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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
623:ザクザク
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あ~もぉ~!
ティカの馬鹿っ!!
どうしてこうなるのぉっ!??
「それで、彼は何をすると!?」
走りながら問い掛けるアイビー。
「わっ!? 分かんないっ! 作戦があるって言ってた!!」
走るギンロの背から答える俺。
ティカの言葉をみんなに伝え、俺達は全員、暗い地下通路内を猛ダッシュ!
カナリーがインディゴに通信を試みるも、何故だか音信不通!!
もう、なんだか嫌な予感しかしないんだけどっ!!!
「作戦って、どんな作戦だっ!?」
ギンロの足元を走るカービィが問うた。
「わっ!? 分かんないっ! けど心配するなって言ってた!!」
とりあえず、聞いたままを伝える俺。
「心配するなって……、そういう話じゃないのよっ! あいつ、何にも分かってないのね!?」
もはやガチ切れのグレコ。
おっしゃる通りですっ!
「しかし、仮にもティカは、あの広大なリザドーニャ王国において、数多いる王宮の近衛兵士の中から副隊長に選ばれし男であろ? 故に、その言葉通り、真に良い策が浮かんだ可能性もあるのではないか?? それに、手合わせをした我なら分かる。ティカの戦闘の腕前は申し分ない。本当に、我らの助け無しに、己のみで悪魔を倒して見せるやも知れんぞ」
ふむ、どうやらギンロはティカを高く買っているようだ。
……が、しかし、俺はそうは思わないぞ。
ギンロは気づいていないだろうが、ここ最近のティカの言動から察するに、ティカは明らかにギンロをライバル視している。
つまり、今ティカが勝ちたいのはギンロであって、悪魔ではない……
だから、ティカの目的は、自分の力を誇示する為に、ギンロの活躍を阻止する事に違いないと俺は睨んでいる。
その為には、俺たちの敵である悪魔を、たった一人の力で倒して見せるのが一番効果的というわけだ。
なんともまぁ、幼稚で浅はかな考えであるが……、大筋は当たっているだろう。
王宮にいた頃は、でかいし強いし、大人びていて真面目で、正義感に溢れたいい奴だなって思ってたんだけど……
仲間になってからというもの、新たな一面が見えて来たというか、本性が見えてきたというか……
今のティカは、負けず嫌いなお子ちゃま、にしか見えない。
きっと、それが本来のティカなのだろう。
加えて、猪突猛進で盲目的、更には出たとこ勝負な性格をしているときたから大変だ。
リザドーニャの王宮でも、彼のそういう性格の片鱗は多々見えていた。
だから正直、ティカの言う作戦なんてものは……、うん、絶対に無いと思う。
「倒しちゃいけねぇだどぉ~!? 捕獲するんだっけぇ~!!!」
あ~もうっ!? うるさいよっ!!?
ボナーク、いつまでも夢みたいな事を言うのはやめなさいっ!!!
「ボナークさん! ユーザネイジアの木まであとどのくらいです!?」
ボナークの嘆きなど完全に無視して、先頭を走るアイビーが尋ねる。
「次の分かれ道を右に曲がれば、ポインシェラがいるはずっけ! そっから地上に出れるだどっ!!」
ポ? ポインシェラ??
何その不思議で長い名前???
「おまっ!? ポインシェラ連れて来てたのかっ!??」
下からカービィの驚く声が聞こえた。
いつも通りの変顔である。
「んだどっ! こぉ~んな何もねぇ島に来るっけ、あいつがいねぇと、わしゃが一人っきりで探索なんぞ無理だどっ!!」
ふむ、何やら頼れる相手のようだが……
何故だろうな、カービィがかなり焦った笑い方をしている。
すると、微かにだが、ザクザクという音が聞こえてきた。
想像するに、土を掘る音のようだが、かなり大型のシャベルで掘っているかのような豪快な音だ。
ザクザク……、ザクザク、ザック!
ザックザック!!
ザックザックザックザック!!!
そして前方から、徐々に光が見え始めて……
「な……、何よ、あれ……?」
アイビーと共に先頭を走っていたグレコが足を止めて呟いた。
アイビーも、ギンロもカービィも、その他のメンバーも走るのをやめてその場に立ち尽くす。
天井に穴が空いているのであろう、一筋の光が差し込む拓けたその場所に、そいつはいた。
馬鹿でかい体は、岩のようなトゲトゲした鱗で覆われており、背中には光沢のある美味しそうなチョコレート色の宝石がビッシリとくっ付いている。
頭には小さな白い角が五本あって、お尻には先端に背中と同じチョコレート色の宝石の塊のようなものが付いた長い尻尾が生えていて……
四本足で地面に立つその姿は、どこからどう見ても恐竜だ。
ドッシリとしたその体格は草食恐竜のそれに近く、前世の記憶の中にあるもので例えるなら、アンキロサウルスという恐竜にとてもよく似ている。
そして、ザックザックというその音は、土を掘っている音などではなく、そいつが地面の土を……、食べている音だった。
「だぁ~っ!? ポインシェラ!?? それ以上食うのはやめろっけぇ~っ!!??」
驚き立ちすくむ俺達の間を擦り抜けて、ボナークは草食恐竜に近付いていく。
……え? こいつがさっき言ってたポインシェラ??
なんか、名前と見た目が合致しないんだけど???
てか恐竜じゃん? え、恐竜だよね??
この世界では、恐竜は絶滅してないって事なのかしら???
『だって、お腹空いちゃったんだもん』
……は? しゃ、喋るの??
しかも、なんか、声可愛くない???
めっちゃ女の子みたいな声じゃん。
「ちっと我慢しろっけ! それ以上でかくなっとぉ、捕獲球に入らなくなるど!?」
ポインシェラの硬そうなボディを、ペシペシと叩くボナーク。
『そうなったら、野生に還るわよ。ここの土、美味しいし♪』
「なっ!? 何言っとるけぇっ!?? おめぇさはわしゃの家族だどっ!??? こんな所に置いて帰るわけねぇだどっ!!!!!」
……このポインシェラが何者なのかは分からないけれど、ボナークより一枚上手だという事は分かりましたね、はい。
「あれが噂の鉱石ドラゴンですか……? 生まれて初めてお目にかかりましたねぇ~」
語尾を伸ばしながら、ヤーリュが呟いた。
「鉱石ドラゴン? ……えっ!? あの魔物、ドラゴンなのっ!??」
驚愕の表情で尋ねるグレコ。
「その通りですよ、はいはい! ボナークさんは国一番の捕獲師といっても過言ではないですからねっ!! 伝説級の魔物であるドラゴンでも、あのように捕獲して飼育できちゃうわけなんですねっ!!! はいはいはいっ!!!!」
興奮気味で説明するモーブ。
なんと、目の前にいるのはドラゴンでしたか……
え? ドラゴン??
それって、めちゃくちゃ希少種なのでは???
「なははははっ! えらくデカくなっちまったもんだ!? あんなにデカいと、移動も大変だぞおいっ!!?」
愉快に笑いながら、ボナークとポインシェラの元へ、テクテクと歩いていくカービィ。
名前を知っていたあたり、カービィはポインシェラの事を知っているようだが……
気を付けろよっ!?
パクッと食われたらお終いだぞ!??
「アイビーさん! インディゴから連絡ですっ!!」
カナリーが突然に叫んだ。
どうやら、音信不通だったインディゴと、通信が繋がったらしい。
頭上に高く杖を構えて、意識を集中させるカナリー。
「こちらカナリー! 聞こえています!! インディゴさんは今どこに!? ……えっ!??」
インディゴが状況を伝えてきているのであろう、沈黙が続く。
カナリーの表情が、徐々に険しくなっていく。
そして……
「分かりました、我々もすぐそちらに向かいます!」
杖を下ろすと、カナリーは真っ直ぐに俺とギンロ、グレコに視線を向けた。
「今まさに、この上で、モッモさんのお仲間であるティカさんが、たった一人で悪魔と対峙しているようです」
なっ!? なんだってぇえぇぇ~!??
ティカの馬鹿っ!!
どうしてこうなるのぉっ!??
「それで、彼は何をすると!?」
走りながら問い掛けるアイビー。
「わっ!? 分かんないっ! 作戦があるって言ってた!!」
走るギンロの背から答える俺。
ティカの言葉をみんなに伝え、俺達は全員、暗い地下通路内を猛ダッシュ!
カナリーがインディゴに通信を試みるも、何故だか音信不通!!
もう、なんだか嫌な予感しかしないんだけどっ!!!
「作戦って、どんな作戦だっ!?」
ギンロの足元を走るカービィが問うた。
「わっ!? 分かんないっ! けど心配するなって言ってた!!」
とりあえず、聞いたままを伝える俺。
「心配するなって……、そういう話じゃないのよっ! あいつ、何にも分かってないのね!?」
もはやガチ切れのグレコ。
おっしゃる通りですっ!
「しかし、仮にもティカは、あの広大なリザドーニャ王国において、数多いる王宮の近衛兵士の中から副隊長に選ばれし男であろ? 故に、その言葉通り、真に良い策が浮かんだ可能性もあるのではないか?? それに、手合わせをした我なら分かる。ティカの戦闘の腕前は申し分ない。本当に、我らの助け無しに、己のみで悪魔を倒して見せるやも知れんぞ」
ふむ、どうやらギンロはティカを高く買っているようだ。
……が、しかし、俺はそうは思わないぞ。
ギンロは気づいていないだろうが、ここ最近のティカの言動から察するに、ティカは明らかにギンロをライバル視している。
つまり、今ティカが勝ちたいのはギンロであって、悪魔ではない……
だから、ティカの目的は、自分の力を誇示する為に、ギンロの活躍を阻止する事に違いないと俺は睨んでいる。
その為には、俺たちの敵である悪魔を、たった一人の力で倒して見せるのが一番効果的というわけだ。
なんともまぁ、幼稚で浅はかな考えであるが……、大筋は当たっているだろう。
王宮にいた頃は、でかいし強いし、大人びていて真面目で、正義感に溢れたいい奴だなって思ってたんだけど……
仲間になってからというもの、新たな一面が見えて来たというか、本性が見えてきたというか……
今のティカは、負けず嫌いなお子ちゃま、にしか見えない。
きっと、それが本来のティカなのだろう。
加えて、猪突猛進で盲目的、更には出たとこ勝負な性格をしているときたから大変だ。
リザドーニャの王宮でも、彼のそういう性格の片鱗は多々見えていた。
だから正直、ティカの言う作戦なんてものは……、うん、絶対に無いと思う。
「倒しちゃいけねぇだどぉ~!? 捕獲するんだっけぇ~!!!」
あ~もうっ!? うるさいよっ!!?
ボナーク、いつまでも夢みたいな事を言うのはやめなさいっ!!!
「ボナークさん! ユーザネイジアの木まであとどのくらいです!?」
ボナークの嘆きなど完全に無視して、先頭を走るアイビーが尋ねる。
「次の分かれ道を右に曲がれば、ポインシェラがいるはずっけ! そっから地上に出れるだどっ!!」
ポ? ポインシェラ??
何その不思議で長い名前???
「おまっ!? ポインシェラ連れて来てたのかっ!??」
下からカービィの驚く声が聞こえた。
いつも通りの変顔である。
「んだどっ! こぉ~んな何もねぇ島に来るっけ、あいつがいねぇと、わしゃが一人っきりで探索なんぞ無理だどっ!!」
ふむ、何やら頼れる相手のようだが……
何故だろうな、カービィがかなり焦った笑い方をしている。
すると、微かにだが、ザクザクという音が聞こえてきた。
想像するに、土を掘る音のようだが、かなり大型のシャベルで掘っているかのような豪快な音だ。
ザクザク……、ザクザク、ザック!
ザックザック!!
ザックザックザックザック!!!
そして前方から、徐々に光が見え始めて……
「な……、何よ、あれ……?」
アイビーと共に先頭を走っていたグレコが足を止めて呟いた。
アイビーも、ギンロもカービィも、その他のメンバーも走るのをやめてその場に立ち尽くす。
天井に穴が空いているのであろう、一筋の光が差し込む拓けたその場所に、そいつはいた。
馬鹿でかい体は、岩のようなトゲトゲした鱗で覆われており、背中には光沢のある美味しそうなチョコレート色の宝石がビッシリとくっ付いている。
頭には小さな白い角が五本あって、お尻には先端に背中と同じチョコレート色の宝石の塊のようなものが付いた長い尻尾が生えていて……
四本足で地面に立つその姿は、どこからどう見ても恐竜だ。
ドッシリとしたその体格は草食恐竜のそれに近く、前世の記憶の中にあるもので例えるなら、アンキロサウルスという恐竜にとてもよく似ている。
そして、ザックザックというその音は、土を掘っている音などではなく、そいつが地面の土を……、食べている音だった。
「だぁ~っ!? ポインシェラ!?? それ以上食うのはやめろっけぇ~っ!!??」
驚き立ちすくむ俺達の間を擦り抜けて、ボナークは草食恐竜に近付いていく。
……え? こいつがさっき言ってたポインシェラ??
なんか、名前と見た目が合致しないんだけど???
てか恐竜じゃん? え、恐竜だよね??
この世界では、恐竜は絶滅してないって事なのかしら???
『だって、お腹空いちゃったんだもん』
……は? しゃ、喋るの??
しかも、なんか、声可愛くない???
めっちゃ女の子みたいな声じゃん。
「ちっと我慢しろっけ! それ以上でかくなっとぉ、捕獲球に入らなくなるど!?」
ポインシェラの硬そうなボディを、ペシペシと叩くボナーク。
『そうなったら、野生に還るわよ。ここの土、美味しいし♪』
「なっ!? 何言っとるけぇっ!?? おめぇさはわしゃの家族だどっ!??? こんな所に置いて帰るわけねぇだどっ!!!!!」
……このポインシェラが何者なのかは分からないけれど、ボナークより一枚上手だという事は分かりましたね、はい。
「あれが噂の鉱石ドラゴンですか……? 生まれて初めてお目にかかりましたねぇ~」
語尾を伸ばしながら、ヤーリュが呟いた。
「鉱石ドラゴン? ……えっ!? あの魔物、ドラゴンなのっ!??」
驚愕の表情で尋ねるグレコ。
「その通りですよ、はいはい! ボナークさんは国一番の捕獲師といっても過言ではないですからねっ!! 伝説級の魔物であるドラゴンでも、あのように捕獲して飼育できちゃうわけなんですねっ!!! はいはいはいっ!!!!」
興奮気味で説明するモーブ。
なんと、目の前にいるのはドラゴンでしたか……
え? ドラゴン??
それって、めちゃくちゃ希少種なのでは???
「なははははっ! えらくデカくなっちまったもんだ!? あんなにデカいと、移動も大変だぞおいっ!!?」
愉快に笑いながら、ボナークとポインシェラの元へ、テクテクと歩いていくカービィ。
名前を知っていたあたり、カービィはポインシェラの事を知っているようだが……
気を付けろよっ!?
パクッと食われたらお終いだぞ!??
「アイビーさん! インディゴから連絡ですっ!!」
カナリーが突然に叫んだ。
どうやら、音信不通だったインディゴと、通信が繋がったらしい。
頭上に高く杖を構えて、意識を集中させるカナリー。
「こちらカナリー! 聞こえています!! インディゴさんは今どこに!? ……えっ!??」
インディゴが状況を伝えてきているのであろう、沈黙が続く。
カナリーの表情が、徐々に険しくなっていく。
そして……
「分かりました、我々もすぐそちらに向かいます!」
杖を下ろすと、カナリーは真っ直ぐに俺とギンロ、グレコに視線を向けた。
「今まさに、この上で、モッモさんのお仲間であるティカさんが、たった一人で悪魔と対峙しているようです」
なっ!? なんだってぇえぇぇ~!??
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