上 下
514 / 800
★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★

501:何かを変えるのは、勇気がいるけれど……

しおりを挟む
   ガクブルガクブルガクブル

   俺は今、猛烈に震えている。
   自慢の前歯はカタカタと鳴り、体はブルブルと小刻みに振動し、額からは大量の汗がタラタラと流れているのだ。
   何故そのような状態に陥っているのかというと、目の前に、恐ろしい紅竜人が二人、現れたから……

「そいで、そのちっこいのは何なんだい? あたしへの手土産かい??」

   てっ!? みっ!?? ち……、違いますぅっ!!!

   右側にいる紅竜人は、片方しかない左腕で俺を指差し、まるで食べ物でも見るかのような目付きで、ニヤリと笑ってそう言った。
   声が幾分か高いので、どうやら女性らしいのだが……
 そもそも紅竜人は、その見た目では男女の区別がほとんどつかない。
   つまり、哺乳類型獣人の女性なら必ずと言っていいほど存在するお胸が、紅竜人の女性にはないのである。
   だからもしかしたら、声が高いだけで、本当は男なのかも……?

「ちげぇよ。こいつはゼンイの仲間で、今回の策の肝になる奴だ。ほれ、自己紹介しろや」

   スレイは竹籠を肩から下ろし、空中で乱暴に逆さ向けにする。
   
「ひゃっ!? ピギャッ!??」

   顔面から地面にダイブした俺は、奇妙な悲鳴を上げてしまった。

   い……、痛い……、そして酷い。
   鼻血が出たんじゃなかろうか?

   強打した顔をそろそろと撫でながら、俺はスレイを睨み付けた。

「ほぉ~? まん丸に太ってて美味そうじゃねぇか。味見もしちゃいけねぇのか??」

   ひぃっ!? なんて恐ろしい事をっ!??

   左側にいる男の紅竜人が、舌舐めずりしながら、俺のふくよかなボディーを見つめている。
   そいつは額に、包帯であろう汚い布を、何重にもグルグルと巻いている。
   それに加えて、お尻の上から生えている尻尾が、他の紅竜人に比べて異様に短く、その先端は遠い昔にちょん切れてしまったのだろう、渇いた切断面が露わとなっていた。

   やっべ……、グロテッスク……
   直視しちゃ駄目だ、生々し過ぎる。
   渇いてても駄目、気持ち悪い……
   
「やめとけやめとけ。お前の味見は丸呑みだろうが」

   ヘラヘラと笑いながらスレイがそう言った。

   なんっ!? そんなのごめんだっ!!
   やめてくれぇっ!!!

「あんた、喋れるのかい?」

   こちらは先程と変わらぬニヤニヤ顔で、女紅竜人が問い掛けてきた。

   お……、俺に聞いてんだよな?
   俺のこと、ジッと見てるし……、俺が答えるんだよな??

   俺はゴクリと生唾を飲み込み、鼻血が出てない事を確認して顔から手を離し、グッと両手の拳を握りしめて言った。

「ぼっ! 僕はっ!! ぴっ、ピグモルの……、もっ……、モッモだぁっ!!!」

   若干裏声になりながらも、精一杯大きな声で叫ぶようにそう言った俺に対し、目の前の二体の紅竜人は大層驚いた顔付きになる。
   まるで、鳩が豆鉄砲を食ったような、素っ頓狂な顔をしているのだ。

   ……けっ。
   どうせ、鼠が喋るなんて信じられないっ! とかなんとか思ってんだろ?
   俺は喋れるぞ馬鹿野郎っ!!
   こん畜生めがぁっ!!!






