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★ピタラス諸島第一、イゲンザ島編★
232:正解だけどなっ!!!
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様々な形をした、様々な種類のキノコ魔物達に見守られながら、俺たちは里の中を歩いた。
苔むしたキノコ型の家々は、色も大きさも本当に様々で、地面に建てられているものもあれば、太い根の上に連なって建てられているものもあるし、五重塔のように重なって建てられているものもあり、かなり無秩序である。
そんな家々の屋根や壁には色とりどりのキノコが生えており、朝露に濡れてツヤツヤと艶めいていた。
モゴ族の里は、巨大なドゥガー樹の根元に形成された大空洞の中に存在し、パッと見た感じではテトーンの樹の村の半分ほどの面積がありそうだ。
地下だというのにかなり明るい理由は、地表に開いている無数の穴から太陽の光が差し込んできているからである。
粘土のような、よくわからない材質で作られている家々を見て俺は、雨が降ると大変なんじゃないかなぁ? と心配になったが……
モゴ族達は魔力を持っているのだから、雨もなんらかの魔法で防ぐ事が出来るだろうとカービィが言った。
ドゥガー樹は、かなり毒性の強い樹木らしい。
といっても、樹液や果実を摂取しない限りは、その毒に怯える必要も無いという。
テトーンの樹の村の構造と、それらはよく似ている。
ピグモル達がテトーンの樹に守られているように、モゴ族達はドゥガー樹に守られている、というわけだ。
辺りに漂う、ツーンとしたわさびのような香りはドゥガー樹のものだと、カービィが教えてくれた。
……やっぱりカービィ、興味がある事に関してはかなり詳しいね。
ノリリアが訂正しないところを見ると、間違っている事は言っていないようだ。
そんなドゥガー樹の根の中でも、一際太く立派な根に寄り添うようにして、長老の家は建てられていた。
太陽の光が燦々と降り注ぐその家は、周りの家々に比べると何倍も大きくて、キノコの形を模している為に、まるで巨大なキノコがそこに生えているかのように見える。
屋根である傘部分には様々な色のキノコが群生しており、太陽の光を一身に浴びていた。
「……無理、ですノコ?」
キノタンが尋ねる。
「……無理であるな」
ギンロが答える。
……うん、どう見ても無理だわ。
長老の家の前で、俺たちは歩みを止めた。
俺の体の三倍ほど、ちょうどギンロの背丈と同じ高さがあるその家は、扉の無い窓が沢山あって、中は二階建て構造になっているらしい。
だがしかし、いくら周りの家々よりも大きいとはいえ、ギンロにとってはあまりに小さい。
両開きの玄関扉も、目一杯開けてようやく、俺とカービィとノリリアのチビッ子三人がギリギリ通れる程の大きさしか無いのである。
ギンロが家の中に入る事など到底不可能だろう。
「仕方あるまい。我はここで待っていようぞ」
長老の家の前で、ドカッと腰を下ろすギンロ。
「しかしギンロ様! あなた様が長老に謁見されませんと、調停者であると証明出来ませぬノコ!?」
まだギンロを調停者にしたいらしいキノタンが、諦め悪くそう言ったのだが……、無理なものは無理なのである。
無理矢理入ろうものなら、それこそ家が壊れますよ?
「その、光を放っているオーブとやらを、ここまで持って来ればいいんじゃねぇのか? それが調停者と関係あるんだろ??」
カービィの言葉に、キノタンは首を横に降る。
「オーブには誰も触れる事が出来ませんノコ。触れるとこう、バチバチっと、火花が飛びますノコ」
おぅ、マジか……
そんな恐ろしい物だったのね、光を放つオーブとやらは。
そんな物……、俺は絶対に触らないぞ!
「ポポ、とりあえず、あたち達だけで長老に会うポね。そのオーブとやらの事は、お話をちゃんと聞いてから考えるポよ」
うん、そうだね、それが良いと思います。
なんなら、俺たちは全く関係ないって可能性もあるわけだからね。
……それよりも、ここにキノコの神様がいるのかどうかを尋ねないとな!
俺の使命は、世界中に存在する神様の様子を見てくる事なのである。
グレコに言われたように、しっかり使命を全うせねばならないのであ~るっ!!
ギンロを外に残して、俺たちチビッ子三人とキノタンは、長老の家の中へと入った。
家の中は、なんというか、外と変わらない雰囲気である。
床には苔がはびこっているし、至る所に小さなキノコが派生している。
天井は、他の家に比べれば高く造られているのだろうけれど、ジャンプしたら手が届きそうな高さにある。
壁際にある階段は……、登れそうにないな、幅が狭すぎる。
至ってシンプルな造りの低い椅子と低いテーブル以外はほぼ何もなくて、台所も風呂場もなさそうだ。
奥に続く扉があるものの、それは小さすぎて、俺達チビッ子三人衆でも通る事は難しいだろう。
玄関の扉から中に入ったはいいものの、下手に動くと壁や家具に触れて壊してしまいそうなので、俺達は身を寄せ合って立ち尽くす。
招いてくれた事は嬉しいけれども、これなら外で話した方が良いのでは? と思ってしまうほどに、窮屈である。
すると、二階にいたらしい大きな椎茸にしか見えないモゴ族の長老が、ゆっくりと階段を下りてきた。
「皆さま、ようこそ我が屋敷へ。さぁさぁ、ごゆるりと寛いでくださいノコ」
……そうは言われましても長老様よ、我々、並んで立っているだけで精一杯ですよ。
寛いだらもうきっと、椅子とか机がバキッと壊れてしまいますよ?
「ポポポ……、とりあえず……、適当に座るポね」
ノリリアに促されて、俺達はその場に静かに腰を下ろす。
カービィはベタ座り、ノリリアは正座をして、俺は体育座りをした。
「して……、調停者様は何処にいらっしゃいますノコ?」
どうやらこちらもギンロの事を調停者だと信じているらしい長老が、キョロキョロと辺りを見渡す。
まさかここに入れないなどとは、微塵も思っていない風である。
……モゴ族の皆さんは、空間把握能力が著しく低いのですかね?
こんな狭い場所に、あの巨大なギンロが入れるわけないでしょうが!?
「長老様、実は……。かくかくしかじか、ノコ……」
「なんとっ!? あのお方は調停者ではないノコ!??」
キノタンに事情を聴いたらしい長老が、大きな体を震わせて驚く。
その動きによって、傘の裏に付いているのであろう胞子らしき微細な粉が周りに飛び散った。
うっわ!? あれ吸うとやばいのではっ!??
毒かも知れないと恐れた俺は、ピタッと呼吸を止める。
それと同時に、長老のつぶらな瞳と目が合った。
「あなた様が、時の神の使者様、ノコ……?」
「う……、ぱ、ぱい」
息を止めているせいで、返事が変になる俺。
「俄に信じ難いノコ……。調停者様があなた様のような、見るからに貧弱で頼りなさそうな者などとは……」
おい長老……、かなり失礼だなお前。
貧弱で頼りなさそうって……、正解だけどなっ!!!
「長老様、何かお話があると伺っていますポ。あたち達も暇じゃないポね、要件をお話してくださいポ」
早くここを発って騎士団のみんなと合流したいのであろうノリリアが、話をするよう長老を促した。
「ふむ……。しかし、我らとて、調停者様ではない者に話をするわけにもいかないノコ……。その方、お名前は?」
長老に尋ねられたのは俺だ。
「だ、ぶはっ……、ふ~ん……。僕は、モッモです」
あぁ……、息しちゃったよ……
毒、吸い込んでないかしら?
「モッモ様……、あなた様が、時の神が使わせし調停者様なのですノコ?」
「う……、え……、わからないです」
「なんと!? ご自分でお分かりにならないノコ!??」
ぬ~ん……、面倒臭いなこの遣り取り……
「なぁ、それよりさぁ~。キノコの神様とかここにいねぇのか?」
おいカービィ! 話がややこしくなるからやめてくれっ!!
「キノコの神様? いったい、何の話ですノコ??」
ふむ……、長老のこの反応から見るに、どうやらここには神様はいなさそうだな。
残念そうに目を細めて、下唇を突き出すカービィ。
……なんでそんな変顔になるんだよ?
「ポポ……、特に話がないのなら、おいとまするポよ」
早々に立ち上がり、帰ろうとするノリリア。
「ノココ!? お待ちくだされっ!! 万が一、あなた様が調停者様だったならば……。むむむ……、一か八かですノコ……。モッモ様こちらへ」
長老は俺に向かって手招きしながら、奥の扉のドアノブに手を掛けた。
しかし、その扉は俺には小さすぎる為に、おそらく通れないだろう。
とりあえず、手招きされるままに、そろそろと扉の前まで歩いて近付いていく俺。
「少しばかり光が強いですノコ、御用心を……」
そう言って長老は、ゆっくりと扉を開いて……
「うわぁっ!? まぶっ!?? 眩しぃいぃっ!???」
俺は思わず目を手で覆った。
「ポポポポポ!?」
驚きの声を上げるノリリア。
「うおぉっ!? 天がおいらを迎えに来たのかぁっ!!?」
うるさいよカービィ! 阿呆な事言わないでっ!!
扉の先から、溢れんばかりの光が差しこんできて……
そこには、なにやら豪勢な台座の上に置かれた、見覚えのある金玉……、いや、金の玉が現れた。
苔むしたキノコ型の家々は、色も大きさも本当に様々で、地面に建てられているものもあれば、太い根の上に連なって建てられているものもあるし、五重塔のように重なって建てられているものもあり、かなり無秩序である。
そんな家々の屋根や壁には色とりどりのキノコが生えており、朝露に濡れてツヤツヤと艶めいていた。
モゴ族の里は、巨大なドゥガー樹の根元に形成された大空洞の中に存在し、パッと見た感じではテトーンの樹の村の半分ほどの面積がありそうだ。
地下だというのにかなり明るい理由は、地表に開いている無数の穴から太陽の光が差し込んできているからである。
粘土のような、よくわからない材質で作られている家々を見て俺は、雨が降ると大変なんじゃないかなぁ? と心配になったが……
モゴ族達は魔力を持っているのだから、雨もなんらかの魔法で防ぐ事が出来るだろうとカービィが言った。
ドゥガー樹は、かなり毒性の強い樹木らしい。
といっても、樹液や果実を摂取しない限りは、その毒に怯える必要も無いという。
テトーンの樹の村の構造と、それらはよく似ている。
ピグモル達がテトーンの樹に守られているように、モゴ族達はドゥガー樹に守られている、というわけだ。
辺りに漂う、ツーンとしたわさびのような香りはドゥガー樹のものだと、カービィが教えてくれた。
……やっぱりカービィ、興味がある事に関してはかなり詳しいね。
ノリリアが訂正しないところを見ると、間違っている事は言っていないようだ。
そんなドゥガー樹の根の中でも、一際太く立派な根に寄り添うようにして、長老の家は建てられていた。
太陽の光が燦々と降り注ぐその家は、周りの家々に比べると何倍も大きくて、キノコの形を模している為に、まるで巨大なキノコがそこに生えているかのように見える。
屋根である傘部分には様々な色のキノコが群生しており、太陽の光を一身に浴びていた。
「……無理、ですノコ?」
キノタンが尋ねる。
「……無理であるな」
ギンロが答える。
……うん、どう見ても無理だわ。
長老の家の前で、俺たちは歩みを止めた。
俺の体の三倍ほど、ちょうどギンロの背丈と同じ高さがあるその家は、扉の無い窓が沢山あって、中は二階建て構造になっているらしい。
だがしかし、いくら周りの家々よりも大きいとはいえ、ギンロにとってはあまりに小さい。
両開きの玄関扉も、目一杯開けてようやく、俺とカービィとノリリアのチビッ子三人がギリギリ通れる程の大きさしか無いのである。
ギンロが家の中に入る事など到底不可能だろう。
「仕方あるまい。我はここで待っていようぞ」
長老の家の前で、ドカッと腰を下ろすギンロ。
「しかしギンロ様! あなた様が長老に謁見されませんと、調停者であると証明出来ませぬノコ!?」
まだギンロを調停者にしたいらしいキノタンが、諦め悪くそう言ったのだが……、無理なものは無理なのである。
無理矢理入ろうものなら、それこそ家が壊れますよ?
「その、光を放っているオーブとやらを、ここまで持って来ればいいんじゃねぇのか? それが調停者と関係あるんだろ??」
カービィの言葉に、キノタンは首を横に降る。
「オーブには誰も触れる事が出来ませんノコ。触れるとこう、バチバチっと、火花が飛びますノコ」
おぅ、マジか……
そんな恐ろしい物だったのね、光を放つオーブとやらは。
そんな物……、俺は絶対に触らないぞ!
「ポポ、とりあえず、あたち達だけで長老に会うポね。そのオーブとやらの事は、お話をちゃんと聞いてから考えるポよ」
うん、そうだね、それが良いと思います。
なんなら、俺たちは全く関係ないって可能性もあるわけだからね。
……それよりも、ここにキノコの神様がいるのかどうかを尋ねないとな!
俺の使命は、世界中に存在する神様の様子を見てくる事なのである。
グレコに言われたように、しっかり使命を全うせねばならないのであ~るっ!!
ギンロを外に残して、俺たちチビッ子三人とキノタンは、長老の家の中へと入った。
家の中は、なんというか、外と変わらない雰囲気である。
床には苔がはびこっているし、至る所に小さなキノコが派生している。
天井は、他の家に比べれば高く造られているのだろうけれど、ジャンプしたら手が届きそうな高さにある。
壁際にある階段は……、登れそうにないな、幅が狭すぎる。
至ってシンプルな造りの低い椅子と低いテーブル以外はほぼ何もなくて、台所も風呂場もなさそうだ。
奥に続く扉があるものの、それは小さすぎて、俺達チビッ子三人衆でも通る事は難しいだろう。
玄関の扉から中に入ったはいいものの、下手に動くと壁や家具に触れて壊してしまいそうなので、俺達は身を寄せ合って立ち尽くす。
招いてくれた事は嬉しいけれども、これなら外で話した方が良いのでは? と思ってしまうほどに、窮屈である。
すると、二階にいたらしい大きな椎茸にしか見えないモゴ族の長老が、ゆっくりと階段を下りてきた。
「皆さま、ようこそ我が屋敷へ。さぁさぁ、ごゆるりと寛いでくださいノコ」
……そうは言われましても長老様よ、我々、並んで立っているだけで精一杯ですよ。
寛いだらもうきっと、椅子とか机がバキッと壊れてしまいますよ?
「ポポポ……、とりあえず……、適当に座るポね」
ノリリアに促されて、俺達はその場に静かに腰を下ろす。
カービィはベタ座り、ノリリアは正座をして、俺は体育座りをした。
「して……、調停者様は何処にいらっしゃいますノコ?」
どうやらこちらもギンロの事を調停者だと信じているらしい長老が、キョロキョロと辺りを見渡す。
まさかここに入れないなどとは、微塵も思っていない風である。
……モゴ族の皆さんは、空間把握能力が著しく低いのですかね?
こんな狭い場所に、あの巨大なギンロが入れるわけないでしょうが!?
「長老様、実は……。かくかくしかじか、ノコ……」
「なんとっ!? あのお方は調停者ではないノコ!??」
キノタンに事情を聴いたらしい長老が、大きな体を震わせて驚く。
その動きによって、傘の裏に付いているのであろう胞子らしき微細な粉が周りに飛び散った。
うっわ!? あれ吸うとやばいのではっ!??
毒かも知れないと恐れた俺は、ピタッと呼吸を止める。
それと同時に、長老のつぶらな瞳と目が合った。
「あなた様が、時の神の使者様、ノコ……?」
「う……、ぱ、ぱい」
息を止めているせいで、返事が変になる俺。
「俄に信じ難いノコ……。調停者様があなた様のような、見るからに貧弱で頼りなさそうな者などとは……」
おい長老……、かなり失礼だなお前。
貧弱で頼りなさそうって……、正解だけどなっ!!!
「長老様、何かお話があると伺っていますポ。あたち達も暇じゃないポね、要件をお話してくださいポ」
早くここを発って騎士団のみんなと合流したいのであろうノリリアが、話をするよう長老を促した。
「ふむ……。しかし、我らとて、調停者様ではない者に話をするわけにもいかないノコ……。その方、お名前は?」
長老に尋ねられたのは俺だ。
「だ、ぶはっ……、ふ~ん……。僕は、モッモです」
あぁ……、息しちゃったよ……
毒、吸い込んでないかしら?
「モッモ様……、あなた様が、時の神が使わせし調停者様なのですノコ?」
「う……、え……、わからないです」
「なんと!? ご自分でお分かりにならないノコ!??」
ぬ~ん……、面倒臭いなこの遣り取り……
「なぁ、それよりさぁ~。キノコの神様とかここにいねぇのか?」
おいカービィ! 話がややこしくなるからやめてくれっ!!
「キノコの神様? いったい、何の話ですノコ??」
ふむ……、長老のこの反応から見るに、どうやらここには神様はいなさそうだな。
残念そうに目を細めて、下唇を突き出すカービィ。
……なんでそんな変顔になるんだよ?
「ポポ……、特に話がないのなら、おいとまするポよ」
早々に立ち上がり、帰ろうとするノリリア。
「ノココ!? お待ちくだされっ!! 万が一、あなた様が調停者様だったならば……。むむむ……、一か八かですノコ……。モッモ様こちらへ」
長老は俺に向かって手招きしながら、奥の扉のドアノブに手を掛けた。
しかし、その扉は俺には小さすぎる為に、おそらく通れないだろう。
とりあえず、手招きされるままに、そろそろと扉の前まで歩いて近付いていく俺。
「少しばかり光が強いですノコ、御用心を……」
そう言って長老は、ゆっくりと扉を開いて……
「うわぁっ!? まぶっ!?? 眩しぃいぃっ!???」
俺は思わず目を手で覆った。
「ポポポポポ!?」
驚きの声を上げるノリリア。
「うおぉっ!? 天がおいらを迎えに来たのかぁっ!!?」
うるさいよカービィ! 阿呆な事言わないでっ!!
扉の先から、溢れんばかりの光が差しこんできて……
そこには、なにやら豪勢な台座の上に置かれた、見覚えのある金玉……、いや、金の玉が現れた。
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