もう一度婚約したいのですか?……分かりました、ただし条件があります

「なあララ、君こそが僕の理想だったんだ。僕とやり直そう」

「お断りします」

「君と僕こそ運命の糸で結ばれているんだ!だから……」

「それは気のせいです」

「僕と結婚すれば、君は何でも手に入るんだぞ!」

「結構でございます」

公爵令嬢のララは、他に好きな人が出来たからという理由で第二王子レナードに婚約破棄される。もともと嫌々婚約していたララは、喜んで受け入れた。

しかし一ヶ月もしないうちに、再び婚約を迫られることになる。


「僕が悪かった。もう他の女を理想だなんて言わない。だから、もう一度婚約してくれないか?愛しているんだ、ララ」

「もう一度婚約したいのですか?……分かりました、ただし条件があります」

アホな申し出に呆れるララだったが、あまりにもしつこいので、ある条件付きで受け入れることにした。


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