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39話

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その後みんな疲れていたためか自由行動になった。
千夏(せっかく海に来たのに1人で泳ぐなんて……)
千夏が1人で砂浜を歩いていた時、男の集団に声をかけられた。
男1「ねえ君、俺たちと遊ばない?」
千夏(ナンパ?初めてされた)
男2「楽しいことしようよー」
千夏「えっと、ごめんなさい」
男3「そんな釣れないこと言わずにさ~」
千夏(こんな典型的なやられ役のお手本のようなナンパいるんだ)
祐介が走って来る
祐介「千夏ー!」
男1「あ?誰だよ、お前」
祐介「彼氏だけど?」
男2「ちっ、男持ちかよ。行くぞ」
そう言って男たちは去っていった。
千夏(先生に初めて名前呼ばれた)
顔が一瞬で熱くなる、でも込み上げてくるものは羞恥心だけではなく嬉しさもあった
祐介「大丈夫か?」
千夏「はい。祐介さんありがとうございます」
祐介「いや、大丈夫ならいいけど……え?」
祐介(今こいつ下の名前で)
千夏 「彼氏、なんですよね?」
祐介 「それは...その...なんぱから助けるためって言うか」
千夏「じゃあ彼氏じゃないですね」
祐介(ぐぬぬ。ここは引き下がるしかないか)
祐介「わかったよ……」
千夏「はい、ならいいです」
千夏は微笑みながら言う。その笑顔を見た祐介はこれ以上は何も言えなくなった。
祐介(顔が熱い、きっと俺も真っ赤だろうな)それから2人は夕日が沈むまで他愛もない話をした。
祐介「そろそろ帰るか」
千夏「そうですね」
2人は予め集合場所にしていたみんなが待つ海の家に向かった。
ーーー帰り道ーーー
結衣「楽しかったねー!」
瑠璃「はい!また来たいです!」
琉奈「そうっすね!」
駿 「なんでお前そんなに黒いんだよ日焼けってレベルじゃねーぞ」
大輝 「釣竿の貸し出しがあってよ、琉奈と釣りしてたんだけどイカ釣れてさ海の家持っていったら調理してくれて」
駿 「お前が捌いたわけじゃねーのに汚れてんの?」
大輝 「海の家のオニーサンがよお、余った墨袋を琉奈に渡しちまって」
結衣 「なんで渡したのよ」
笑いながら尋ねる
琉奈 「いやー、墨ってどんなんなのか知りたくて、ついー」
瑠璃 「でも、それだけで汚れますか?大輝さんが」
大輝 「野球選手くらい綺麗なフォームで顔面にスパーキングだよコノヤロウ」
車内が笑いで溢れる。夕日の光が差し込み視界がオレンジのフィルターがかかった写真のように移る。忘れたくない思い出として脳裏に焼き付いた
ーーー数時間後ーーー
祐介「お疲れー」
千夏「運転、お疲れ様です」
駿「着いたなー」
大輝「起きろ琉奈、もう着くぞ」
琉奈「むにゃむにゃ」
結衣「起きて~。降りるよー?」
祐介  「起きねえな」
駿   「まかせろ」
大輝  「何するつもりだ?」
駿  「こうする」
駿が琉奈の耳を優しく撫でたあと息を吹きかける
琉奈  「ひやぁ!?」
琉奈の体が激しく揺れる
結衣「あ、起きた」
琉奈「な、何するんすか!?」
大輝「みんなが何回呼びかけても起きなかったからな」
琉奈「だからって耳はやめて下さいっす!」
千夏  「女の子らしい声が出たわね」
琉奈  「私をなんだと思って」
千夏「限りなく女の子に近い男の子」
琉奈  「酷い!!」
駿  「共通認識だろ」
結衣「うん」
大輝「だなー」
琉奈「そ、そんな~」
家の中に入るとみんなは疲れていたらしくリビングで完全に脱力しきっていた。
祐介(みんな疲れきってるな)
千夏「皆、お茶持ってきたよ」
結衣「ありがとう!」
瑠璃「ありがとうございます」
大輝「さんきゅー」
駿「サンキュー」
琉奈「あざす!」
千夏「みんな、このあとどうする?」
大輝「トランプでもやるか?」
祐介「いいなそれ」
結衣「賛成ー!」
琉奈「やりたーい」
千夏「じゃあ、持ってくるわね」
そうしてみんなでトランプをすることになった。
ーーートランプ中ーーー
千夏「上がりー」
瑠璃「私もです」
結衣「あー、まずい、負けるー!」
大輝(やべ、俺負ける?)
祐介(ドヤ顔でこっち見てるし)
駿(俺も今んとこ、まずいな)
琉奈(多分負けたら、罰ゲーム追加とか言われるっすね)
祐介「俺も上がり」
大輝、駿「え?」
祐介(ドヤ顔)
駿(こっち見んな)
大輝 「駿はほんと目が正直よな」
大輝もカードが揃い抜ける
琉奈と駿の一騎打ち
もちろん駿の負け
琉奈(ドヤ顔)
千夏「罰ゲームは?」
大輝「おいおい、やっぱやるのかよ」
祐介「この流れはやらないとダメだろ」
瑠璃「そうですね。負けたのに何もしないのは……」
駿「瑠璃まで?」
琉奈「罰ゲーム!今までの流れてきに!」
駿  「いやだぁぁー」
その後駿は自室にこもり続けるくらいキツイ罰ゲームをくらったそうな。
ゴールデンウィークも4日目に突入、しかしこの日はあいにくの雨だった
駿  「頭いてー」
千夏「大丈夫?薬飲む?」
駿「助かる」
大輝「雨とか最悪だな」
瑠璃「ですねー、どんよりしてて」
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