「こっちがメーザで、こっちがバレだ。二人とも、ここでずっと一緒に育ってきた奴隷仲間さ」

   スレイはそう言って、どかっと地面に腰を下ろした。

   ここは、先程の建物とよく似た造りでありながらも、部屋中に木箱が所狭しと積み上げられた、倉庫のような場所だ。
   箱の中身は恐らく、剥ぎ場で使用されていた蝋燭、その名も薬蝋と呼ばれるものだろう。
   なんとも言えないヌトっとした感じの薬の匂いが、部屋中に満ちている。

「いや~、まさかこの世に喋る鼠がいるなんてね。思いもしなかったよ」

   メーザという名の女紅竜人は(やっぱり女でした)、木箱の一つに腰掛けて、物珍しそうに俺を見ながらそう言った。

   ……俺もね、思いもしませんでしたよ。
   この世に、こんなにデッカくて恐ろしくって、二足歩行する真っ赤なトカゲがいるなんてね。

   カービィいわく、テトーンの樹の村で暮らすバーバー族も竜人族で、いわば紅竜人と同じ爬虫類型獣人に分類されるらしいのだが……
   全くもって信じられませんね、そんな事は。
   あっちはトカゲと言われれば納得するけれど、こっちは喋る恐竜にしか見えませんよ、はい。
   
「こいつがゼンイの策の肝だと? ……大丈夫かよ、その作戦」

   訝しげな目で俺を見つめ、失礼な事を言ったのはバレだ。
   先程と全く違うその目付きは、どうやら俺が言葉を発した事によって、俺という存在が彼の食物カテゴリーから外れたらしい、という事を表していた。
   だけど、全く信頼はされてないようだ。

「まぁ、ゼンイがそう決めたんだ、何とかなるんだろうよ」

   スレイはそう言って、これまでの経緯を二人に話した。
   偶然にも俺を拉致って、そこにゼンイが現れた事。
   五年前に生贄に出されたはずのゼンイが何故生きていたのか、この島にどうやって戻ってきたのか。
   更に、ゼンイがこれからやろうとしている事、奴隷制度を無くす為に、都の王族を一人残らず抹殺する計画など、全てを打ち明けた。
   ……ただ、王族の中に悪魔がいるかも知れない、という部分は、きっとスレイ自身がよく理解できていなかったのだろう、話には出てこなかった。

「そんなわけで、俺とクラボは、ここトルテカで同志を募ろうと思ってな。お前たち、協力してくれるだろ?」

   にこやかなスレイの問い掛けに、二人はすぐさま頷くかと思いきや……

「反乱かぁ……。ゼンイの気持ちも分からねぇわけじゃねぇが……。ここ数年のトルテカをあいつは知らねぇからな。確かに俺たちは今も奴隷のままだが、生贄に出されたのはあいつが最後……。何の気紛れかは分からねぇが、それ以降は一人も犠牲になってない。王が改心したとは到底思えねぇが、ここで反乱を起こせば、王はまた生贄を求めてくるだろう。そうなりゃ、餓鬼共が犠牲になる……」

   バレは両手を組んで俯いた。

「最近は、ユカタンの町の商会の連中が、秘密裏に薬蝋を届けてくれてる。そのおかげで、以前なら失われていた命が助かっている。おまけに生贄にされる事もないとなれば……。確かにあたしらは奴隷だ。この身を犠牲にして生きてきたし、このまま何も変わらなければ、子供らはいずれあたしらのようになるしかない。けどね……。反乱には賛成出来ないよ。もしあたしらが反乱を起こし、失敗したらどうなる? 残されたあの子らの命はどうなるんだい?? ……ゼンイが考えている事は、あくまでも理想論だよ。そんな簡単に、王族を暗殺できるわけがないさ」

   メーザも、なかなかに現実主義らしい。
   モーロクと似たような事を口にした。

   ……でもさ、それだと何も変わらなくない?
   あんなに小さな(俺よりは大きいけど)子供達がさ、毎日痛みに耐えながら鱗を剥がされて、泣いていて……、それで良いわけないでしょう??
   その何とかって町の商会の人たちも、商売道具である鱗が欲しいから、なくなったら困るから薬蝋を届けているだけで、決して善良な思いでそうしてるわけじゃなさそうだけどな。
   そんな……、そんな生活を、これから先もずっと続けていく、それで本当にいいわけ???

   俺と同じ事を、スレイは考えていたらしい。
   難色を示す二人に対し、真っ直ぐな目でこう言った。

「俺は……、俺も、ゼンイと同じく、ずっとジピンの事が忘れられなかったんだ。だけど俺は、あいつみたいに行動を起こす事が出来ずにいた。自分が生きる為に、それだけに必死だったからだ。けど、それじゃ駄目なのさ。何も変わらねぇ、変えられねぇ……。自分の命を捨ててでも他の奴らを助ける……、俺たち奴隷の為に命を懸けてくれたジピン、そして同じように、命を懸けて国を変えよう、奴隷を救おうとしているゼンイを、俺は助けてやりてぇ、手伝ってやりてぇ。お前達も本当は分かってんだろ? 餓鬼共を本当の意味で救うには、全てを変えるしかねぇんだよ。痛い思いをするのも、辛い思いをするのも、全部終わりにさせようぜ?? 出来るか分からねぇ、失敗するかも知れねぇ、けど! やらなきゃ何も変わらねぇっ!!」

   ……俺を拉致した極悪人と同一人物だとは思えないほどに、スレイはカッコいい事を言っている気がする。
   何事もそうだけど、現状に満足しちゃってたら、何も変えられない。
   それを一番良く知っているのはこの俺だ。

   故郷のテトーンの樹の村で、ぬくぬく、ぶくぶくと生活し続けてたら、これまでの色んな経験、体験は一切出来なかったわけだ。
   勿論、幸せな事ばっかじゃなかったし、なんなら何度も死にかけたけど……、でも、大切な仲間に出会えて、掛け替えのない日々を送れている気がする……、たぶん。
   だから俺は、村を出て、旅に出て良かったと思っている。

「何かを変えるのは、勇気がいるけれど……、大切な事なんだ」

   独り言のように、俺は呟いていた。
   頭の中で考えていた言葉が、勝手に口をついて出てきたのだ。
   スレイとメーザとバレは、その鋭い瞳(たぶん普通に見ただけ)を、一斉に俺へと向けた。

   ひゃあぁ~。
   こ、ここ、怖い。
   で、でも……、い、言わなくちゃっ!

「ぜ、ゼンイは……、み、皆の為に、頑張るって……、決めたんだよ。僕も、自分に何が出来るのか分かんないけど……、でも、頑張るって決めたんだ。奴隷制度なんておかしいよ、同じ種族なのに……、仲間なのに。あ、あなた達は、そんな……、頑張るって決めたゼンイを、見捨てるような……、そんな関係じゃないでしょう? 仲間なんでしょう?? 友達なんでしょう??? だったら……、だったらさ、一緒に戦おうよ。戦って、勝って、自由を手に入れようよ。その為にも……、お願いします、協力してくださいっ!」

   そして、ピンチの時は助けてください、お願いしまっす!!

   俺は、プルプルと小刻みに震えながら、頭を120度ほど下げた深々としたお辞儀でそう言った。

   俺に出来る事なんて、これくらいしかないからね。
   彼らが協力してくれるか否かは、俺の今後の身の安全に大いに関わってくるのだ……
   お願いだから、協力してくれぇえっ!!!

「……分かったよ。見ず知らずのあんたにそこまで言われちゃ、あたしらも一肌脱がないとね」

   言葉を発したのはメーザだ。
   俺はバッ! と顔を上げる。

「いいのかよ? きっと、じじぃは許さねぇぜ??」

   バレはまだ迷っている。

「馬鹿だね~、あんたは。いつからじじぃの犬に成り下がったんだい? ここトルテカじゃ、奴隷はみんな平等なんだ。何年生きてるか知らないが、あんな老いぼれに指図される覚えはないね。あたしはゼンイに手を貸すよ」

「そ、そうか……。じゃあ……。うん、俺も」

   おおっ!? やったぁあっ!!!

   メーザとバレは笑顔になって、ゼンイの作戦に協力する事を約束してくれた。
   隣に座っていたスレイが、「やるじゃねぇか」って顔付きで、俺を軽く小突いた。
   
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。 想像と、違ったんだけど?神様! 寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。 神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗ もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。 とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗ いくぞ、「【【オー❗】】」 誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。 「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。 コメントをくれた方にはお返事します。 こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。 2日に1回更新しています。(予定によって変更あり) 小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。 少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...