610 / 800
★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
597:運良く生き残った男の子
しおりを挟む
「うぅ……、ん~」
「トエト!? トエト、目が覚めたっ!??」
「その声……、モッモ、さん? ここは……??」
「ここは救護所だよ!」
「きゅう? ご??」
「あ、えと……、あっ! トルテカの町だよ!!」
「トルテカ? あ、あぁ……。良かった。トルテカに、帰って来られた……。良かった、本当に良かった……」
トエトはそう言って、ぐすぐすと鼻をすすった。
目の周りに巻かれている包帯の隙間から、一筋の涙が零れ落ちていた。
プチ切れグレコに起こされた後、トエトの様子を見にベッドへ向かった俺。
トエトの全身は包帯でぐるぐる巻きにされていて、横たわる姿はまるでミイラのようだった。
腐蝕が一番深刻なのが目だったらしく、目の周りには他より頑丈に包帯が巻かれていた。
朝ご飯が出来上がるのを待つ間、暇だった俺は何をするでもなくチャイロを腕に抱いたまま、トエトの枕元に立っていたのだった。
近くにいたロビンズに、トエトが意識を取り戻した事を伝える俺。
ロビンズはすぐさまやって来て、トエトの様子を診察し始めた。
トエトの体に巻かれている包帯を、そっと取り外していくロビンズ。
腕や足は、まだ少し黒ずみが残っているものの、滅瘴薬と回復魔法がよく効いているらしく、昨晩のような瘴気の煙はもう発していない。
あと数日、滅瘴薬を続けて服用し、安静にしていれば、全身の黒ずみは消えて無くなるだろうとロビンズは言った。
だがしかし……
「やはり、視力は戻らないだろう」
トエトの顔に巻かれている包帯を外し、ロビンズはそう言った。
真っ赤だったはずのトエトの瞳は、瘴気にやられて腐蝕が進み、真っ白に変色してしまっているのだ。
滅瘴薬の力でもっても、一度失われた視力を取り戻す事は不可能らしい。
トエト自身もその事には気付いていたらしく、取り乱す事はなく……、だけども少し悲しそうな顔をしていた。
「チャイロ様は……? モッモさん、チャイロ様はご無事ですか??」
「あ、うん、無事だよ。ここにいる」
そう言って、眠るチャイロをトエトに見せようとしたが、トエトの目はもう何も見ることが出来ないのである。
どうやってチャイロの無事を伝えよう? と、俺が困っていると、後ろから誰かがやってきて、俺の腕からヒョイとチャイロを取り上げてしまったではないか。
「なっ!? だっ!?? あ……」
そこに立っているのはティカだ。
眠るチャイロを大事そうに抱き抱えながら、俺に向かってニコッと笑ったティカは、今度はトエトの腕にチャイロを抱かせた。
「トエト、チャイロ様はここにおられる。本当に、よく守ってくれた。大義であった」
優しいティカの言葉に、トエトはその見えない目で、慈しむように、腕の中のチャイロを見つめる。
「いいえ。私は約束を守っただけです。チャイロ様がご無事で本当に良かった」
安堵した表情でそう言ったトエトは、スースーと寝息を立てるチャイロを抱きながら、これまでの経緯を話してくれた。
俺たちと別れた後、トエトは王都を目指して森の中をひたすらに走っていたそうだ。
だがそのうちに、王都の方角から瘴気の煙が広がってきて、一度気を失ってしまったらしい。
しかし、何か暖かな光を感じて、トエトは目を覚ました。
すると目の前に、小さくなったチャイロを抱いた、見た事のない種族の美しい女が一人、立っていた。
全身から不思議な光を放つその女は、大きな金色の瞳を持ち、背には六枚の紫色の羽を生やしていたそうだ。
その女は言った。
『この子を守ってあげて。この子に罪は無い。この子は、生きるべき者……』
女はトエトに、金色の布に包まれた紅竜人の赤ん坊を手渡した。
トエトは最初、手渡された赤ん坊がチャイロだと気付かなかったらしい。
無理もない、五歳児だったはずのチャイロが、いきなり小さな赤ん坊に戻ってしまっていたのだから。
だが、黒い鱗に頭部の羽毛、他に比べて随分と大きな瞳と、特徴が完全に一致していた為に、チャイロなのだと認識できたと言う。
女は続けてこう言った。
『ここは危ない。あなたの故郷に帰りなさい。そこならば救われる……、その子を救いなさい。だけど、救えるのはその子だけ。あの人は渡さない。あの人はもう私のもの、未来永劫、いつまでも……。使者に伝えて、あの人は私が連れて行くからと』
女はそれだけ告げると、微笑みながら光の中へと消えて行った。
そしてトエトは、チャイロを守り抜くという使命感に突き動かされて、このトルテカまで必死に歩き続けたそうだ。
たぶん……、チャイロを助けたのはモシューラだろう。
そしてモシューラは、チャイロを助ける代わりに、イグを連れて行った……
どこに連れて行ったのかは定かでは無いが、ギンロの報告通りにモシューラの身体が石化していたとなると、行き着く先はおそらくあの世だろう。
モシューラも、イグも、もうこの世にはいない。
「お話中失礼する」
背後から声が聞こえて振り返ると、そこにはゼンイと、盲目の長老モーロクが立っていた。
「トエトさん……。モッモ君から話は聞かせてもらいました。その赤子は、カティア王の子息……、第一王子で間違いないのですね?」
静かな声色で、尋ねるゼンイ。
「はい、間違いありません」
頷くトエト。
「となると、王家の血筋を継ぐ者という事じゃな。根絶やしにしたかと思うておったが……。ゼンイ、どうする?」
老いた目で、ゼンイを見つめるモーロク。
根絶やしにって事は、やっぱりあの反乱で、九人の王女達は殺害されたという事か?
それに、どうするつもりって……、まさかこの二人、チャイロを殺そうとしてる??
奴隷制度を強いてきた王族だから……???
そう思った俺は咄嗟に、無意識に、トエトとチャイロを守るようにベッドの前で両手を広げていた。
そんな俺を見て、ゼンイが目を細める。
「……モッモ君、なんのつもりだ?」
「なんのつもりもこうもないよ。駄目だよ、絶対。チャイロは殺させない。僕の……、チャイロは僕の、友達なんだっ!」
泣かないようにと我慢してはいるけれど、俺の目には薄らと涙が浮かんでいるに違いない。
せっかく助かったのに……
モシューラに食べられて、もう駄目だって諦めていたけど、助かったんだ……
なのに、ここで殺されて堪るかっ!
プルプルと震えながら、チャイロを守ろうと歯を食いしばる俺。
すると隣にいたティカが、スッと俺の前に立ち、ゼンイと長老を真っ直ぐに見下ろした。
「自分からもお願いする。チャイロ様は、お生まれになられてからずっと、王宮の一室に監禁されながら生きてこられた。王族の血を引く身でありながらも、その扱いは畜生以下……、何の自由もない生活を強いられてきたのだ。そういう意味では、チャイロ様は奴隷である君達と同じ身の上だった。チャイロ様も、ようやく解放されたのだ。君達と、同じだ」
ティカの言葉は正しい。
チャイロはある意味、奴隷だった。
ただ、トルテカの奴隷達のように、鱗を剥がれるような痛い思いはしていないし、全く同じかと言えばそうでは無いだろうけれど……
でも、あの暗い部屋に閉じ込められて、一歩も外に出られずに、五年間も……、完全に自由は無かった。
ティカの言葉はきっと、正しい。
「大丈夫。何も僕は、その子を殺そうなどとは考えていません」
ゼンイはそう言って、ホゥっと息を吐いた。
「ゼンイ……? ならば、どうする気じゃ?? 各地の国王軍の生き残り共が、王の血を引くこの子が生きていると知れば、争いの種になり兼ねぬぞ???」
モーロクはどうやら、チャイロを生かしておくつもりは無かったらしい、驚いた様子でそう言った。
だけどゼンイは……
「大丈夫です。そもそも僕達は、王子が存在する事すら知らなかった。となれば……、皆にばらさなければ、この子はただの、運良く生き残った男の子です」
そうか……、そうだよ。
チャイロの存在を、国民は誰も知らないんだ。
唯一知っているのは、王宮に仕えていた兵士と侍女達のみ。
しかし彼らは、王都と共に皆没した。
となれば、チャイロの身分、元が王子であった事を知る者は、俺とティカとトエト、そしてここにいるモーロクとゼンイ以外、誰もいないのである。
「ならば、その子を生かすと?」
「はい、勿論です。ティカさんの言葉を信じるならば、その子は僕達と同じく被害者だ。弱い者達を守る事、弱い者達に自由を与える事が僕の目的でした。だから……、僕は彼を、チャイロを助けます」
ゼンイの言葉にモーロクは、一瞬何かを言いかけたが、口を噤んで頷いた。
……ほっ、良かった。
もう、ドキドキしちゃったよ。
緊張が解け、俺は両手を下ろした。
前に立つティカが振り返って、俺に向かってニヤリと笑った。
「モッモさん、大丈夫です」
トエトの言葉に、俺は振り向く。
「チャイロ様は、私が守ります。これから先もずっと、約束を守る為に……。だから安心してください」
優しく微笑むトエトは、まるで聖母のようだった。
「トエト!? トエト、目が覚めたっ!??」
「その声……、モッモ、さん? ここは……??」
「ここは救護所だよ!」
「きゅう? ご??」
「あ、えと……、あっ! トルテカの町だよ!!」
「トルテカ? あ、あぁ……。良かった。トルテカに、帰って来られた……。良かった、本当に良かった……」
トエトはそう言って、ぐすぐすと鼻をすすった。
目の周りに巻かれている包帯の隙間から、一筋の涙が零れ落ちていた。
プチ切れグレコに起こされた後、トエトの様子を見にベッドへ向かった俺。
トエトの全身は包帯でぐるぐる巻きにされていて、横たわる姿はまるでミイラのようだった。
腐蝕が一番深刻なのが目だったらしく、目の周りには他より頑丈に包帯が巻かれていた。
朝ご飯が出来上がるのを待つ間、暇だった俺は何をするでもなくチャイロを腕に抱いたまま、トエトの枕元に立っていたのだった。
近くにいたロビンズに、トエトが意識を取り戻した事を伝える俺。
ロビンズはすぐさまやって来て、トエトの様子を診察し始めた。
トエトの体に巻かれている包帯を、そっと取り外していくロビンズ。
腕や足は、まだ少し黒ずみが残っているものの、滅瘴薬と回復魔法がよく効いているらしく、昨晩のような瘴気の煙はもう発していない。
あと数日、滅瘴薬を続けて服用し、安静にしていれば、全身の黒ずみは消えて無くなるだろうとロビンズは言った。
だがしかし……
「やはり、視力は戻らないだろう」
トエトの顔に巻かれている包帯を外し、ロビンズはそう言った。
真っ赤だったはずのトエトの瞳は、瘴気にやられて腐蝕が進み、真っ白に変色してしまっているのだ。
滅瘴薬の力でもっても、一度失われた視力を取り戻す事は不可能らしい。
トエト自身もその事には気付いていたらしく、取り乱す事はなく……、だけども少し悲しそうな顔をしていた。
「チャイロ様は……? モッモさん、チャイロ様はご無事ですか??」
「あ、うん、無事だよ。ここにいる」
そう言って、眠るチャイロをトエトに見せようとしたが、トエトの目はもう何も見ることが出来ないのである。
どうやってチャイロの無事を伝えよう? と、俺が困っていると、後ろから誰かがやってきて、俺の腕からヒョイとチャイロを取り上げてしまったではないか。
「なっ!? だっ!?? あ……」
そこに立っているのはティカだ。
眠るチャイロを大事そうに抱き抱えながら、俺に向かってニコッと笑ったティカは、今度はトエトの腕にチャイロを抱かせた。
「トエト、チャイロ様はここにおられる。本当に、よく守ってくれた。大義であった」
優しいティカの言葉に、トエトはその見えない目で、慈しむように、腕の中のチャイロを見つめる。
「いいえ。私は約束を守っただけです。チャイロ様がご無事で本当に良かった」
安堵した表情でそう言ったトエトは、スースーと寝息を立てるチャイロを抱きながら、これまでの経緯を話してくれた。
俺たちと別れた後、トエトは王都を目指して森の中をひたすらに走っていたそうだ。
だがそのうちに、王都の方角から瘴気の煙が広がってきて、一度気を失ってしまったらしい。
しかし、何か暖かな光を感じて、トエトは目を覚ました。
すると目の前に、小さくなったチャイロを抱いた、見た事のない種族の美しい女が一人、立っていた。
全身から不思議な光を放つその女は、大きな金色の瞳を持ち、背には六枚の紫色の羽を生やしていたそうだ。
その女は言った。
『この子を守ってあげて。この子に罪は無い。この子は、生きるべき者……』
女はトエトに、金色の布に包まれた紅竜人の赤ん坊を手渡した。
トエトは最初、手渡された赤ん坊がチャイロだと気付かなかったらしい。
無理もない、五歳児だったはずのチャイロが、いきなり小さな赤ん坊に戻ってしまっていたのだから。
だが、黒い鱗に頭部の羽毛、他に比べて随分と大きな瞳と、特徴が完全に一致していた為に、チャイロなのだと認識できたと言う。
女は続けてこう言った。
『ここは危ない。あなたの故郷に帰りなさい。そこならば救われる……、その子を救いなさい。だけど、救えるのはその子だけ。あの人は渡さない。あの人はもう私のもの、未来永劫、いつまでも……。使者に伝えて、あの人は私が連れて行くからと』
女はそれだけ告げると、微笑みながら光の中へと消えて行った。
そしてトエトは、チャイロを守り抜くという使命感に突き動かされて、このトルテカまで必死に歩き続けたそうだ。
たぶん……、チャイロを助けたのはモシューラだろう。
そしてモシューラは、チャイロを助ける代わりに、イグを連れて行った……
どこに連れて行ったのかは定かでは無いが、ギンロの報告通りにモシューラの身体が石化していたとなると、行き着く先はおそらくあの世だろう。
モシューラも、イグも、もうこの世にはいない。
「お話中失礼する」
背後から声が聞こえて振り返ると、そこにはゼンイと、盲目の長老モーロクが立っていた。
「トエトさん……。モッモ君から話は聞かせてもらいました。その赤子は、カティア王の子息……、第一王子で間違いないのですね?」
静かな声色で、尋ねるゼンイ。
「はい、間違いありません」
頷くトエト。
「となると、王家の血筋を継ぐ者という事じゃな。根絶やしにしたかと思うておったが……。ゼンイ、どうする?」
老いた目で、ゼンイを見つめるモーロク。
根絶やしにって事は、やっぱりあの反乱で、九人の王女達は殺害されたという事か?
それに、どうするつもりって……、まさかこの二人、チャイロを殺そうとしてる??
奴隷制度を強いてきた王族だから……???
そう思った俺は咄嗟に、無意識に、トエトとチャイロを守るようにベッドの前で両手を広げていた。
そんな俺を見て、ゼンイが目を細める。
「……モッモ君、なんのつもりだ?」
「なんのつもりもこうもないよ。駄目だよ、絶対。チャイロは殺させない。僕の……、チャイロは僕の、友達なんだっ!」
泣かないようにと我慢してはいるけれど、俺の目には薄らと涙が浮かんでいるに違いない。
せっかく助かったのに……
モシューラに食べられて、もう駄目だって諦めていたけど、助かったんだ……
なのに、ここで殺されて堪るかっ!
プルプルと震えながら、チャイロを守ろうと歯を食いしばる俺。
すると隣にいたティカが、スッと俺の前に立ち、ゼンイと長老を真っ直ぐに見下ろした。
「自分からもお願いする。チャイロ様は、お生まれになられてからずっと、王宮の一室に監禁されながら生きてこられた。王族の血を引く身でありながらも、その扱いは畜生以下……、何の自由もない生活を強いられてきたのだ。そういう意味では、チャイロ様は奴隷である君達と同じ身の上だった。チャイロ様も、ようやく解放されたのだ。君達と、同じだ」
ティカの言葉は正しい。
チャイロはある意味、奴隷だった。
ただ、トルテカの奴隷達のように、鱗を剥がれるような痛い思いはしていないし、全く同じかと言えばそうでは無いだろうけれど……
でも、あの暗い部屋に閉じ込められて、一歩も外に出られずに、五年間も……、完全に自由は無かった。
ティカの言葉はきっと、正しい。
「大丈夫。何も僕は、その子を殺そうなどとは考えていません」
ゼンイはそう言って、ホゥっと息を吐いた。
「ゼンイ……? ならば、どうする気じゃ?? 各地の国王軍の生き残り共が、王の血を引くこの子が生きていると知れば、争いの種になり兼ねぬぞ???」
モーロクはどうやら、チャイロを生かしておくつもりは無かったらしい、驚いた様子でそう言った。
だけどゼンイは……
「大丈夫です。そもそも僕達は、王子が存在する事すら知らなかった。となれば……、皆にばらさなければ、この子はただの、運良く生き残った男の子です」
そうか……、そうだよ。
チャイロの存在を、国民は誰も知らないんだ。
唯一知っているのは、王宮に仕えていた兵士と侍女達のみ。
しかし彼らは、王都と共に皆没した。
となれば、チャイロの身分、元が王子であった事を知る者は、俺とティカとトエト、そしてここにいるモーロクとゼンイ以外、誰もいないのである。
「ならば、その子を生かすと?」
「はい、勿論です。ティカさんの言葉を信じるならば、その子は僕達と同じく被害者だ。弱い者達を守る事、弱い者達に自由を与える事が僕の目的でした。だから……、僕は彼を、チャイロを助けます」
ゼンイの言葉にモーロクは、一瞬何かを言いかけたが、口を噤んで頷いた。
……ほっ、良かった。
もう、ドキドキしちゃったよ。
緊張が解け、俺は両手を下ろした。
前に立つティカが振り返って、俺に向かってニヤリと笑った。
「モッモさん、大丈夫です」
トエトの言葉に、俺は振り向く。
「チャイロ様は、私が守ります。これから先もずっと、約束を守る為に……。だから安心してください」
優しく微笑むトエトは、まるで聖母のようだった。
0
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
アスタッテの尻拭い ~割と乗り気な悪役転生~
物太郎
ファンタジー
“彼女”は死後、一枚のカードを手に取った。
そこに書かれていたのは「役:悪役令嬢」。
『いいかい? 君はそこに書かれた君の役目を果たせばいい。失敗すれば死。一つでも取りこぼせば死。分かった?』
彼女を転生させるという謎の少年はそう言った。
アルベラ・ディオールとして転生した彼女は時に頼れる仲間を作り、時に誰かを敵に回し、“悪役令嬢”という役を成し遂げるべく二度目の人生を奔走する。
※「追放」「復讐」主体の話ではありません
※◆=イラストありページ
・「アスタッテ」って何? 転生の目的は何? をさくっと知りたい方は「65話」と「151話」をどうぞ
第一章、怪しいお薬 十歳偏 ―完―
5年後に迎える学園生活&悪役業に備えるべくアルベラは模索する。そんな中、10歳時のヒーロー達と出会ったり、父の領地で売られている怪しげな薬の事を知ったり、町で恐れられてるファミリーと出会ったり……。※少しずつ文章を修正中
第二章、水底に沈む玉 十三歳偏 ―完―
高等学園入学まであと2年。アルベラは行き倒れの奴隷の少年を見つける。それから少しして魔族の奴隷も拾い……。
彼らの出会いとアルベラの悪役令嬢としてのクエストが関わり何かが起きる?
第三章、エイヴィの翼 前編 学園入学編
高等学園の入学前に、とある他人種の少女と出会ったアルベラ。少女にもらった地図が切っ掛けで、学園一度目の長期休暇は十日前後の冒険に出ることに。
ヒロインやヒーローとも新たに出会い、自分を転生させた少年とも再会し、アルベラの悪役業も本番に。彼女の賑やかで慌ただし学園生活が始まる。
第三章、エイヴィの翼 後編 一年生長期休暇と冒険編
学園入学後の初の長期休暇。入学前に出会った他人種の少女の里観光を口実に、手に入れた地図を辿りお宝探しへ。その先でアルベラ達一行はダークエルフの双子の企てに巻き込まれる事に。
吸血鬼公爵に嫁いだ私は血を吸われることもなく、もふもふ堪能しながら溺愛されまくってます
リオール
恋愛
吸血鬼公爵に嫁ぐこととなったフィーリアラはとても嬉しかった。
金を食い潰すだけの両親に妹。売り飛ばすような形で自分を嫁に出そうとする家族にウンザリ!
おまけに婚約者と妹の裏切りも発覚。こんな連中はこっちから捨ててやる!と家を出たのはいいけれど。
逃げるつもりが逃げれなくて恐る恐る吸血鬼の元へと嫁ぐのだった。
結果、血なんて吸われることもなく、吸血鬼公爵にひたすら愛されて愛されて溺愛されてイチャイチャしちゃって。
いつの間にか実家にざまぁしてました。
そんなイチャラブざまぁコメディ?なお話しです。R15は保険です。
=====
2020/12月某日
第二部を執筆中でしたが、続きが書けそうにないので、一旦非公開にして第一部で完結と致しました。
楽しみにしていただいてた方、申し訳ありません。
また何かの形で公開出来たらいいのですが…完全に未定です。
お読みいただきありがとうございました。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす
リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」
夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。
後に夫から聞かされた衝撃の事実。
アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。
※シリアスです。
※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。
【完結】聖女が世界を呪う時
リオール
恋愛
【聖女が世界を呪う時】
国にいいように使われている聖女が、突如いわれなき罪で処刑を言い渡される
その時聖女は終わりを与える神に感謝し、自分に冷たい世界を呪う
※約一万文字のショートショートです
※他サイトでも掲載中
冷徹女王の中身はモノグサ少女でした ~魔女に呪われ国を奪われた私ですが、復讐とか面倒なのでのんびりセカンドライフを目指します~
日之影ソラ
ファンタジー
タイトル統一しました!
小説家になろうにて先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n5925iz/
残虐非道の鬼女王。若くして女王になったアリエルは、自国を導き反映させるため、あらゆる手段を尽くした。時に非道とも言える手段を使ったことから、一部の人間からは情の通じない王として恐れられている。しかし彼女のおかげで王国は繁栄し、王国の人々に支持されていた。
だが、そんな彼女の内心は、女王になんてなりたくなかったと嘆いている。前世では一般人だった彼女は、ぐーたらと自由に生きることが夢だった。そんな夢は叶わず、人々に求められるまま女王として振る舞う。
そんなある日、目が覚めると彼女は少女になっていた。
実の姉が魔女と結託し、アリエルを陥れようとしたのだ。女王の地位を奪われたアリエルは復讐を決意……なーんてするわけもなく!
ちょうどいい機会だし、このままセカンドライフを送ろう!
彼女はむしろ喜んだ。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる