354 / 800
★ピタラス諸島第二、コトコ島編★
343:穂酉の日記
しおりを挟む
キュインキュイーン
「これが、穂酉様が生前に書き残された、琴子様より聞き及びし五百年前の真実だ」
そう言って勉坐が取り出したのは、分厚~い書物だ。
所々が剥げて破れていて、更にはちょっぴり黒ずんでいる。
……おそらくだけど、保存方法に問題があったんじゃないのかな?
何故にそれだけ、そんな場所に??
勉坐がその書物を取り出したのは、なんとリーラットの巣穴の中からだった。
キュイーン、キュキュイーン
俺とグレコは勉坐と共に、地下室の奥に繋がっている、リーラットの飼育べ……、もとい、リーちゃんの楽園にいた。
何やら話があるのだと、勉坐が言うもんでね。
野草は桃子と志垣の元へ戻る為、雄丸は復興作業を続ける外の鬼達を手伝う為に、俺たちより一足先に、それぞれ地上へと戻って行った。
勉坐は、野草と雄丸に小動物好きがバレるのだけは、どうしても避けたかったようだ。
二人が先に外へ行った事に対し、ちょっぴり安堵していた。
「……え、何これ? 私、これ読めないわ」
書物を開いたグレコが言った。
……まぁ、仕方がないですな。
だってこの書物は、グレコの知らない、紫族に伝わる漢字のような文字で綴られているのだから。
「待って、僕が読んであげる」
ちょっぴり優越感に浸りながら、俺は開かれた書物を覗き込む。
そこに書かれていたのは……
「えっと……、今日、野鼠達は、元気いっぱい。日照りに、強くて、良かった。雨が、降らなくても、野鼠達は、しばらくは、大丈夫そうだ。……え?」
「……本当にそう書いてあるの?」
俺の言葉に、グレコは眉間に皺を寄せる。
いや、その……、書いてあるまんまを読みましたよ俺は?
何これ??
何の本なわけ???
「それは、穂酉様の私的日記なのだ。故に、主に穂酉様の日常が綴られている」
勉座はそう言うが……、これって、どう……?
「まさか……。その、ホトリ様という名のご先祖様も、このリーラットを好きで……、いらっしゃったと?」
かなり遠慮がちに、言葉を選ぶグレコ。
「無論、その通りだ。野鼠というのは、間違いなくこのリーちゃん達のことだろう。私の一族は代々、植物性の食物しか口にしない。それは何故か!? 先祖代々、このリーラットをこよなく愛して止まないからだっ!!!」
ドーン! と胸を張る勉坐。
固まる俺とグレコ。
……いや、別にいいけどさ、うん。
でもさ、そこまで堂々と出来るなら、みんなに知られても良くない?
そこは嫌なの?? 別なの???
「琴子様の事が書かれているのは、真ん中より少し後だ。重要な文章だと思い、折り目を付けてある」
……それを先に言ってよ勉坐。
勉坐の言ったように、書物のちょうど真ん中から少し後ろのページの端が、その角の部分だけペキリと内側に折れている。
そのページに書かれていた文章、それは……
-----+-----+-----
本日、外来より異国の者が参った。
名を琴子と言う女子は、自らを吸血エルフと呼んでいた。
その小さくか細い身体には似合わぬ、大きな大きな力を内に秘めている、なんとも不思議な女子だ。
琴子が言うには、先日の大地割れは、彼女の師の仕業であるということだった。
そしてそれは、異空の地より悪しき者どもが入り込まぬよう、必要な措置なのだと言う。
幸いにして、我ら一族に死者は出ていない。
雨が降らぬ為に、生活は苦しいが、なんとかやっていけている。
悪魔という者が何なのかは知り得ぬが、琴子はしばしここに止まりて、そやつを探すと申していた。
-----+-----+-----
「これは……。アーレイク・ピタラスの大陸大分断から、数日後の話かしら?」
「たぶんそうだろうね。コトコは確かに、この穂酉って鬼族と話していたから」
アメコに見せてもらった記憶と照らし合わせながら、穂酉とコトコの顔を順番に思い出す俺。
……まぁ、コトコのお顔を思い出さなくても、そっくりなのが隣にいるんだけどね。
「それで? 他には何か書いてある??」
「えっと……、ちょっと待っ……、あ、これだ! アメコが最後に言っていた事と似たような事が書いてある!!」
俺は目を見開いて、続きを読んだ。
-----+-----+-----
本日、琴子と面会した。
琴子は、親亡き子らと、村の外れの森の中で暮らし始めたという。
育てられる大人がいない為、外から来た琴子に彼らを任せる事となってしまい、大変申し訳なく思う。
引き続き、出来る限りの援助はすると、申し出ておいた。
そして、琴子は、先日の話の続きを聞かせてくれた。
彼女の使命と、今後数百年の間に起きるであろう、悪魔との戦いの話である。
異空の地に住まう悪魔は、いつの日も、我々が住まうこの地に降り立たんと策略を巡らせているそうだ。
彼女の師が大地割れを起こしたのは、奴らの侵攻を一時的に封じる為、との事だった。
だがそれは、あくまでも一時的なものであり、いずれはその封術も解けてしまうという。
そうなってしまえば、異空の地より悪魔がこの地に入り込み、占領されてしまうと言っていた。
だが、希望はある。
琴子の師が言うことには、これから数百年の間に生まれるであろう、新たなる力を秘めし救世主が、彼女の師が残しし封術を、完璧なものへと創り変えてくれるそうだ。
そうする事でようやく、異空の地とこの地との繋がりは完全に絶たれて、真の平安が訪れると言う。
琴子は吸血エルフ故に、寿命が恐ろしく長い。
彼女は弟子の中で唯一、その救世主を待つようにと、師より命令を受けたそうだ。
その為に、かつての大陸に縄張りを持ちし五種族のうち、最も友好的な我ら紫族の住まう島へやって来たのだと言っていた。
今思えば、ここ数十年間、大陸に暮らしし他の四種族との間に争いが絶えなかったのも、もしかするとその悪魔という輩の仕業かも知れぬ。
我ら紫族がこの世界に降り立った日より幾千年、あれほどまでに他種族との争いが止まなかった日々は史実にもなかった。
何者かが裏で糸を引いていたのだと言われれば、納得せざるを得ない。
永和を求めてこの地へやって来たはずの我らを再び戦火の中へと追いやった、その悪魔という輩を、私は決して許さない。
-----+-----+-----
「……モッモの事が書かれているわね。救世主、ですって?」
何故だか半笑いで、グレコはちらりと俺を見る。
俺はというと……
勿論、顔面蒼白ですよ、はい。
「きゅ……、きゅうせいちゅ……? まさか、しょんな……」
む~……、無理無理無理!
何をどうやったら、こんな非力でプニプニな俺が救世主なんかになれるのさっ!?
ちょっと待って!!!
絶対に人違……、ピグモル違いだぁあっ!!!!
も、もももももうっ、悪魔となんか関わりたくないのぉおぉぉっ!!!!!
「これが、穂酉様が生前に書き残された、琴子様より聞き及びし五百年前の真実だ」
そう言って勉坐が取り出したのは、分厚~い書物だ。
所々が剥げて破れていて、更にはちょっぴり黒ずんでいる。
……おそらくだけど、保存方法に問題があったんじゃないのかな?
何故にそれだけ、そんな場所に??
勉坐がその書物を取り出したのは、なんとリーラットの巣穴の中からだった。
キュイーン、キュキュイーン
俺とグレコは勉坐と共に、地下室の奥に繋がっている、リーラットの飼育べ……、もとい、リーちゃんの楽園にいた。
何やら話があるのだと、勉坐が言うもんでね。
野草は桃子と志垣の元へ戻る為、雄丸は復興作業を続ける外の鬼達を手伝う為に、俺たちより一足先に、それぞれ地上へと戻って行った。
勉坐は、野草と雄丸に小動物好きがバレるのだけは、どうしても避けたかったようだ。
二人が先に外へ行った事に対し、ちょっぴり安堵していた。
「……え、何これ? 私、これ読めないわ」
書物を開いたグレコが言った。
……まぁ、仕方がないですな。
だってこの書物は、グレコの知らない、紫族に伝わる漢字のような文字で綴られているのだから。
「待って、僕が読んであげる」
ちょっぴり優越感に浸りながら、俺は開かれた書物を覗き込む。
そこに書かれていたのは……
「えっと……、今日、野鼠達は、元気いっぱい。日照りに、強くて、良かった。雨が、降らなくても、野鼠達は、しばらくは、大丈夫そうだ。……え?」
「……本当にそう書いてあるの?」
俺の言葉に、グレコは眉間に皺を寄せる。
いや、その……、書いてあるまんまを読みましたよ俺は?
何これ??
何の本なわけ???
「それは、穂酉様の私的日記なのだ。故に、主に穂酉様の日常が綴られている」
勉座はそう言うが……、これって、どう……?
「まさか……。その、ホトリ様という名のご先祖様も、このリーラットを好きで……、いらっしゃったと?」
かなり遠慮がちに、言葉を選ぶグレコ。
「無論、その通りだ。野鼠というのは、間違いなくこのリーちゃん達のことだろう。私の一族は代々、植物性の食物しか口にしない。それは何故か!? 先祖代々、このリーラットをこよなく愛して止まないからだっ!!!」
ドーン! と胸を張る勉坐。
固まる俺とグレコ。
……いや、別にいいけどさ、うん。
でもさ、そこまで堂々と出来るなら、みんなに知られても良くない?
そこは嫌なの?? 別なの???
「琴子様の事が書かれているのは、真ん中より少し後だ。重要な文章だと思い、折り目を付けてある」
……それを先に言ってよ勉坐。
勉坐の言ったように、書物のちょうど真ん中から少し後ろのページの端が、その角の部分だけペキリと内側に折れている。
そのページに書かれていた文章、それは……
-----+-----+-----
本日、外来より異国の者が参った。
名を琴子と言う女子は、自らを吸血エルフと呼んでいた。
その小さくか細い身体には似合わぬ、大きな大きな力を内に秘めている、なんとも不思議な女子だ。
琴子が言うには、先日の大地割れは、彼女の師の仕業であるということだった。
そしてそれは、異空の地より悪しき者どもが入り込まぬよう、必要な措置なのだと言う。
幸いにして、我ら一族に死者は出ていない。
雨が降らぬ為に、生活は苦しいが、なんとかやっていけている。
悪魔という者が何なのかは知り得ぬが、琴子はしばしここに止まりて、そやつを探すと申していた。
-----+-----+-----
「これは……。アーレイク・ピタラスの大陸大分断から、数日後の話かしら?」
「たぶんそうだろうね。コトコは確かに、この穂酉って鬼族と話していたから」
アメコに見せてもらった記憶と照らし合わせながら、穂酉とコトコの顔を順番に思い出す俺。
……まぁ、コトコのお顔を思い出さなくても、そっくりなのが隣にいるんだけどね。
「それで? 他には何か書いてある??」
「えっと……、ちょっと待っ……、あ、これだ! アメコが最後に言っていた事と似たような事が書いてある!!」
俺は目を見開いて、続きを読んだ。
-----+-----+-----
本日、琴子と面会した。
琴子は、親亡き子らと、村の外れの森の中で暮らし始めたという。
育てられる大人がいない為、外から来た琴子に彼らを任せる事となってしまい、大変申し訳なく思う。
引き続き、出来る限りの援助はすると、申し出ておいた。
そして、琴子は、先日の話の続きを聞かせてくれた。
彼女の使命と、今後数百年の間に起きるであろう、悪魔との戦いの話である。
異空の地に住まう悪魔は、いつの日も、我々が住まうこの地に降り立たんと策略を巡らせているそうだ。
彼女の師が大地割れを起こしたのは、奴らの侵攻を一時的に封じる為、との事だった。
だがそれは、あくまでも一時的なものであり、いずれはその封術も解けてしまうという。
そうなってしまえば、異空の地より悪魔がこの地に入り込み、占領されてしまうと言っていた。
だが、希望はある。
琴子の師が言うことには、これから数百年の間に生まれるであろう、新たなる力を秘めし救世主が、彼女の師が残しし封術を、完璧なものへと創り変えてくれるそうだ。
そうする事でようやく、異空の地とこの地との繋がりは完全に絶たれて、真の平安が訪れると言う。
琴子は吸血エルフ故に、寿命が恐ろしく長い。
彼女は弟子の中で唯一、その救世主を待つようにと、師より命令を受けたそうだ。
その為に、かつての大陸に縄張りを持ちし五種族のうち、最も友好的な我ら紫族の住まう島へやって来たのだと言っていた。
今思えば、ここ数十年間、大陸に暮らしし他の四種族との間に争いが絶えなかったのも、もしかするとその悪魔という輩の仕業かも知れぬ。
我ら紫族がこの世界に降り立った日より幾千年、あれほどまでに他種族との争いが止まなかった日々は史実にもなかった。
何者かが裏で糸を引いていたのだと言われれば、納得せざるを得ない。
永和を求めてこの地へやって来たはずの我らを再び戦火の中へと追いやった、その悪魔という輩を、私は決して許さない。
-----+-----+-----
「……モッモの事が書かれているわね。救世主、ですって?」
何故だか半笑いで、グレコはちらりと俺を見る。
俺はというと……
勿論、顔面蒼白ですよ、はい。
「きゅ……、きゅうせいちゅ……? まさか、しょんな……」
む~……、無理無理無理!
何をどうやったら、こんな非力でプニプニな俺が救世主なんかになれるのさっ!?
ちょっと待って!!!
絶対に人違……、ピグモル違いだぁあっ!!!!
も、もももももうっ、悪魔となんか関わりたくないのぉおぉぉっ!!!!!
0
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
アスタッテの尻拭い ~割と乗り気な悪役転生~
物太郎
ファンタジー
“彼女”は死後、一枚のカードを手に取った。
そこに書かれていたのは「役:悪役令嬢」。
『いいかい? 君はそこに書かれた君の役目を果たせばいい。失敗すれば死。一つでも取りこぼせば死。分かった?』
彼女を転生させるという謎の少年はそう言った。
アルベラ・ディオールとして転生した彼女は時に頼れる仲間を作り、時に誰かを敵に回し、“悪役令嬢”という役を成し遂げるべく二度目の人生を奔走する。
※「追放」「復讐」主体の話ではありません
※◆=イラストありページ
・「アスタッテ」って何? 転生の目的は何? をさくっと知りたい方は「65話」と「151話」をどうぞ
第一章、怪しいお薬 十歳偏 ―完―
5年後に迎える学園生活&悪役業に備えるべくアルベラは模索する。そんな中、10歳時のヒーロー達と出会ったり、父の領地で売られている怪しげな薬の事を知ったり、町で恐れられてるファミリーと出会ったり……。※少しずつ文章を修正中
第二章、水底に沈む玉 十三歳偏 ―完―
高等学園入学まであと2年。アルベラは行き倒れの奴隷の少年を見つける。それから少しして魔族の奴隷も拾い……。
彼らの出会いとアルベラの悪役令嬢としてのクエストが関わり何かが起きる?
第三章、エイヴィの翼 前編 学園入学編
高等学園の入学前に、とある他人種の少女と出会ったアルベラ。少女にもらった地図が切っ掛けで、学園一度目の長期休暇は十日前後の冒険に出ることに。
ヒロインやヒーローとも新たに出会い、自分を転生させた少年とも再会し、アルベラの悪役業も本番に。彼女の賑やかで慌ただし学園生活が始まる。
第三章、エイヴィの翼 後編 一年生長期休暇と冒険編
学園入学後の初の長期休暇。入学前に出会った他人種の少女の里観光を口実に、手に入れた地図を辿りお宝探しへ。その先でアルベラ達一行はダークエルフの双子の企てに巻き込まれる事に。
吸血鬼公爵に嫁いだ私は血を吸われることもなく、もふもふ堪能しながら溺愛されまくってます
リオール
恋愛
吸血鬼公爵に嫁ぐこととなったフィーリアラはとても嬉しかった。
金を食い潰すだけの両親に妹。売り飛ばすような形で自分を嫁に出そうとする家族にウンザリ!
おまけに婚約者と妹の裏切りも発覚。こんな連中はこっちから捨ててやる!と家を出たのはいいけれど。
逃げるつもりが逃げれなくて恐る恐る吸血鬼の元へと嫁ぐのだった。
結果、血なんて吸われることもなく、吸血鬼公爵にひたすら愛されて愛されて溺愛されてイチャイチャしちゃって。
いつの間にか実家にざまぁしてました。
そんなイチャラブざまぁコメディ?なお話しです。R15は保険です。
=====
2020/12月某日
第二部を執筆中でしたが、続きが書けそうにないので、一旦非公開にして第一部で完結と致しました。
楽しみにしていただいてた方、申し訳ありません。
また何かの形で公開出来たらいいのですが…完全に未定です。
お読みいただきありがとうございました。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす
リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」
夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。
後に夫から聞かされた衝撃の事実。
アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。
※シリアスです。
※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。
【完結】聖女が世界を呪う時
リオール
恋愛
【聖女が世界を呪う時】
国にいいように使われている聖女が、突如いわれなき罪で処刑を言い渡される
その時聖女は終わりを与える神に感謝し、自分に冷たい世界を呪う
※約一万文字のショートショートです
※他サイトでも掲載中
冷徹女王の中身はモノグサ少女でした ~魔女に呪われ国を奪われた私ですが、復讐とか面倒なのでのんびりセカンドライフを目指します~
日之影ソラ
ファンタジー
タイトル統一しました!
小説家になろうにて先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n5925iz/
残虐非道の鬼女王。若くして女王になったアリエルは、自国を導き反映させるため、あらゆる手段を尽くした。時に非道とも言える手段を使ったことから、一部の人間からは情の通じない王として恐れられている。しかし彼女のおかげで王国は繁栄し、王国の人々に支持されていた。
だが、そんな彼女の内心は、女王になんてなりたくなかったと嘆いている。前世では一般人だった彼女は、ぐーたらと自由に生きることが夢だった。そんな夢は叶わず、人々に求められるまま女王として振る舞う。
そんなある日、目が覚めると彼女は少女になっていた。
実の姉が魔女と結託し、アリエルを陥れようとしたのだ。女王の地位を奪われたアリエルは復讐を決意……なーんてするわけもなく!
ちょうどいい機会だし、このままセカンドライフを送ろう!
彼女はむしろ喜んだ。
没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!
日之影ソラ
ファンタジー
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
https://ncode.syosetu.com/n8177jc/
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる