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★ピタラス諸島第三、ニベルー島編★
443:長い名前
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「……メラーニア? ねぇっ!? メラーニア!?? ……本当に寝たの?? そ、そんなとこで寝ちゃ駄目だよぉっ!!? 起きてっ!!! 目を開けてぇっ!!!!」
檻の中で横たわるメラーニアに向かって、俺は叫び続ける。
何故なら、眠るメラーニアのその姿は、とてもじゃないが生きているようには見えないからだ。
髪も肌も真っ白で、血に濡れていて……
死んでたっておかしくないような姿なのだ。
「メラーニアぁあっ!!!!! もがっ!?」
突然、背後から何者かに口を塞がれて、俺は驚く。
俺の口元にあるのは、緑色の光を帯びた白い手だ。
その手はとても温かくて、プニプニしてて……、なんだかとても懐かしい匂いがした。
『およしなさい。眠らせてあげれば良いのです」
静かにそう言ったのは、その白い手の持ち主である、あのポッチャリエルフの女性だった。
あぁっ!?
すっかり忘れてたけど……、まだいたんだこいつっ!!
てか、誰なの君っ!!?
俺がメラーニアに対して叫ぶ事を止めたようだと判断したらしいポッチャリエルフは、俺の口元からそっと手を離す。
「おっ!? あっ!!? あなたは誰っ!?!? ……ですか?」
パッと見た感じ、かなり年上に見えるポッチャリエルフに対して、俺は語尾を丁寧にする。
このポッチャリエルフは、どう考えても普通のエルフじゃない。
体が緑色に光ってるんだもの、生き物としてはかなり異常だ。
盾の心とか言っていたけど……、何それ? 意味わかんないんだけど??
『あたくしの名はマーテル。貴方様がお持ちの、その盾の心ですわ。貴方様があたくしを手にした時より今に至るまで、少しずつですが、貴方様の力がこのあたくしを作り上げたのです。そして、貴方様の危機を感じ取り、居ても立っても居られず……、その想いが溢れて、今日、このように具現化する事が出来ました』
マーテルと名乗ったポッチャリエルフは、そう言ってニッコリと微笑んだ。
真ん丸なお顔がとてもキュートだけど、どことなく俺の母ちゃんに似ている気がするのは、エルフにしては体がガッチリしているからだろう。
こんなエルフ、いたんだな……、って、エルフじゃないのかっ!?
「盾の心って……、何なのそれ? 僕の力が、君を作ったの?? 僕の力ってつまり……、え???」
毎度ながら、ちんぷんかんぷんである。
俺の小さな脳みそは、難しい事を瞬時に理解出来るようには作られていないのだ。
『今すぐに分からなくても、いつか分かる時が必ず来ます。それよりも……、あの者を追うべきです。一人ここを去った、あの怪しげな男を』
「え? 怪しげな……、あ、あぁ~! あのくるくるおじさん!?」
『名前は確か、キャファール伯爵と呼ばれていたはずです。そこの哀れな女は、おそらくあの怪しげな男に唆されていた……、あたくしにはそのように見えましたわ』
ふむ、そう言われてみれば……
悪魔テジーの言葉を思い出す限りでは、手を組んでいたはずなのに裏切った……、みたいな感じだったしな。
それより何より、悪者臭がプンプンしてたしな!
俺は今一度、骨だけとなってしまった悪魔テジーを見やる。
白い炎は既に消えていて、屍だけがそこに残っていた。
悪魔テジーは、確かに悪い奴だった。
九人のホムンクルスのテジー達を殺して、ヴァッカとかいう悪魔の心臓を食べて、更にはニベルーまで殺して……、遂にはメラーニアの命までもを奪おうとしていた。
まったく、とんでもない殺人鬼だ!
でも……、その動機は、美しくなりたかっただけ、ただニベルーに愛されたかっただけだと、彼女は最後に言っていた。
それはきっと、とても純粋な心で……、純粋であるからこそ、歯止めが効かなかったのだろう。
そしてきっと、あのくるくるおじさんは、そんな悪魔テジーの純粋な心につけ込んだんだ!!
あいつが本当の黒幕かぁあっ!!?
「よしっ! あいつの後を追うぞっ!!」
鼻息荒くそう言って、俺は駆け出そうとした。
『それでは……、あたくしはここで消えさせてもらいます』
「えぇっ!? なんでぇっ!!?」
てっきり、この先もこのまま俺の事を守ってくれると思っていたので、マーテルの突然の消えちゃう宣言に、俺は足を止めた。
『具現化には、それ相応の力が必要です。これ以上あたくしがここに留まれば、貴方様のお体に触りますわ。何事も、慣れるまではご無理をなさらない方が良いのです』
ほう? 俺の体が??
なんのこっちゃら分からんが……
正直、今日は色々ありすぎて、もう結構疲れているので、マーテルの言うように無理は禁物だ!
マーテルがここにいる事で、俺が疲れてしまうと言うのなら、それは御免被りたいっ!!
「分かった! ありがとう、マーテル!! 守ってくれて!!!」
俺は、今日一番のピグモルスマイルで、ニカっと笑ってみせた。
するとマーテルの体は、徐々にエルフの盾へと吸い込まれていって……
『あたくしは、いつでもお側に居りますわ』
その優しい言葉を最後に、マーテルは俺の左手にあるエルフの盾の中へと消えたのだった。
「ふぅ……。全く意味がわかんないままだけど……、とりあえず行かなくちゃっ!」
気を取り直して、俺は駆け出す。
玉座の間を出て、下階へと続く階段を降りて行く。
すると、聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「おまいは何もんだぁっ!?」
この声は……、カービィかっ!?
俺は更に急ぎ足で階段を降りる。
そして視界に捉えたものは……
「おほほほっ! 御機嫌よう、魔族の皆様。ここで出会えたのも何かのご縁。あなたのお尋ねに、私はお答えしましょう!! 私の名は、キャファール・リコビッツ・エドサマンド・ジョーンズ13世。はるか北の科学大国リタデーンより、この世界の均衡を崩す為にやって来た、天才化学者でありますぞぉ!!! 」
誇らしげに胸を張り、自己紹介をするくるくるおじさんことキャファール伯爵。
その姿を、カービィとカサチョ、更には鉄扉が開いた事で城の中に入れたらしいグレコとギンロと、ノリリアを始めとした騎士団のメンバー数名が、目を点にして見つめていた。
かく言う俺も、その名前があまりに長かった為に、思わず足を止めて目が点になる。
キャファール……、リコ……、あ~無理無理!
そんな長い名前、覚えられるわけがないっ!!
するとキャファール伯爵は、上着の内側から、何やら四角い箱を取り出した。
それは一見すると、銀色の、ガラスのような素材で出来ているように思えたのだが……
キャファール伯爵が、その箱の一部を指で突いたかと思うと、途端にボワンッ! と小さな爆発音が鳴り響き、白い煙が辺りを覆った。
そしてそこに現れたのは、見た事の無いロボットだ。
丸い胴体から手足が生えたその姿はかなり異質で、全てが銀色の金属で形成されている。
ただ、丸い胴体の上から半分は透明で、その中には操縦席のような椅子がチラリと見えた。
ななっ!? なんじゃありゃっ!??
ロボットてそんな……、この期に及んで、世界観ガン無視だなおいっ!?!?
キャファール伯爵は、またもやその手の中にある箱を指で突き、操作して、ロボットの胴体の上半分をパカリと開く。
そして、おじさんとは思えない程の脚力で大きくジャンプし、そのロボットの操縦席に乗り込んだ。
「あぁんっ!? 何する気だぁあっ!??」
カービィが叫ぶ。
「全員、攻撃態勢ポッ!!」
ノリリアがみんなに号令をかける。
騎士団のメンバーは一斉に杖と魔道書を取り出して、臨戦態勢に入る。
「おほほっ! あなた方とやり合う気は毛頭ありませんよ。しかしながら……」
そう言ってキャファール伯爵は、ロボットの背後にいた俺に、チラリと視線を向けた。
ひっ!? 気付かれてたっ!??
いつの間にっ!?!?
てか……、こっち見るなぁあっ!!!!!
条件反射のように、後退る俺。
しかしながら、相手が何かを仕掛けてくる様子はない。
そして……
「あなたとは、またいずれ何処かで出会わねばならないでしょうねぇ、ふふふ。ま、ここを生きて出られたらの話ですが……。その時まで、さよおなら♪」
その言葉を最後に、にんまりとした気持ち悪い笑みを浮かべたキャファール伯爵を乗せたロボットは、その場からパッ! と姿を消してしまったのだった。
檻の中で横たわるメラーニアに向かって、俺は叫び続ける。
何故なら、眠るメラーニアのその姿は、とてもじゃないが生きているようには見えないからだ。
髪も肌も真っ白で、血に濡れていて……
死んでたっておかしくないような姿なのだ。
「メラーニアぁあっ!!!!! もがっ!?」
突然、背後から何者かに口を塞がれて、俺は驚く。
俺の口元にあるのは、緑色の光を帯びた白い手だ。
その手はとても温かくて、プニプニしてて……、なんだかとても懐かしい匂いがした。
『およしなさい。眠らせてあげれば良いのです」
静かにそう言ったのは、その白い手の持ち主である、あのポッチャリエルフの女性だった。
あぁっ!?
すっかり忘れてたけど……、まだいたんだこいつっ!!
てか、誰なの君っ!!?
俺がメラーニアに対して叫ぶ事を止めたようだと判断したらしいポッチャリエルフは、俺の口元からそっと手を離す。
「おっ!? あっ!!? あなたは誰っ!?!? ……ですか?」
パッと見た感じ、かなり年上に見えるポッチャリエルフに対して、俺は語尾を丁寧にする。
このポッチャリエルフは、どう考えても普通のエルフじゃない。
体が緑色に光ってるんだもの、生き物としてはかなり異常だ。
盾の心とか言っていたけど……、何それ? 意味わかんないんだけど??
『あたくしの名はマーテル。貴方様がお持ちの、その盾の心ですわ。貴方様があたくしを手にした時より今に至るまで、少しずつですが、貴方様の力がこのあたくしを作り上げたのです。そして、貴方様の危機を感じ取り、居ても立っても居られず……、その想いが溢れて、今日、このように具現化する事が出来ました』
マーテルと名乗ったポッチャリエルフは、そう言ってニッコリと微笑んだ。
真ん丸なお顔がとてもキュートだけど、どことなく俺の母ちゃんに似ている気がするのは、エルフにしては体がガッチリしているからだろう。
こんなエルフ、いたんだな……、って、エルフじゃないのかっ!?
「盾の心って……、何なのそれ? 僕の力が、君を作ったの?? 僕の力ってつまり……、え???」
毎度ながら、ちんぷんかんぷんである。
俺の小さな脳みそは、難しい事を瞬時に理解出来るようには作られていないのだ。
『今すぐに分からなくても、いつか分かる時が必ず来ます。それよりも……、あの者を追うべきです。一人ここを去った、あの怪しげな男を』
「え? 怪しげな……、あ、あぁ~! あのくるくるおじさん!?」
『名前は確か、キャファール伯爵と呼ばれていたはずです。そこの哀れな女は、おそらくあの怪しげな男に唆されていた……、あたくしにはそのように見えましたわ』
ふむ、そう言われてみれば……
悪魔テジーの言葉を思い出す限りでは、手を組んでいたはずなのに裏切った……、みたいな感じだったしな。
それより何より、悪者臭がプンプンしてたしな!
俺は今一度、骨だけとなってしまった悪魔テジーを見やる。
白い炎は既に消えていて、屍だけがそこに残っていた。
悪魔テジーは、確かに悪い奴だった。
九人のホムンクルスのテジー達を殺して、ヴァッカとかいう悪魔の心臓を食べて、更にはニベルーまで殺して……、遂にはメラーニアの命までもを奪おうとしていた。
まったく、とんでもない殺人鬼だ!
でも……、その動機は、美しくなりたかっただけ、ただニベルーに愛されたかっただけだと、彼女は最後に言っていた。
それはきっと、とても純粋な心で……、純粋であるからこそ、歯止めが効かなかったのだろう。
そしてきっと、あのくるくるおじさんは、そんな悪魔テジーの純粋な心につけ込んだんだ!!
あいつが本当の黒幕かぁあっ!!?
「よしっ! あいつの後を追うぞっ!!」
鼻息荒くそう言って、俺は駆け出そうとした。
『それでは……、あたくしはここで消えさせてもらいます』
「えぇっ!? なんでぇっ!!?」
てっきり、この先もこのまま俺の事を守ってくれると思っていたので、マーテルの突然の消えちゃう宣言に、俺は足を止めた。
『具現化には、それ相応の力が必要です。これ以上あたくしがここに留まれば、貴方様のお体に触りますわ。何事も、慣れるまではご無理をなさらない方が良いのです』
ほう? 俺の体が??
なんのこっちゃら分からんが……
正直、今日は色々ありすぎて、もう結構疲れているので、マーテルの言うように無理は禁物だ!
マーテルがここにいる事で、俺が疲れてしまうと言うのなら、それは御免被りたいっ!!
「分かった! ありがとう、マーテル!! 守ってくれて!!!」
俺は、今日一番のピグモルスマイルで、ニカっと笑ってみせた。
するとマーテルの体は、徐々にエルフの盾へと吸い込まれていって……
『あたくしは、いつでもお側に居りますわ』
その優しい言葉を最後に、マーテルは俺の左手にあるエルフの盾の中へと消えたのだった。
「ふぅ……。全く意味がわかんないままだけど……、とりあえず行かなくちゃっ!」
気を取り直して、俺は駆け出す。
玉座の間を出て、下階へと続く階段を降りて行く。
すると、聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「おまいは何もんだぁっ!?」
この声は……、カービィかっ!?
俺は更に急ぎ足で階段を降りる。
そして視界に捉えたものは……
「おほほほっ! 御機嫌よう、魔族の皆様。ここで出会えたのも何かのご縁。あなたのお尋ねに、私はお答えしましょう!! 私の名は、キャファール・リコビッツ・エドサマンド・ジョーンズ13世。はるか北の科学大国リタデーンより、この世界の均衡を崩す為にやって来た、天才化学者でありますぞぉ!!! 」
誇らしげに胸を張り、自己紹介をするくるくるおじさんことキャファール伯爵。
その姿を、カービィとカサチョ、更には鉄扉が開いた事で城の中に入れたらしいグレコとギンロと、ノリリアを始めとした騎士団のメンバー数名が、目を点にして見つめていた。
かく言う俺も、その名前があまりに長かった為に、思わず足を止めて目が点になる。
キャファール……、リコ……、あ~無理無理!
そんな長い名前、覚えられるわけがないっ!!
するとキャファール伯爵は、上着の内側から、何やら四角い箱を取り出した。
それは一見すると、銀色の、ガラスのような素材で出来ているように思えたのだが……
キャファール伯爵が、その箱の一部を指で突いたかと思うと、途端にボワンッ! と小さな爆発音が鳴り響き、白い煙が辺りを覆った。
そしてそこに現れたのは、見た事の無いロボットだ。
丸い胴体から手足が生えたその姿はかなり異質で、全てが銀色の金属で形成されている。
ただ、丸い胴体の上から半分は透明で、その中には操縦席のような椅子がチラリと見えた。
ななっ!? なんじゃありゃっ!??
ロボットてそんな……、この期に及んで、世界観ガン無視だなおいっ!?!?
キャファール伯爵は、またもやその手の中にある箱を指で突き、操作して、ロボットの胴体の上半分をパカリと開く。
そして、おじさんとは思えない程の脚力で大きくジャンプし、そのロボットの操縦席に乗り込んだ。
「あぁんっ!? 何する気だぁあっ!??」
カービィが叫ぶ。
「全員、攻撃態勢ポッ!!」
ノリリアがみんなに号令をかける。
騎士団のメンバーは一斉に杖と魔道書を取り出して、臨戦態勢に入る。
「おほほっ! あなた方とやり合う気は毛頭ありませんよ。しかしながら……」
そう言ってキャファール伯爵は、ロボットの背後にいた俺に、チラリと視線を向けた。
ひっ!? 気付かれてたっ!??
いつの間にっ!?!?
てか……、こっち見るなぁあっ!!!!!
条件反射のように、後退る俺。
しかしながら、相手が何かを仕掛けてくる様子はない。
そして……
「あなたとは、またいずれ何処かで出会わねばならないでしょうねぇ、ふふふ。ま、ここを生きて出られたらの話ですが……。その時まで、さよおなら♪」
その言葉を最後に、にんまりとした気持ち悪い笑みを浮かべたキャファール伯爵を乗せたロボットは、その場からパッ! と姿を消してしまったのだった。
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