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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
712:史実と真実(その2)
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プラティックは語るよ、長々と~。
「第74代国王ゾロモンが王位に就いたのは、ヴェルドラ歴2002年の冬だった……
前王である第73代国王エンフェルは、一度はゾロモンにその命を救われたものの、そもそもが高齢であったが故に病に伏し、ゾロモンに王位を譲る事を誓約してこの世を去った。
その決定に、エンフェルの子息は複数居たものの、誰も異を唱える事は無かったという。
それほどまでにゾロモンは……、いや、ゾロモンの持つ古代魔導書レメゲトンは、規格外の威力を持する、恐ろしく強い魔力を秘めた魔導書だったのだ。
こうして国王となったゾロモンは、そこから20年の歳月の間、平和に国を治めていた。
国は、それまでのどの時代よりも繁栄し、王都は魔力に満ち満ちていた。
しかしながら、それがゾロモンの謀略の一部だと気付く者は、誰一人として居なかった。
ヴェルドラ歴2022年、ディサムの月(12月)の35日。
俗に【ヴェルドラの日】と呼ばれる、一年の締め括りの日に、事件は起こった。
王都上空に巨大な禍々しい魔法陣が浮かび上がり、突如として時空穴が発生したのだ。
その時空穴もまた巨大で、王都を飲み込まんとする程であった。
そしてその時空穴より、魔界の悪魔共が飛び出してきたのだ。
王都に満ちる膨大な魔素に惹きつけられた無数の悪魔共は、驚き逃げ惑う王都の者達を次々と襲っていった。
肉を貪り、骨を砕き、その魂までをも喰らって……、王都中が血の匂いと悲鳴に埋め尽くされ、まさに地獄と化していた。
だがしかし、そこは世界有数の魔法大国であるフーガの王都フゲッタだ、殺られるのを待つだけの者ばかりでは無かった。
数ある魔導師ギルドの者達を筆頭に、狩猟師ギルド、召喚師ギルド、剣闘士ギルド、果ては採掘師ギルドの者達まで、己が命を懸けて悪魔と戦った。
それでも戦況はほぼ互角。
強者共とは言えども生身の体、時空穴より次から次へと湧き出てくる悪魔を相手に、いつまでも戦えるわけではない。
戦いが長引けば、最終的には王都が陥落してしまう事は、火を見るより明らかであった。
……その時だった。
空に一筋の魔光が走り、ものの一撃で、巨大な時空穴を消滅させたのだ。
魔光を放ったのは、まだあどけなさの残る少年。
後に、魔法学校を主席で卒業し、【虹の魔導師】という異名を授かる事となる、フーガの五大貴族の一つであるビダ家の跡取り息子、サルテル・ビダ・バートンであった。
悪魔達は帰るべき場所を失い、自暴自棄となって襲い掛かってくる者、或いは逃げ出す者もいた。
敵の数さえ増えなければ、魔導師達の勝利は決まったも同然。
数多の犠牲を出しつつも、時空穴の発生より数時間のうちに、戦いは終息した。
その後、ゾロモンの悪事は見破られた。
ゾロモンは極刑を言い渡され、古代魔導書レメゲトンは封印される事となり、魔法王国フーガには再び平和が訪れたのだ」
ここまでを、一気に話したプラティックは、ふ~っと大きく息を吐いて、紅茶の入ったティーカップを口元へと運んだ。
「ポポポゥ……、なんというか……。本当に、見てきたのポね。話に臨場感があるポよ」
プラティックの長~い話を、ノリリアはじーっと黙って真剣に聞いていた。
俺は……、俺も、聞いてはいたけど……、正直半分くらいは聞き流していた。
なんていうか、今その話は重要なの? と、思ってしまっていまして……、ね。
「当時の我は、偶然にもフーガに長期滞在していたのだ。身の上がバレると厄介故、老人に扮し、名も偽っておったがな。そして、これまた偶然にも、ビダ家とは少々面識があった。何を隠そう、あの日も……、サルテルと共に道を歩いていたのは、この我である。突如として現れた時空穴を前に、サルテルはこう言ったのだ。あれを塞ぐのが、自分の使命だと……。それはまるで、その後のサルテルの人生を悟ったかのような、重要な一言であった」
またしても、プラティックは語るよ、長長々と~。
「ゾロモンの乱心より5年後、20歳となったサルテルはビダ家の当主となり、秘密結社サルヴァトルを結成した。
その目的は、ゾロモンが古代魔導書レメゲトンの第一部、悪魔の書ゴエティアを使って、王都上空に時空穴を発生させた事により、近隣諸国で様々な異変が起きていると聞き及んでいた故、それらを解決する為であった。
結成当初は、サルテルとその幼馴染3人によるとても小さな組織であったが、何年も活動を継続し、同志を募り、次第に大きな組織へとなっていった。
それから、10年、20年と月日は経ち……
サルテルとサルテルが仕切るサルヴァトルの活躍を密かに見守っていた王国の魔法学会が、サルテルを次の国王にしようと目論み始めたのだ。
しかしながら、サルテルは王位に興味が無かった。
故に、学会の誘いを、何度も丁重に断った。
だが、学会は是が非でもサルテルに王位に就いて欲しかった。
その理由は、時空穴の研究の為であった。
古代魔導書レメゲトンは、その力の強さ故に何者にも扱えず、封印されたままの状態。
故に、ゾロモンの乱心によって現れた時空穴の発生方法すら、数十年経った当時は謎のままであった。
そんな折、各地で発生する時空穴の調査を行なっていたサルヴァトル……、引いてはその結成者であるサルテルに白羽の矢が立つのは、ごく自然な事であった。
しかし、前述したように、サルテルは王位に興味が無く、なんなら頭の硬い学会の連中とは犬猿の仲。
それでも、時空穴の謎を解き明かしたい学会の連中は、尚もサルテルに食い下がってくる。
仕方なくサルテルは、連中に無茶な提案をした。
王位には絶対に就かないが、古代魔導書レメゲトンの閲覧を許可するならば、各地で起こっている時空穴の情報、その調査結果を開示する、と……
勿論サルテルは、古代魔導書レメゲトンにも興味が無かった。
あれは時空穴を開ける為のものであり、その原因や発生を防ぐ方法などは書かれていないと考えていたからだ。
それに、さすがに無茶な提案故、学会の連中も諦めるだろうと踏んでいた。
しかしながら、サルテルの予想は外れた。
学会の連中は、古代魔導書レメゲトンの封印を解き、サルテルにその閲覧を許可したのだ。
全ては、飽くなき探究心故であっただろうが……、そこから少しずつ、歯車が狂い始めた。
最初はきっと、純粋に、時空穴を塞ぐ目的の為だけに、それを手にしたに違いない。
サルテルは、古代魔導書レメゲトンの第一部、悪魔の書ゴエティアを閲覧した。
そして、そこに書かれている事を、実践してしまったのだ。
過去、ゾロモンが成した愚行と同じ、悪魔召喚を……」
「ポポゥ……。サルテル・ビダ・バートンは、どうして悪魔召喚に手を染めたのポ?」
悲し気な目をするプラティックに、ノリリアが尋ねる。
「さぁな……、今となっては、真実は誰にも分からぬ。その当時、我はフーガを離れ、遠い異国を旅していた故。サルテルが王位を勧められた事も、ゴエティアを閲覧した事も、悪魔召喚を行った事も全て、ずっと後になってから聞いた事だ。我がサルテルに再会した時にはもう、彼は別人の様になっておった」
ズーンと暗い空気を醸し出すプラティックと、それに同調するノリリア。
その横で俺は、少々違った意味で、ズーンとなっている。
あのぉ~、感傷的な所で悪いのですがぁ~。
このお話は本当に、今、重要なのですか?
まだその……、サルテルって人しか出て来てないけど……
サルテルって人を、俺はよく知らないし、正直あんまり興味無いというか……
早くその、もっとこう他に、知りたい事がいろいろあるんですけどぉ~。
「それから月日は流れ、200年余り経った頃……。フーガより遠く離れた異国の辺境の地で、我は偶然にも出会ったのだ。生涯の友とも呼べよう、かけがえの無い存在に……。彼の名はアーレイク・ピタラス。時の神に見定められし使者であり、魔法王国フーガの国王直属の魔導師であり、そしてサルテルを師と仰ぐ秘密結社サルヴァトルの一員でもあった。彼は、我が生きてきた中で最も稀有な、どんな状況でも正義を忘れぬ真っ直ぐな心を持つ、不思議な青年であった」
おっ!?
ようやくアーレイク先輩の登場ですな!!?
待ってましたぁっ!!!
「第74代国王ゾロモンが王位に就いたのは、ヴェルドラ歴2002年の冬だった……
前王である第73代国王エンフェルは、一度はゾロモンにその命を救われたものの、そもそもが高齢であったが故に病に伏し、ゾロモンに王位を譲る事を誓約してこの世を去った。
その決定に、エンフェルの子息は複数居たものの、誰も異を唱える事は無かったという。
それほどまでにゾロモンは……、いや、ゾロモンの持つ古代魔導書レメゲトンは、規格外の威力を持する、恐ろしく強い魔力を秘めた魔導書だったのだ。
こうして国王となったゾロモンは、そこから20年の歳月の間、平和に国を治めていた。
国は、それまでのどの時代よりも繁栄し、王都は魔力に満ち満ちていた。
しかしながら、それがゾロモンの謀略の一部だと気付く者は、誰一人として居なかった。
ヴェルドラ歴2022年、ディサムの月(12月)の35日。
俗に【ヴェルドラの日】と呼ばれる、一年の締め括りの日に、事件は起こった。
王都上空に巨大な禍々しい魔法陣が浮かび上がり、突如として時空穴が発生したのだ。
その時空穴もまた巨大で、王都を飲み込まんとする程であった。
そしてその時空穴より、魔界の悪魔共が飛び出してきたのだ。
王都に満ちる膨大な魔素に惹きつけられた無数の悪魔共は、驚き逃げ惑う王都の者達を次々と襲っていった。
肉を貪り、骨を砕き、その魂までをも喰らって……、王都中が血の匂いと悲鳴に埋め尽くされ、まさに地獄と化していた。
だがしかし、そこは世界有数の魔法大国であるフーガの王都フゲッタだ、殺られるのを待つだけの者ばかりでは無かった。
数ある魔導師ギルドの者達を筆頭に、狩猟師ギルド、召喚師ギルド、剣闘士ギルド、果ては採掘師ギルドの者達まで、己が命を懸けて悪魔と戦った。
それでも戦況はほぼ互角。
強者共とは言えども生身の体、時空穴より次から次へと湧き出てくる悪魔を相手に、いつまでも戦えるわけではない。
戦いが長引けば、最終的には王都が陥落してしまう事は、火を見るより明らかであった。
……その時だった。
空に一筋の魔光が走り、ものの一撃で、巨大な時空穴を消滅させたのだ。
魔光を放ったのは、まだあどけなさの残る少年。
後に、魔法学校を主席で卒業し、【虹の魔導師】という異名を授かる事となる、フーガの五大貴族の一つであるビダ家の跡取り息子、サルテル・ビダ・バートンであった。
悪魔達は帰るべき場所を失い、自暴自棄となって襲い掛かってくる者、或いは逃げ出す者もいた。
敵の数さえ増えなければ、魔導師達の勝利は決まったも同然。
数多の犠牲を出しつつも、時空穴の発生より数時間のうちに、戦いは終息した。
その後、ゾロモンの悪事は見破られた。
ゾロモンは極刑を言い渡され、古代魔導書レメゲトンは封印される事となり、魔法王国フーガには再び平和が訪れたのだ」
ここまでを、一気に話したプラティックは、ふ~っと大きく息を吐いて、紅茶の入ったティーカップを口元へと運んだ。
「ポポポゥ……、なんというか……。本当に、見てきたのポね。話に臨場感があるポよ」
プラティックの長~い話を、ノリリアはじーっと黙って真剣に聞いていた。
俺は……、俺も、聞いてはいたけど……、正直半分くらいは聞き流していた。
なんていうか、今その話は重要なの? と、思ってしまっていまして……、ね。
「当時の我は、偶然にもフーガに長期滞在していたのだ。身の上がバレると厄介故、老人に扮し、名も偽っておったがな。そして、これまた偶然にも、ビダ家とは少々面識があった。何を隠そう、あの日も……、サルテルと共に道を歩いていたのは、この我である。突如として現れた時空穴を前に、サルテルはこう言ったのだ。あれを塞ぐのが、自分の使命だと……。それはまるで、その後のサルテルの人生を悟ったかのような、重要な一言であった」
またしても、プラティックは語るよ、長長々と~。
「ゾロモンの乱心より5年後、20歳となったサルテルはビダ家の当主となり、秘密結社サルヴァトルを結成した。
その目的は、ゾロモンが古代魔導書レメゲトンの第一部、悪魔の書ゴエティアを使って、王都上空に時空穴を発生させた事により、近隣諸国で様々な異変が起きていると聞き及んでいた故、それらを解決する為であった。
結成当初は、サルテルとその幼馴染3人によるとても小さな組織であったが、何年も活動を継続し、同志を募り、次第に大きな組織へとなっていった。
それから、10年、20年と月日は経ち……
サルテルとサルテルが仕切るサルヴァトルの活躍を密かに見守っていた王国の魔法学会が、サルテルを次の国王にしようと目論み始めたのだ。
しかしながら、サルテルは王位に興味が無かった。
故に、学会の誘いを、何度も丁重に断った。
だが、学会は是が非でもサルテルに王位に就いて欲しかった。
その理由は、時空穴の研究の為であった。
古代魔導書レメゲトンは、その力の強さ故に何者にも扱えず、封印されたままの状態。
故に、ゾロモンの乱心によって現れた時空穴の発生方法すら、数十年経った当時は謎のままであった。
そんな折、各地で発生する時空穴の調査を行なっていたサルヴァトル……、引いてはその結成者であるサルテルに白羽の矢が立つのは、ごく自然な事であった。
しかし、前述したように、サルテルは王位に興味が無く、なんなら頭の硬い学会の連中とは犬猿の仲。
それでも、時空穴の謎を解き明かしたい学会の連中は、尚もサルテルに食い下がってくる。
仕方なくサルテルは、連中に無茶な提案をした。
王位には絶対に就かないが、古代魔導書レメゲトンの閲覧を許可するならば、各地で起こっている時空穴の情報、その調査結果を開示する、と……
勿論サルテルは、古代魔導書レメゲトンにも興味が無かった。
あれは時空穴を開ける為のものであり、その原因や発生を防ぐ方法などは書かれていないと考えていたからだ。
それに、さすがに無茶な提案故、学会の連中も諦めるだろうと踏んでいた。
しかしながら、サルテルの予想は外れた。
学会の連中は、古代魔導書レメゲトンの封印を解き、サルテルにその閲覧を許可したのだ。
全ては、飽くなき探究心故であっただろうが……、そこから少しずつ、歯車が狂い始めた。
最初はきっと、純粋に、時空穴を塞ぐ目的の為だけに、それを手にしたに違いない。
サルテルは、古代魔導書レメゲトンの第一部、悪魔の書ゴエティアを閲覧した。
そして、そこに書かれている事を、実践してしまったのだ。
過去、ゾロモンが成した愚行と同じ、悪魔召喚を……」
「ポポゥ……。サルテル・ビダ・バートンは、どうして悪魔召喚に手を染めたのポ?」
悲し気な目をするプラティックに、ノリリアが尋ねる。
「さぁな……、今となっては、真実は誰にも分からぬ。その当時、我はフーガを離れ、遠い異国を旅していた故。サルテルが王位を勧められた事も、ゴエティアを閲覧した事も、悪魔召喚を行った事も全て、ずっと後になってから聞いた事だ。我がサルテルに再会した時にはもう、彼は別人の様になっておった」
ズーンと暗い空気を醸し出すプラティックと、それに同調するノリリア。
その横で俺は、少々違った意味で、ズーンとなっている。
あのぉ~、感傷的な所で悪いのですがぁ~。
このお話は本当に、今、重要なのですか?
まだその……、サルテルって人しか出て来てないけど……
サルテルって人を、俺はよく知らないし、正直あんまり興味無いというか……
早くその、もっとこう他に、知りたい事がいろいろあるんですけどぉ~。
「それから月日は流れ、200年余り経った頃……。フーガより遠く離れた異国の辺境の地で、我は偶然にも出会ったのだ。生涯の友とも呼べよう、かけがえの無い存在に……。彼の名はアーレイク・ピタラス。時の神に見定められし使者であり、魔法王国フーガの国王直属の魔導師であり、そしてサルテルを師と仰ぐ秘密結社サルヴァトルの一員でもあった。彼は、我が生きてきた中で最も稀有な、どんな状況でも正義を忘れぬ真っ直ぐな心を持つ、不思議な青年であった」
おっ!?
ようやくアーレイク先輩の登場ですな!!?
待ってましたぁっ!!!
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