47 / 800
★セシリアの森、エルフの隠れ里編★
44:ハネスとユティナ
しおりを挟む
「うおぉ~! 近くで見ると、おっきぃ~なぁ~!!」
石造りの巨大な塔を見上げ、俺は完全に圧倒されていた。
料理屋を後にした俺とグレコは、北側の断崖絶壁に立つ、巫女様の待つ石造りの塔へとやって来た。
塔は、里にある他の石造りの建物同様に、俺の体ほどある大きな石が緻密に積み上げられて、上へ上へと伸びている。
見上げるほどに大きなその塔は、いわずもがな、俺がこれまで生きてきた中で遭遇した、一番大きな建造物に違いない。
こりゃ~凄いな! 立派だ!!
ちょっとばかし造りが雑にも見えるが、建物の壁面に蔓延る蔦科の植物の繁殖具合からして、長年崩れる事もなくここに立っているのであろうと推測できる。
しかしながらそれにしても、自分自身が小さいせいもあるかも知れないが、この塔は大きすぎやしないか?
この、お世辞にも建築技術が発達しているとは言えそうにないエルフの隠れ里で、これだけ大きな塔を建てるなんて、発案者には天晴れだ!!!
ただ……、気のせいかな? 少し、後ろに傾いている気がするんだけど……??
「地下三階、地上五階まであるわ。里の建物はほとんどが平屋だから、この塔が大きく見えるのは無理ないわね。けど、これだけ大きいと支えるのが大変だから、上の階は少しずつ狭く造られてるの。だから少し、崖に寄りかかってるように見えるでしょ?」
なるほど、それで……、後ろに傾いてるように見えるわけか。
そうだよな、こんなクレーン車もないような超原始的な里で、まっすぐな五階建ての塔を建てられる方がおかしいもんな。
けど、それでもこれだけでかい建設物を造れるものなんだな。
さっきも思った事だけど、なんていうか、まず造ろうと思った事が凄いと思う、うん。
テトーンの樹の村なんて、俺が産まれる前はみんな……、すぐ崩れる土の家で何年も何年も、なぁ……、笑える、ぶふっ。
「さ、行きましょっ! 巫女様が待ってるわ!!」
グレコに促され、俺は塔の中へと足を踏み入れた。
中は、なんだかひんやりとした空気で満ちている。
位置的には里の北西に当たるのだが、意外と日当たりは良いはずなのに、あまり温かくない。
なんだかこう、独特の静けさが漂っているのだ。
通路の壁には等間隔にランプが吊るされていて、足元には綺麗な緑色の絨毯が敷かれていた。
言葉を交わす事なく、通路を歩く俺とグレコ。
時折、通路の先から見知らぬエルフが歩いてくるものの、グレコは軽く会釈をするだけで、特に誰とも話をする事は無かった。
それに加えて、なんとなくだけど、誰も俺を見てないような気がする。
意識的に見ないようにしているかのように、不自然なくらい、誰とも目が合わないのだ。
なんだろう? なんか、外の雰囲気とは随分と違っているな。
道を歩いていた時は、結構歓迎されているような気になっていたのだが……、もしかしてそうでもないのかな??
やっぱり、禊の儀を邪魔したから、実は嫌われているのかも……???
通路を歩き、階段を上って、巫女様と謁見する部屋があるという三階へと向かう。
そして、辿り着いたその部屋の前には、何やら見覚えのあるエルフの男が立っていた。
その隣には、知らないエルフの女も一緒だ。
「グレコ、遅かったな」
グレコと俺に気付いた男が話し掛けてきた。
その声を聞いて、相手が誰だか思い出す俺。
あっ!? こいつはぁっ!??
セシリアの森で俺の後頭部に矢を突き付け、神の力を宿しし者だとは信じない、とかなんとかかんとか言ってた奴だっ!
覚えてる、俺は覚えているぞぉっ!!
確か名前は……、ハネス、だったはずだ。
変な名前だな!!! や~いや~い!!!!
俺は、生まれて此の方、あんなに歪んだ表情で、あんなに憎そうな目で、まるで汚物でも見るかのような視線を向けられた事なんぞ、ただの一度もなかったのだ。
だから、結構傷ついたんだぞ、この野郎め。
一生忘れないからな……
一生っ!
絶対にっ!!
忘れないからなぁっ!!!
と、叫びたいのを我慢する俺。
「ちょっとね、畑を見ていて……、もう入れるのかしら?」
尋ねるグレコ。
「ああ、もう既に、皆揃われている」
そう言うと、ハネスは足元にいる俺をチラリと見下ろして、フンと鼻で笑った。
なっ!? おいお前っ!
鼻で笑う前に、俺に何か言う事あるだろっ!??
謝れっ!!
あの時は酷い扱いしてごめんなさいって、俺に謝れぇっ!!!
「ねぇ、この小さいのが、巫女様の供物にされかけたっていう鼠?」
ハネスの隣にいる、見知らぬ女エルフがグレコに尋ねる。
髪の毛がこう、両側にぴょーんと撥ねていて、癖毛に悩んでいるだろうなって感じの髪型だ。
顔はみんなと同じで綺麗で可愛いのだけど、なんていうかこう……、とても気が強そうだ。
そして、俺に関する情報が酷過ぎる。
供物てっ!?
鼠てぇっ!!?
キィイィィィーーー!!!
「えぇ。名前はモッモ、絶滅したと考えられていたピグモル族の青年よ」
女エルフの酷い言葉を特に否定する事もなく、俺を紹介するグレコ。
なんか、グレコもグレコで、酷いよね、うん……
「へぇ~、そうなんだぁ~。ま、確かに可愛いわね。侍女が、喋るお人形みたい! って、わいわい騒いでいたわ」
そう言った女エルフの、ふふん、と笑った顔が、俺を小馬鹿にしている感満載だ。
なんだよ、いいんだよ、こちとら愛らしさだけが武器なんだよ……、文句あっか!?
「モッモ、紹介するね。私の従妹のユティナと、幼馴染のハネス。ハネスには会った事あるよね? あ~……、出会い方はまぁさておき」
おいグレコよ、話の濁し方下手過ぎるだろおい。
そして、女エルフの方はユティナというのか。
名前は結構可愛いのに……、なんとなく不釣り合いだな。
「俺はまだ、お前が神の力を宿しし者だとは認めていないからな」
うげげっ!?
ハネスよ、この期に及んでそのような事を言うとはいい度胸だな……
下痢の呪いかけるぞこらぁっ!!?
「まぁまぁ、いいんじゃない? 本人がそう言っているんだしさ。けどグレコ、私は負けるつもりないから。あんたが旅立つって聞いて、私も旅に出る事にしたの」
俺の話なんてサッサと終わらせて、自分の事を話し始めるユティナ。
「えっ!? どうして? どこに?? 誰と??? ……なんの目的で!??」
驚いて、矢継ぎ早に問い掛けるグレコ。
「も~うるさいなぁ~。巫女様からもう許可はもらっているのよっ! あんたに何言われようと聞かれようと、答える義理はないからねっ!! じゃ、私は一足先に旅立つわ。またどこかで会えたらいいわね~♪」
ユティナという女エルフは、俺に一言の挨拶もなく、ひらひらと手を振りながら去って行った。
……なんだったんだぁ?
「もぉ~……、なんなのよぉ~????」
眉間に皺を寄せるグレコ。
ねっ! ほんとにねっ!!
「おい、モッモ」
はんっ!?
おいハネス、気安く呼び捨てにすんじゃねぇよっ!
「お前が投獄されていたのと同じ独房にいたドワーフが脱走した。お前、何か知っているだろ?」
ドキリッ!?!?
「ちょっとハネス! 何言ってるのよ!?」
憤慨するグレコ。
その隣で、明らかに動揺する俺。
「まず、こいつが抜け出せたのもおかしな話だ。たまたま看守の奴が腹痛で席を外していたとはいえ……、不思議だと思わないか?」
ひぃいぃぃ~~~!?!!?
ドキドキドキドキ
イケメン顔のハネスから、俺は不自然に視線を逸らす。
そんな俺を見て(見下して)、ハネスは……
「ふっ、まぁいいさ……、せいぜい巫女様の前でも、嘘がばれないように気をつけるんだな。グレコを騙せても、俺の目は騙せないぞ。じゃあな、グレコ」
不敵な笑みを浮かべながら、この場を去って行った。
ドキドキドキドキ、ドキドキドキドキ
「なによもぉ~! 二人して意味分かんない!! モッモ、気にしなくていいからね」
うぅ……、グレコぉおぉぉぉ~!
エルフって怖いね、エルフってぇえっ!!
涙がちょちょぎれそうになっていると、目の前の謁見部屋のドアが内側から開かれた。
石造りの巨大な塔を見上げ、俺は完全に圧倒されていた。
料理屋を後にした俺とグレコは、北側の断崖絶壁に立つ、巫女様の待つ石造りの塔へとやって来た。
塔は、里にある他の石造りの建物同様に、俺の体ほどある大きな石が緻密に積み上げられて、上へ上へと伸びている。
見上げるほどに大きなその塔は、いわずもがな、俺がこれまで生きてきた中で遭遇した、一番大きな建造物に違いない。
こりゃ~凄いな! 立派だ!!
ちょっとばかし造りが雑にも見えるが、建物の壁面に蔓延る蔦科の植物の繁殖具合からして、長年崩れる事もなくここに立っているのであろうと推測できる。
しかしながらそれにしても、自分自身が小さいせいもあるかも知れないが、この塔は大きすぎやしないか?
この、お世辞にも建築技術が発達しているとは言えそうにないエルフの隠れ里で、これだけ大きな塔を建てるなんて、発案者には天晴れだ!!!
ただ……、気のせいかな? 少し、後ろに傾いている気がするんだけど……??
「地下三階、地上五階まであるわ。里の建物はほとんどが平屋だから、この塔が大きく見えるのは無理ないわね。けど、これだけ大きいと支えるのが大変だから、上の階は少しずつ狭く造られてるの。だから少し、崖に寄りかかってるように見えるでしょ?」
なるほど、それで……、後ろに傾いてるように見えるわけか。
そうだよな、こんなクレーン車もないような超原始的な里で、まっすぐな五階建ての塔を建てられる方がおかしいもんな。
けど、それでもこれだけでかい建設物を造れるものなんだな。
さっきも思った事だけど、なんていうか、まず造ろうと思った事が凄いと思う、うん。
テトーンの樹の村なんて、俺が産まれる前はみんな……、すぐ崩れる土の家で何年も何年も、なぁ……、笑える、ぶふっ。
「さ、行きましょっ! 巫女様が待ってるわ!!」
グレコに促され、俺は塔の中へと足を踏み入れた。
中は、なんだかひんやりとした空気で満ちている。
位置的には里の北西に当たるのだが、意外と日当たりは良いはずなのに、あまり温かくない。
なんだかこう、独特の静けさが漂っているのだ。
通路の壁には等間隔にランプが吊るされていて、足元には綺麗な緑色の絨毯が敷かれていた。
言葉を交わす事なく、通路を歩く俺とグレコ。
時折、通路の先から見知らぬエルフが歩いてくるものの、グレコは軽く会釈をするだけで、特に誰とも話をする事は無かった。
それに加えて、なんとなくだけど、誰も俺を見てないような気がする。
意識的に見ないようにしているかのように、不自然なくらい、誰とも目が合わないのだ。
なんだろう? なんか、外の雰囲気とは随分と違っているな。
道を歩いていた時は、結構歓迎されているような気になっていたのだが……、もしかしてそうでもないのかな??
やっぱり、禊の儀を邪魔したから、実は嫌われているのかも……???
通路を歩き、階段を上って、巫女様と謁見する部屋があるという三階へと向かう。
そして、辿り着いたその部屋の前には、何やら見覚えのあるエルフの男が立っていた。
その隣には、知らないエルフの女も一緒だ。
「グレコ、遅かったな」
グレコと俺に気付いた男が話し掛けてきた。
その声を聞いて、相手が誰だか思い出す俺。
あっ!? こいつはぁっ!??
セシリアの森で俺の後頭部に矢を突き付け、神の力を宿しし者だとは信じない、とかなんとかかんとか言ってた奴だっ!
覚えてる、俺は覚えているぞぉっ!!
確か名前は……、ハネス、だったはずだ。
変な名前だな!!! や~いや~い!!!!
俺は、生まれて此の方、あんなに歪んだ表情で、あんなに憎そうな目で、まるで汚物でも見るかのような視線を向けられた事なんぞ、ただの一度もなかったのだ。
だから、結構傷ついたんだぞ、この野郎め。
一生忘れないからな……
一生っ!
絶対にっ!!
忘れないからなぁっ!!!
と、叫びたいのを我慢する俺。
「ちょっとね、畑を見ていて……、もう入れるのかしら?」
尋ねるグレコ。
「ああ、もう既に、皆揃われている」
そう言うと、ハネスは足元にいる俺をチラリと見下ろして、フンと鼻で笑った。
なっ!? おいお前っ!
鼻で笑う前に、俺に何か言う事あるだろっ!??
謝れっ!!
あの時は酷い扱いしてごめんなさいって、俺に謝れぇっ!!!
「ねぇ、この小さいのが、巫女様の供物にされかけたっていう鼠?」
ハネスの隣にいる、見知らぬ女エルフがグレコに尋ねる。
髪の毛がこう、両側にぴょーんと撥ねていて、癖毛に悩んでいるだろうなって感じの髪型だ。
顔はみんなと同じで綺麗で可愛いのだけど、なんていうかこう……、とても気が強そうだ。
そして、俺に関する情報が酷過ぎる。
供物てっ!?
鼠てぇっ!!?
キィイィィィーーー!!!
「えぇ。名前はモッモ、絶滅したと考えられていたピグモル族の青年よ」
女エルフの酷い言葉を特に否定する事もなく、俺を紹介するグレコ。
なんか、グレコもグレコで、酷いよね、うん……
「へぇ~、そうなんだぁ~。ま、確かに可愛いわね。侍女が、喋るお人形みたい! って、わいわい騒いでいたわ」
そう言った女エルフの、ふふん、と笑った顔が、俺を小馬鹿にしている感満載だ。
なんだよ、いいんだよ、こちとら愛らしさだけが武器なんだよ……、文句あっか!?
「モッモ、紹介するね。私の従妹のユティナと、幼馴染のハネス。ハネスには会った事あるよね? あ~……、出会い方はまぁさておき」
おいグレコよ、話の濁し方下手過ぎるだろおい。
そして、女エルフの方はユティナというのか。
名前は結構可愛いのに……、なんとなく不釣り合いだな。
「俺はまだ、お前が神の力を宿しし者だとは認めていないからな」
うげげっ!?
ハネスよ、この期に及んでそのような事を言うとはいい度胸だな……
下痢の呪いかけるぞこらぁっ!!?
「まぁまぁ、いいんじゃない? 本人がそう言っているんだしさ。けどグレコ、私は負けるつもりないから。あんたが旅立つって聞いて、私も旅に出る事にしたの」
俺の話なんてサッサと終わらせて、自分の事を話し始めるユティナ。
「えっ!? どうして? どこに?? 誰と??? ……なんの目的で!??」
驚いて、矢継ぎ早に問い掛けるグレコ。
「も~うるさいなぁ~。巫女様からもう許可はもらっているのよっ! あんたに何言われようと聞かれようと、答える義理はないからねっ!! じゃ、私は一足先に旅立つわ。またどこかで会えたらいいわね~♪」
ユティナという女エルフは、俺に一言の挨拶もなく、ひらひらと手を振りながら去って行った。
……なんだったんだぁ?
「もぉ~……、なんなのよぉ~????」
眉間に皺を寄せるグレコ。
ねっ! ほんとにねっ!!
「おい、モッモ」
はんっ!?
おいハネス、気安く呼び捨てにすんじゃねぇよっ!
「お前が投獄されていたのと同じ独房にいたドワーフが脱走した。お前、何か知っているだろ?」
ドキリッ!?!?
「ちょっとハネス! 何言ってるのよ!?」
憤慨するグレコ。
その隣で、明らかに動揺する俺。
「まず、こいつが抜け出せたのもおかしな話だ。たまたま看守の奴が腹痛で席を外していたとはいえ……、不思議だと思わないか?」
ひぃいぃぃ~~~!?!!?
ドキドキドキドキ
イケメン顔のハネスから、俺は不自然に視線を逸らす。
そんな俺を見て(見下して)、ハネスは……
「ふっ、まぁいいさ……、せいぜい巫女様の前でも、嘘がばれないように気をつけるんだな。グレコを騙せても、俺の目は騙せないぞ。じゃあな、グレコ」
不敵な笑みを浮かべながら、この場を去って行った。
ドキドキドキドキ、ドキドキドキドキ
「なによもぉ~! 二人して意味分かんない!! モッモ、気にしなくていいからね」
うぅ……、グレコぉおぉぉぉ~!
エルフって怖いね、エルフってぇえっ!!
涙がちょちょぎれそうになっていると、目の前の謁見部屋のドアが内側から開かれた。
0
お気に入りに追加
495
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
勇者、囚われました。
茶葉茸一
ファンタジー
魔王の勘違いにより、姫様と間違わられて攫われた勇者。
囚われの身となった勇者を救出に向かう姫(女騎士)率いるパーティのメンバーたち。
本来なら違う立場で出会うはずだった魔王と勇者の2人は、それぞれの『目的』のために姫を拉致し勇者と入れ替える『姫様拉致計画』を企てる。
一方で魔王、ではなく勇者が放った刺客たちが姫パーティへと襲い掛かる!
果たして勇者たちは姫を攫うことが出来るのか! 姫たちは勇者を取り戻すことが出来るか!
変態女装癖のオトコの娘勇者と小心者で頼りないダメ魔王による、殺伐ファンタジーギャグコメディが始まる!!
※昔書いたものをとくに修正なく掘り起こしただけなので6話で完結します。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる