7 / 11
王家
しおりを挟む
◆王女現る
マーガレット•フィン•レーデンがお供10人を連れて金貨芋都市にやって来た。正式名称を言う奴は居ない。通称の黄金都市と言う奴がほとんどだ。
俺は芋畑に逃げた。芋掘りの仕事があるからと言い訳して。
先触れはあった。クリスティラだ。様子見と同時に俺が居ることを伝えたのだろう。全く余計な事をしやがる。
マーガレットは第2王女で有力貴族に嫁に行く立場だが俺が王都に居る時に知り合った。と言うか、呼びつけられたんだよ。冒険者に実力はあるのに貴族との繋がりを持とうとしない偏屈な奴が居るとご注進しやがった。これにはクリスティラと冒険者ギルドマスターが絡んでる。某ギルマスは闇討ちでボコって置いたがまだ許しちゃーいねえ。
まぁ王女だけあって美人だし身体もそんじょそこらの女とは違ってた。護衛を何度か務める内に親しくさせては貰っていたが俺に昇級を何度も言うようになってからは避けるようになった。なのに、俺が護衛しなかった時に攫われやがって、頼まれもしないのに勝手に俺が凶賊を全滅させて救い出してからは俺に嫁ぐとか言い出したんだよ。
王女様なんだから王家の為に身を捧げろよ。こんながさつな冒険者の下に来たって幸せになれるわけがねえだろ。それが王の所まで話が進んで、勝手に俺をS級にして王家お抱えの冒険者にしてマーガレットを嫁にする話になっちまったから、俺は王都から密かに逃げたんだよ。
◆王太子現る
マーガレットがコステロの所に泊まり込んでいやがるから俺は自分の家に帰れねえ。帰ればミリアかマーガレットが居るんだよ。勝手に人の家に上がり込んでんじゃねえよ。
そんなこんなでマーガレットが王都に帰らねえからもっと面倒な奴が来た。
王太子マクスウェル•フィン•レーデンだ。この男と知り合ったのはマーガレットのせいだ。俺がマーガレットに呼ばれて王城に呼ばれた時から関係ないのに勝手にやって来て俺に文句を言ったのだ。いわゆるシスコン王太子なのだ。誰がマーガレットの相手でも気に食わない。だから俺に嫌味を言っていたのだ。
今回もマーガレットが俺の所に押しかけた事が気に食わなくてやって来たみたいだ。おうおう、連れて帰ってくれ。
俺には好き勝手言うのにマーガレットに嫌われたくないばっかりにマーガレットの言う事を肯定しやがる。そこは男を見せて連れて帰ってくれ!俺が素直にそう言えば今度はマーガレットの何処が気に食わないんだと言いやがる。押しかけ女房ヅラするのが嫌だって言ってるだろ!埒が明かないぜ。
マクスウェルは黄金都市の最上級宿に泊まって俺に毎日文句を言おうと芋畑の近くまで来るようになった。でも、俺は知ってるぜ。芋女が気に入ってやたらとチラチラ見てやがる。
でも、そいつは芋の魔物だぞ。
◆王妃現る
マーガレットとマクスウェルが帰って来ない為にとうとう王命で王都に引き戻された。良かったぁ。俺の安寧が戻って来たぜ。
と、思っていたら王妃がやって来た。
エトワール•ブレ•レーデンだ。王妃エトワールはコステロの邸宅に泊まらず貴族専用の最高級宿に泊まったらしい。やって来たその日の内に俺を呼び出しやがった。まぁ王妃だからなー、断れないわ。
「アゼスト、久しいな」
「は、王妃様」
「此度はマーガレットとマクスウェルが世話を掛けた。済まなかった。」
「いえ、王妃様のお陰で助かりました。」
そうなのだ、王妃様は常識人なのだ。どちらかと言うと俺側の人なのだ。
「・・・して、金貨芋とはどの様な物なのだ?」
俺は森の泉で糞女神に出会って芋を与えられてからの経緯を話した。
コステロとかから聞いているかも知れないけど一応ね。暫く聞いてからエトワール王妃様は言った。
「ふむ、アゼストがこの地から離れる事は女神の祝福を失うやも知れんな。」
王妃様の意見も一理あるのだ。俺が芋畑周辺から離れて森の奥に魔物退治に行った時も芋女の元気が無くなり、砂漠の魔物が多く発生した事があるんだ。芋掘りをできるのは俺だけだからな。
もう、これは呪いと言っても良いだろうよ、糞女神。
「金貨芋と称される物を妾にも食べさせよ」
貴族専用の最高級宿でも上品に料理された芋を喰っているだろうが俺は芋畑で直焼きした焼き芋を献上した。
常識人な王妃様だけど食い意地だけは誰にも負けない人なのだ。旨い芋を喰わせろと言われるのは承知していて、用意していたのだ。
灰を被って所々焼け焦げている身の締まった芋を割ると黄金に輝く身と繊維が湯気と共に現れる。見ているだけでも涎が出そうだが皮ごと齧り付けば口の中にくど過ぎない甘みが広がるのだ。
色々やってみたがこの喰い方が1番旨い。
食べた王妃も蕩けそうな妖艶な顔で旨味を堪能していた。満足頂けたみたいだった。
少し、失敗したかたも知れない。それから毎日王妃様から献上しろと言われ、王都に帰らなくなった。仕事しろよ!
◆王様現る
エトワール王妃様が黄金都市から帰らないせいでとうとう王様がやって来た。近衛騎士団を大量に引き連れて来た為にコステロはひっくり返った。
都市長なんてお目通りも叶わない相手が来たのだから都市を上げてお迎えする。大袈裟なんだよ、あんなヒヒ親父。
もちろんクリスティラ•ドミオンも一緒だ。あんなポンコツ女騎士だけど近衛騎士団の副団長なんだからな。
ガイウス•ブル•レーデン、レーデン王国の王様たがとんでもない女好きだ。女がいれば手を出さずにいられない性分らしく王妃様から何度も折檻を受けているらしい。あまりに酷さにあそこの管を切除させられたとも噂されている。あそこを切られないだけまだましなのかも知れんが。
クリスティラもお手付きとの話があったが本人は否定していた。未遂で王妃様が止めたらしい。クリスティラは結構堅物だからな。
もちろんガイウスも芋を喰ったがそれよりもマクスウェルと同じで芋女が気になったらしい。やっぱり血筋なのか。
マーガレット•フィン•レーデンがお供10人を連れて金貨芋都市にやって来た。正式名称を言う奴は居ない。通称の黄金都市と言う奴がほとんどだ。
俺は芋畑に逃げた。芋掘りの仕事があるからと言い訳して。
先触れはあった。クリスティラだ。様子見と同時に俺が居ることを伝えたのだろう。全く余計な事をしやがる。
マーガレットは第2王女で有力貴族に嫁に行く立場だが俺が王都に居る時に知り合った。と言うか、呼びつけられたんだよ。冒険者に実力はあるのに貴族との繋がりを持とうとしない偏屈な奴が居るとご注進しやがった。これにはクリスティラと冒険者ギルドマスターが絡んでる。某ギルマスは闇討ちでボコって置いたがまだ許しちゃーいねえ。
まぁ王女だけあって美人だし身体もそんじょそこらの女とは違ってた。護衛を何度か務める内に親しくさせては貰っていたが俺に昇級を何度も言うようになってからは避けるようになった。なのに、俺が護衛しなかった時に攫われやがって、頼まれもしないのに勝手に俺が凶賊を全滅させて救い出してからは俺に嫁ぐとか言い出したんだよ。
王女様なんだから王家の為に身を捧げろよ。こんながさつな冒険者の下に来たって幸せになれるわけがねえだろ。それが王の所まで話が進んで、勝手に俺をS級にして王家お抱えの冒険者にしてマーガレットを嫁にする話になっちまったから、俺は王都から密かに逃げたんだよ。
◆王太子現る
マーガレットがコステロの所に泊まり込んでいやがるから俺は自分の家に帰れねえ。帰ればミリアかマーガレットが居るんだよ。勝手に人の家に上がり込んでんじゃねえよ。
そんなこんなでマーガレットが王都に帰らねえからもっと面倒な奴が来た。
王太子マクスウェル•フィン•レーデンだ。この男と知り合ったのはマーガレットのせいだ。俺がマーガレットに呼ばれて王城に呼ばれた時から関係ないのに勝手にやって来て俺に文句を言ったのだ。いわゆるシスコン王太子なのだ。誰がマーガレットの相手でも気に食わない。だから俺に嫌味を言っていたのだ。
今回もマーガレットが俺の所に押しかけた事が気に食わなくてやって来たみたいだ。おうおう、連れて帰ってくれ。
俺には好き勝手言うのにマーガレットに嫌われたくないばっかりにマーガレットの言う事を肯定しやがる。そこは男を見せて連れて帰ってくれ!俺が素直にそう言えば今度はマーガレットの何処が気に食わないんだと言いやがる。押しかけ女房ヅラするのが嫌だって言ってるだろ!埒が明かないぜ。
マクスウェルは黄金都市の最上級宿に泊まって俺に毎日文句を言おうと芋畑の近くまで来るようになった。でも、俺は知ってるぜ。芋女が気に入ってやたらとチラチラ見てやがる。
でも、そいつは芋の魔物だぞ。
◆王妃現る
マーガレットとマクスウェルが帰って来ない為にとうとう王命で王都に引き戻された。良かったぁ。俺の安寧が戻って来たぜ。
と、思っていたら王妃がやって来た。
エトワール•ブレ•レーデンだ。王妃エトワールはコステロの邸宅に泊まらず貴族専用の最高級宿に泊まったらしい。やって来たその日の内に俺を呼び出しやがった。まぁ王妃だからなー、断れないわ。
「アゼスト、久しいな」
「は、王妃様」
「此度はマーガレットとマクスウェルが世話を掛けた。済まなかった。」
「いえ、王妃様のお陰で助かりました。」
そうなのだ、王妃様は常識人なのだ。どちらかと言うと俺側の人なのだ。
「・・・して、金貨芋とはどの様な物なのだ?」
俺は森の泉で糞女神に出会って芋を与えられてからの経緯を話した。
コステロとかから聞いているかも知れないけど一応ね。暫く聞いてからエトワール王妃様は言った。
「ふむ、アゼストがこの地から離れる事は女神の祝福を失うやも知れんな。」
王妃様の意見も一理あるのだ。俺が芋畑周辺から離れて森の奥に魔物退治に行った時も芋女の元気が無くなり、砂漠の魔物が多く発生した事があるんだ。芋掘りをできるのは俺だけだからな。
もう、これは呪いと言っても良いだろうよ、糞女神。
「金貨芋と称される物を妾にも食べさせよ」
貴族専用の最高級宿でも上品に料理された芋を喰っているだろうが俺は芋畑で直焼きした焼き芋を献上した。
常識人な王妃様だけど食い意地だけは誰にも負けない人なのだ。旨い芋を喰わせろと言われるのは承知していて、用意していたのだ。
灰を被って所々焼け焦げている身の締まった芋を割ると黄金に輝く身と繊維が湯気と共に現れる。見ているだけでも涎が出そうだが皮ごと齧り付けば口の中にくど過ぎない甘みが広がるのだ。
色々やってみたがこの喰い方が1番旨い。
食べた王妃も蕩けそうな妖艶な顔で旨味を堪能していた。満足頂けたみたいだった。
少し、失敗したかたも知れない。それから毎日王妃様から献上しろと言われ、王都に帰らなくなった。仕事しろよ!
◆王様現る
エトワール王妃様が黄金都市から帰らないせいでとうとう王様がやって来た。近衛騎士団を大量に引き連れて来た為にコステロはひっくり返った。
都市長なんてお目通りも叶わない相手が来たのだから都市を上げてお迎えする。大袈裟なんだよ、あんなヒヒ親父。
もちろんクリスティラ•ドミオンも一緒だ。あんなポンコツ女騎士だけど近衛騎士団の副団長なんだからな。
ガイウス•ブル•レーデン、レーデン王国の王様たがとんでもない女好きだ。女がいれば手を出さずにいられない性分らしく王妃様から何度も折檻を受けているらしい。あまりに酷さにあそこの管を切除させられたとも噂されている。あそこを切られないだけまだましなのかも知れんが。
クリスティラもお手付きとの話があったが本人は否定していた。未遂で王妃様が止めたらしい。クリスティラは結構堅物だからな。
もちろんガイウスも芋を喰ったがそれよりもマクスウェルと同じで芋女が気になったらしい。やっぱり血筋なのか。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。
きゅうとす
ファンタジー
化粧師の男は異世界に転移したことでスキルとして力を得てその特異な力を使って村人から商人、そして冒険者や傭兵となる。男を巡って女が集まり、様々な思惑が男を巻き込んでいく。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる