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・・・『始動』・・・
・・アーネット芸能プロダクション・・4・・
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「・・おっ、これはミュラー社長・・それにウィルも・・お客様でいらっしゃいますか・?・これはご挨拶が遅れてしまいまして、誠に申し訳ありません・・アーネット・エンターテインメントにようこそおいで頂きました・・私、弊社で常務を務めております、タイロン・アーネットと申します・・どうぞ、宜しくお願い致します・・この3人は弊社所属の俳優でして、こちらからラルフ・アーネット・・次がマイケル・アーネット・・そして3人目はまだ子役の俳優なのですが、エミリオ・アーネットでございます・・改めまして、宜しくお願い致します・・」
・・そう言って握手を交わす・・。
「・・こちらこそ初めまして・・ご丁寧なご挨拶をありがとうございます・・アポイントも取らずに訪問しました事は、お詫び申し上げます・・私は、アドル・エルクです・・間も無く開幕を迎えますゲーム大会に於きまして、御社のシエナ・ミュラー社長を、私が指揮を執ります『ディファイアント』に副長として招聘させて頂き、開幕後の毎週末に於きましては、ミュラー社長の身柄をお借りする事になりましたのに、ご挨拶が遅れてしまいまして本当に申し訳ありません・・心よりの謝罪を申し上げますと共に、改めましてご挨拶を申し上げるものであります・・」
・・挨拶も交わして、メディアカードも交換する・・。
「・・これは・!・『ディファイアント』のアドル・エルク艦長でいらっしゃいましたか・?!・改めまして、ようこそおいで頂きました・・ご来社を歓迎させて頂きます・・弊社にお迎えできて光栄に思います・・ミュラー社長から常々伺っておりましたが・・その表現の通りのお方ですな・・いや、改めまして、宜しくお願い致します・・」
・・2人の青年と1人の少年も、目を丸くして私を観ている・・。
「・・御社のミュラー社長が私をどのように紹介されていたのか、残念ながら存じませんが・・まっ、この通りの男です・・今日はたまたま時間が空きましたものですから、急な計らいではありましたが、お誘いを受けましてお邪魔させて頂き、ウィリアム・アーネット・マスターマネージャー手ずからの料理で、歓待を受けていた処です・・」
「・・あっ、兄貴の料理、美味しいでしょ・?・老舗のイタ飯屋で10年以上バイトしてたから、腕は確かなんだよね・・って・・失礼しました・!・初めまして・!・ようこそおいで頂きました・!・ラルフ・アーネットです・!・ウィル兄さんの弟です・!・お会い出来て光栄です・・宜しくお願いします・・いきなりタメ口で話してしまってすみませんでした・!・・」
「・・いや、好いですよ・・元気な弟さんだ・・フレンドリーな話し方の方が、僕も気兼ねしなくて好いからね・・それにしても兄弟揃ってイケメンだ・・ウィル兄さんも俳優なのかな・・?・・」
「・・はい、兄さんは元々アーネットの看板俳優の1人だったんですが、マスターマネージャーになってからは俳優としての仕事はセーブしているんです・・」
「・・そうなんだ・・そちらの2人も君とは兄弟なのかな・・?・・」
「・・いえ、マイケルとエミリオは私の息子でして、かく言う私は先代社長、アーマンド・アーネットの弟です・・ですからウィルとラルフから観れば、私は叔父に当たります・・」
「・・そうなんですか・・通りでイケメンのご一家だ・・私の娘はハイスクールの1年生なんですが、演劇サークルに所属しておりましてね・・演じる事は楽しいと言っていました・・」
「・・なるほど・・アドルさんのご息女でしたら、将来有望ですな・(笑)・ああ、これはお食事中に長い話をしてしまって、申し訳ありませんでした・・どうぞ、ごゆっくりご賞味ください・・私共は少し失礼させて頂きます・・内輪の話がございますので・・それではまた、後程に・・」
・・タイロン・アーネットは会釈をし、ラルフ・マイケル・エミリオを連れ、ウィルとシエナとハンナも手招いて呼び寄せ、食堂から退室した・・一人残されて食事を続けるような様相になったが、エドナとカリーナとパティも自分のプレートを持って周りに座ってくれたのは、有難いと思った・・ちょっと自分一人では食べ切れない分量でもあったので、周りの3人にも分けて食べ終えた・・。
「・・俺ってさ・・余計な口出しは・・してないよな・・?・・」
・・口の周りをナプキンで丁寧に拭いながら、エドナに訊く・・。
「・・大丈夫ですよ・・何も心配要りません・・大丈夫です・・」
・・笑顔でそう応えてくれるエドナを、可愛いと思う・・。
「・・ありがとうな、エドナ・・可愛いよ・・」
「・・!もうっ!、そんな事言うからキスしたくなっちゃうじゃないですか・!?・大体そんな事言いながら、スコットさんとくっ付けようとしているのは、ズルイですよ・!?・・」
「・・ごめん、エドナ・・すまない、本当に悪かった・・慎むよ・・」
・・そう言いながらもう1枚のナプキンで両手を拭いていると、タイロン・アーネット、ウィリアム・アーネット、ラルフ・アーネット・・それにシエナとハンナも戻って来た・・。
「・・おや・?・もうお召し上がりでございましたか・・?・・如何でしたか・?・ウィルの力作は・・?・・」
「・・いや・・もう大変に美味しく頂きました・・感動も一入でありました・・彼を『ディファイアント』の厨房に呼べないのが、本当に残念です・・」
「・・(笑)・いやこれは・・堪能して頂けたようで、本当に好かったです・・アドルさん・・本来でしたら私共の方からご挨拶に伺わなければならない処を、わざわざおいで頂きまして大変に恐縮です・・我がアーネット・エンターテインメントから6名もの俳優を、『ディファイアント』のクルーとして選び抜いて頂きました事は、感謝に堪えません・・様々に至らぬ処もあろうかとは存じますが・・是非とも宜しくご指導の程をお願い致します・・つきまして、些少ではありますがこちらは、感謝とお近付きの記しとして進呈させて頂くものです・・是非ともお納め頂いて、宜しければ『ディファイアント』に於いてお楽しみ頂ければと思います・・」
・・そう言ってタイロン・アーネットが木箱入りのボトルを眼の前に置く・・手に取って焼き印を観た私は、ウィルに顔を向けた・・。
「・・ウィル・・これはお父さんのものだね・・?・・おそらくお父さんは、会社にとって物凄く好い事があった時の為の取って置きとして、これを保存して置いた筈だ・・グレンフィデックの50年物・・私もニュースでしか観た事がない・・これは100本しかボトリングされず・・市場には出回らなかった・・いや、今ではもう何本残っているかも判らない・・これ程のものは、人にあげちゃいけないよ・・このまま会社で保存して置くべきです・・お気持ちだけ、有難く頂きます・・艦内で飲むために持ち込もうとしている酒については、もう粗方準備が出来ていますので、ご心配には及びません・・ありがとうございます、タイロンさん・・返礼として、改めてお約束しましょう・・ファーストシーズンの中で『ディファイアント』が沈む事はありません・・絶対に突破してご覧に入れます・・そしてその日の夜には・・ああ・・月曜日の夜になりますけれども、この食堂で祝勝会を行いましょう・(笑)・その夜だけは皆さんと一緒に、倒れる程に飲みたいものです・・ですので・・ご期待ください・・」
・・そう言って木箱のままタイロンの手に持たせ、改めて握手を交わす・・。
「・・アドルさん・・貴方と言う人は・・どこまで素晴らしい人なのですか・・聞かされていた以上ですよ・・初めてお会いして、少し話しただけですのに・・もう心酔し始めている私を感じています・・このボトルに関しては、出過ぎた真似を致しました・・お詫び申し上げます・・これはこのまま弊社にて保管致します・・祝勝会の件は承知致しました・・期待して頂ければと思います・・」
「・・ありがとうございます・・まあ祝勝会は・・私の会社の中でもやるでしょうし・・配信会社の近くにあるカフェダイナーでもやるでしょうし・・ここでもやれば3ヶ所ですね・・体調には留意して臨みます・・可笑しいですよね・(笑)・まだ開幕してもいないのに、祝勝会の話なんかして・・あまり先走った話をしていると脚を掬われそうですから、この辺で止めて今日はお暇します・・本当にご馳走様でした・・ありがとうございました・・今度、家族を連れてこの食堂に来ますよ・・開幕してからになるでしょうけれども・・ここのメインメニューに興味がありますのでね・・」
・・そう言って立ち上がり、プレートをカウンターに戻そうとするが、ラルフが受け取って戻してくれる・・。
「・・ありがとうございました、アドルさん・・また是非、来て下さい・・」
「・・うん・・開幕後になるけど、また来るよ・・出来たらお兄さんを手伝ってやってな・・?・・」
「・・分かりました・・ありがとうございます・・あの・・サインを頂けますか・・?・・」
「・・好いよ・・僕ので良ければ・・」
・・ラルフは mini PADを取り出して、エディター画面を空間に投影する・・その画面に指先で書いた・・。
「・・さて・・それでは、誰かにご都合の宜しい場所まで送らせましょう・・」
・・そうタイロンが言うと・・。
「・・私がお送りします・・」・・と、エドナが手を挙げる・・。
「・・じゃあ、エドナ・・頼むわね・・?・・」・・と、シエナが言う・・。
「・・ええ・・じゃ、アドルさん・・行きましょう・・」
・・そう言って握手を交わす・・。
「・・こちらこそ初めまして・・ご丁寧なご挨拶をありがとうございます・・アポイントも取らずに訪問しました事は、お詫び申し上げます・・私は、アドル・エルクです・・間も無く開幕を迎えますゲーム大会に於きまして、御社のシエナ・ミュラー社長を、私が指揮を執ります『ディファイアント』に副長として招聘させて頂き、開幕後の毎週末に於きましては、ミュラー社長の身柄をお借りする事になりましたのに、ご挨拶が遅れてしまいまして本当に申し訳ありません・・心よりの謝罪を申し上げますと共に、改めましてご挨拶を申し上げるものであります・・」
・・挨拶も交わして、メディアカードも交換する・・。
「・・これは・!・『ディファイアント』のアドル・エルク艦長でいらっしゃいましたか・?!・改めまして、ようこそおいで頂きました・・ご来社を歓迎させて頂きます・・弊社にお迎えできて光栄に思います・・ミュラー社長から常々伺っておりましたが・・その表現の通りのお方ですな・・いや、改めまして、宜しくお願い致します・・」
・・2人の青年と1人の少年も、目を丸くして私を観ている・・。
「・・御社のミュラー社長が私をどのように紹介されていたのか、残念ながら存じませんが・・まっ、この通りの男です・・今日はたまたま時間が空きましたものですから、急な計らいではありましたが、お誘いを受けましてお邪魔させて頂き、ウィリアム・アーネット・マスターマネージャー手ずからの料理で、歓待を受けていた処です・・」
「・・あっ、兄貴の料理、美味しいでしょ・?・老舗のイタ飯屋で10年以上バイトしてたから、腕は確かなんだよね・・って・・失礼しました・!・初めまして・!・ようこそおいで頂きました・!・ラルフ・アーネットです・!・ウィル兄さんの弟です・!・お会い出来て光栄です・・宜しくお願いします・・いきなりタメ口で話してしまってすみませんでした・!・・」
「・・いや、好いですよ・・元気な弟さんだ・・フレンドリーな話し方の方が、僕も気兼ねしなくて好いからね・・それにしても兄弟揃ってイケメンだ・・ウィル兄さんも俳優なのかな・・?・・」
「・・はい、兄さんは元々アーネットの看板俳優の1人だったんですが、マスターマネージャーになってからは俳優としての仕事はセーブしているんです・・」
「・・そうなんだ・・そちらの2人も君とは兄弟なのかな・・?・・」
「・・いえ、マイケルとエミリオは私の息子でして、かく言う私は先代社長、アーマンド・アーネットの弟です・・ですからウィルとラルフから観れば、私は叔父に当たります・・」
「・・そうなんですか・・通りでイケメンのご一家だ・・私の娘はハイスクールの1年生なんですが、演劇サークルに所属しておりましてね・・演じる事は楽しいと言っていました・・」
「・・なるほど・・アドルさんのご息女でしたら、将来有望ですな・(笑)・ああ、これはお食事中に長い話をしてしまって、申し訳ありませんでした・・どうぞ、ごゆっくりご賞味ください・・私共は少し失礼させて頂きます・・内輪の話がございますので・・それではまた、後程に・・」
・・タイロン・アーネットは会釈をし、ラルフ・マイケル・エミリオを連れ、ウィルとシエナとハンナも手招いて呼び寄せ、食堂から退室した・・一人残されて食事を続けるような様相になったが、エドナとカリーナとパティも自分のプレートを持って周りに座ってくれたのは、有難いと思った・・ちょっと自分一人では食べ切れない分量でもあったので、周りの3人にも分けて食べ終えた・・。
「・・俺ってさ・・余計な口出しは・・してないよな・・?・・」
・・口の周りをナプキンで丁寧に拭いながら、エドナに訊く・・。
「・・大丈夫ですよ・・何も心配要りません・・大丈夫です・・」
・・笑顔でそう応えてくれるエドナを、可愛いと思う・・。
「・・ありがとうな、エドナ・・可愛いよ・・」
「・・!もうっ!、そんな事言うからキスしたくなっちゃうじゃないですか・!?・大体そんな事言いながら、スコットさんとくっ付けようとしているのは、ズルイですよ・!?・・」
「・・ごめん、エドナ・・すまない、本当に悪かった・・慎むよ・・」
・・そう言いながらもう1枚のナプキンで両手を拭いていると、タイロン・アーネット、ウィリアム・アーネット、ラルフ・アーネット・・それにシエナとハンナも戻って来た・・。
「・・おや・?・もうお召し上がりでございましたか・・?・・如何でしたか・?・ウィルの力作は・・?・・」
「・・いや・・もう大変に美味しく頂きました・・感動も一入でありました・・彼を『ディファイアント』の厨房に呼べないのが、本当に残念です・・」
「・・(笑)・いやこれは・・堪能して頂けたようで、本当に好かったです・・アドルさん・・本来でしたら私共の方からご挨拶に伺わなければならない処を、わざわざおいで頂きまして大変に恐縮です・・我がアーネット・エンターテインメントから6名もの俳優を、『ディファイアント』のクルーとして選び抜いて頂きました事は、感謝に堪えません・・様々に至らぬ処もあろうかとは存じますが・・是非とも宜しくご指導の程をお願い致します・・つきまして、些少ではありますがこちらは、感謝とお近付きの記しとして進呈させて頂くものです・・是非ともお納め頂いて、宜しければ『ディファイアント』に於いてお楽しみ頂ければと思います・・」
・・そう言ってタイロン・アーネットが木箱入りのボトルを眼の前に置く・・手に取って焼き印を観た私は、ウィルに顔を向けた・・。
「・・ウィル・・これはお父さんのものだね・・?・・おそらくお父さんは、会社にとって物凄く好い事があった時の為の取って置きとして、これを保存して置いた筈だ・・グレンフィデックの50年物・・私もニュースでしか観た事がない・・これは100本しかボトリングされず・・市場には出回らなかった・・いや、今ではもう何本残っているかも判らない・・これ程のものは、人にあげちゃいけないよ・・このまま会社で保存して置くべきです・・お気持ちだけ、有難く頂きます・・艦内で飲むために持ち込もうとしている酒については、もう粗方準備が出来ていますので、ご心配には及びません・・ありがとうございます、タイロンさん・・返礼として、改めてお約束しましょう・・ファーストシーズンの中で『ディファイアント』が沈む事はありません・・絶対に突破してご覧に入れます・・そしてその日の夜には・・ああ・・月曜日の夜になりますけれども、この食堂で祝勝会を行いましょう・(笑)・その夜だけは皆さんと一緒に、倒れる程に飲みたいものです・・ですので・・ご期待ください・・」
・・そう言って木箱のままタイロンの手に持たせ、改めて握手を交わす・・。
「・・アドルさん・・貴方と言う人は・・どこまで素晴らしい人なのですか・・聞かされていた以上ですよ・・初めてお会いして、少し話しただけですのに・・もう心酔し始めている私を感じています・・このボトルに関しては、出過ぎた真似を致しました・・お詫び申し上げます・・これはこのまま弊社にて保管致します・・祝勝会の件は承知致しました・・期待して頂ければと思います・・」
「・・ありがとうございます・・まあ祝勝会は・・私の会社の中でもやるでしょうし・・配信会社の近くにあるカフェダイナーでもやるでしょうし・・ここでもやれば3ヶ所ですね・・体調には留意して臨みます・・可笑しいですよね・(笑)・まだ開幕してもいないのに、祝勝会の話なんかして・・あまり先走った話をしていると脚を掬われそうですから、この辺で止めて今日はお暇します・・本当にご馳走様でした・・ありがとうございました・・今度、家族を連れてこの食堂に来ますよ・・開幕してからになるでしょうけれども・・ここのメインメニューに興味がありますのでね・・」
・・そう言って立ち上がり、プレートをカウンターに戻そうとするが、ラルフが受け取って戻してくれる・・。
「・・ありがとうございました、アドルさん・・また是非、来て下さい・・」
「・・うん・・開幕後になるけど、また来るよ・・出来たらお兄さんを手伝ってやってな・・?・・」
「・・分かりました・・ありがとうございます・・あの・・サインを頂けますか・・?・・」
「・・好いよ・・僕ので良ければ・・」
・・ラルフは mini PADを取り出して、エディター画面を空間に投影する・・その画面に指先で書いた・・。
「・・さて・・それでは、誰かにご都合の宜しい場所まで送らせましょう・・」
・・そうタイロンが言うと・・。
「・・私がお送りします・・」・・と、エドナが手を挙げる・・。
「・・じゃあ、エドナ・・頼むわね・・?・・」・・と、シエナが言う・・。
「・・ええ・・じゃ、アドルさん・・行きましょう・・」
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