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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
495:真夜中の移動
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ゆっさゆっさゆっさゆっさ。
ザッザッザッザッ、ザッザッザッ。
森の中に響く、二体の紅竜人の足音と、その背で荷物が揺れる音。
その音に合わせて、体を上下に激しく揺らしながら、俺はボンヤリと辺りの景色を眺めていた。
周囲に立ち並ぶ木々は、ある程度生い茂ってはいるものの、そこに生えている葉には潤いがない。
幹肌もかなり干からびていて、もはやパキパキである。
その理由は、地面が大層渇いているから。
後にも先にも、岩とも砂とも言えない、干からびた地面が延々と続いているのである。
例えるなら……、そう、サバンナのような景色だ。
ピタラス諸島第四の島であるロリアン島の内陸部には、荒涼とした乾いた大地が広がっていた。
「あとどのくらいかかるの? ……ですか??」
ちょっぴりびびって、語尾を丁寧に言い直した俺。
「あぁ? まだ半分しか来てねぇよ。なんだなんだ、時の神の使者様とやらはせっかちだなぁっ!? ギャハハ!!」
クラボはそう言って、右肩に背負っている竹籠を大きく揺すった。
無論、その中には俺が入っていて……
「わわわっ!? 揺らさないでよぉおっ!!」
俺は小さく悲鳴を上げる。
辺りはまだ真っ暗で、夜空には星が瞬いていた。
騎士団のレイズン改め紅竜人のゼンイが去った後、スレイとクラボに連れられて、俺は一人、とある町へ向けて出発した。
町の名はトルテカ。
ここ紅竜人の暮らす国リザドーニャにおいて、最も貧しく最も不衛生な、奴隷の町だそうだ。
何故そのような場所に、俺が連れて行かれるのかと言うと……
「モッモ君。君にはこの国の現状を、その目でしかと見て欲しい。トルテカの町は、ここから都を目指す途中で経由できる。この国で起きている事、奴隷とは何なのかを、君にはちゃんと理解してもらいたいんだ」
ゼンイは俺にそう言っていた。
今回の王宮潜入&王族暗殺作戦が、明朝に港町ローレを出発する予定のノリリア含め騎士団のみんなにバレては困る。
なので、みんなと鉢合わせしないように、俺はみんなより早く都へと辿り着く必要がある為、真夜中だというのにトルテカの町へ向けて出発したのだった。
正直なところ、貧しくて不衛生な町になんて全然立ち寄りたくない。
しかも奴隷の町だなんて、想像するだけで恐ろしい。
でも、ゼンイに協力すると言ってしまった手前、彼の提案を拒否するのもおかしな話だと思った俺は、思わずコクンと頷いてしまったのでした。
本当に、これで良かったのだろうか?
勢いに任せて、いろいろオッケーしちゃったけど……
なんかさ、かなり危険な道を選んじゃったんじゃない? 俺ってば。
そう、俺は言ってしまったのです、協力すると。
そして、乗ってしまったのです、王族暗殺、及び悪魔の討伐の為に、自らが国王に差し出される献上品になるという、あの恐ろしい計画に……
つっ……、あぁああぁぁっ!?
何故に俺は、協力するなどと言ってしまったのかぁあっ!!?
何故に俺はぁああぁぁあっ!?!?
今になって、後悔の波が押し寄せてくる。
だけど……、仕方がないじゃないか。
あの時は、とってもとっても、ゼンイに協力してあげたくなっちゃったんだもん。
ゼンイの言葉がかっこ良くて、真っ直ぐで……、ここで断るなんざ男じゃねぇえっ! 少しでも役に立てる事があるのなら、全力で協力しなくちゃ!! とか思っちゃったんだもん。
彼の言った通り、俺は妙に正義感が強い。
非力で無力で自分一人じゃ何にもできないくせに、どうしてだか周りの為に何か出来ないかと考えてしまう。
俺に出来る事であれば、何でも喜んで引き受けますよ! という感じで……
そして、毎度の事ではあるけれど、後で激しく後悔するのだ。
何故に俺は、こんな事をしているのか? と……
ちなみに、スレイとクラボも、ゼンイの計画に協力するらしい。
三人は元々が仲良しなようなので、そうなるかなぁ~とは思ってたけど……
スレイもクラボも、文句一つ言わずに、真夜中に大荷物背負って駆け足しているところを見ると、案外律儀で真面目なんだなと俺は思う。
俺だったら……、カービィに提案されたって、真夜中の森を荷物背負ってランニングなんてしない、絶対嫌だ、100パー断るね。
けど、スレイとクラボは違う。
出発してからずっと、前だけを見て、無駄口も叩かずにもくもくと、一所懸命に走っているのだ。
ゼンイの立てた計画を、成功させる為に……
三人は、本当に固い絆で結ばれているんだな、と俺は思った。
ゼンイの立てた計画の全容はこうだ。
まず、俺は一足先に都へと向かい、王宮に献上品として差し出される。
スレイとクラボの見立てだと、十中八九俺はペットにされるだろうとの事で、食べられる心配は今のところなさそうだ。
そして、能天気なペットのフリをしながら、王宮の中の様子を探る、と……
具体的に何をするのかいうと、広い王宮の何処に国王やその他大勢の王族達の寝室があるのか~とか、彼等の生活スタイルなんかを探って欲しいとゼンイは言っていた。
更には、王宮内でも警備が手薄で侵入しやすそうな場所はないか、その他に隠れられそうな場所など、とにかくいろいろとリサーチして欲しいらしい。
一方ゼンイは、一度レイズンとしてタイニック号に戻り、周りに怪しまれないように細心の注意を払いつつ、当初からのプロジェクトの予定通り、騎士団のみんなと共に明日の朝一で都へと出発。
騎士団はトルテカの町ではなく、隣のユカタンの町を経由し、そこで一泊するらしい。
二日目の昼頃には、都へと辿り着く予定だそうだ。
そして、ロリアンの遺物を持っていると考えられている国王、リザドーニャ九世に謁見を申し入れるという。
その謁見に向かう際、王宮内でゼンイは俺と密会し、王族の情報を得た後に暗殺を実行に移す、という算段だ。
それからゼンイは、この計画を、グレコ、ギンロ、カービィの三人には話すと言っていた。
俺の無事を伝える為と、計画の協力者を増やす為だろう。
おそらく、カービィはノリノリになるだろうし、ギンロも正義感の強い中二病だから……、うん、この二人は大丈夫だ、きっと簡単に協力してくれるだろう。
問題はグレコである。
ただでさえも最近、過保護に拍車がかかっているのに、俺一人で潜入捜査だなんて絶対に許さないだろうなぁ。
ブチ切れてゼンイに暴言を吐かなきゃいいけど……
兎にも角にも、始まってしまったものは仕方がない。
もう後戻りは出来ないのである。
果たして、思い通りに上手くいくのかどうかは全く分からないし、なんなら全然自信ないけど。
……本当に、不安しかないし、今にもオシッコちびっちゃいそうだけど。
でも、俺は確信していた。
男には、やらねばならぬ、時がある!
何故なら、俺の首に下げられている望みの羅針盤の金の針が、真っ直ぐに進行方向である北西を指しているからである。
俺が今、心に思うこと……、それは、このロリアン島に存在する何かしらの神様の居場所を知りたい、という事。
つまり、これから向かう奴隷の町トルテカ、もしくはリザドーニャ王国の都にこそ、求める神様がいるのかも知れないのだ。
どのみち行かなくちゃならないなら、ゼンイの計画に協力しようがしまいが同じ事だ。
(……いや、全然同じじゃないけどね! みんなと一緒の方が安全だし!! 献上品とか、ペットとか……、本当はめちゃくちゃ嫌だからねっ!!!)
俺は覚悟を決めて、大人しく竹籠の中で、トルテカの町に到着するその時を待つのであった。
ザッザッザッザッ、ザッザッザッ。
森の中に響く、二体の紅竜人の足音と、その背で荷物が揺れる音。
その音に合わせて、体を上下に激しく揺らしながら、俺はボンヤリと辺りの景色を眺めていた。
周囲に立ち並ぶ木々は、ある程度生い茂ってはいるものの、そこに生えている葉には潤いがない。
幹肌もかなり干からびていて、もはやパキパキである。
その理由は、地面が大層渇いているから。
後にも先にも、岩とも砂とも言えない、干からびた地面が延々と続いているのである。
例えるなら……、そう、サバンナのような景色だ。
ピタラス諸島第四の島であるロリアン島の内陸部には、荒涼とした乾いた大地が広がっていた。
「あとどのくらいかかるの? ……ですか??」
ちょっぴりびびって、語尾を丁寧に言い直した俺。
「あぁ? まだ半分しか来てねぇよ。なんだなんだ、時の神の使者様とやらはせっかちだなぁっ!? ギャハハ!!」
クラボはそう言って、右肩に背負っている竹籠を大きく揺すった。
無論、その中には俺が入っていて……
「わわわっ!? 揺らさないでよぉおっ!!」
俺は小さく悲鳴を上げる。
辺りはまだ真っ暗で、夜空には星が瞬いていた。
騎士団のレイズン改め紅竜人のゼンイが去った後、スレイとクラボに連れられて、俺は一人、とある町へ向けて出発した。
町の名はトルテカ。
ここ紅竜人の暮らす国リザドーニャにおいて、最も貧しく最も不衛生な、奴隷の町だそうだ。
何故そのような場所に、俺が連れて行かれるのかと言うと……
「モッモ君。君にはこの国の現状を、その目でしかと見て欲しい。トルテカの町は、ここから都を目指す途中で経由できる。この国で起きている事、奴隷とは何なのかを、君にはちゃんと理解してもらいたいんだ」
ゼンイは俺にそう言っていた。
今回の王宮潜入&王族暗殺作戦が、明朝に港町ローレを出発する予定のノリリア含め騎士団のみんなにバレては困る。
なので、みんなと鉢合わせしないように、俺はみんなより早く都へと辿り着く必要がある為、真夜中だというのにトルテカの町へ向けて出発したのだった。
正直なところ、貧しくて不衛生な町になんて全然立ち寄りたくない。
しかも奴隷の町だなんて、想像するだけで恐ろしい。
でも、ゼンイに協力すると言ってしまった手前、彼の提案を拒否するのもおかしな話だと思った俺は、思わずコクンと頷いてしまったのでした。
本当に、これで良かったのだろうか?
勢いに任せて、いろいろオッケーしちゃったけど……
なんかさ、かなり危険な道を選んじゃったんじゃない? 俺ってば。
そう、俺は言ってしまったのです、協力すると。
そして、乗ってしまったのです、王族暗殺、及び悪魔の討伐の為に、自らが国王に差し出される献上品になるという、あの恐ろしい計画に……
つっ……、あぁああぁぁっ!?
何故に俺は、協力するなどと言ってしまったのかぁあっ!!?
何故に俺はぁああぁぁあっ!?!?
今になって、後悔の波が押し寄せてくる。
だけど……、仕方がないじゃないか。
あの時は、とってもとっても、ゼンイに協力してあげたくなっちゃったんだもん。
ゼンイの言葉がかっこ良くて、真っ直ぐで……、ここで断るなんざ男じゃねぇえっ! 少しでも役に立てる事があるのなら、全力で協力しなくちゃ!! とか思っちゃったんだもん。
彼の言った通り、俺は妙に正義感が強い。
非力で無力で自分一人じゃ何にもできないくせに、どうしてだか周りの為に何か出来ないかと考えてしまう。
俺に出来る事であれば、何でも喜んで引き受けますよ! という感じで……
そして、毎度の事ではあるけれど、後で激しく後悔するのだ。
何故に俺は、こんな事をしているのか? と……
ちなみに、スレイとクラボも、ゼンイの計画に協力するらしい。
三人は元々が仲良しなようなので、そうなるかなぁ~とは思ってたけど……
スレイもクラボも、文句一つ言わずに、真夜中に大荷物背負って駆け足しているところを見ると、案外律儀で真面目なんだなと俺は思う。
俺だったら……、カービィに提案されたって、真夜中の森を荷物背負ってランニングなんてしない、絶対嫌だ、100パー断るね。
けど、スレイとクラボは違う。
出発してからずっと、前だけを見て、無駄口も叩かずにもくもくと、一所懸命に走っているのだ。
ゼンイの立てた計画を、成功させる為に……
三人は、本当に固い絆で結ばれているんだな、と俺は思った。
ゼンイの立てた計画の全容はこうだ。
まず、俺は一足先に都へと向かい、王宮に献上品として差し出される。
スレイとクラボの見立てだと、十中八九俺はペットにされるだろうとの事で、食べられる心配は今のところなさそうだ。
そして、能天気なペットのフリをしながら、王宮の中の様子を探る、と……
具体的に何をするのかいうと、広い王宮の何処に国王やその他大勢の王族達の寝室があるのか~とか、彼等の生活スタイルなんかを探って欲しいとゼンイは言っていた。
更には、王宮内でも警備が手薄で侵入しやすそうな場所はないか、その他に隠れられそうな場所など、とにかくいろいろとリサーチして欲しいらしい。
一方ゼンイは、一度レイズンとしてタイニック号に戻り、周りに怪しまれないように細心の注意を払いつつ、当初からのプロジェクトの予定通り、騎士団のみんなと共に明日の朝一で都へと出発。
騎士団はトルテカの町ではなく、隣のユカタンの町を経由し、そこで一泊するらしい。
二日目の昼頃には、都へと辿り着く予定だそうだ。
そして、ロリアンの遺物を持っていると考えられている国王、リザドーニャ九世に謁見を申し入れるという。
その謁見に向かう際、王宮内でゼンイは俺と密会し、王族の情報を得た後に暗殺を実行に移す、という算段だ。
それからゼンイは、この計画を、グレコ、ギンロ、カービィの三人には話すと言っていた。
俺の無事を伝える為と、計画の協力者を増やす為だろう。
おそらく、カービィはノリノリになるだろうし、ギンロも正義感の強い中二病だから……、うん、この二人は大丈夫だ、きっと簡単に協力してくれるだろう。
問題はグレコである。
ただでさえも最近、過保護に拍車がかかっているのに、俺一人で潜入捜査だなんて絶対に許さないだろうなぁ。
ブチ切れてゼンイに暴言を吐かなきゃいいけど……
兎にも角にも、始まってしまったものは仕方がない。
もう後戻りは出来ないのである。
果たして、思い通りに上手くいくのかどうかは全く分からないし、なんなら全然自信ないけど。
……本当に、不安しかないし、今にもオシッコちびっちゃいそうだけど。
でも、俺は確信していた。
男には、やらねばならぬ、時がある!
何故なら、俺の首に下げられている望みの羅針盤の金の針が、真っ直ぐに進行方向である北西を指しているからである。
俺が今、心に思うこと……、それは、このロリアン島に存在する何かしらの神様の居場所を知りたい、という事。
つまり、これから向かう奴隷の町トルテカ、もしくはリザドーニャ王国の都にこそ、求める神様がいるのかも知れないのだ。
どのみち行かなくちゃならないなら、ゼンイの計画に協力しようがしまいが同じ事だ。
(……いや、全然同じじゃないけどね! みんなと一緒の方が安全だし!! 献上品とか、ペットとか……、本当はめちゃくちゃ嫌だからねっ!!!)
俺は覚悟を決めて、大人しく竹籠の中で、トルテカの町に到着するその時を待つのであった。
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