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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
546:本心では無いはずだ
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「はぁ……、どうしよう?」
硬いベッドに腰掛け、視線を何もない真っ黒な床に向けたままの俯き加減で、俺はそう言った。
「どうしようも何も、あそこまで言われてしまっては、我々に出来る事はもはや無いに等しい……」
こちらも、椅子に腰掛けて、覇気のないズーンと沈んだ表情で俯くティカがそう言った。
「……っつ、はぁあぁぁ~~~」
「……っく、はぁあぁぁ~~~」
俺とティカは揃って、重く長い溜息を吐くのであった。
先ほどチャイロの部屋にて、ここから逃げようと言った俺とティカに対し、チャイロが出した結論は、明日の蝕の儀式の生贄となって死を受け入れる、という全く予想だにしないものだった。
到底理解出来ない、自らの死を望むチャイロの言葉に、俺とティカは疲弊していた。
……もう、何が何だか分かんないよ。
なんで? なんで死にたいとか言うの??
意味分かんないよほんと。
だって俺は、死にたいだなんて思った事ないんだもん。
自らの命を投げ出そうなんて、これまで生きてきた中で、そんなの一度も、微塵も思った事ないんだもん。
……いや、そもそも分かるわけないんだよ、チャイロと俺では、育ってきた環境が違い過ぎるんだから。
俺はこれまで、絵に描いたように平和な、故郷のテトーンの樹の村で、優しいピグモルのみんなと一緒にノホホンと生きてきた。
だから、一人ぼっちで思い悩む者の気持ちなんて、これっぽっちも分からないのだ。
そりゃまぁ、俺は俺なりに考えながら、時には悩んでいたのかも知れないけれど……
けど、自分は誰にも必要とされてない、とか、自分は死ぬべきだ、なんて悲しい事、生まれてこの方一度も考えた事がない。
だから、チャイロの気持ちなんて分かるわけないよ。
俺は何があっても死にたくない。
地べたに這いつくばってでも、生きていたいんだもん。
「しかし、全てを破壊しろ、とは……。チャイロ様の中にいるという、もう一人のチャイロ様とはいったい……、何者なのだろう?」
考え込むティカ。
「僕にも分かんないよ。分かんないけど……。でも、もしかしたら、チャイロの中にいるもう一人のチャイロが、ククルカンの再来なのかも知れない」
分からないけど、とりあえず答える俺。
ここには俺とティカの二人しかいないから、答えてあげないと大きな独り言になっちゃうでしょ?
それは可哀想だから、一応答えてあげたのよ。
「仮にそうだとしても、もう一人のチャイロ様は何故、全てを破壊しろなどと言うのだ? その理由は何だ??」
「それは……、それも分かんないよ。けど、五百年前にも、ククルカンの再来と呼ばれる者が、当時の王様と争っていたって、暦書には残されていたでしょ? それまでの歴史ではずっと、ククルカンの再来は紅竜人のヒーローみたいな存在だったけど……、本当はそうじゃないのかも知れない」
「それはどういう意味だ? 我ら紅竜人の創造神たるククルカンが、何故我らを滅ぼそうとする?? 理由は何だ???」
「そんなの……。僕に聞かれても、何が何だか分かんないよ……」
ティカの疑問の答えは、俺には到底導き出せないものだ。
何がどうなってこうなっちゃってるのか、そんなの、昨日今日ここへ来たばかりの俺に分かるわけがない。
ティカは、ふ~んと鼻から息を吐く。
「とにかく……、チャイロ様は、御自分の足でここを出る気は無いらしいな」
「うん、そうだね……」
「ならば、我らでどうにかするしかないな」
「うん、そうだ……、ん? どうにかって??」
ティカの言葉に俺は顔を上げ、ティカを見つめた。
ティカは、丸まっていた背中をスッと伸ばし、いつものように堂々とした様子で立ち上がる。
「モッモ、自分は諦めぬぞ。何があっても、チャイロ様をお守りする」
開き直ったような顔つきで、ティカはそう言った。
その赤い瞳は何やら、轟々と決意の炎に燃えているではないか。
「守るって……、え、そんなのどうやって? チャイロ本人が、生贄になる事を望んでるのに??」
「あれは……、チャイロ様のあの御言葉は、本心ではあるだろうが……、本心では無いはずだ」
……は? 何言ってんのティカ??
言ってる事が意味不明過ぎるんだけど???
「本心ではあるけど、本心では無いって……、どういう意味?」
「モッモ、よく考えてもみろ。この世に真に自らの死を望む生き物など、いると思うか?」
かなりのドヤ顔で、ティカは俺を見下ろしながらそう問い掛けてきた。
その表情はまるで、この世界の全生命体の代表にでもなったかのように、自分の言っている事がさも真理であるかのように、とてもとても偉そうだ。
「いやぁ~……、分かんないよそんなの」
確かに、生きている者の大多数はそうだろうけど、心を病んで鬱っぽくなっている人とか、人生に絶望している人とかは、その限りじゃないんじゃないか?
……今のところ、俺はそういう人に出会った事がないから分からないけれど。
「否、そのような生き物は存在しない。これまでに自分は、小さな鼠とて、己が命を長らえようと必死に抵抗する様を、何度も何度も目にしてきた。自らの命を、自らの意志で断とうなどと真に願う生き物は、この世には存在せぬのだ」
ティカは、自信満々な様子でそう言い切った。
あ~っとぉ~……、何故、例え話を鼠にしたのかね?
必死に抵抗って、それ絶対に狩りでの話よね??
言いたい事は理解出来たけど、例え話が俺には残酷過ぎて、安易には頷けないわぁ~。
ティカの例え話のチョイスに若干引きながらも、俺は会話を続けなければと頑張る。
「つ、つまり……、チャイロは、嘘をついてるって事?」
「いや、そういう訳でも無いだろう。しかし、本心と……、そう、本能は違うはず。頭では死にたいと思っておられるようだが、生き物としての本能がチャイロ様にもお有りになられるはずだ。本当に命が無くなってしまうその瞬間に、チャイロ様は己の行いを必ず悔やむはず。そしてこう願われるだろう、やはり生きたい、と」
ふむ、なるほど……
つまりティカが言いたいのは、チャイロは頭と心で考えて、今は死にたいと言っているけれど、いざ本当に死んでしまうかもって瞬間になったら、それを後悔するだろうという事か。
生き物として、本能的に。
……けどさ、冷たい言い方になるけれど、それって後の祭りだよね。
そう望んだのが他でも無い自分自身なら、死ぬ間際にいくら後悔したって、受け入れるしか無いだろうよ。
そうは思うものの、俺の中にはやはり、単純かつ絶対的な良心が存在していて……
やっぱり、俺はチャイロを助けたい。
チャイロ自身は、なんかいろいろ思いつめてて、死にたいとか馬鹿な事言っていたけど……、相手はまだ五歳だぞ?
たった五年しか生きてなくて、その五年間のせいで死にたいだなんて、勿体なすぎるよ。
この先チャイロには、何十年……、いや、紅竜人は寿命が長いらしいから、もしかすると何百年っていう、とても沢山の時間が待っているかも知れないんだ。
それを、これまでの五年間が辛くて苦しくて、今生きている事の意味を見出せないからって、投げ捨ててしまうのは絶対に間違っている。
俺は、自分の意志を確かめるように、こくんと一度頷いて、ティカの顔を見上げる。
そして……
「分かった。僕も諦めないよ。なんとかして、二人でチャイロを救おう!」
世界で最も愛らしい、満面のピグモルスマイルでそう言った。
俺の言葉に、この時ティカは、出会ってからほぼ初めてであろう笑顔を、俺に見せてくれた。
「決まりだな。そうとなれば、チャイロ様をも欺かねばならない事になる。生贄となる為に必要な事だと言って、そっと王宮から抜け出させるのだ。如何なる方法を用いるべきか……」
腕組みをし、むむむと考えるティカ。
すると、その時だった。
外へと続く扉から、コンコンコンとノックの音が聞こえた。
「ん? なんだ?? ……モッモは身を隠せ」
ティカに言われて、俺はサッと隠れ身のローブのフードを被り、その場から姿を消し、念の為にベッドの下に潜り込んだ。
ティカは、外へと続く扉をゆっくりと開き、そして……
「近衛兵副兵長、ティカ・レイズン! 貴様を謀反の罪で拘束するっ!!」
知らない声が、厳しい口調でそう言ったのが聞こえた。
硬いベッドに腰掛け、視線を何もない真っ黒な床に向けたままの俯き加減で、俺はそう言った。
「どうしようも何も、あそこまで言われてしまっては、我々に出来る事はもはや無いに等しい……」
こちらも、椅子に腰掛けて、覇気のないズーンと沈んだ表情で俯くティカがそう言った。
「……っつ、はぁあぁぁ~~~」
「……っく、はぁあぁぁ~~~」
俺とティカは揃って、重く長い溜息を吐くのであった。
先ほどチャイロの部屋にて、ここから逃げようと言った俺とティカに対し、チャイロが出した結論は、明日の蝕の儀式の生贄となって死を受け入れる、という全く予想だにしないものだった。
到底理解出来ない、自らの死を望むチャイロの言葉に、俺とティカは疲弊していた。
……もう、何が何だか分かんないよ。
なんで? なんで死にたいとか言うの??
意味分かんないよほんと。
だって俺は、死にたいだなんて思った事ないんだもん。
自らの命を投げ出そうなんて、これまで生きてきた中で、そんなの一度も、微塵も思った事ないんだもん。
……いや、そもそも分かるわけないんだよ、チャイロと俺では、育ってきた環境が違い過ぎるんだから。
俺はこれまで、絵に描いたように平和な、故郷のテトーンの樹の村で、優しいピグモルのみんなと一緒にノホホンと生きてきた。
だから、一人ぼっちで思い悩む者の気持ちなんて、これっぽっちも分からないのだ。
そりゃまぁ、俺は俺なりに考えながら、時には悩んでいたのかも知れないけれど……
けど、自分は誰にも必要とされてない、とか、自分は死ぬべきだ、なんて悲しい事、生まれてこの方一度も考えた事がない。
だから、チャイロの気持ちなんて分かるわけないよ。
俺は何があっても死にたくない。
地べたに這いつくばってでも、生きていたいんだもん。
「しかし、全てを破壊しろ、とは……。チャイロ様の中にいるという、もう一人のチャイロ様とはいったい……、何者なのだろう?」
考え込むティカ。
「僕にも分かんないよ。分かんないけど……。でも、もしかしたら、チャイロの中にいるもう一人のチャイロが、ククルカンの再来なのかも知れない」
分からないけど、とりあえず答える俺。
ここには俺とティカの二人しかいないから、答えてあげないと大きな独り言になっちゃうでしょ?
それは可哀想だから、一応答えてあげたのよ。
「仮にそうだとしても、もう一人のチャイロ様は何故、全てを破壊しろなどと言うのだ? その理由は何だ??」
「それは……、それも分かんないよ。けど、五百年前にも、ククルカンの再来と呼ばれる者が、当時の王様と争っていたって、暦書には残されていたでしょ? それまでの歴史ではずっと、ククルカンの再来は紅竜人のヒーローみたいな存在だったけど……、本当はそうじゃないのかも知れない」
「それはどういう意味だ? 我ら紅竜人の創造神たるククルカンが、何故我らを滅ぼそうとする?? 理由は何だ???」
「そんなの……。僕に聞かれても、何が何だか分かんないよ……」
ティカの疑問の答えは、俺には到底導き出せないものだ。
何がどうなってこうなっちゃってるのか、そんなの、昨日今日ここへ来たばかりの俺に分かるわけがない。
ティカは、ふ~んと鼻から息を吐く。
「とにかく……、チャイロ様は、御自分の足でここを出る気は無いらしいな」
「うん、そうだね……」
「ならば、我らでどうにかするしかないな」
「うん、そうだ……、ん? どうにかって??」
ティカの言葉に俺は顔を上げ、ティカを見つめた。
ティカは、丸まっていた背中をスッと伸ばし、いつものように堂々とした様子で立ち上がる。
「モッモ、自分は諦めぬぞ。何があっても、チャイロ様をお守りする」
開き直ったような顔つきで、ティカはそう言った。
その赤い瞳は何やら、轟々と決意の炎に燃えているではないか。
「守るって……、え、そんなのどうやって? チャイロ本人が、生贄になる事を望んでるのに??」
「あれは……、チャイロ様のあの御言葉は、本心ではあるだろうが……、本心では無いはずだ」
……は? 何言ってんのティカ??
言ってる事が意味不明過ぎるんだけど???
「本心ではあるけど、本心では無いって……、どういう意味?」
「モッモ、よく考えてもみろ。この世に真に自らの死を望む生き物など、いると思うか?」
かなりのドヤ顔で、ティカは俺を見下ろしながらそう問い掛けてきた。
その表情はまるで、この世界の全生命体の代表にでもなったかのように、自分の言っている事がさも真理であるかのように、とてもとても偉そうだ。
「いやぁ~……、分かんないよそんなの」
確かに、生きている者の大多数はそうだろうけど、心を病んで鬱っぽくなっている人とか、人生に絶望している人とかは、その限りじゃないんじゃないか?
……今のところ、俺はそういう人に出会った事がないから分からないけれど。
「否、そのような生き物は存在しない。これまでに自分は、小さな鼠とて、己が命を長らえようと必死に抵抗する様を、何度も何度も目にしてきた。自らの命を、自らの意志で断とうなどと真に願う生き物は、この世には存在せぬのだ」
ティカは、自信満々な様子でそう言い切った。
あ~っとぉ~……、何故、例え話を鼠にしたのかね?
必死に抵抗って、それ絶対に狩りでの話よね??
言いたい事は理解出来たけど、例え話が俺には残酷過ぎて、安易には頷けないわぁ~。
ティカの例え話のチョイスに若干引きながらも、俺は会話を続けなければと頑張る。
「つ、つまり……、チャイロは、嘘をついてるって事?」
「いや、そういう訳でも無いだろう。しかし、本心と……、そう、本能は違うはず。頭では死にたいと思っておられるようだが、生き物としての本能がチャイロ様にもお有りになられるはずだ。本当に命が無くなってしまうその瞬間に、チャイロ様は己の行いを必ず悔やむはず。そしてこう願われるだろう、やはり生きたい、と」
ふむ、なるほど……
つまりティカが言いたいのは、チャイロは頭と心で考えて、今は死にたいと言っているけれど、いざ本当に死んでしまうかもって瞬間になったら、それを後悔するだろうという事か。
生き物として、本能的に。
……けどさ、冷たい言い方になるけれど、それって後の祭りだよね。
そう望んだのが他でも無い自分自身なら、死ぬ間際にいくら後悔したって、受け入れるしか無いだろうよ。
そうは思うものの、俺の中にはやはり、単純かつ絶対的な良心が存在していて……
やっぱり、俺はチャイロを助けたい。
チャイロ自身は、なんかいろいろ思いつめてて、死にたいとか馬鹿な事言っていたけど……、相手はまだ五歳だぞ?
たった五年しか生きてなくて、その五年間のせいで死にたいだなんて、勿体なすぎるよ。
この先チャイロには、何十年……、いや、紅竜人は寿命が長いらしいから、もしかすると何百年っていう、とても沢山の時間が待っているかも知れないんだ。
それを、これまでの五年間が辛くて苦しくて、今生きている事の意味を見出せないからって、投げ捨ててしまうのは絶対に間違っている。
俺は、自分の意志を確かめるように、こくんと一度頷いて、ティカの顔を見上げる。
そして……
「分かった。僕も諦めないよ。なんとかして、二人でチャイロを救おう!」
世界で最も愛らしい、満面のピグモルスマイルでそう言った。
俺の言葉に、この時ティカは、出会ってからほぼ初めてであろう笑顔を、俺に見せてくれた。
「決まりだな。そうとなれば、チャイロ様をも欺かねばならない事になる。生贄となる為に必要な事だと言って、そっと王宮から抜け出させるのだ。如何なる方法を用いるべきか……」
腕組みをし、むむむと考えるティカ。
すると、その時だった。
外へと続く扉から、コンコンコンとノックの音が聞こえた。
「ん? なんだ?? ……モッモは身を隠せ」
ティカに言われて、俺はサッと隠れ身のローブのフードを被り、その場から姿を消し、念の為にベッドの下に潜り込んだ。
ティカは、外へと続く扉をゆっくりと開き、そして……
「近衛兵副兵長、ティカ・レイズン! 貴様を謀反の罪で拘束するっ!!」
知らない声が、厳しい口調でそう言ったのが聞こえた。
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