488 / 800
★寄り道・魔法王国フーガ編★
476:いまいちうぉ〜
しおりを挟む
バルン!? 何故ここにっ!??
一見すると、だだの赤いだけの小さなトカゲなのだが、バルンは列記とした火の精霊サラマンダーなのである。
その尻尾の先には炎が灯っており、本日も元気にメラメラと燃えてます。
どうしてだか分からないけど、俺を助けてくれる精霊達は、こちらが呼んでいないのに勝手に現れる事が多々ある。
例によって今回もそうだった。
「どっ!? どうしているのっ!??」
相変わらずヌボーッとした様子のバルンに対し、涙ちょちょぎれ状態の俺は、裏返った声で尋ねる。
するとバルンは……
『うお、音が聞こえた。モッモが泣く音……。うおの主、モッモ。だから助けに来たうぉ~』
なっ!?
バルンの言葉に、俺の目には再度、ブワワッ! と涙が溢れる。
バッ! バルン~~~!!
なんっっって、良い奴なんだ君はぁあっ!!!
「ありがとう! ありがとうバルン!!」
思わず叫びながら、バルンのツルンとした赤い鱗の手をギュッと握り締める俺。
冷たそうに見える爬虫類の手だが、予想に反してぬくぬくと温かい。
すると、またあの、ケケケケケケー! という喧しい警報が鳴り始める。
さっきイヤミーを召喚した時に鳴っていたあれだ。
気付かぬうちに鳴り止んでいたのが、バルンが現れた事によって再度発動してしまったのだ。
階下では、ローズの竜化によって慌てふためいていた警備隊達が、異常事態だと更にバタバタし始めている。
「何者ポ!? ま、魔物っ!??」
状況が全く飲み込めないノリリアは、俺の背後であたふたとしている。
「魔物じゃないよ! 味方だ!!」
泣き笑いしてグチャグチャな顔の俺の言葉に、ノリリアはかなり混乱している様子だが、そんな細かい事を気にしている時間はない。
何故なら、全く容赦のないローズが、またもや白い炎の球をこちら目掛けて吐き出したからだ。
「あっつっ!?」
「ポポポゥッ!?」
守護魔法の結界に守られながらも、やはり竜の炎の勢いは凄まじくて、さすがのカービィでも塞ぎきれないらしい。
焼け付くような熱風が、俺の体を包み込んだ。
「モッモ! 早く行けぇっ!!」
此方を振り向く余裕すらないカービィが再度叫ぶ。
「次でトドメだぁあぁ~!!!」
もはや人格崩壊してるんじゃ!? と思えるほどに、恐ろしい竜と化したローズが、またもや白い炎の球を吐き出さんと喉奥を滾らせ始める。
その炎の量からして、前の二発に比べると格段に威力が上がりそうだ。
あわわわわっ!?
あんなの食らったらおしまいだぁっ!??
「ば!? バルン!?? な、何とかできるぅっ!?!?」
出て来たからにはどうにか出来るんだよねっ!?
そうだよねぇえっ!??
目には目を、歯には歯を……、炎には炎をぉっ!?!?
『あ~い』
焦る俺とは裏腹に、のんびりとした動きで尻尾をザリザリと引きずりながら、バルンは歩く。
そして、守護魔法を行使しているカービィの前、つまりはローズの真ん前に、自ら立ち塞がったではないか。
「なんっ!? とっ、トカゲっ!??」
どうやら、カービィがきちんとバルンに会うのは今回が初めてらしい。
突然現れた赤いトカゲを前に、カービィはギョッとした顔でバルンを見つめる。
「何者だっ!? いや……、何者であろうとも、もはや消し炭になるのみっ!!! くらえぇえぇぇっ!!!!」
お上品な言葉はどこへやらっ!?
ローズはあらん限りに口を開いて、白い炎の球を吐き出した。
それはやはり、先程までのものとは比べ物にならないほどに大きくて……
「うぉおおぉぉぉっ!!!」
雄叫びを上げながら、最大限まで魔力を放出し、守護魔法を強化するカービィ。
「ポポポポポポ……」
頭を抱えて身を縮める事しか出来ないノリリア。
「バァッ!? バルンンンンン~ッ!!?」
もはや頼れるのはバルンだけ!
お願いっ!!
君の炎で弾き返してっ!!!
『いただきまぁ~す♪』
ふぁ? い??
……頂きます???
カービィの前に立つバルンは、その小さな口を目一杯開けて、真っ直ぐに此方に向かってくる白い炎の球を食べようとしている。
……いやっ!? 無理だろっ!??
大きさ的に無理だろうがっ!???
口の何倍あると思ってんだっ!?!!?
もう、助かる望みは消え失せた……、かと思われた、次の瞬間。
グゴゴゴゴゴォォ~……、パックンチョ!
はんっ!?
うっそぉおっ!??
なんとバルンは、ローズが放った白い炎の球を、まるでゼリーのように口に吸い込んで、一口で食べ切ってしまったのだ。
俺も、ノリリアも、カービィも、怒り狂っていたはずのローズでさえも、目が点になって動きが止まる。
そして、当のバルンはというと、白い煙が立ち上る口をモグモグと動かして、そのツルンとしたお腹を押さえながら、ちょっぴり残念そうな顔でこう言った。
『うぉ~……、いまいちうぉ~』
……お気に召さなかったらしい。
「なっ!? 小癪なぁあっ!!! もう一発くらえぇえぇぇっ!!!!」
はたと我に返ったローズが、瞬間湯沸かし器のように再度沸騰し、叫びながら大きく口を開く。
だがしかし……
「かっ!? かかっ!?? くっ……、力を、使い過ぎたか?」
どうやら、炎を吐き尽くしてしまったらしく、ローズの喉奥はカラッカラで、そこにはちょびっとの火の粉が舞っているだけだ。
それと同時に魔力も底をついたらしい。
ピカーッ! と竜の体が光り輝いたかと思うと、ローズは見る見るうちに元のゴスロリ幼女の姿へと縮んでいった。
そして、翼を失くしたローズは浮力を失って、ヒューっと落下していくではないか。
「危ねぇっ!? 浮遊!!」
すぐさまカービィが杖を振り、ローズの身体をふわりと宙に浮かせた。
ゆっくりゆっくりと、警備隊やコニーちゃんの待つホールへと下っていくローズの身体。
その表情は、まるで喧嘩に負けた子供のように、悔しそうな涙目でこちらを睨んでいた。
一見すると、だだの赤いだけの小さなトカゲなのだが、バルンは列記とした火の精霊サラマンダーなのである。
その尻尾の先には炎が灯っており、本日も元気にメラメラと燃えてます。
どうしてだか分からないけど、俺を助けてくれる精霊達は、こちらが呼んでいないのに勝手に現れる事が多々ある。
例によって今回もそうだった。
「どっ!? どうしているのっ!??」
相変わらずヌボーッとした様子のバルンに対し、涙ちょちょぎれ状態の俺は、裏返った声で尋ねる。
するとバルンは……
『うお、音が聞こえた。モッモが泣く音……。うおの主、モッモ。だから助けに来たうぉ~』
なっ!?
バルンの言葉に、俺の目には再度、ブワワッ! と涙が溢れる。
バッ! バルン~~~!!
なんっっって、良い奴なんだ君はぁあっ!!!
「ありがとう! ありがとうバルン!!」
思わず叫びながら、バルンのツルンとした赤い鱗の手をギュッと握り締める俺。
冷たそうに見える爬虫類の手だが、予想に反してぬくぬくと温かい。
すると、またあの、ケケケケケケー! という喧しい警報が鳴り始める。
さっきイヤミーを召喚した時に鳴っていたあれだ。
気付かぬうちに鳴り止んでいたのが、バルンが現れた事によって再度発動してしまったのだ。
階下では、ローズの竜化によって慌てふためいていた警備隊達が、異常事態だと更にバタバタし始めている。
「何者ポ!? ま、魔物っ!??」
状況が全く飲み込めないノリリアは、俺の背後であたふたとしている。
「魔物じゃないよ! 味方だ!!」
泣き笑いしてグチャグチャな顔の俺の言葉に、ノリリアはかなり混乱している様子だが、そんな細かい事を気にしている時間はない。
何故なら、全く容赦のないローズが、またもや白い炎の球をこちら目掛けて吐き出したからだ。
「あっつっ!?」
「ポポポゥッ!?」
守護魔法の結界に守られながらも、やはり竜の炎の勢いは凄まじくて、さすがのカービィでも塞ぎきれないらしい。
焼け付くような熱風が、俺の体を包み込んだ。
「モッモ! 早く行けぇっ!!」
此方を振り向く余裕すらないカービィが再度叫ぶ。
「次でトドメだぁあぁ~!!!」
もはや人格崩壊してるんじゃ!? と思えるほどに、恐ろしい竜と化したローズが、またもや白い炎の球を吐き出さんと喉奥を滾らせ始める。
その炎の量からして、前の二発に比べると格段に威力が上がりそうだ。
あわわわわっ!?
あんなの食らったらおしまいだぁっ!??
「ば!? バルン!?? な、何とかできるぅっ!?!?」
出て来たからにはどうにか出来るんだよねっ!?
そうだよねぇえっ!??
目には目を、歯には歯を……、炎には炎をぉっ!?!?
『あ~い』
焦る俺とは裏腹に、のんびりとした動きで尻尾をザリザリと引きずりながら、バルンは歩く。
そして、守護魔法を行使しているカービィの前、つまりはローズの真ん前に、自ら立ち塞がったではないか。
「なんっ!? とっ、トカゲっ!??」
どうやら、カービィがきちんとバルンに会うのは今回が初めてらしい。
突然現れた赤いトカゲを前に、カービィはギョッとした顔でバルンを見つめる。
「何者だっ!? いや……、何者であろうとも、もはや消し炭になるのみっ!!! くらえぇえぇぇっ!!!!」
お上品な言葉はどこへやらっ!?
ローズはあらん限りに口を開いて、白い炎の球を吐き出した。
それはやはり、先程までのものとは比べ物にならないほどに大きくて……
「うぉおおぉぉぉっ!!!」
雄叫びを上げながら、最大限まで魔力を放出し、守護魔法を強化するカービィ。
「ポポポポポポ……」
頭を抱えて身を縮める事しか出来ないノリリア。
「バァッ!? バルンンンンン~ッ!!?」
もはや頼れるのはバルンだけ!
お願いっ!!
君の炎で弾き返してっ!!!
『いただきまぁ~す♪』
ふぁ? い??
……頂きます???
カービィの前に立つバルンは、その小さな口を目一杯開けて、真っ直ぐに此方に向かってくる白い炎の球を食べようとしている。
……いやっ!? 無理だろっ!??
大きさ的に無理だろうがっ!???
口の何倍あると思ってんだっ!?!!?
もう、助かる望みは消え失せた……、かと思われた、次の瞬間。
グゴゴゴゴゴォォ~……、パックンチョ!
はんっ!?
うっそぉおっ!??
なんとバルンは、ローズが放った白い炎の球を、まるでゼリーのように口に吸い込んで、一口で食べ切ってしまったのだ。
俺も、ノリリアも、カービィも、怒り狂っていたはずのローズでさえも、目が点になって動きが止まる。
そして、当のバルンはというと、白い煙が立ち上る口をモグモグと動かして、そのツルンとしたお腹を押さえながら、ちょっぴり残念そうな顔でこう言った。
『うぉ~……、いまいちうぉ~』
……お気に召さなかったらしい。
「なっ!? 小癪なぁあっ!!! もう一発くらえぇえぇぇっ!!!!」
はたと我に返ったローズが、瞬間湯沸かし器のように再度沸騰し、叫びながら大きく口を開く。
だがしかし……
「かっ!? かかっ!?? くっ……、力を、使い過ぎたか?」
どうやら、炎を吐き尽くしてしまったらしく、ローズの喉奥はカラッカラで、そこにはちょびっとの火の粉が舞っているだけだ。
それと同時に魔力も底をついたらしい。
ピカーッ! と竜の体が光り輝いたかと思うと、ローズは見る見るうちに元のゴスロリ幼女の姿へと縮んでいった。
そして、翼を失くしたローズは浮力を失って、ヒューっと落下していくではないか。
「危ねぇっ!? 浮遊!!」
すぐさまカービィが杖を振り、ローズの身体をふわりと宙に浮かせた。
ゆっくりゆっくりと、警備隊やコニーちゃんの待つホールへと下っていくローズの身体。
その表情は、まるで喧嘩に負けた子供のように、悔しそうな涙目でこちらを睨んでいた。
0
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる