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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
595:理想の未来
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また夜がやってきた。
静かな静かな夜。
トルテカの町で過ごす、最後の夜だ。
商船タイニック号は、次の目的地であるアーレイク島に向けて、明後日の日の出と共に出航する。
つまり明日の夜までに、白薔薇の騎士団及びモッモ様御一行は、港町ローレに到着しておく必要がある。
ノリリア曰く、最低でも明日の昼にはここを発たなければならない、との事だった。
夕食を済ませ、みんなと雑談した後、早めに就寝しようとベットに入った俺。
しかし、なんだか目が冴えて眠れず……
「あらモッモ、どこ行くの?」
「ちょっと……、外の様子を見てくる」
既にグースカ眠っているカービィと、犬のように丸くなって寝ようとしていたギンロ、眠る前のストレッチをしていたグレコを残し、俺は一人、建物の外に出た。
「ふぅ~」
大きく息を吐き、近くにあった丸太に腰掛ける。
目の前に広がる光景は、初めてここへ来た数日前とはガラリと変わっていて、なんだか全然別の場所にいるような気持ちになった。
なんか、いろいろと大変だったなぁ~。
大変過ぎて、その時その時に必死で、なんとか今、生き残る事が出来ている、って感じだ。
あぁすれば良かった、こうすれば良かったっていう思いは、いろいろあるけれど……、後悔は無い。
だって、精一杯やったから。
最弱の割には頑張ったよな俺、うん。
満点の星空を眺めながら、そんな事を考えていると、隣の建物の扉が開いて、中から怪しい黒い何かが……、あ、違う、ゼンイだ。
闇夜に紛れそうなほどに黒い体のゼンイが、そっと出てきた。
ゼンイは、扉の前で深々と一礼した後、俺に気付いた。
「モッモ君? まだ起きてたのか」
さすがにもう、まだ生きてたのか、とは言われずに済んだ。
「ゼンイこそ……。あれ? そこはノリリア達が泊まってるとこだよね?? 何してたの???」
ゼンイが出てきた建物は、ノリリアとチリアンとインディゴが寝室として借りている建物だった。
「あぁ……。ノリリア副団長に、今回の事のお詫びと……、それから、これからの事を話してきた」
ゼンイはゆっくりと俺に近付いてきて、俺の隣に腰掛けた。
「ノリリアはなんて?」
「うん……。怒られるかなって思ったんだけど……、許してくださったよ。故郷の村を助けたい、仲間を助けたいという気持ちは、痛い程よく分かるって、言って貰えて……。だけど、やっぱり規則違反だし、何らかの処罰は下るだろうって」
「処罰? それは……、騎士団の中でって事?」
「うん。クエスト履行中に、身勝手な理由で単独行動をして、仲間を危険に晒した事は事実だからね」
「なるほど。……でもさ、その処罰って、騎士団を辞めたら受けなくて済むんでしょ? 僕はてっきり、ゼンイはもうこの島に残るって思ってたんだけど」
ゼンイはもはや、トルテカの町に暮らす紅竜人達にとって、なくてはならない存在だ。
モーロクが望んでいたような、新たな王になって国を再興するような事はしないだろうが、今後このトルテカを率いていく者である事に違いはない。
昨日、今日と見てきて、紅竜人達がゼンイを頼りにしているのは一目瞭然だった。
ゼンイの周りには、いつでも大勢が集まっていたのだ。
だから俺は、自然と、ゼンイはここに残るのだろうと思っていた。
「うん、残るよ。このままの状態で、故郷の島を離れる事なんて出来ないからね。リザドーニャ王国には、ここトルテカ以外にも、隣町のユカタンと港町ローレ、その他に大小合わせて六つの町村が存在する。昨日から全ての町に使いを出して、現状を確認させていたんだけど……、やっぱり、どの町でも混乱が起きているらしい。無理もない、人口が五万を超える王都が陥落し、生存者はほぼゼロなんだからね。各町村に暮らす者達は、全部足しても一万超えるかどうかだ。正直、紅竜人は滅亡の危機に瀕しているといっても過言ではない。このまま見捨てるなんて、僕には出来ないよ」
「それじゃあ……。やっぱり、騎士団を辞めるんでしょ? だったら処罰なんて関係ないんじゃない??」
「それが……、ふふ、ノリリア副団長が言ったんだよ。全て片付いて、落ち着いたら、一度フーガに戻って来いって。それで、今回の事の始末書を書けってね。自分は巻き込まれた身だから、始末書を書くのは嫌ポ、って。何年かかってもいい、必ず帰って来い、星雲のペンダントもそのまま身につけていろ。それにこうも言ってたな、僕の勝手な判断で、騎士団のローブを脱ぐ事は絶対許さないって……。ふふふふ、面白い人だよ本当に」
なるほど、そういう事か。
真面目なノリリアらしい考え方だな、自分のケツは自分で拭け!って事だよね。
けど、なんだかそこには優しさがあるような気がするな、うん。
「だけど本当に……、いつフーガに戻れるのか、僕の描く理想の未来まで、この先何年かかるか分からない。もしかしたら、何十年もかかるかも知れない。でも僕は諦めないよ。ここまできたんだ、諦めたりするものか」
「理想の未来かぁ……。ゼンイは、これから先、何をどうしたいの? トルテカの町を豊かにしたい、とか??」
「それは勿論だよ。だけど、トルテカだけじゃ駄目だ。他の町村に暮らす者達にも、豊かな暮らしをして欲しいって思っているよ。その為には、何をすればいいのか……、まだ道は見つかってない。でも、やらなきゃならない事は見えてきたよ。他の町村には、王都に召集されずに生き残った国王軍の者達が少なからずいる。彼らはきっと、僕達トルテカの反乱が、王都陥落の元凶だと思っているだろう。いつこちらに敵意を向けるか分からない。けど、見ての通りトルテカは、町壁という名の檻の中に存在する町だから、容易に攻め込まれたりはしない。だからまずは、他の町村に暮らす者達、生き残った国王軍の者達との溝を埋める事から始めようと思う。国を失った紅竜人が、滅ばずに済むように……、みんなが豊かな土地で、平和に暮らせるように。一からやり直すんだ。みんなが平等に、自由に生きていける場所を、僕は作りたい」
そう語ったゼンイの横顔は、とても輝いて見えた。
そして、モーロクの願いも分からなくはないなと思えた。
こういう思想の持ち主にこそ王になって欲しいと、民は思うはずだから……、虐げられてきた者なら尚更ね。
するとゼンイは突然立ち上がり、俺の前で背筋を伸ばして直立した。
なんだ!?
なんだなんだっ!??
急にどうしたっ!?!?
「モッモ君、今更だと思うかも知れないが……。君には本当に済まない事をした。沢山迷惑をかけた上に、みんなを……、僕の仲間を救ってくれた。本当に申し訳なかった! そして、ありがとうっ!!」
深々と頭を下げて、ゼンイはそう言った。
まるでお手本のようなその謝罪に、俺は間抜けに口を開けたまま固まってしまう。
まさか……、謝ってもらえるとは思っていなかった。
紅竜人達は皆、往々にして俺を小馬鹿にしていた。
野ネズミ紛いな姿の俺に対し、見る度にまだ生きていたのか?と驚く程に、軽視されてきたのだ。
それなのに、ゼンイは……
いや、ゼンイは最初から、俺の事を軽視などしていなかった。
ゼンイだけは俺を、ちゃんと同等に見てくれていたのかも知れない。
「こっちこそ、ありがとう。最後に僕の事を助けてくれたのはゼンイだ。君だけは僕に、まだ生きていたのか、って言わなかった。まだ生きているって思ったから、助けてくれたんだよね? だから……、ありがとう!」
上手く言えないけど……、ゼンイは仲間だ。
一度は裏切られたけど、最後まで俺を見捨てなかった。
それだけで充分だって、俺は思った。
「本当に君は……、超が付くほどお人好しだ」
「ははは! でも、そこが僕の長所だよ!?」
「確かに。だから君が選ばれたんだろうと、今なら分かるよ」
和かに語らう俺とゼンイ。
最後に本音で話せて良かったと、俺が思っていると……
「あっ!? 居たっ!! ゼンイさんっ!!!」
遠くから、大急ぎでこちらへ駆けてくる紅竜人が一人。
見覚えの無い彼は、どうやら町の入り口で見張りをしていた者のようだが……
何やら血相を変えて、随分と慌てた様子だ。
「なんだ? 何かあったのか??」
冷静に尋ねるゼンイ。
すると見張りの彼は、荒くなった呼吸を整えながらこう言った。
「生き残りがいたんだ! 今、西門の方に!! 助けてあげてくださいっ!!!」
その言葉に俺は、妙な胸騒ぎを感じた。
忘れようとしていた何かが、頭の片隅でキラリと光った。
静かな静かな夜。
トルテカの町で過ごす、最後の夜だ。
商船タイニック号は、次の目的地であるアーレイク島に向けて、明後日の日の出と共に出航する。
つまり明日の夜までに、白薔薇の騎士団及びモッモ様御一行は、港町ローレに到着しておく必要がある。
ノリリア曰く、最低でも明日の昼にはここを発たなければならない、との事だった。
夕食を済ませ、みんなと雑談した後、早めに就寝しようとベットに入った俺。
しかし、なんだか目が冴えて眠れず……
「あらモッモ、どこ行くの?」
「ちょっと……、外の様子を見てくる」
既にグースカ眠っているカービィと、犬のように丸くなって寝ようとしていたギンロ、眠る前のストレッチをしていたグレコを残し、俺は一人、建物の外に出た。
「ふぅ~」
大きく息を吐き、近くにあった丸太に腰掛ける。
目の前に広がる光景は、初めてここへ来た数日前とはガラリと変わっていて、なんだか全然別の場所にいるような気持ちになった。
なんか、いろいろと大変だったなぁ~。
大変過ぎて、その時その時に必死で、なんとか今、生き残る事が出来ている、って感じだ。
あぁすれば良かった、こうすれば良かったっていう思いは、いろいろあるけれど……、後悔は無い。
だって、精一杯やったから。
最弱の割には頑張ったよな俺、うん。
満点の星空を眺めながら、そんな事を考えていると、隣の建物の扉が開いて、中から怪しい黒い何かが……、あ、違う、ゼンイだ。
闇夜に紛れそうなほどに黒い体のゼンイが、そっと出てきた。
ゼンイは、扉の前で深々と一礼した後、俺に気付いた。
「モッモ君? まだ起きてたのか」
さすがにもう、まだ生きてたのか、とは言われずに済んだ。
「ゼンイこそ……。あれ? そこはノリリア達が泊まってるとこだよね?? 何してたの???」
ゼンイが出てきた建物は、ノリリアとチリアンとインディゴが寝室として借りている建物だった。
「あぁ……。ノリリア副団長に、今回の事のお詫びと……、それから、これからの事を話してきた」
ゼンイはゆっくりと俺に近付いてきて、俺の隣に腰掛けた。
「ノリリアはなんて?」
「うん……。怒られるかなって思ったんだけど……、許してくださったよ。故郷の村を助けたい、仲間を助けたいという気持ちは、痛い程よく分かるって、言って貰えて……。だけど、やっぱり規則違反だし、何らかの処罰は下るだろうって」
「処罰? それは……、騎士団の中でって事?」
「うん。クエスト履行中に、身勝手な理由で単独行動をして、仲間を危険に晒した事は事実だからね」
「なるほど。……でもさ、その処罰って、騎士団を辞めたら受けなくて済むんでしょ? 僕はてっきり、ゼンイはもうこの島に残るって思ってたんだけど」
ゼンイはもはや、トルテカの町に暮らす紅竜人達にとって、なくてはならない存在だ。
モーロクが望んでいたような、新たな王になって国を再興するような事はしないだろうが、今後このトルテカを率いていく者である事に違いはない。
昨日、今日と見てきて、紅竜人達がゼンイを頼りにしているのは一目瞭然だった。
ゼンイの周りには、いつでも大勢が集まっていたのだ。
だから俺は、自然と、ゼンイはここに残るのだろうと思っていた。
「うん、残るよ。このままの状態で、故郷の島を離れる事なんて出来ないからね。リザドーニャ王国には、ここトルテカ以外にも、隣町のユカタンと港町ローレ、その他に大小合わせて六つの町村が存在する。昨日から全ての町に使いを出して、現状を確認させていたんだけど……、やっぱり、どの町でも混乱が起きているらしい。無理もない、人口が五万を超える王都が陥落し、生存者はほぼゼロなんだからね。各町村に暮らす者達は、全部足しても一万超えるかどうかだ。正直、紅竜人は滅亡の危機に瀕しているといっても過言ではない。このまま見捨てるなんて、僕には出来ないよ」
「それじゃあ……。やっぱり、騎士団を辞めるんでしょ? だったら処罰なんて関係ないんじゃない??」
「それが……、ふふ、ノリリア副団長が言ったんだよ。全て片付いて、落ち着いたら、一度フーガに戻って来いって。それで、今回の事の始末書を書けってね。自分は巻き込まれた身だから、始末書を書くのは嫌ポ、って。何年かかってもいい、必ず帰って来い、星雲のペンダントもそのまま身につけていろ。それにこうも言ってたな、僕の勝手な判断で、騎士団のローブを脱ぐ事は絶対許さないって……。ふふふふ、面白い人だよ本当に」
なるほど、そういう事か。
真面目なノリリアらしい考え方だな、自分のケツは自分で拭け!って事だよね。
けど、なんだかそこには優しさがあるような気がするな、うん。
「だけど本当に……、いつフーガに戻れるのか、僕の描く理想の未来まで、この先何年かかるか分からない。もしかしたら、何十年もかかるかも知れない。でも僕は諦めないよ。ここまできたんだ、諦めたりするものか」
「理想の未来かぁ……。ゼンイは、これから先、何をどうしたいの? トルテカの町を豊かにしたい、とか??」
「それは勿論だよ。だけど、トルテカだけじゃ駄目だ。他の町村に暮らす者達にも、豊かな暮らしをして欲しいって思っているよ。その為には、何をすればいいのか……、まだ道は見つかってない。でも、やらなきゃならない事は見えてきたよ。他の町村には、王都に召集されずに生き残った国王軍の者達が少なからずいる。彼らはきっと、僕達トルテカの反乱が、王都陥落の元凶だと思っているだろう。いつこちらに敵意を向けるか分からない。けど、見ての通りトルテカは、町壁という名の檻の中に存在する町だから、容易に攻め込まれたりはしない。だからまずは、他の町村に暮らす者達、生き残った国王軍の者達との溝を埋める事から始めようと思う。国を失った紅竜人が、滅ばずに済むように……、みんなが豊かな土地で、平和に暮らせるように。一からやり直すんだ。みんなが平等に、自由に生きていける場所を、僕は作りたい」
そう語ったゼンイの横顔は、とても輝いて見えた。
そして、モーロクの願いも分からなくはないなと思えた。
こういう思想の持ち主にこそ王になって欲しいと、民は思うはずだから……、虐げられてきた者なら尚更ね。
するとゼンイは突然立ち上がり、俺の前で背筋を伸ばして直立した。
なんだ!?
なんだなんだっ!??
急にどうしたっ!?!?
「モッモ君、今更だと思うかも知れないが……。君には本当に済まない事をした。沢山迷惑をかけた上に、みんなを……、僕の仲間を救ってくれた。本当に申し訳なかった! そして、ありがとうっ!!」
深々と頭を下げて、ゼンイはそう言った。
まるでお手本のようなその謝罪に、俺は間抜けに口を開けたまま固まってしまう。
まさか……、謝ってもらえるとは思っていなかった。
紅竜人達は皆、往々にして俺を小馬鹿にしていた。
野ネズミ紛いな姿の俺に対し、見る度にまだ生きていたのか?と驚く程に、軽視されてきたのだ。
それなのに、ゼンイは……
いや、ゼンイは最初から、俺の事を軽視などしていなかった。
ゼンイだけは俺を、ちゃんと同等に見てくれていたのかも知れない。
「こっちこそ、ありがとう。最後に僕の事を助けてくれたのはゼンイだ。君だけは僕に、まだ生きていたのか、って言わなかった。まだ生きているって思ったから、助けてくれたんだよね? だから……、ありがとう!」
上手く言えないけど……、ゼンイは仲間だ。
一度は裏切られたけど、最後まで俺を見捨てなかった。
それだけで充分だって、俺は思った。
「本当に君は……、超が付くほどお人好しだ」
「ははは! でも、そこが僕の長所だよ!?」
「確かに。だから君が選ばれたんだろうと、今なら分かるよ」
和かに語らう俺とゼンイ。
最後に本音で話せて良かったと、俺が思っていると……
「あっ!? 居たっ!! ゼンイさんっ!!!」
遠くから、大急ぎでこちらへ駆けてくる紅竜人が一人。
見覚えの無い彼は、どうやら町の入り口で見張りをしていた者のようだが……
何やら血相を変えて、随分と慌てた様子だ。
「なんだ? 何かあったのか??」
冷静に尋ねるゼンイ。
すると見張りの彼は、荒くなった呼吸を整えながらこう言った。
「生き残りがいたんだ! 今、西門の方に!! 助けてあげてくださいっ!!!」
その言葉に俺は、妙な胸騒ぎを感じた。
忘れようとしていた何かが、頭の片隅でキラリと光った。
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