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エピローグ
そこにあるもの
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「国を守りし、勇敢なる五人の賢者に祝福をっ!」
白いローブを身にまとった司祭の言葉に、集まった人達は大きな拍手と歓声、笑顔でもって五人を祝福した。
小さな石造りの教会内にて、リオ、マンマチャック、ジーク、エナルカ、テスラの五人は、暴走した銀竜ワイティアより国を守った英雄として、生き残った人々に囲まれ、讃えられて、それぞれに賢者の称号を与えられた。
炎の賢者、リオ・クレイマン。
地の賢者、マンマチャック・ケットネーゼ。
水の賢者、ジーク・レイニーヌ。
風の賢者、エナルカ・シドラー。
光の賢者、テスラ・ロドネス。
それぞれはその胸に、以前受け取った名誉勲章とは別の、少し小さな、金の竜のブローチを付けていた。
ワイティアの引き起こした一連の大災害、白い炎と雷撃による大惨事は、王都のみならず、ヴェルハーラ王国全土の村や町に及んでいた。
そんな中で、生き残った人々は助けを求めて、王都を目指して続々と集まってきた。
だがしかし、王都の被害も凄惨なもので、人々の記憶の中にある美しい王都の町並みは、見る影もなく失われていた。
数百年に及ぶ長き歴史を刻んできた光の城でさえも、そのほとんどが崩れ落ち、岩の山へと変貌していたのだ。
ただ一つ、雷撃を免れ、白い炎の業火にも耐え、無事に残った建物があった。
それが、リオ達が今いる教会……、初代国王ヴェルハーラが祀られている、小さな石造りの教会だった。
生き残った人々は、身を寄せ合うようにして教会に集い、ここから新たなる国の歴史を刻むた為、懸命に生きようとしていた。
そのような現状において、ルーベルとオーウェンは、これまで起きた全ての事、銀竜ワイティアの存在と、リオ達五人の成し遂げた事を、生き残った人々に包み隠さず全て話した。
同じ過ちを繰り返さぬよう……
また、誤った歴史が残らぬよう、真実を全て打ち明けたのだ。
リオ達の一連の偉業を耳にした人々は、誰からともなく、五人を賢者として讃えようと言った。
こうして、リオ、マンマチャック、ジーク、エナルカ、テスラの五人は、名実ともに、賢者となったのであった。
……それから、数ヶ月後……
木枯らしが吹く、夕暮れ時。
復興の兆しが見え始めた、かつての王都の大通りにて、北へと向かう人影が四つ。
背丈も格好も、種族もバラバラだが、心通いあう仲である四人の若者が、新たなる希望を胸に歩いていた。
「本当に帰るの?」
「うん。ヘレナさんも生きていたし、村に戻りたいって言う人も何人かいたからね。先に僕が帰って、魔除けの火を用意しておかないと」
少しばかり、以前より大人びた顔付きとなったエナルカの問い掛けに、リオは答える。
その背に、もはや悪魔の翼はない。
ワイティアの体内にて、その翼を失ってしまったリオは、一見すると、額に妙な角を持った、普通の男の子だ。
「エナルカも集落へ帰るのでしょう? 自分はボボバ山へ帰るので、こちらの方向で良いのですが……。エナルカは西門から出た方が近いのでは?」
こちらも、町の復興作業で体が鍛えられ、以前よりかは幾分かシュッとした顔付きになったマンマチャックが、エナルカに問う。
「いいの、フシン様に送ってもらうから」
にこりと笑うエナルカ。
「ジークはこれからどうするの?」
「ん? 俺は……、こいつの故郷へ着いて行くよ」
リオの質問に、ジークは親指でエナルカを指差して答える。
「えっ!? どうしてよっ!?」
「……別に、深い意味なんてねぇよ。特に行くとこねぇから、行ったことねぇとこに行こうと思ったのさ」
にやにやと笑うジークの言葉に、エナルカは眉間に皺を寄せながらも、それを拒否する事はなかった。
オレンジ色の夕日が、四人を照らす。
跡形もなく崩れ落ちてしまった国壁の、北門があったはずの場所に新たに設けられた小さな道の前で、四人は足を止めた。
「じゃあ、ここで! みんな、元気でね!」
笑顔で別れを告げるリオ。
「また会いましょ! きっとテスラが、王都が復興した暁に、私たちを晩餐会に招いてくれるはずよ!」
にこりと笑うエナルカ。
「美味い酒が飲めるなら、またお前らに会うのも悪くねぇな。達者でいろよ!」
大きく手を振るジーク。
「自分達は友です。晩餐会がなくとも、会いたくなったらいつでも会いに来てください!」
マンマチャックは、ドーンと胸を張ってそう言った。
「会いに来てくださいって……、マンマチャックが来なよ!」
リオがマンマチャックを小突く
「そうよ、あなたが来なさいよ。ボボバ山なんか、寒くてもう懲り懲りよ」
本当に嫌そうな顔をするエナルカ。
「まぁまぁ……。ま、次会う時までには、お前らがもうちょい成長している事を願うよ」
自分より随分と背の低い三人を見ながら、にやにやと笑うジーク。
「待って! 待ってくださいっ!」
ふと、頭上から声が聞こえて、四人は空を仰ぎ見る。
そこには、夕焼け色の空を舞う、一匹の黒い竜の姿が……
黒い竜は、ゆっくりと降下を始め、四人の元へと降り立った。
そして、パーッと紫色の光を全身から放ったかと思うと、そこにはテスラが立っていた。
だが、こちらも、以前のテスラとは少し様子が違っている。
真っ黒だった長い髪は、銀色を帯びた白髪となり、赤と青の瞳はそのままに、顔には今までになかった、穏やかで、暖かな笑みを讃えている。
「テスラ! 見送りに来てくれたんだね!」
喜ぶリオ。
「お前……、いいのかよ? 王がこんな場所に一人で来て」
怪訝な顔をするジーク。
「良いのです。私は王である前に、皆さんの友です。それに、ルーベル様とオーウェン様がいれば、私などいなくても平気そうですから」
スッといつもの無表情に戻ったテスラは、わざと冷たい口調でそう言った。
「あは! なら安心ね! でも、どうしたの? さっき別れは済ませたでしょう?」
エナルカが問う。
「ルーベル様が……、その……、リオを説得した方がいいと執拗に言うものですから。一応友として、最後の忠告をしに来ました」
そう言って、リオを見つめるテスラ。
「まさかっ!? まだ持っているんですかっ!? あれをっ!?」
驚き慌てた様子で、リオから半歩離れるマンマチャック。
「だって……。可哀想じゃないか、生きているのにさ」
そう言うとリオは、ローブの内側から、小さな銀色の卵を取り出した。
リオの手のひらより少し大きなその卵は、銀竜ワイティアの体内より生き延びたリオが、いつの間にか手にしていたものだった。
そして、とても不思議な事に、その卵は柔らかな温かさを持っていた。
「ルーベル様は、やはりそれを封印すべきだと言っていました。大きさは違えども、色や形は、ボボバ山の銀竜イルクナードの墓穴にあった、ワイティアの卵に酷似していると……。リオ、本当にそれを持って帰るのですか?」
テスラの問いかけに、リオは迷う事なく、笑顔で頷く。
あまりの即答に、リオ以外の全員が、諦めの溜息を吐いた。
「まぁ……、こいつは言い出したら聞かねぇからな。諦めろ、テスラ」
「そうですね。ここまで来た私が馬鹿でした」
「そんな事ないわよ! 少なくとも私は、見送りに来てくれて嬉しいわ! ありがとう、テスラ!」
「歴史は繰り返される……。その卵はいずれ、自分達の脅威となるのでは?」
マンマチャックの言葉に、皆は沈黙する。
しかしリオは……
「ん~、じゃあそうなった時はさ、ほら、僕達が持っているマハカム魔岩の封印の魔石でどうにかしよう! ねっ!?」
あまりに楽観的なリオの物言いに、四人は呆れ返って、互いに顔を見合わせて笑った。
一人、故郷である北東のベナ山を目指し、道を歩くリオ。
その胸には、銀色の卵を優しく抱き抱えている。
いつか、師であるクレイマンが自分にしてくれたように、リオはその卵を大事に育てようと、心に誓っていた。
「そこにあるものから、目を逸らしてはいけない。自分にとって、本当の意味で大切なものなのかも知れないからだ。リオ、お前が守るべきだと感じたものを守れ。その善なる心に従って……」
クレイマンの言葉が、リオの心の中には生きている。
善と悪は、その者の生まれに由来するのではない。
種族、人、獣、竜、関係なく、その者の心の持ちようで、善と悪は決まるのである。
リオはまだ、自分が善なのか悪なのか、ハッキリとは分かっていない。
けれども、これだけは自信を持って言える。
そこにあるもの……、目の前にある、自分が手にしたこの卵を守る事は、きっと善の行いである、と。
ふと、後ろを振り返るリオ。
崩れた王都の町壁が、随分と遠くに見えていた。
夜の闇は、すぐそこまで迫って来ている。
鞄から小さなランプを取り出して、魔法で火を灯す。
さぁ、帰ろうか……
心の中でそう呟いて、リオはまた歩き出した。
こうして、五人の賢者の旅は終わりを告げた。
そして、それぞれがそれぞれに、新たなる旅立ちを迎えたのである。
このヴェルハーラの地に、黒い竜が描かれた国旗を掲げ、白の王が治める緑豊かな国が栄えるのは、もう少し先の話……
*end*
《あとがき》
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました(o^^o)
宜しければ、感想を頂けますと幸いです。
この『五人の賢者』は、シリーズもので3部作の予定です。
次回作が書き上がりましたらこちらでお知らせしますので、お気に入り登録オススメいたします♪
白いローブを身にまとった司祭の言葉に、集まった人達は大きな拍手と歓声、笑顔でもって五人を祝福した。
小さな石造りの教会内にて、リオ、マンマチャック、ジーク、エナルカ、テスラの五人は、暴走した銀竜ワイティアより国を守った英雄として、生き残った人々に囲まれ、讃えられて、それぞれに賢者の称号を与えられた。
炎の賢者、リオ・クレイマン。
地の賢者、マンマチャック・ケットネーゼ。
水の賢者、ジーク・レイニーヌ。
風の賢者、エナルカ・シドラー。
光の賢者、テスラ・ロドネス。
それぞれはその胸に、以前受け取った名誉勲章とは別の、少し小さな、金の竜のブローチを付けていた。
ワイティアの引き起こした一連の大災害、白い炎と雷撃による大惨事は、王都のみならず、ヴェルハーラ王国全土の村や町に及んでいた。
そんな中で、生き残った人々は助けを求めて、王都を目指して続々と集まってきた。
だがしかし、王都の被害も凄惨なもので、人々の記憶の中にある美しい王都の町並みは、見る影もなく失われていた。
数百年に及ぶ長き歴史を刻んできた光の城でさえも、そのほとんどが崩れ落ち、岩の山へと変貌していたのだ。
ただ一つ、雷撃を免れ、白い炎の業火にも耐え、無事に残った建物があった。
それが、リオ達が今いる教会……、初代国王ヴェルハーラが祀られている、小さな石造りの教会だった。
生き残った人々は、身を寄せ合うようにして教会に集い、ここから新たなる国の歴史を刻むた為、懸命に生きようとしていた。
そのような現状において、ルーベルとオーウェンは、これまで起きた全ての事、銀竜ワイティアの存在と、リオ達五人の成し遂げた事を、生き残った人々に包み隠さず全て話した。
同じ過ちを繰り返さぬよう……
また、誤った歴史が残らぬよう、真実を全て打ち明けたのだ。
リオ達の一連の偉業を耳にした人々は、誰からともなく、五人を賢者として讃えようと言った。
こうして、リオ、マンマチャック、ジーク、エナルカ、テスラの五人は、名実ともに、賢者となったのであった。
……それから、数ヶ月後……
木枯らしが吹く、夕暮れ時。
復興の兆しが見え始めた、かつての王都の大通りにて、北へと向かう人影が四つ。
背丈も格好も、種族もバラバラだが、心通いあう仲である四人の若者が、新たなる希望を胸に歩いていた。
「本当に帰るの?」
「うん。ヘレナさんも生きていたし、村に戻りたいって言う人も何人かいたからね。先に僕が帰って、魔除けの火を用意しておかないと」
少しばかり、以前より大人びた顔付きとなったエナルカの問い掛けに、リオは答える。
その背に、もはや悪魔の翼はない。
ワイティアの体内にて、その翼を失ってしまったリオは、一見すると、額に妙な角を持った、普通の男の子だ。
「エナルカも集落へ帰るのでしょう? 自分はボボバ山へ帰るので、こちらの方向で良いのですが……。エナルカは西門から出た方が近いのでは?」
こちらも、町の復興作業で体が鍛えられ、以前よりかは幾分かシュッとした顔付きになったマンマチャックが、エナルカに問う。
「いいの、フシン様に送ってもらうから」
にこりと笑うエナルカ。
「ジークはこれからどうするの?」
「ん? 俺は……、こいつの故郷へ着いて行くよ」
リオの質問に、ジークは親指でエナルカを指差して答える。
「えっ!? どうしてよっ!?」
「……別に、深い意味なんてねぇよ。特に行くとこねぇから、行ったことねぇとこに行こうと思ったのさ」
にやにやと笑うジークの言葉に、エナルカは眉間に皺を寄せながらも、それを拒否する事はなかった。
オレンジ色の夕日が、四人を照らす。
跡形もなく崩れ落ちてしまった国壁の、北門があったはずの場所に新たに設けられた小さな道の前で、四人は足を止めた。
「じゃあ、ここで! みんな、元気でね!」
笑顔で別れを告げるリオ。
「また会いましょ! きっとテスラが、王都が復興した暁に、私たちを晩餐会に招いてくれるはずよ!」
にこりと笑うエナルカ。
「美味い酒が飲めるなら、またお前らに会うのも悪くねぇな。達者でいろよ!」
大きく手を振るジーク。
「自分達は友です。晩餐会がなくとも、会いたくなったらいつでも会いに来てください!」
マンマチャックは、ドーンと胸を張ってそう言った。
「会いに来てくださいって……、マンマチャックが来なよ!」
リオがマンマチャックを小突く
「そうよ、あなたが来なさいよ。ボボバ山なんか、寒くてもう懲り懲りよ」
本当に嫌そうな顔をするエナルカ。
「まぁまぁ……。ま、次会う時までには、お前らがもうちょい成長している事を願うよ」
自分より随分と背の低い三人を見ながら、にやにやと笑うジーク。
「待って! 待ってくださいっ!」
ふと、頭上から声が聞こえて、四人は空を仰ぎ見る。
そこには、夕焼け色の空を舞う、一匹の黒い竜の姿が……
黒い竜は、ゆっくりと降下を始め、四人の元へと降り立った。
そして、パーッと紫色の光を全身から放ったかと思うと、そこにはテスラが立っていた。
だが、こちらも、以前のテスラとは少し様子が違っている。
真っ黒だった長い髪は、銀色を帯びた白髪となり、赤と青の瞳はそのままに、顔には今までになかった、穏やかで、暖かな笑みを讃えている。
「テスラ! 見送りに来てくれたんだね!」
喜ぶリオ。
「お前……、いいのかよ? 王がこんな場所に一人で来て」
怪訝な顔をするジーク。
「良いのです。私は王である前に、皆さんの友です。それに、ルーベル様とオーウェン様がいれば、私などいなくても平気そうですから」
スッといつもの無表情に戻ったテスラは、わざと冷たい口調でそう言った。
「あは! なら安心ね! でも、どうしたの? さっき別れは済ませたでしょう?」
エナルカが問う。
「ルーベル様が……、その……、リオを説得した方がいいと執拗に言うものですから。一応友として、最後の忠告をしに来ました」
そう言って、リオを見つめるテスラ。
「まさかっ!? まだ持っているんですかっ!? あれをっ!?」
驚き慌てた様子で、リオから半歩離れるマンマチャック。
「だって……。可哀想じゃないか、生きているのにさ」
そう言うとリオは、ローブの内側から、小さな銀色の卵を取り出した。
リオの手のひらより少し大きなその卵は、銀竜ワイティアの体内より生き延びたリオが、いつの間にか手にしていたものだった。
そして、とても不思議な事に、その卵は柔らかな温かさを持っていた。
「ルーベル様は、やはりそれを封印すべきだと言っていました。大きさは違えども、色や形は、ボボバ山の銀竜イルクナードの墓穴にあった、ワイティアの卵に酷似していると……。リオ、本当にそれを持って帰るのですか?」
テスラの問いかけに、リオは迷う事なく、笑顔で頷く。
あまりの即答に、リオ以外の全員が、諦めの溜息を吐いた。
「まぁ……、こいつは言い出したら聞かねぇからな。諦めろ、テスラ」
「そうですね。ここまで来た私が馬鹿でした」
「そんな事ないわよ! 少なくとも私は、見送りに来てくれて嬉しいわ! ありがとう、テスラ!」
「歴史は繰り返される……。その卵はいずれ、自分達の脅威となるのでは?」
マンマチャックの言葉に、皆は沈黙する。
しかしリオは……
「ん~、じゃあそうなった時はさ、ほら、僕達が持っているマハカム魔岩の封印の魔石でどうにかしよう! ねっ!?」
あまりに楽観的なリオの物言いに、四人は呆れ返って、互いに顔を見合わせて笑った。
一人、故郷である北東のベナ山を目指し、道を歩くリオ。
その胸には、銀色の卵を優しく抱き抱えている。
いつか、師であるクレイマンが自分にしてくれたように、リオはその卵を大事に育てようと、心に誓っていた。
「そこにあるものから、目を逸らしてはいけない。自分にとって、本当の意味で大切なものなのかも知れないからだ。リオ、お前が守るべきだと感じたものを守れ。その善なる心に従って……」
クレイマンの言葉が、リオの心の中には生きている。
善と悪は、その者の生まれに由来するのではない。
種族、人、獣、竜、関係なく、その者の心の持ちようで、善と悪は決まるのである。
リオはまだ、自分が善なのか悪なのか、ハッキリとは分かっていない。
けれども、これだけは自信を持って言える。
そこにあるもの……、目の前にある、自分が手にしたこの卵を守る事は、きっと善の行いである、と。
ふと、後ろを振り返るリオ。
崩れた王都の町壁が、随分と遠くに見えていた。
夜の闇は、すぐそこまで迫って来ている。
鞄から小さなランプを取り出して、魔法で火を灯す。
さぁ、帰ろうか……
心の中でそう呟いて、リオはまた歩き出した。
こうして、五人の賢者の旅は終わりを告げた。
そして、それぞれがそれぞれに、新たなる旅立ちを迎えたのである。
このヴェルハーラの地に、黒い竜が描かれた国旗を掲げ、白の王が治める緑豊かな国が栄えるのは、もう少し先の話……
*end*
《あとがき》
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました(o^^o)
宜しければ、感想を頂けますと幸いです。
この『五人の賢者』は、シリーズもので3部作の予定です。
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13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
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