩いた。
手元に残っていた干物とパンを、残す事なく、無心でガジガジ、ムシャムシャと食べながら……
青く小さな光の粒が漂う、どこまで続いているのかわからない暗い洞窟を、ひたすらに進んだ。
長い沈黙。
重い空気。
既に手元のパンも干物もなくなって、残ったジャムを鞄の中にしまい込んだ時、隣を歩く砂里が、深呼吸のような、深く深い息を一つ吐いた。
「……これは、本当は誰にも言ってはいけない事なんだけど」
前方に視線を向けたまま、呟く様に砂里が言った。
「姉様と私は、本当の姉妹では無いの」
え? それはどういう……??
「灯火が亡くなって間もない頃、父様が何処かから、姉様を連れて来た……」
えぇっ!? そうだったのっ!??
まぁ確かに……、そう言われれば、袮笛と砂里は、姉妹というわりには似てない様な気もするな。
「何処かからって……?」
「わからないけど……。私が覚えているのは、突然姉様を連れて来た父様と、それに驚いた母様が、何日も何日も言い争っていた事。朝も昼も夜も、言い争ってばかりで……、とっても怖かったわ。あまりよくは覚えていないんだけどね……」
両親が言い争ってって……
もしかして、袮笛は父親義太の隠し子か何か、とか?
ここへきて急に、ドロドロの昼ドラみたいな展開ですな。
「結局、父様と母様は、姫巫女様や巫女守り様の了承を得て、姉様を正式に娘とする事を決めたの。その頃には私も、姉様と仲良くなっていたし……、何より、姉様は私にとても優しかった。両親が言い争いをしている隣の部屋で、怖くて震える私を、眠りに着くまでずっと抱きしめてくれていたわ。そんな姉様の事を、私はすぐに大好きになったの。だから、姉様と家族になれた時は、本当に嬉しかった……。四人家族になった私達は、東の村から西の村へと移り住んだ。だけど、その数年後に、母様が亡くなって……。その翌年には、泉守りを務めていた父様が虚言を……。その後は、父様と姉様と三人でポク海岸に移り住んで、更に数年後には父様が亡くなってしまった」
なかなかに波乱万丈で、不幸な人生……、もとい、鬼生を送ってこられたのですね……
話を聞いてるこっちが辛いよ。
興味本位で尋ねるんじゃなかったなぁ……
「大変……、だったんだね……」
あまりに衝撃的な暴露話に、俺はそう声を掛けるだけで精一杯である。
……俺は、今まで本当に幸せなピグモル生を送ってきたと、胸を張って言えるような、自称超ラッキーボーイだ。
父ちゃんと母ちゃん、兄ちゃんのコッコと弟のトット、更には双子の可愛い妹マノンとハノン。
そんな絵に描いたような幸せな家族と、あの平和でのんびりしたテトーンの樹の村で、な~んの不自由もなく、ぬくぬくと生きてきた。
だから正直、俺には、砂里のお話はちょいとハード過ぎるぜ。
「確かに、今思い返せば、いろいろ大変だった……。辛い事も苦しい事も、沢山あった……。けど、私は今、とても幸せよ。だって、姉様がいてくれるから。母様が亡くなった時も、父様の虚言で村を追われた時も、父様が亡くなった時も、隣には必ず姉様が居てくれた。姉様は、出会った時から今までずっと、私を守ってくれた。頼り甲斐があって、力強くて、綺麗で……。確かに、私と姉様は、本当の姉妹ではないかも知れない。けど、そんな事は大した問題じゃないわ。私は、姉様が私の姉様になってくれて、いつもそばに居てくれて、本当に感謝しているの。だから……」
「……だから?」
「……うん。だから、今回は、私が姉様を助ける。必ず助けるの」
砂里は、力強く、そう言った。
……うん! よく言ったぞ、砂里!!
常に幸せ満開で、平々凡々と暮らしてきた俺には、砂里のこれまでの辛さや苦しさは到底理解してあげられないだろう。
だけど、その誰かを助けたいって気持ちは、大いに理解できるぞ!
俺もここまで来るのに、本当にいろんな人達に助けてもらった。
その中には勿論、今鬼達に捕まっている騎士団のみんな、グレコにカービィにギンロも含まれている。
みんなは、俺の助けなんかなくたって、自力でなんとか出来るかも知れないけど……
でも、俺はみんなを助けたい! 俺がみんなを、救いたいんだっ!!
「うん! 砂里、二人で助けようっ!! 袮笛も、みんなもっ!!!」
俺の言葉に、砂里は大きく頷いた。
すると前方に、一際大きな光が見えてきた。
「あ……。モッモさん、あそこが出口だよ!」
「おぉっ! 行こうっ!!」
俺と砂里は、光に向かって駆け出した。
次第に近づいて来る、大きな大きな光。
そして……
「おぉ、出……!? つぁあぁぁぁっ!??」
光の先に広がっていた巨大な空間、そこに現れたその奇妙な生き物を前にして、俺は悲鳴を上げた。
「な、に……? あれは……??」
隣の砂里も、前方に広がる光景に、目を見開いて驚いている。
俺と砂里が辿り着いたのは、青い光の粒で満ち満ちた、とても大きな空洞だ。
ここまでの洞窟とは比べ物にならない広さ、明るさの中にあるのは、青い光を放つ、恐ろしく澄んだ泉。
そしてそこには、得体の知れない、巨大な軟体生物が一体浮かんでいた。
そいつはまるで、ナメクジ……、いや、ウミウシのようだ。
でっぷりと太った艶めく体は青く、それ自体が発光している。
よく見ると、空中を漂う青い光の粒は、その巨大ウミウシの体から発せられているようだ。
無数の突起がある体を小刻みに震わせながら、口と思われる場所をムニョムニョと気持ち悪く動かして……
「なっ!? な、な、な……、何かぁっ!?? 誰か喰われてるぅっ!???」
あまりの光景に、俺は再度叫んだ。
巨大ウミウシの半透明な体の一部、口と思われる箇所には、人型の何かが含まれているのだ。
衣服を一切身につけず、ウミウシの口の中でゆっくりと揺れる裸体。
まるでそれは、その人型の何かを、巨大ウミウシが捕食しているような光景で……
「まさか……、姫巫女様っ!?」
なぁあぁぁ~、にぃいぃぃ~!?
砂里の言葉に俺は、目玉が飛び出そうなほどに目を見開いた。
確かにあれは……、いやでも、姫巫女様の本当の姿を俺は知らないし……
けど、あの小さな体格に、ツルンとした水色の肌は……
「そこに居るのは誰じゃ?」
抑揚のない冷たいその言葉に、俺と砂里は振り返る。
「あっ!?」
「志垣様っ!!」
そこには、しっわしわの顔をした志垣が、鋭い視線を俺たち二人に向けながら立っていた。
「わからないの。当時は私も幼くて、誰も何も教えてくれなかった……。どうして灯火は亡くなったのか、その理由、原因を、私は何も知らないの」
うわぁ……、一番辛い別れじゃないかそれ……
そりゃ泣きたくもなるよ、一緒に頑張っていた友達が、ある日突然居なくなって、その理由も分からないままなんじゃ……
流れ落ちる涙を見られまいと、必死で頬を拭う砂里を見て、俺は居た堪れない気持ちになる。
「結局、双魂子である灯火を失った私は、姫巫女様になる資格も失って……。その後はもう、二度とここへ来る事はなくなった」
そっかぁ……、砂里にはそんな過去があったんだね。
それに加えて、両親共に既に亡くなっているなんて……
袮笛も砂里も、なかなかに苦労してるんだな。
……ん? でも、今の話の中には、袮笛の事が一切出てきてないような??
さっきも、当時はその灯火の家族と一緒に六人で暮らしていたって言っていたけど……
その間、袮笛は何処でどうしていたんだろう???
「袮笛は、その……、力を持ってないの? 姫巫女様になる為の資格第一の不思議な力」
俺の質問に、砂里は黙り込む。
口を真一文字に結び、洞窟の先をジッと見つめている。
「えと……。ほら、姉妹なら、同じ様に力を持っているのかなぁ? って思ってさ」
俺が言葉を付け足すも、砂里は何も答えてくれない。
……聞いては、いけなかったのかしら?
「あ……。いや、答えたくないならいいんだ、うん……。特に深い意味は無いから」
あまりにも砂里がだんまりを決め込むので、俺は慌てて取り繕う。
可愛い子の無言の無表情は、それはそれでとても可愛いのだけれどもね……
その後はしばらく、砂里と何も言葉を交わさないまま、俺は歩いた。
手元に残っていた干物とパンを、残す事なく、無心でガジガジ、ムシャムシャと食べながら……
青く小さな光の粒が漂う、どこまで続いているのかわからない暗い洞窟を、ひたすらに進んだ。
長い沈黙。
重い空気。
既に手元のパンも干物もなくなって、残ったジャムを鞄の中にしまい込んだ時、隣を歩く砂里が、深呼吸のような、深く深い息を一つ吐いた。
「……これは、本当は誰にも言ってはいけない事なんだけど」
前方に視線を向けたまま、呟く様に砂里が言った。
「姉様と私は、本当の姉妹では無いの」
え? それはどういう……??
「灯火が亡くなって間もない頃、父様が何処かから、姉様を連れて来た……」
えぇっ!? そうだったのっ!??
まぁ確かに……、そう言われれば、袮笛と砂里は、姉妹というわりには似てない様な気もするな。
「何処かからって……?」
「わからないけど……。私が覚えているのは、突然姉様を連れて来た父様と、それに驚いた母様が、何日も何日も言い争っていた事。朝も昼も夜も、言い争ってばかりで……、とっても怖かったわ。あまりよくは覚えていないんだけどね……」
両親が言い争ってって……
もしかして、袮笛は父親義太の隠し子か何か、とか?
ここへきて急に、ドロドロの昼ドラみたいな展開ですな。
「結局、父様と母様は、姫巫女様や巫女守り様の了承を得て、姉様を正式に娘とする事を決めたの。その頃には私も、姉様と仲良くなっていたし……、何より、姉様は私にとても優しかった。両親が言い争いをしている隣の部屋で、怖くて震える私を、眠りに着くまでずっと抱きしめてくれていたわ。そんな姉様の事を、私はすぐに大好きになったの。だから、姉様と家族になれた時は、本当に嬉しかった……。四人家族になった私達は、東の村から西の村へと移り住んだ。だけど、その数年後に、母様が亡くなって……。その翌年には、泉守りを務めていた父様が虚言を……。その後は、父様と姉様と三人でポク海岸に移り住んで、更に数年後には父様が亡くなってしまった」
なかなかに波乱万丈で、不幸な人生……、もとい、鬼生を送ってこられたのですね……
話を聞いてるこっちが辛いよ。
興味本位で尋ねるんじゃなかったなぁ……
「大変……、だったんだね……」
あまりに衝撃的な暴露話に、俺はそう声を掛けるだけで精一杯である。
……俺は、今まで本当に幸せなピグモル生を送ってきたと、胸を張って言えるような、自称超ラッキーボーイだ。
父ちゃんと母ちゃん、兄ちゃんのコッコと弟のトット、更には双子の可愛い妹マノンとハノン。
そんな絵に描いたような幸せな家族と、あの平和でのんびりしたテトーンの樹の村で、な~んの不自由もなく、ぬくぬくと生きてきた。
だから正直、俺には、砂里のお話はちょいとハード過ぎるぜ。
「確かに、今思い返せば、いろいろ大変だった……。辛い事も苦しい事も、沢山あった……。けど、私は今、とても幸せよ。だって、姉様がいてくれるから。母様が亡くなった時も、父様の虚言で村を追われた時も、父様が亡くなった時も、隣には必ず姉様が居てくれた。姉様は、出会った時から今までずっと、私を守ってくれた。頼り甲斐があって、力強くて、綺麗で……。確かに、私と姉様は、本当の姉妹ではないかも知れない。けど、そんな事は大した問題じゃないわ。私は、姉様が私の姉様になってくれて、いつもそばに居てくれて、本当に感謝しているの。だから……」
「……だから?」
「……うん。だから、今回は、私が姉様を助ける。必ず助けるの」
砂里は、力強く、そう言った。
……うん! よく言ったぞ、砂里!!
常に幸せ満開で、平々凡々と暮らしてきた俺には、砂里のこれまでの辛さや苦しさは到底理解してあげられないだろう。
だけど、その誰かを助けたいって気持ちは、大いに理解できるぞ!
俺もここまで来るのに、本当にいろんな人達に助けてもらった。
その中には勿論、今鬼達に捕まっている騎士団のみんな、グレコにカービィにギンロも含まれている。
みんなは、俺の助けなんかなくたって、自力でなんとか出来るかも知れないけど……
でも、俺はみんなを助けたい! 俺がみんなを、救いたいんだっ!!
「うん! 砂里、二人で助けようっ!! 袮笛も、みんなもっ!!!」
俺の言葉に、砂里は大きく頷いた。
すると前方に、一際大きな光が見えてきた。
「あ……。モッモさん、あそこが出口だよ!」
「おぉっ! 行こうっ!!」
俺と砂里は、光に向かって駆け出した。
次第に近づいて来る、大きな大きな光。
そして……
「おぉ、出……!? つぁあぁぁぁっ!??」
光の先に広がっていた巨大な空間、そこに現れたその奇妙な生き物を前にして、俺は悲鳴を上げた。
「な、に……? あれは……??」
隣の砂里も、前方に広がる光景に、目を見開いて驚いている。
俺と砂里が辿り着いたのは、青い光の粒で満ち満ちた、とても大きな空洞だ。
ここまでの洞窟とは比べ物にならない広さ、明るさの中にあるのは、青い光を放つ、恐ろしく澄んだ泉。
そしてそこには、得体の知れない、巨大な軟体生物が一体浮かんでいた。
そいつはまるで、ナメクジ……、いや、ウミウシのようだ。
でっぷりと太った艶めく体は青く、それ自体が発光している。
よく見ると、空中を漂う青い光の粒は、その巨大ウミウシの体から発せられているようだ。
無数の突起がある体を小刻みに震わせながら、口と思われる場所をムニョムニョと気持ち悪く動かして……
「なっ!? な、な、な……、何かぁっ!?? 誰か喰われてるぅっ!???」
あまりの光景に、俺は再度叫んだ。
巨大ウミウシの半透明な体の一部、口と思われる箇所には、人型の何かが含まれているのだ。
衣服を一切身につけず、ウミウシの口の中でゆっくりと揺れる裸体。
まるでそれは、その人型の何かを、巨大ウミウシが捕食しているような光景で……
「まさか……、姫巫女様っ!?」
なぁあぁぁ~、にぃいぃぃ~!?
砂里の言葉に俺は、目玉が飛び出そうなほどに目を見開いた。
確かにあれは……、いやでも、姫巫女様の本当の姿を俺は知らないし……
けど、あの小さな体格に、ツルンとした水色の肌は……
「そこに居るのは誰じゃ?」
抑揚のない冷たいその言葉に、俺と砂里は振り返る。
「あっ!?」
「志垣様っ!!」
そこには、しっわしわの顔をした志垣が、鋭い視線を俺たち二人に向けながら立っていた。
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